Ryan Villopoto Mike Fisher(Kawasaki MX manager)
Ryan Villopoto と kawasaki は2011年AMA SX Championを獲得した。
AMAスーパークロスチャンピオンは実質、世界最高の位置づけなので、世界一である。
MX managerのMike FisherはKawasakiに入社して以来、Kawasakiのオフロードマシンの開発を担当し、素晴らしいマシンを開発してくれた。
そして、今度はSX Championを獲得した。
「アッパレ~!」
これを世界一と言うのだ。
これを世界一の選手、世界一のマシン、世界一の組織と言うのだ。
レースに勝ったという事は、何も特別な事が起こったのではなく、単に運が良かっただけでもない。
誰でも、世界一になることを目標に宣言するが、世界一を達成して初めて実感するものだろう。
しかし、最も難しい事は、この位置を常に維持し続けること。
必ず、何かが亡霊のごとく現れる。
かなり前のことだが、南カリフォルニアのアーバインの近くに、「サドルバック・パーク」と言う非常に著名で広大なオフロードトラックがあった。
その近くのアフターマーケット店で、安物のTシャツを買った。
それには、記憶に定かではないが、確かこう書いてあったと思う。
「何時ものように食し、何時ものように語り合い、何時ものように息をして、そしてモトクロスを愛する」
原文の英語はもっとしゃれていたと思うが、ごく普通に息をするように、ごく当たり前のように戦い、そして勝つ。
面白いのは、レースは好きな人が遊びでやっていると考えている人を、たまに見かけることがある。
それは大きな勘違いなのだ。
レースは、実は事業経営そのものなのだ。
なぜ企業がレースに参戦するのか、それは企業の社会への還元でも人間形成のためではない。
技術開発、それはレース参戦の意義としてはある。
最も大事なことは企業収益に貢献できるかだろう。
だから、レースは勝たねばならない理屈がそこにある。