ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

無邪気に(?)他人を不快にする馬鹿

2017-11-17 00:00:00 | Weblog

今年8月に生まれて初めて買ったんですが、「文藝春秋」2017年9月号を購入しました。もちろん立ち読み、図書館での閲覧、コピーでもいのかもですが、私がこだわっているテーマでの手記があったので買ってみようと考えたわけです。

私がこだわっているテーマとは、砂川啓介大山のぶ代夫婦の話です。砂川が尿管がんで亡くなったので、大山のマネージャーであり介護その他砂川と大山の面倒をいろいろみた小林明子さんの手記があるので読んでみました。

>[マネジャーの手記]「夫の死を理解したのかどうか……」

大山のぶ代は夫(砂川啓介)の棺に涙ぐんだ 小林明子

こちらに、記事のサマリーがあります。

それで、記事の力点ではないのですが、こんなエピソードが書いてありました。

>・・・夫婦で出席したパーティーで、芸能レポーターが言った。

「大山さんがドラえもんでしっかり稼いでくれるから、左団扇でしょ?」(p.195)

・・・(苦笑)。

こういうことを話しますかね(呆れ)。たぶんこれご当人お世辞、大山をほめているつもりでいっているのでしょうが、これでは砂川を不要に不快にするだけでしょう。

記事によると、見かねた大山があいさつで、

>砂川家の家計は、すべて啓介さんのお給料でまかなっているんですよ(p.196)

と言ったそうですが、どうもなあですね。だいたいこんなの口のきき方の問題じゃないですか。「奥様はがんばっていらっしゃって・・・」とか言えば、別に問題はないわけです。

前にご紹介したこちらの記事の、定年間際の男性も同じです。やっておいてくれと頼んでおいたことができていないので、私が電話したところ

あのー、それMcCrearyさんがやってくれるとおもっていたんですけど・・・

こんなの「すみません、勘違いしていました。すぐやります」とでも言ってくれればそれはそれで全然構わないわけです。私もそういうことがないわけではない(笑)。

それで私が思い出したのが、「と学会」の会長だった山本弘の名前を騙って副島隆彦に迷惑をかけて、しかもそれを周囲に吹聴してさらに山本本人にも自慢(さすがに山本弘の名前を騙ったとは話さなかったみたいですが)した馬鹿な と学会会員です。

山本は、

>Kは僕に謝罪した。彼も悪気があったわけでなく、「なりすまし」も故意にやったことではないと分かったので、僕は彼を赦し、処分はしないことにした。

と書いていますが、どこをどう見ても副島に対する悪意100%ですが、しかしたぶん山本に対しては、何の悪意もなかったんでしょうね。副島を馬鹿にすれば山本が喜ぶと思ったのでしょう。度し難く救いのない馬鹿です。客観的には、アンチ山本が山本をおとしいれようとして嫌がらせをしたとみなされても仕方ありません。悪意がないから、そんなことを吹聴したり山本本人に自慢したのでしょう。

それでこれは過日聞いた話。車の中で、運転手(私の母)、詩人の大先生(男性)と某ベテラン編集者(女性)の3人で話をしていました。

そして、その詩人大先生がむかし子どものころ彼が世話になった商家にいた美女(美少女かも)との話が話題になりました。詳細は知りませんが、つまりは淡い恋があったということでしょう。

それで某ベテラン編集者の言ったというせりふ。

○○さん(商家の女性)って、ほんと掃き溜めの中の鶴みたいな方ですよねえ!!!

どういう口のきき方だよ(呆れ)。もっともこの女性はそこら中で舌禍を起こしていたようですので、この話を聞いた人は「ああ、あの人ならそういうことを言いかねない」という反応とのこと。でもこんな人間がよく編集者なんか長く続けられたと言う気はします。編集者として卓越した才能でもあったんですかね。

この女性も、たぶん悪意はないようです。この女性のおかげというわけでないいろいろな事情で、詩人大先生はこの編集者の主催する雑誌に金銭とかの問題でなく連載をしていたそうで、たいへん世話になっているので、悪意があるとかいう話ではない。

当方も、こういう類の迷惑をいろいろ受けているし、そしてたぶん全くそういう迷惑をしてないと断言はしませんが、しかしいろいろ難しいですよね(苦笑)。言われたほうが、「馬鹿が馬鹿なことを言っている」と思って無視してくれればまだいいですが、どちらにしても実に無意味に不快になるし迷惑ですよね。私が受けたその種の話は上以外ではこちら。

そういう口のききかたはないだろ

山本の件は笑い話では済みませんし(山本と当の会員が副島に謝罪文を出しました)、編集者の件だって、それで縁を切られたって文句をいえるような話じゃありませんが、少なくともこの件では先方がそんなに強硬な態度を示さなかったので、連載打ち切りとかにはならなかったみたいです。でもこういったトラブルをこの編集者はたぶん何回もしたのでしょうから、そういう事態がまったくないというわけでもないのでしょう。いずれにせよ困ったものです。「悪意がある」と「悪意がない」のとでは、ベクトルが違いますからね。悪意のある人間を相手にしても(実害がない限り)しょうがないとして、悪意がない(らしい)人間には嫌でも注意をする必要があるのでしょう。私はわりと注意をしますが、他人はなかなか注意してくれないかな。上の記事で登場したアスペルガーの女性は、私から注意されて絶句(たぶん「あ、またやっちゃった」とでも思ったのでしょう)していたので、注意されて直るかどうかは怪しいですが、したほうがしないよりましでしょう。

ところで最後に、マネージャーの方の手記の中で、私が「やっぱり」と思ったところを。

>砂川さんは仕事をすべて止め、一人で介護を続けました。お手伝いさんや私もサポートしましたが、砂川さんは他人に相談したり弱みを見せるのが嫌な性格なので、すべて一人で抱え込んでしまいます。(p.193)

そうだろうなと私も思いました。私なんか、こんなことは1人では抱えきれないと考えて、すぐ他人に可能な範囲で助けを求めますが、砂川は、

>他人に相談したり弱みを見せるのが嫌な性格

という人間だそうで、やはり認知症になった大山のぶ代を他人に見せたくなかったのだろうとのこと。そういう心理を理解しないではないですが、しかし施設に大山を預けることができたのはよかったと考えます。前に何かで、老老介護は80歳が限界と言うのを読んだことがあります。限界を過ぎてだめになっても仕方ないので、そこまでになってしまう前に砂川の直接の手を離れたことは大変いいことでした。砂川の本を読んでも、相当厳しい状態のようだったので。ましてや砂川は病気だったので、なおさらよろしくない状態だったわけです。

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