善人閑居

鎌倉の風物詩と全国の温泉の旅を写真で報告します。

日奈久温泉の旅・金波楼(2)

2013年01月30日 | 温泉

前回に続いて旅館の金波楼の内部です。
大正~昭和初期にかけての匠の技が光ります。

ここは金波楼の玄関です。
広い立派な玄関で右側に帳場があります。

(金波楼の玄関)

一階廊下はお風呂場につながる廊下です。左側に庭があって緑豊かな光が差し込みます。
廊下のガラス戸は昔ながらのガラスと木の建具、木の手すりなど暖かみのある感じがします。

(一階廊下)


(一階廊下2)

二階への階段も細工がきれいな階段でぴかぴかに磨かれています。

(二階への階段)

二階の廊下は畳敷きでこれは珍しいと思いました。

(二階廊下と宴会場入り口)


以下次号

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日奈久温泉の旅・金波楼

2013年01月26日 | 温泉

さて、日奈久温泉を巡るのに、日奈久温泉街案内人の会のガイドさんをお願いしました。
共同浴場に入ったあと、この日の宿泊予約を入れた泉屋さんのロビーで待ち合わせをして2時間ほど案内をお願いしたのです。

(日奈久温泉街案内人の会 Copyright (C)日奈久温泉観光案内所)

「日奈久温泉街案内人の会」は、肥薩おれんじ鉄道の開業に併せて平成17年に発足したとのことです。
発足当初は「日奈久街並み観光ボランティアガイド」と称していたそうですが、平成18年に「日奈久温泉街案内人の会」と改名し、現在約20名で活動中とのことです。

(この日の案内人)

お願いしたのは、木造建築の旅館で案内可能な数軒を選び、昔の匠の技が残っている建物内を見てみることと、お風呂場を覗かせて欲しいということでした。
この日の案内人さんが選んだ旅館は
金波楼→柳屋旅館→新湯旅館→温泉神社→旅館幸ヶ丘
というコースでした。

金波楼は待ち合わせした泉屋旅館と路地を接して隣り合わせています。

(金波楼)

金波楼は創業が明治43年(1910年)の旅館で、木造三階建て。現存する九州最古・最大級の木造旅館として平成21年4月に国の登録有形文化財になりました。

ただ、お風呂場は、その当時の面影が残っておらず、高級旅館のお風呂場でしたが、庭の美しさが楽しめる立派なお風呂でした。

(男性脱衣場)


(男性浴槽)


(男性露天風呂)


(男性洗い場)

建物内の職人の技の写真は次回にまわします。

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日奈久温泉の旅・山頭火の句と「おりや」

2013年01月23日 | 温泉


(山頭火の石碑)

山頭火の石碑は国道に面した広場にあります。

しかし、日奈久温泉の街あるきでこの石碑より印象に残るのは、それぞれ住民が自分の手作りの丸太の木の表面に山頭火の句を手書きで書いて飾っていることです。

ともかく日奈久温泉の街を歩くと、至る所で山頭火の句に出会います。

玄関先が多いのですが、他にも、本当に至るところという以外に表現方法が見つかりません。

丸太を斜めにそいだ木に各自が自筆で好きな句を書いたらしいのですが、様々な表現方法でおもしろいと思いました。

(山頭火の句1)


(山頭火の句2)


(山頭火の句3)


(山頭火の句4)


(山頭火の句5)


(山頭火の句6)


(山頭火の句7)

日奈久温泉と山頭火のつながりは、山頭火が放浪の旅の途中で日奈久に立ち寄り木賃宿に滞在したという事実から温泉場の宣伝に使うことにしたとのこと。

街案内人の会の山頭火の装束も山頭火を偲んでのことでしょう。

種田山頭火の日記抄によると、昭和五年九月九日~九月十二日までおりやに一泊四十銭で泊まって、宿主に厚遇を受け、もったいないことだと書かれているという。
おりや(織屋)は元々は旅籠宿でしたが、大正時代に現在の場所に移築され木賃宿として自炊客などを相手に営業していたとのことです。
山頭火が泊まった場所で唯一建物が残っているということです。
おりやの写真は撮り損ないました

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日奈久温泉の旅・東湯

2013年01月21日 | 温泉

日奈久温泉の共同浴場東湯は、ばんぺい湯を挟んで西湯とは反対側にあります。
なまこ壁の村津邸の前の路地を入ったところです。

建物はやや年季が入っていますが、内部は清潔です。

(東湯)

脱衣場には木のロッカーも付いている木製の棚があります。

(脱衣場)

浴槽はやや小さめですが、掛け流しの温泉です。

(浴槽)

ぬるめの、無色透明のお湯で、若干のヌルすべ感があり、浴感の良い優しいお湯です。

(洗い場)

洗い場は広く、身体を洗っている人の飛沫は浴槽には飛んで来ません。
常連さんが多く、開場の規定時間より早めに開けてくれるようです。

公営の公衆浴場ですが、みなさん自宅のお湯のように気を遣いながら入浴を楽しんでいます。

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日奈久温泉の旅・西湯

2013年01月19日 | 温泉

公営の共同浴場の西湯は、松の湯から数分の場所にあります。
松の湯から海側に向かって徒歩2~3分の場所です。

鉄筋の一階建ての建物です。

(西湯)

入ると番台があります。
番台は脱衣場方向を向いた昔風の番台です。

(番台)


(脱衣場)

脱衣場は広く、作り付けの鍵がかかる木のロッカーがあります。
また、アナログ型の体重計は懐かしいものです。

(体重秤)

浴室に入ると、内部はタイル張りでした。
女湯との間仕切り側の奥に浴槽があり、無色透明のお湯があふれていました。

反対側には洗い場とカランの列があります。

(浴槽)

先客が二人いて挨拶をして湯に浸かるりました。

ぬるめの、無色透明のお湯で、若干のヌルすべ感があり、浴感の良い優しいお湯です。

先客からいろいろと質問されたので、日奈久温泉に来るきっかけになったテレビ番組を見たことを説明しました。

山頭火の装束をまとい、黒縁メガネで観光客を案内するこの人は日奈久では有名人?とのことでした。

浴槽の写真撮影に協力してくれました。

(湯口はライオン)

浴槽の湯口はライオンで、遊び心のある設計でした。

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日奈久温泉の旅・松の湯

2013年01月16日 | 温泉

日奈久温泉センターの食事処の桑庵でそそくさと昼食を摂り、また共同浴場を訪ねて、温泉センターの前の古い街道(薩摩街道)を西に向かいました。

1ブロックほどで「松の湯」がありました。
松の湯は民営の銭湯です。

(松の湯)

浴場の建物は古い(明治時代)の平屋建ての警察署で、改造して公衆浴場として発足したのが昭和6年と、同湯のホームページにあります。

受付を終わって、戸を開けると、何と浴場は脱衣場と浴槽が一体になっている方式で、それも浴槽が階段数段分下側にあるという構造です。

これは、理想的なスタイルで、古い共同浴場に見かける方式です。

(浴室のうち脱衣場部分)


(浴室のうち階段部分)

浴槽が下にあるのは、源泉の湧出位置が地面の位置(グランドレベル)にあるからで、ポンプアップしないとそれより高い場所に浴槽を置けないからでしょう。

(上から見た浴槽)

松の湯の浴槽はタイル張りで中央に間仕切りがありました。

(別角度の浴槽)

源泉の湯口側の浴槽はやや熱めの設定で、せいぜい3人ほどが入れる大きさ、脱衣場に近い側の浴槽はぬるめで5~6人が限度という大きさです。
温泉の質を大切にする場合は大浴場は不向きという経営方針でしょう。

無色透明でわずかに硫黄臭の漂うお湯は単純泉で肌にやさしく、良い雰囲気と相まって至福の一時が過ぎました。


松の湯ホームページへリンク

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日奈久温泉の旅・日奈久温泉センター「桑庵」の昼食

2013年01月14日 | 温泉

日奈久温泉センターの二階は、ばんぺい湯と食事処が向かい合っていてとても便利です。
お風呂を出ると目の前が食堂です。

(桑庵入り口)

休日は家族連れで大賑わいです。

(桑庵客室と厨房)


(入り口の立て看板)

この日頼んだには、もやしラーメン¥600と桑庵ラーメン¥500。

(厨房上のメニュー)


(もやしラーメン¥600)


(桑庵ラーメン¥500)

価格が安い上に、久しぶりの豚骨スープの薄味のラーメンに大満足でした。

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日奈久温泉の旅・ばんぺい湯

2013年01月11日 | 温泉

日奈久温泉センター・ばんぺい湯は建物の二階にあります。
建物は日奈久温泉のほぼ中心にあり、シンボル的な建物です。

2009年にリニューアルされ、一階には地元物産の売店と公衆浴場の「本湯」が出来たのは前回報告したとおりです。
二階にばんぺい湯の大浴場と食事処「桑庵」、三階には家族風呂があります。
ですから、好みによって三種類の浴場が楽しめるわけです。

正面から入ることが出来るばんぺい湯はどちらかというと日帰り温泉施設系のイメージです。
一階の受付で入場し、二階に上ります。

(日奈久温泉センター・ばんぺい湯)


(ばんぺい湯の受付)

階段で上に出て、道路側が「桑庵」、右半分がばんぺい湯です。

脱衣場には、結構な広さで10円で使用できるコインロッカーがあります。

(脱衣場)

浴室に入ると、正面にタイル張りの浴槽がL字型になっています。
浴槽の左側には洗い場があり、右側には水風呂とサウナがあります。
正面の浴槽は窓に沿った浴槽と連なっており、正面の窓の外には露天風呂があります。

(メインの浴槽)


(窓際にある奥の浴槽)

お湯は、本湯と似たようなややぬるめのお湯で、肌触りが優しいお湯です。
もちろん無色透明のお湯です。

窓から外に出ると露天風呂ぬ入ることが出来ますが、見晴らしは良くありません。
ただ、外気に当たりながら入る露天風呂は人気があります。

(露天風呂)

ゆっくりといくつかの浴槽を回った後、浴場から出れば、目の前は「桑庵」という食事処ですからここで長時間過ごすことも可能です。

日奈久温泉センターばんぺい湯へリンク

日帰り温泉施設は家族連れが多く、一階の裏手の銭湯は一人の客が多いようでした。


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日奈久温泉の旅・ばんぺい湯 本湯

2013年01月08日 | 温泉

さて、本題の日奈久温泉の共同浴場巡りに移ります。

日奈久温泉センター・ばんぺい湯には二箇所の浴場があります。
一つは昔ながらの銭湯形式で、建物の裏手の細い路地から行く「本湯」で、もう一箇所
は温泉センターの二階にある「ばんぺい湯」です。

本湯に行くために、建物正面の右手にある足湯から裏手に回ろうとすると、日奈久温泉・源泉壱号のモニュメントが目に付きました。

(日奈久温泉・源泉壱号のモニュメント)

日奈久温泉の歴史を物語る木版も掲げてありました。

細い路地の右手に受付があり、200円払って中に入ります。

(ばんぺい湯 本湯の受付)

脱衣場は比較的広く、コインの戻るコインロッカーと木製の棚に脱衣籠という昔風の脱衣機能とを備えています。

(脱衣場)

浴場はタイル張りで、浴槽には間に間仕切りがあります。

(浴槽)

お湯はぬるめでした。
壁に温度計があり40.9度と示されています。
ぬるめのお湯は肌にやさしく、入るとぬるスベ感があって心地よく、長湯になります。

脱衣場の壁に温泉成分分析書が掲示されていましたが、1号~4号源泉の混合泉で弱アルカリ性単純温泉とのこと。
加温はあるが掛け流しで提供されているようです。


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日奈久温泉の旅・おはぎはバー千扇

2013年01月05日 | 温泉

日奈久温泉センターにつきあったって、右折したすぐの場所にバー千扇があります。

バーのオーナーのすみ江さんが朝3時前に起きておはぎを作り、6時頃から売り出すのだそうです。
毎日午前中には完売だそうです。
この日もすでに売り切れだったので、翌朝朝6時に訪問した状況をここに書いておきます。

(バー千扇の店先)

朝6時過ぎ、お店は鍵が掛かっておらず、お店に入って「ごめん下さいと」声を掛けました。
暗い店内が明るくなって、できたてのおはぎが目に入り、それからすみ江さんが現れました。

(できたてのおはぎ)

いろいろは話を伺うと、バーはリタイアしたが、永年世話になった日奈久温泉の活性化に役立ちたいと好きなおはぎ作りに取り組んだとのことです。
お店の立地条件を利用して毎日好調に売れているのだとのこと。

(オーナーのすみ江さん)

ブログに載せるからと写真を撮らせてもらいました。
髪のほつれを気にしてバンダナを巻きました。

大きなおはぎは2個100円でした

(おはぎの味は?1)


(おはぎの味は?2)

宿に戻って、朝食前に家人と頂きました。
小豆を丁寧につぶしたこしあんでした。
甘さが控えめの結構なおはぎでした。

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