蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

驚愕のとき

2009-12-15 | 
夫が、先日、いつものごとく仕事前に、朝刊を読んでいると・・・。
ん?? え??? なにぃ~???
と、なった。

その日の夜、帰ってくるなり、私に、
「この新聞、読んでみて!!!」と、息急き切って畳み掛ける。
えぇ~、面倒くさいなあ・・・やりかけている途中の用事の手を止められ、渋々、記事に目をやる。

なにやら、難しい、産業先端、社会状勢、制度改正後の実情、云々かんぬん・・・
あとにしたい気持ちをぐっと押さえて、我慢強く読み進めていると・・・

ん?? え??? なにぃ~???
と、なった。


この名前、見たことある。
この年齢、知ってる。
この写真、見た覚えがある人物。
息子、やんか~。
取材を受けて、語っている。

知らなかった・・・・こういうことしてたのか・・・
こういう方向に行きたかったのか・・・
親が聞いても何も言わない、我が家ではトップシークレット級のことを、
紙上でぺらぺら話している。
本人の口からではなく、紙面を通して、息子の考え、意向を知った。
なんだか、へんだが、おもしろい。

しかし、犯罪被害者でもなく、加害者でもなく、事故遭遇者でもなく、
川柳投稿者でもなく、ご意見投稿者でもなく、ノーベル賞受賞者でもなく(当たり前)
こういうところに、突然、載るというのは、実にユニークな、驚愕の瞬間だった。

なるほど、夫の、早く読ませようという気持ちが、よくわかった。
娘にも知らせようと、ちらと見ると、
彼女は、その記事の上に自分の飲むコーヒーを、ソーサーなしで直に乗せていた。
「あ~っ、その上に、コーヒーなんか置いたら、汚れるやんっ!」

「この新聞、読んでみて!!!」と勧めたら、私の時と全く同じ反応。
最初は、実に面倒くさそうな、嫌そうな態度。
だが、次の瞬間は、親である私とは違う反応を見せた。
「へぇ~」
たった、それだけ。愛想なし。

[写真も見て!」と私が勧めても、気乗りしない様子。
「どれか、わからへん」と、全くやる気なし。
母親と兄妹では、こうも違うものだろうか。

嬉しさあまって、夫が息子にメールを入れたが、予想通り、なしのつぶて。
相変わらず、個人情報は公開しない主義のようだ。

折しもその掲載日は、たまたま私たちの結婚記念日。
息子からの、奇襲サプライズ・プレゼントとなった。