蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

喉元過ぎれば、みな同じ?

2010-03-14 | グルメ
昨日、お昼に行ったお店。
とある総合レジャービルの地下2階。結構広い。
焼き肉フルコース。ロース、カルビ、タン、テッチャン、レバー?、鶏肉、コリコリ?
焼き野菜(玉ねぎ、トウモロコシ、キャベツ、生椎茸、ピーマン)
生野菜サラダ、わかめスープ(大)、大盛りライス、キムチ。アイスほうじ茶?付き。
以上、1200円なり(税込)。

夜、予約して行った店。
某外資系一流ホテルの地下1階にある、鉄板焼店でのフルコース。
目の前でバターたっぷり、にんにくをカリッと炒めたもの、ぷりぷり海鮮小鉢3種、サラダ、
鉄板焼きは、鯛(2種)、貝柱、フィレ、ロース、
珍しい品種の椎茸、珍しい品種のサツマイモ、変わったカタチ(ライチのような)こんにゃく、
ちんげん菜、ミニ玉ねぎ、生麩、
赤だし、ご飯、漬物、デザート(バニラアイスクリーム、イチゴ、キウイ、マンゴ)
最後に、ほうじ茶。以上で、コース料金2万円なり(税抜き)。
生ビール1グラス(中)866円、焼酎水割り1杯1099円。何杯もおかわり追加プラス。
ガーリック・ライス(別注)952円、それにさらに、税、サービス料が加算される。

目の前で繰り広げられる、ピカピカに磨き上げられた鉄板の上での、パフォーマンス。
美しい、見るからに美味しそうな食材を、キビキビした動きで、さばいていく。
しかも、シェフの、お客さんとの接客トーク付き。
邪魔にならない程度に会話に参加し、客を心地よいサービスでもてなす。
男性マネージャーや、女性スタッフの教育も、ばっちり徹底されている。
やはり一流ホテル、一流レストランは、この上質サービスが金額の中に入っているようだ。

最後までお見送りしてくれ、エレベーターから我々が姿を消すまで、見送ってくれたシェフとスタッフ。
土曜日の最後の客だからにしても、えらくご丁寧。
と言っても、我々は午後9時で最後の客。あれで週末だというのに、店終い。
ちょっと早くない?
団体予約客5名ぐらいと、2人連れが3組、あと、1人、合計12人ぐらい。
経営、やっていけるのかと、ちょっと心配した。

その後、ホテルの玄関にいつもの専属・御用達タクシーを呼び寄せ、自宅まで。
いい気分にさせてくれるこういったスタイル、雰囲気、なるほど好まれるわけだ。

確かに高級食材、上質サービス店の方が良いに決まっている。
お金さえザクザク湧きあがるほどあれば、そっちの料理店を選ぶのだろうけれど・・・。

ただ、私は、油やバターをたっぷり使っているのを目の当たりにし、
これを全部、自分が体内に取り入れるのかと思うと、それだけで、引いてしまうものがあった。
いったい何カロリーなんだろうと。
2500カロリーぐらいにはなっているのか??
必死で自転車こぎを25分して、90カロリーちょっとの消費。
何時間、自転車をこぎ続ければいいのか???

そして、地球儀を半分に切ったような、光り輝くシンパルみたいな大層な器具を駆使して、
ピカピカの鉄板の上で、チンゲン菜1枚か2枚をを調理する・・・
しかし食べると、チンゲン菜の味だった。(→当たり前)
家で、私がフツーに、フライパンで手抜きで炒めるチンゲン菜の味と、なんら変わらなかった。
あのパフォーマンスや、非日常感、緊張感が、至福感を増長させるのだろうか。
一種のマジック。陶酔に導かれる演出は、出そろっている。

松坂牛のフィレやロースは、口の中でとろりと溶ける、なんとも言えない味わいだったが、
と同時に、テレビのグルメ番組のレポーターを連想した。
やっぱり私は、情報や先入観に毒されている。
実体験とシミュレーションが頭の中で、ごっちゃになって同時に信号を送ってくる。


お昼の焼き肉ランチも、良かったことは良かった。
あっという間に、お腹はみるみるいっぱいになるし、向こうが透けて見えそうなお肉は、
鉄網に載せると、一瞬で焼けるし。焼き加減の頃合いを計る技量も要らないし。
人手要らず、手間要らず。安さと手軽さが、売り。

どっちとも知ったうえで、評価できるということは、とても有難い。
だいたい私は、食に対して、ほとんどこだわりがないのが、難点。
知っておこう、という好奇心はあるものの、究極の味を求めて・・・なんてことはない。
舌に快楽を求め、陶酔するタイプではないようだ。
ほんの一瞬の美味は、本当に一瞬にしか過ぎないのか?
後を引く美味しさ、といっても、3日も4日も、1年も2年も持続はしないだろうし。

へー、こんなのがあるんや、美味しかった。
で?
ということで、後々まで脳裏に焼き付いて離れない、などということも滅多になく、
ひとつの経験として、完結してしまう。
私を「食」で接待、おもてなしをしてあげようという人にとっては、実に、つまらない、
やる気が削がれるタイプである。
まさに、豚に真珠。
でも、豚(私)は、真珠を知っているのだが、ただ、真珠に対して正当な評価をし、
冷静に判断している。
良くないもの、劣悪品、不味いもの、そういったものも、ちゃんと識別できる、豚なのだ。


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