蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ウフィツィ美術館~自画像コレクション

2011-02-09 | 展覧

もうすぐ、終わってしまいそうな「ウフィツィ美術館~自画像コレクション」
焦りつつ、国立国際美術館に足を向けた。

左右に見えますのは、土佐堀川。
中之島界隈は、静かですね。
事務所、激近につき、このあたり、いやというほどよく歩いた、場所。
きっとわたしの靴の足跡、ここかしこにあるはず。

いまは、もう、事務所が移転されたので、このへんに来るのは、週1回だけとなった。
いつ来ても、なんか、好きですね、しーんとした、このクリアーな雰囲気。



さて、見えました。



本日の、お目当ては、これ、「画家の自画像」です。

入口で、ぱちり。
あら、わたしの自画像が・・・いえ、反射して、像が映ってますね。
芸術家たちと、コラボ。わたしと、一体化しています。→うそ



エスカレーターで、地下に降りて行く。



時間は、たっぷり、ということもなかったが、時間が足りないということはなかった。
またまた、音声ガイドを借りる。
無名のアナウンサーだったので、
演出効果にまどわされることなく、内容だけがすんなり頭に入った。

ちなみに、恥ずかしながら、わたしは「ウフィツィ美術館」なるものを知らない。
ルネッサンス美術の殿堂として名高いイタリアの、超有名な美術館なのに、知らない。
ま、それはそれ。
これから、まだ死ぬまでに、時間はたっぷり。
おいおいに、知って行くことにいたしましょう。

わたしが、良い、と感じた2枚の肖像画のポストカードを購入。
ピンぽけ写真では、99.9%、その良さが出ていないのが、残念。
(残念とかいうレベルではなく・・・て・・・ですが)

↓左の、なにが映ってるのか全然わからない写真、この絵画は、結構サイズが大きく
赤い花々が精緻な描写で、とても美しかったので、ぼーーっと見とれていた。
かんじんの、自画像は、友人をモデルにした可能性もあり、本人ではないかも知れないとのこと。
ニコラ・ファン・ハウブラーケン「花輪のなかの自画像(?)」1720年頃の作品。



やっぱり、わからなさすぎるので、
撮り直したものの、写真には作品の良さがまったく表れていない・・・

 

↑左の人は、ジャコモ・バッラ(1928年作)とやらで、写真のごとく写実的。
この方、前衛的な作風だったが、正統な写実的な画風に戻ったとのことで、
あれこれ、芸術の海で、試行錯誤し、
元、パンクロッカ―が、地方公務員になったようなかんじなのかなぁと、想像する。
小指を立てたポーズに、ちょっとした意味があるそうだ。

1664~2010年までの、350年にもおよぶ流れを、ウフィツィ美術館が所蔵する
自画像コレクションを通して、つかみとる、日本ではじめての本格的な展覧会らしいのだが
わたしには、ちょっと、豚に真珠だったかも。

時の歴代の君主たちは、権力を芸術で示そうとしたあたりは、わ~~、さすがヨーロッパだな~
と、ミーハーなわたしは、そんなことに感動した。
日本なら、どうなんだろう~
キンピカ茶室や、キンピカ屏風絵みたいなものが、とっさにアタマに浮かんだが、
くわしく知らないので、よくわからない・・・

教科書に載っている、超有名な作品を描いた巨匠自身の自画像よりも、
遺した作品はよく知らないが、自画像自体が面白い、惹きつけられるもののほうが
わたしには印象に残った。
強烈なインスピレーションで、ぐっときたものも何点かあったが、
かなしいかな、ポストカードになっていなかった。

ひとつひとつ、あるいは、たった、ひとつでも、
なにかわからないけれど、こころのポケットに入っていればいいなあ・・・と
通いなれた中之島の街を後にした。

 

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 人気ブログランキングへ