足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 Mo.935   ~ フユシャク雌の不思議 ~

2011年01月31日 | 昆虫

 

 

日 2011127 晴 11

所 伊勢原市 西富岡 総合運動公園

 

「一昨日フユシャクの雌がいたのですが、今日もいるかしら」

と、Sさんがその木へ案内してくれた。そこは、20年程前ソメ

イヨシノが植えられ、今では立派な並木となっている。

 「ここに、いましたよ」Sさんはいとも簡単に指さした。

それは体長約7㎜、ガとはいえ雌は羽が退化?して小さい。

その上、樹皮の凹凸に溶け込んで見えない。難なく見付けら

れたのは、「一昨日と同じ木の同じ位置にいたからだ」と言う。

 フユシャクの雌は羽が退化?しているので、他の木へ飛び移

る事は出来ないが、歩行に適した足があり、3日間も同じ位置

にいたとは考へられない。 

 雌の一日の行動は、気温の高い位置へと移動する事が調べら

れている。晴天の日であれば、午前中は地上から3m程の樹上

で過ごし、午後になると地面が温まるので1m程に降り、日暮

れと共に再び樹上を登り未交尾雌であればコーリングをして雄

を呼び、夜が更ければより気温の高い樹の上方へと移動する。

 このフユシャクの雌も、このような行動を繰り返していたの

であろうか。

 

 

 

 

 

 


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