善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

菊池温泉の旅・松の井温泉

2015年04月09日 | 温泉

(この旅は2014年4月に熊本県菊池温泉と山鹿温泉を旅した時の記録です)

同じく国道53号線に面しており、菊池温泉の中心部から一番近いのが、松の井温泉です。

二階建ての建物の一角にあって、古い銭湯の様式を残しています。

それは脱衣場の様子(番台が残る)からもうかがい知ることが出来ますが、現在は番台は玄関先にあり、受付方式となっていて脱衣場の中の番台は無人です。

(松の井温泉)


(脱衣場)


浴槽はシンプルで浴室の中央にあります。
奥の壁から手前側に小さな浴槽と大きな浴槽が連なっています。奥にある小さな浴槽には厳選が注ぐ湯口があり、その下に大きな浴槽があって、源泉は奥から手前に流入するので手前の大きな浴槽はややぬるめです。

手前の浴室は床から10センチほど高いだけで、腰掛けが周囲の浴槽の壁に設置されています。
この方式もかなり古いと推測されます。

(浴槽)

お湯は、菊池温泉の独特のヌルすべ感の強いお湯で、肌がつるつるになります。

相客はもくもくとひげを剃っています。西洋カミソリをうまく使ってひげを剃るさまは絵になります。一定の所作でお湯好きとわかります。飛沫をあげて他人に迷惑の掛かるようなまねをしないのです。

適応症という名の効能書きも昭和30年代~40年代のものと推測されます。
効能書き通りに身体に効く温泉だと思います。

(効能書き)

古いが、シンプルで静謐で心落ち着く浴場でした。

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