足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1529 ~ 冬を待つ昆虫たち ~ 

2017年11月07日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.10.26.晴 15℃

観 察 場 所   松田町 秦野峠林道

 林道を歩くと、おびただしい落葉に気付く。10月は雨の日が

多かった。林道が川となって雨水が流れた様子が、積もった

落葉のさざ波模様に残されている。

 路上に転がる緑の塊りは、サルナシの実だ。サルナシの蔓

は良く見掛けるが、実の付いているのはここでは見ていない。

風雨の後は、その存在を教えてくれる。

 林道の切り立った壁面、金網を掛けコンクリートを吹き掛け

補強した場所は、リュウノウギク、ヤクシソウの天下だ。

 林道も高度を上げると、山側道沿いにヤブマオの群落が続く

様になる。その葉の上に、ホソミイトトンボが止まった。これから

訪れる冬の日を待っているのだろう。

 林道にはクサギが多く、夏には花を咲かせていた。今は実り

の季節、紅紫色の苞に包まれていた青い実は、日光を受けて

いる。そこに黒漆の反射光が私の目に届き、「何か?」と近付

くと、アカスジキンカメムシの5令幼虫で吸汁していた。冬に備

え給油しているのだ。

 キラキラ太陽光を反射させ、舞い降りて来たチョウがいた。ウ

ラギンシジミだ。翅の裏が銀メッキ様の鱗粉が敷き詰められ、

羽の開閉で光って見えるのだ。止まると翅を開き、橙色の紋が

現われたので♂と解った。ウラギンシジミはチョウの形で冬を越

すのに、この♂は、橙色はぼやけ翅は切れ傷んでいる。秋に羽

化し、冬を待つウラギンシジミは生気溢れているのだが。では、

この♂をどう思いますか。

林道は 夥しい落ち葉だ。

「ここに サルナシの♀木があったのだ。」

リュウノウギク は、小菊の原種?

突然 ヤブマオの葉に ホソミイトトンボが。

クサギの実に アカスジキンカメムシの幼虫が。

 オオトビサシガメが 越冬の準備に。

ウラギンシジミの♂ 羽の色も冴えない、羽が切れ切れ、傷みも激しい。これで冬越し大丈夫?

秋羽化 冬を越す♂には 生気がある 。

★ あなたは どう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        

 


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