野々池周辺散策

野々池貯水池周辺をウォーキングしながら気がついた事や思い出した事柄をメモします。

概略納得だが、神事ってなんだ?

2018-02-09 06:39:08 | スポーツ
初場所は栃ノ心の優勝に終わり、場所前の大騒動で人気は萎むのかと心配したが、結果は逆に大相撲人気は続いた。
貴乃花親方は理事を罷免されたが、2月初めの相撲協会の理事選に貴乃花親方が再立候補するとあったので、これからが本当の勝負が始まるんだと、面白おかしくテレビやネットが騒ぎ始める。結局、貴乃花親方が集めた理事票は2票で落選。しかし、その間、貴乃花親方は外部に一切何ら話すことも、噂された訴訟に持ち込むこともなく、日馬富士暴力事件で露出した相撲界の醜聞はこれで終わりかと、貴乃花親方は一体何をしたかったのか皆目わからないまま、メデイアが格好の話題を見つけて騒いだだけかと、我々相撲ファンは不審に思っていた。それが、昨日(2月7日)、貴乃花激白として2時間のテレビ番組に出演し、今の心境を語っていた。

  「テレビ朝日」
テレビ放送を途中から見たので最初の20分間は見ていないが、面白かったので最後まで見た。
貴乃花親方が語った中には、相撲協会や危機管理委員会が発表した公式報道に異を唱える発言が随所にあった。例えば、理事解任処分に対し、降格処分は認めていないという。評議員会議長池坊さんの記者会見であった、貴乃花親方が理事解任を「わかりました」と発言したことについては、そんな発言はしていないと言う。協会通達を聞いたことに「ハイ」と答えたが、理事降格を「わかりました」と了解したとは言っていないんだそうだ。また、貴ノ岩のケガのMRI画像や「右側頭骨骨折」と断定する診断書を紹介しながら、貴乃花親方は「耳鳴り、頭痛があって横になっているのが精いっぱいという状態」と受傷直後の弟子の状況を語るなど、協会報道とはかなり異なる発言をした。「被害届を取り下げるような要請があったか」との質問にも二度にわたり「そうですね。はい」と答え、被害届を内々に取り下げるよう求める協会側の働きかけがあったことも明かし、貴ノ岩の陳述書と危機管理委員会の報告にかなりの食い違いがあると話した。一連の貴ノ岩への傷害事件に関わる自らの言動の正当性を主張し、「協会に対して戦いを挑みますか?」との質問に、「気持ちは戦います」と発言した。相撲協会発表内容に対し、その反論回答を含め20点ほどの意見書を協会に送ったと発言する等、親方は何ら発言しないとする協会意見を否定した。今まで沈黙してきた理由を、捜査段階では、協会員であるので協会公式見解と異なる意見を外部に発言するのは協会内の対立と煽るだけで、協会にはきちんと回答したが、マスコミには一切話さなかった話した。とつとつと話す内容の殆どはなるほどなるほどと思えるものだが、話し方の抑揚の付け方が普通の人と少し違っていたので、理解するのに少々時間がかかった。

今迄の日馬富士暴行事件に関する協会側の最終裁定に、一相撲ファンとしては、なかなか納得出来るものではないと、当ブログにも何度か書いてきた。今回、改めて、貴乃花親方の反論を聞いていると、成程!と合点し納得できる説明も多かった。つまり、今回の理事降格裁定も、首尾一貫した公正で論理的な降格理由ではなく、貴乃花親方の非協力性や椅子に踏ん反える態度が気に食わないとか従順さに掛けるとか、先輩に対する礼に掛ける事を重要視したように感じられてならなかった。「報告の遅れ」と「相撲道の礼」を欠いたと一方的に非難され、結果、理事降格の処分を受けた貴乃花親方が、なにも反論せずにこの裁定を受けるのであれば、なんでいままで突っ張った態度を取り続けたのかの理由が付かなかったが、今回の貴乃花の独白で何となく全体像が分かった様な気になった。

もう一点、今迄一番気になっていた事だが、日馬富士が頭にきて暴行に至った原因を「弟弟子の礼儀礼節を正すことは先輩としての義務」と説明した言質に加えて、モンゴル力士会なるものが存在し、しかも九州場所直前にモンゴル力士会が開かれ、モンゴル横綱が下位力士を「礼儀礼節を正す」と称して数十回素手やリモコンで殴ったという行為の正当性の根拠は何だと言う事。相撲界は各部屋ごとに力士への指導方法や指導理念は異なり、それは相撲部屋の師匠の仕事であると思っていたが、貴乃花親方は現役上位力士が他部屋の下位力士を説教し殴る行為は異常で相撲道に反する行為だと話した。それは全くその通りだ思う。日馬富士がピックルを持ちだし殺したろかと威嚇し、他部屋の上位力士が足の悪い下位力士に正座を強要するなどの、当日の現場の様子は相撲協会や危機管理委員会の発表報道とは明らかに異なるものであった。通常、第三者の裁定は加害者側の説明より被害者側の説明を優先するものだ思うが、テレビ桟敷で聞いていると被害者側の貴乃花の意見が全てに正しいと言えないかもしれないが、大方は正論だろうと聞こえた。

貴乃花親方の一連の発言を聞いているとなる程と思う事多くあったが、良くわからない点もあった。特に相撲は「神事」と言ったこと。「神事」の意味するところは何だろうか。我々相撲ファンは、白鵬の最近の相撲、とくに喧嘩の如き張り手や相手のあごや顔を狙うエルボー等、相手を傷つける恐れがある、誰が見てもひんしゅくを買う荒っぽい相撲を無くしてほしいと思っているだけで、相撲は「神事」と言われても難し過ぎて共感できることは少ないようにも思える。

コメント
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