*** ダルビッシュあと一人で完全試合逃すも今季初勝利、奪三振は自己最多更新の「14」 ***
「Houston Astros 対Texas Rangers」
Houston Astros 対Texas Rangers戦の開幕第2戦 (日本時間3日am9:00):ESPNでのテレビ解説:
「ESPN」
「
Almost Perfect
Yu Darvish lost his perfect game on a two-out single in the ninth vs. the Astros」
「0h No Yu Didn't
Yu Darvish was perfect through 26 batters before giving up a base hit to Astros shortstop Marwin Gonzalez」
試合終了後、ESPNネットはダルビッシュ特集をしていた。あと一人で完全試合に興奮した様子が放送された。
<ダルビッシュ、2年目のMLB>
試合前のダルビッシュは「去年の開幕と比べてリラックスしていて、流れも分かっているので楽」、
「特別なことを考えずにやっていきたい」と淡々と落ち着いた表情で話したと報道にあった。
昨年から大きく成長し、MLBのグラウンドにも慣れたはずのダルビッシュを、開始から終わりまでテレビ観戦した。
2年目のスタートは圧巻の三振ショーで幕が開いた。 初回は2三振、次は3三振で、最終的に奪った三振はメジャーで自己最多の14個。
しかも外野に飛んだ打球は1度だけ。9回も2死まで難なく抑えて、完全試合にあとひとり。それほどまでに完璧なピッチングだった。
だが、9回2死から27人目の打者、9番打者のゴンザレスに、ダルビッシュの足元を抜ける中前打を打たれた。
大記録達成の完全試合を逃したダルビッシュは苦笑い、だがダルビッシュの素晴らしい好投に敵地のファンも惜しみない拍手を送った。
試合はレンジャーズが7-0で勝ち、今季初勝利を挙げた。
記憶に残った場面を書いてみよう。
初回、2回ぐらいまでは、うまく三振の山を築くも、直球の伸びが今一つで昨年に比べ悪いように感じた。
だからか、変化球でかわし三振の数を増やす。試合後のインタビューで、「最初は体の動きがバラバラだった」とダルビッシュはコメントしている。
4回までは、完全なピッティングに見え、5回先頭のカーターにあわやと思わせる外野フライを喫したが、外野に飛んだのはこの一球だけ。
6回ごろから、NHKテレビのアナウンサーが完全試合の事をそれとなく口に出し始め、解説の与田もそれとなく感じているようだった。
なにせ、完全試合を口に出した途端、打たれてしまったという事例があるせいか、それ以上は口に出さない。6回まで11三振、外野に飛んだ打球は一つだけ。
この頃になると、レンジャーズのベンチも何となく察しているのか、ダルビッシュの周りには誰も寄り付かない。
8回までに14三振、昨年が11三振だからすごい投球だ。 9回のマウンドに上がるダルビッシュ。 行けーダルビッシュ!!
9回、二人の打者をセカンドゴロとショートゴロに打ち取る。内野手の緊張した顔がテレビにうつる。 さー最後の打者だ。
打者はゴンザレス、初球を捕えられた球は、ダルビッシュの足元を抜け、ショートが飛びつくも取れず、センターまで転がる。 完全試合が消えた瞬間。
ダルビッシュは苦笑いを浮かべた。 マウンドに内野手が集まり、ワシントン監督から胸をポンポンと撫でられるとダルビッシュはマウンドから降りる。
ゆっくりとベンチに帰る途中、スタンドに向かって帽子をわずかにとった。 「
Darvish loses perfect bid」
試合後、ダルビッシュは「完全試合をしてもチームにとっては3勝5勝になるわけでもないので何とも思っていない」とのコメントを残した。
「ESPN]
★「今季は昨季の後半同様に四球を減らせば、レンジャーズ史上初めてのサイ・ヤング賞受賞投手になるだろう」と言う現地記者のコメントがあった。
今季の開幕第2戦、ナ・リーグからア・リーグに移ったアストロズをピシャリと抑えた。これでダルビッシュの評判はさらに高まるに違いない。
メジャー2年目のダルビッシュが、レンジャーズ史上初のサイ・ヤング賞に輝くほど活躍すれば、チームは4年連続のプレーオフ進出を果たせる可能性は大きくなる。
今年のダルビッシュに目が離せなくなくなった。