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文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任後の行動について「飾らず、疎通する大統領」、「脱権威大統領」という評価が集まっている。

2017-05-14 | 韓国あれこれ・・・

「人間臭い大統領」、連日新鮮な風

登録 : 2017.05.13 05:03 修正 : 2017.05.13 07:45 

朴槿恵前大統領の不疎通に疲れた市民 
脱権威・疎通に「不思議に思える。驚いた」

文在寅大統領が今月12日、大統領府為民2館職員食堂で職員たちと昼食を共にするためにプレートを持って移動している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社
文在寅大統領が12日、大統領府の為民2館の職員食堂で職員たちとの昼食のためにお盆に料理を載せている=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任後の行動について「飾らず、疎通する大統領」、「脱権威大統領」という評価が集まっている。先に新しい大統領像を提示した盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が、一部から「権威を損なう」と言われたこととは、かなり異なる反応だ。朴槿恵(パク・クネ)前大統領の「不通のリーダーシップ」に疲れた市民が「異常の正常化」として受け止めているものと分析される。

 

 

ソウル、西大門区の私邸から出退勤することになった文在寅大統領(左から二人目)が11日、私邸を出て官用車に向かい住民たちと共に記念写真を撮っている=文化日報提供//ハンギョレ新聞社

 文大統領の就任式初日の朝は5年前の朴槿恵前大統領の姿とは明らかに異なっていた。2013年2月25日就任式に出席するため、ソウル江南区(カンナムグ)三成洞(サムソンドン)の自宅を出た朴前大統領は、警護員たちに囲まれて見送りにきた三成洞の住民たちに手を振った。住民たちは臨時に設置された垣根の外で、朴前大統領と1メートルほど離れていた。しかし、今月10日、ソウル西大門区(ソデムング)弘恩洞(ホンウンドン)の自宅から出た文大統領は、選挙運動期間の遊説と変わらず住民たちと混ざり合って挨拶を交わし、子供たちを直接抱き上げた。11日には出勤途中、住民たちと「自撮り写真」を撮る場面もあった。

 

 

文在寅大統領が10日、大統領府春秋館で新政府の最初の人事発表のための記者会見場に入りはにかむような表情をしている。先に着いて立っていたイ・ナギョン国務総理候補者らを見て目礼している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 大統領府での文大統領の動きも連日話題になっている。文大統領は11日、自ら記者会見を開き、首相候補者と秘書室長を発表すると、ネットユーザーたちは「ただ記者会見を開いて対話をしただけなのに、それが不思議に思える。驚いた」という反応を見せた。新参謀たちとワイシャツ姿でテイクアウトのコーヒーを持って大統領府内を散歩する姿と、「服は自分で脱ぐ」として警護員に頼らず自分でジャケットを脱ぐ姿には「人間臭い大統領は久しぶりだ」という肯定的評価が続いた。12日には、大統領府の職員との職員食堂で3000ウォン(約300円)の昼食を取りながら、自ら食券を食券箱に入れてプレートにご飯をよそう姿に「プレートの正常(首脳)化」というユーモラスな書き込みが続いた。

 

 

文在寅大統領が11日昼、大統領府で開かれた新任首席秘書官との昼食会で服を脱ぐ時、大統領府の職員が手伝おうとすると「自分の服は自分で脱ぎます」と言って服を脱いでいる。写真の順序は左から=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 「生活人」の自然な姿に過ぎないのに、このような反応が出るのは、これまで市民がいかに「人間的な大統領」を待ち望んでいたのかを裏付けているという見方もある。大統領リーダーシップ研究院のチェ・ジン院長は「朴槿恵前大統領が在任中に見せた“冷たい女王”のイメージと国民の心理的乖離は大きかった。それで、極めて当たり前の姿に拍手を送っている」とし、「文大統領が就任演説で明らかにした『暖かい大統領』としての活動をこれからも広げていくべきだ」と話した。彼は、盧武鉉元大統領当時と変わった社会的環境についても指摘した。当時、盧元大統領の型破りな行動は一部の国民にとっては多少極端な“マイノリティー大統領”として映ったということだ。チェ院長は「当時は社会が盧元大統領を受け入れる準備ができていなかったと思う」と話した。

 

文在寅大統領が11日午後、大統領府の構内で参謀陣と話をしている。左からチョ・グク民政首席、クォン・ヒョクキ春秋館長、文大統領、イ・ジョンド総務秘書官、チョ・ヒョンオク人事主席、ソン・インベ元選対委チーム長、ユン・ヨンチャン広報首席、イム・ジョンソク秘書室長//ハンギョレ新聞社

イ・スンジュン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

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韓統連の声明をそのまま掲載:資料です。

2017-05-14 | 日本と韓国・朝鮮・中国との友好

 

昨日実施された第19代韓国大統領選挙において、「共に民主党」の文在寅候補が、「保守の牙城」といわれる大邱、慶南、慶北を除く全地域で1位を記録、青年層を中心に幅広く票を集め、得票率41.4%を得て当選した。広範な国民の支持を受けた文候補の当選は「国民の勝利」であり、「わたしたちの勝利」である。韓統連は文候補の当選を心より歓迎し、新政権に大いに期待するものである。

「朴槿恵―崔順実ゲート」で明らかになった朴政権の国政ろう断と憲政秩序破壊に憤激した国民は、1700万にも及ぶキャンドルを掲げ続けて、ついには朴槿恵を罷免し逮捕に追い込む成果をかち取った。さらにこの「キャンドル革命」は、朴槿恵とその追従勢力の不正腐敗、悪政失政を対象とし追求するところにとどまるのではなく、すべての積弊の清算とそれらを主導してきた積弊勢力の一掃が、韓国が真の民主共和国として生まれ変わるために、不可欠の課題であり、国民が主権を行使してそれを実現しなければならないことを明らかにした。

すなわち、今回の大統領選挙では、キャンドルに示された国民の意思を選挙において全面的に発揮し、積弊清算と民主改革をなによりも優先し積極的に推進する民主政権ヘと政権交代を果たすことが、最大の課題であった。文候補は昨日夜、「キャンドル革命」の発信地である光化門で、「正義の国、統合の国、原則と常識が通じる国をつくるために、共に闘った偉大な国民の偉大な勝利」と当選後の第一声を上げた。文政権の誕生はまさに「キャンドルの民意」にかなうものといえるだろう。

文候補は朴政権に反対し、キャンドルデモに参加、賛同する姿勢を示し、選挙公約として、積弊清算特別調査委員会の設置と不正蓄財の没収、財閥改革と特恵根絶などの根本改革とセウォル号惨事の真相究明、開城工団の再開、韓日「慰安婦」合意の再交渉など、緊急かつ重要な課題の解決も掲げた。

とりわけ開城工団の再開など南北関係については、南北共同宣言に基づき、これを復元し発展させることが、新政権の急ぐべき課題であることを指摘したい。文候補は盧武鉉大統領の右腕として10・4宣言に関わった経歴を持ち、選挙運動期間中には「朝鮮半島平和構想」の発表を通じて、南北共同宣言の継承を強調、南北の民間交流も推進し、朝米関係の改善にも尽力するとした。朝鮮半島と東アジアにおける対決と緊張状態から脱却し、平和と統一を主導していくうえで、ふさわしい役割を担っており期待が大きい。新政権は、南北海外で共に進める6・15民族共同委員会の共同行事や全民族大会の開催についても、積極的に協力することで成功へと導き、「第2の6・15時代」をきり開かなければならない。

対米関係については、なによりも自主権を明確に主張することが重要である。特に、米国側の奇襲配備や費用負担要求で問題が深刻化するサード(THAAD、高高度ミサイル防衛システム)の韓国配備は、「次期政権で検討すべき」としていたが、「配備反対」を明らかにし、至急に対処することが求められている。また、戦時作戦指揮権の返還についても公約どおり推進すべきだ。

新政権の下で国民主権が発露し、民主が発展し民生が保障され、新政権が民族主権と国家主権を守護し、平和を実現し統一を促進し、さらには在外同胞が異国の地にあっても、国民としての誇りを持って民族的に生きることができるよう積極的な政策を展開することを希望する。「全力で新しい国をつくる。国民だけを見て正しい道を進む」「国民大統領となる」と明言した文在寅・新大統領の決意に拍手を送りながら、韓統連は新政権に支持と支援を惜しまないことを明らかにする。

2017年5月10日
在日韓国民主統一連合(韓統連)

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