蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

チープで、すみません

2011-01-14 | 趣味

昨日、わたしのブログを訪れていただいた方に・・・・

すみませんでした。反省です。

よくまあ、あんなしょーもないことを綴って、ヘーキだと、我ながら感心した。
その反省もあって、今日は定時より早くからヤボ用に取りかかったため、アーリー・スターターとなり
そのおかげで更新する時間が生まれた。
やったー。

反省は、してみるものですね。

さあ、きょうは、自分が納得のいく内容にしよう・・・と、やけに力んで、がっつり取りかかると、
今度は、読んでくださる方には、まったくおもしろくないものになってしまう傾向、大いにあり。
どっちみち、おもしろくないってことです・・・。

と、前置きが長くなりました。


昨夜、ある人からのメール、別の人からの電話でのやりとりがあった。

自分の一生分の血肉、情熱を注ぎ、自分が大好きなものを築き上げ、後世に遺すのは、素晴らしいことだが、
遺された側は、宝石やキャッシュならいいけれど、莫大な維持費のかかる文化遺産の場合、
とても維持に困るという話。

造った側は、いいけれど、
遺された側は、相続税、管理・維持費が一般人にはとても捻出できないような額となる。

イギリスのある古城も、8000万円で売りに出ていたことがあるが、
維持費が年間、それ以上かかる。
よほど採算の合う見通しでもないと、大金持ち以外の人は、買っても、その後、行き詰まる。
(あ、その前に、庶民は、買えない)

それと同じで、元首相・吉田茂さんのお宅(麻生さんが所有)が、かつて売却打診があった。
地方の豪邸なども、売りに出されても、買い手がつかない。
豪華であればあるほど、買い手は、ない。

文化的価値があっても、個人では維持・管理できないので、企業や、国や自治体に売却し、
ホテルやレストラン、料亭、展示場や結婚式場、美術館などに、運営されることもあるが、その数は知れている。

地方の由緒あるお屋敷は、
かつての主一族が、その土地を離れ、後を継いで住む人もなく、かといって相続人は維持費も捻出できず
終いには、荒れ屋敷になる。
そして、更地にして、モータープールか何かになるのだろう。
まだモータープールなら日銭が稼げるが、奥地ではそんな需要もなく、朽ちて行くだけの運命なのだろうか。

すばらしい文化遺産が、次々と姿を消していくわけだ。
国にも、企業にも、個人にも、お金がない。
しかたないことと言えば、しかたないことだが、実にもったいない思いがして、口惜しい。

時代のシンボルとなる、
エポック的存在の、超一級の、淘汰された文化遺産だけが、後世に残るということになる。
街全体が、文化遺産になっているところもある。

そうやって、後世に受け継がれてきた文化遺産は、
時代時代における、数々の困難に耐え、時代を生き抜いてきただけあって、
今、現在、残存しているというというだけでも、その価値が、十分あるのかもしれない。

一代か、二代、せいぜい三代で、おわり。
政府の相続税対策にメスを入れない限り、故人の功績は、泡沫の夢と消える。



ここで、がらりと、庶民のおはなし。
わたしの大好きなモノは、文化財とは、まったく180度違っていて、お粗末極まりないが
ぶらり行き先で、あちこち集めた、旅のグッズ・コレクション。
大量生産されたものもいっぱい含まれていて、チープなものばかり。

わたしが老人ホームに入っても、まとめてダンボール箱に入れて、持ち運べるぐらいのもの。
死んだら、そのうちのいくつかを、棺桶に入れていただきましょうかね。
あとは、燃やしてもらったら結構。
文化価値ゼロ、換金性価値ゼロ。
遺してもらう側としては、ダイヤモンドや、ルビーのほうが、小さくて頑丈で、持ち運びしやすく、
身につけてもよし、で、よかったのだろうけれど。

一生のうちで、好きなことができる時間がたとえ少しでもあった、ということは、
とても幸せなこと。
まして、モノやカタチとなって、後世に遺せたひとは、それだけでも相当、生きた価値があったと思う。
ただ、そのあとのフォローが続かないことは、もどかしい・・・。

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この写真のバービーちゃんは、タイで買い、ドレスは、ハワイで買ったもの。
フラダンスを踊っているように、あちこち、身体を動かして、楽しんでいる。
ああ、なんて、チープなわたしの、趣味。

でも、こういうの、けっこう、好きなんです。

 



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2 コメント

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Unknown (とどろ)
2011-01-14 14:05:35
大磯町の旧吉田邸、県で整備・管理しようとしてたみたいですね。
http://www.pref.kanagawa.jp/press/0903/067/index.html
しかし、09年3月に火災により焼失。
http://www.town.oiso.kanagawa.jp/machizukuri/yoshidatei/saikenproject/saikenkikiin/saikenkikin.html
こういう貴重なものはちゃんと残していきたいですね。
残念です・・・ (スロー)
2011-01-15 09:02:41
とどろ 様

コメントいただき、ありがとうございました。
大礒町の旧吉田邸、火事で焼失してしまっていたとは、残念です。

多くの方が、再現に向けて寄付されているようですが、
寄付額が、1500円の人も、2000万円の人もおられます。

わたしは、2000万円は、とても寄付できないですが、
多くの皆さんの気持ちが感じ取れます。

無名人の遺したものについては、歴史的価値もないので、
家族や子孫が、泣く泣く処分してしまうことになるのでしょう。
それがまた無念です。
家族のこころの中だけに、とどまることでしか対策はないようです。
そうやって無名の人々の、目に見えない、
公に伝えられない歴史が積み重なっているんですね。

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