ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

ローリング・ストーンズの1972年のライヴを映画館で見ることができる

2010-09-30 04:26:17 | 映画
個人的にはローリング・ストーンズは、ミック・テイラーが加入していたときまでだと私は考えています。ロン・ウッド以降のストーンズは、好きではあるけど、ロックの歴史を引っ張って行ったバンドとは必ずしも言えないのではないかと。

で、ローリング・ストーンズがその絶頂ともいえるライヴをやっていたのが1972年から1973年くらいです。73年には日本公演も予定されていましたが、ミック・ジャガーの麻薬歴がたたり当局が入国を拒否、幻のコンサートになってしまいました。

しかし72年のコンサートが映像化されていました。「Ladies and Gentlemen: The Rolling Stones」です。

 

ミック・ジャガーキース・リチャーズチャーリー・ワッツの現在もメンバーである3人に、のちに脱退したビル・ワイマンミック・テイラーも入れた最強メンバーに、セッション・ミュージシャンとしてニッキー・ホプキンス(私、彼のキーボード大好き)、ホーン・セクションにボビー・キーズジム・プライスというすばらしいメンバーです。

この映画はほとんど対外的に公開されることはなかったんですが、ブートレグでは大々的に出回っており、2010年についに正式にBDとDVDとして発売されることになりました。そしてそれを機に、この映画が日本の映画館でも上映されるのです。ブルーレイ上映ということですが、しかし映画館のスクリーンで鑑賞できる喜びには代えがたいのではないでしょうか。

上映される映画館の情報はこちらをご参照ください。

とくにストーンズのファンでなくても、これは見て損はないと思います。やはりロックが時代とものすごく密着していたころのライヴは、私たちの心を熱くします。30ちょっと前くらいのミック・ジャガーのヴォーカルは、やはり違います。

残念ながら今のストーンズは、昔の自分たちを演じるのがファンサービスだと考えていて、そしてそれが正しいのが現状です。ファンは、最新作の彼らの曲より60年代、70年代の曲を求めます。そして私も同じです。

そう考えると、ずいぶん遅くなりましたが、70年代の彼らのライヴをいま体験できるのはものすごい喜びであり感動を得られることではないかと思います。

私ももちろん見に行きます。見たら記事を書くかもしれません。読者の皆さまも、興味がありましたら映画館へどうぞ。すぐ上映は終了します。10月1日(金)から10月8日(金)までの上映(予定)です。
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以前著書を紹介した方のブログを発見

2010-09-29 03:50:27 | Weblog
まえこのブログで、香港を食べ歩いている方がお書きになった本を紹介したことがあります。先日の日曜日、ネットで遊んでいてなんとなく「好味香港」というので検索してみましたら、次のブログを発見しました。以前紹介した本の著者の方がおつくりになっているブログです。

好味香港のブログ

題名でわかるとおり、ブロガーの方が香港のさまざまなレストランを食べ歩くレポートを主にテーマにしたブログです。その他の記事もあります。

ブロガーさんは、重慶大廈でカレーを食べ九記牛腩で牛バラ麵をすすりガチョウライスを朝食に食べます。私も食には(自称)うるさいほうで、世界中でいろいろなものを食べていますが、しかしブロガーさんの食に対する探求心には遠くおよびません。

ブロガーさんがいちばんのおすすめのレストランは、九龍城にある竹園海鮮飯店ですが、2010年7月に2年ぶりに食べた感想は、

>これまで長く続いた竹園にもマンネリが進み、少しアキが来てしまったような感がする・・・・・・・・・・・・・・!

だそうです。うーん、むずかしいものですね。

それにしても写真を見るとほんとおいしそうです。よし、次に香港に行くときは私もかならずこの店に行くぞ。

あと、香港ではガチョウのローストはほんとおいしいですね。こちらの写真をご覧になってください。

ブロガーさんの本を読んで私もガチョウのローストに興味をもちまして、香港でさんざん食べました。ブロガーさんには感謝を申し上げたいと思います。

それにしても香港も食堂は閉店したりするものが多いようですね。ブロガーさんいわく

>尖沙咀(チムサーチョイ)ガンドンホテルの横で営業していた大上海店・康和里道の上海千里香・金巴利道の上海一品香菜館・彌敦道(ネイザンロード)沿いの雪薗飯店・ハートアベニューの上海老昌菜館などで食べた。特に上海千里香・上海一品香菜館には狂ったように何度も通った。しかしこれらの懐かしい店の多くがすでに閉店してしまい寂しい限りである。

(引用ここまで)

事情は様々でしょうが、たとえばオーナーシェフさんが外国へ移民してしまえば、そのレストランは廃業です。どうにもなりません。

とにかくほかにも香港の情報が満載です。私は何回香港に行っているのかなと数えてみましたら、はじめて行ったのが1999年、その次が2004年、2006年に2回、2007年に行って(このブログをはじめる直前でした)あと3回行っているから、8回行っています。回数はけっこうな数ですが、しかしマカオや中国本土へ渡るので、実際に香港に滞在した日数はあまり多くありません。ブロガーさんは、香港へ行く際はマカオなどはよらずに香港に集中するようですからすごいなと思います。そのような浮気性の私ですが、私も香港大好き人間ですので、このブログはこれからも参考にしたいと思います。


最後に、ブログの紹介を拙ブログですることをご了承してくださったHGCGさんに御礼を申し上げます。ありがとうございます。

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何をいまさらながら、刑事コロンボ「策謀の決末」の小池朝雄バージョンが復活した

2010-09-28 02:29:45 | 映画
あ、すいません、これ今年の5月から6月くらいに話題になった話ですので、何をいまさらのネタなんですが、ぜひ書き留めておきたいので記事にします。ただしかなりマニアックな記事なのでご了承を。

刑事コロンボ」の最初のシリーズ(1971~78 NBCで放送)は、日本ではNHKで放送され、小池朝雄ピーター・フォークの声を担当しました。

その後このシリーズは日本テレビで放送されましたが、最初のシリーズ最終話である「策謀の結末」のみ小池氏が声を担当した音源が行方不明(?)になったとかで、新シリーズを担当した石田太郎による吹き替えが製作されました。その後発売されたビデオやDVDなどにはこの石田版が収録されています。

小池朝雄氏は1985年に亡くなっていますので、再吹き替えができませんから、石田版が世間に出まわることになりました。

昔ならいざ知らず、1980年代後半に使用された音源を紛失するっていったいどういうずさんな管理をしているんだとおどろきますが、でもそんなもんなんですかね。

しかし、この「策謀の結末」は1987年に日本テレビで放送されていまして、人気シリーズだしまたすでに家庭用ビデオが普及していた時代ですから、日本中にこの小池版の音源を(状態はともかく)保持している人はかなりの数にのぼるため、小池版を復活させることはそんなに困難ではないかと考えていました。正直小池版がなぜ復活しないのか不審な気すらしていたくらいです。

実際You Tubeに小池版が投稿されています(笑)。

刑事コロンボ/策謀の結末 小池版1


刑事コロンボ/策謀の結末 小池版2


刑事コロンボ/策謀の結末 小池版3



あるいは私、どうもこれ新吹き替えを担当した人たち(特に石田太郎氏)の顔をつぶしかねないためになかなか実行されなかったんかなという気もします。真相はわかりませんが。

しかしようやく今年になって小池バージョンが復活することになりました。読売新聞の記事を。

>小池朝雄吹き替え版 失われた最終話発見
刑事コロンボ

米国のドラマ「刑事コロンボ」第1シリーズ(1972~79年)の最終第45話「策謀の結末」で、声優・小池朝雄がコロンボ(ピーター・フォーク)の吹き替えをしたビデオが発見された。シリーズの中で唯一、小池の吹き替えが失われていたもの。NHKは、6月11日午後10時から衛星ハイビジョンで放送する。

 NHKは1970年代、小池が主役の声を担当する日本語版を作成し、全45話を放送した。しかし、その後、第45話の吹き替え版だけが失われ、配給元のユニバーサルは、俳優・石田太郎による吹き替えを制作していた。NHKは昨年から、衛星ハイビジョンと衛星第2で第1シリーズを放送しているが、第45話だけは石田版の予定だった。

 ところが2月中旬ごろ、フリーライターの町田暁雄氏から「録画ビデオを所有している」との申し出があった。音声担当者が確認したところ、放送可能な音質と判断、差し替え作業が行われた。

(2010年5月28日 読売新聞)

「スポーツニッポン」の記事も。

>視聴者提供…紛失した「刑事コロンボ」の声復活
故小池朝雄さんが声優を務めた米の名作ドラマ「刑事コロンボ」の日本語吹き替え版で、長く紛失していた一部音源が見つかり、オリジナルどおりNHKが再放送することになった。視聴者からNHKに過去の放送を録画したビデオテープが届き復活。85年の小池さんの死後、旧シリーズ最終作(45話)の「策謀の結末」だけ吹き替え音源がなくなり、別の俳優が務めて放送していた。

 「うちのカミさんがね…」。ピーター・フォーク(82)演じる刑事コロンボを愛きょうたっぷりに吹き替えた小池さんの声で、シリーズの中でも名作中の名作がよみがえる。

 米NBCが68~78年に放送した旧シリーズ全45話は、72~79年にNHKで放送。ところが、小池さんが54歳で亡くなってから、45話だけが行方不明になっていた。このため02年にDVD化された際には、89年からの新シリーズでコロンボの声を引き継いだ石田太郎(66)が務めた。

 発売当初のDVDには、「小池朝雄」と誤った表記で流通、後に「石田太郎」と正しく変更したエピソードもある。ファンのサイトにも「最終巻が小池朝雄(さん)版ではないっ!なんでこうなるの!?」と書き込まれ、音源紛失を惜しむ声が上がっていた。

 NHKは昨年1月からBSハイビジョン(金曜後10・00)、昨年10月から衛星第2(木曜後9・00)で旧シリーズ、新シリーズ計69話の放送を開始。視聴者からこのほど、87年5月に日本テレビで再放送された「策謀の結末」を家庭用のビデオで録画したテープが寄せられた。技術局の音声担当者が確認したところ、保存状態が良く、放送可能な状態だったため、NHKで石田バージョンを小池音声に差し替えた。

 復活した小池音声はBSハイビジョンで6月11日、衛星第2でも今年9月に放送する予定。同局編成局ソフト開発センターの柴田幸裕チーフ・プロデューサーは「小池氏の音声で“策謀の結末”を放送できてうれしい。多くの方に楽しんでほしい」としている。

[ 2010年05月15日 ]


くり返しますが、録画ビデオ自体はそうとうたくさんの人が所有しているはずですので何をいまさらです。あるいは小池版を世に出すタイミングをNHKもはかっていた、チャンスを探っていたのかも。なお、NHKのスタッフの方がブログでこの件について書いています(こちら)。

で、私はBS-hiのほうは(知らなかったので)見ることができませんでしたが、過日BS2でこの番組が放送され、それは見ることができました。

小池版、石田版どちらがいいかというのは趣味の問題ですが、私はやはり小池版のほうがよかったですね。犯人(クライヴ・レヴィルが演じています)の声を担当したのは小池版が納谷悟郎、石田版が家弓家正でしたが、これも納谷さんのほうに軍配をあげたいですね。

こうなったらからには、今後発売されるこの「策謀の結末」のDVDあるいはBDは、当然小池版と石田版の音声を両方収録してほしいですね。これも貴重な資料になるでしょう。

すいません、小池バージョンが復活したのは個人的にとてもうれしいので思わず記事にしてしまいました。
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最後の1回前のソウル紀行(23)(完)

2010-09-27 06:13:23 | 旅(韓国)


駅から出発ロビーに向かいます。



チェックインを早々に済ませてすぐに出国します。



ゲートで搭乗を待ちます。金曜日の行きの飛行機で見かけた人が、何人かいました。



帰りの荷物ももちこみのこれだけです。



帰りの飛行機は、パーソナルモニターがありました。でも日韓路線ですとそんなに楽しむ時間はありません。



アシアナの機内食は充実しています。短距離路線でもおいしいものを出します。



成田空港にようやく着きました。ほとんど1日だけしか観光する時間のないあわただしい旅でしたが、それなりに面白かったと思います。今回の旅を総括すると、やはり地元の人が通う食堂を開拓できたのがよかったですね。日本人も当然来るんでしょうが、地元のソウルっ子御用達みたいなところを。そしてこの時点ですでに私の予定では最後のソウル紀行が視野に入っていました。



(完)
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最後の1回前のソウル紀行(22)

2010-09-26 07:32:25 | 旅(韓国)


翌朝、朝食(ホテル代こみです)をいただいてチェックアウトします。またソウルに来るつもりだったので、予約もしてしまいました。もっともけっきょく予定が変わったので、キャンセルして違う日にとりなおしたのですが。



地下鉄に乗って空港へ向かいます。なかなかセクシーな広告があります。

MVI 3659


地下鉄2号線にのって、漢江を渡ります。韓国国会も見えます。



9号線に乗り換えて、金浦空港へ向かいます。金浦空港駅でKORAIL空港鉄道に乗り換えます。

仁川空港へむかう(1)






仁川空港につきます。



しつこいようですけど(しつこいけど)やっぱり彼女はいいですね。ヨナさんとくらべれば浅田真央なんか…(以下、さしさわりがあるのでやめます)。



地下鉄に乗ってからずーっとTマネーでここまで来ましたが、金が足りないので3,000ウォンチャージしました。



いよいよソウル紀行も終わりです。

(つづく)

追記:一部文章が説明不足でしたので、書き足しました(9月26日同日の書き足し)。
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むちゃくちゃなことを言うな

2010-09-25 06:00:34 | 北朝鮮・拉致問題
増元照明氏がちょっとねえ…。次の記事を。

>2010.9.24

「政府がやらないならば!」

 尖閣諸島の領海を侵犯し、逃げる際に海保の船舶に衝突させ、危険な行為を行った中国人船長をわが国は釈放してしまった。しかも、中国の脅しによって中国の主張を認めるような形での釈放である。これでは、「脅せば日本は落ちる」というメッセージを送ってしまったことになる。
 そして国際社会に「尖閣諸島」は中国領であることを認めてしまったことになってしまった。こんな対応しか取れない日本に失望している。

 この状況を見て、今後、韓国や北朝鮮も日本に対する対処法を学んだことだろう。

(中略)

国の崩壊!国体の崩壊!国民の崩壊!

 どうせ、現政権は「日中関係や経済的な損失を考え・・・。」となるのであろうが、国を守ろうとしない政府に何の信頼も寄せることは出来ない。国民の命さえ守れるはずが無い。菅総理がいう「国民」とは中国人民のことなのだろう。

 確かな犯罪にも事なかれ主義で穏便に済まそうとする姿勢は、将来に禍根を残すことになる。

 残念ながらこんな政権に「北朝鮮との間で拉致問題解決などできるはずは無い」一度、引いた奴は何度でも引いてしまうのである。

 政府が出来ないというのなら、国民が日本の意思を示していくべきだ。

 私は、今後「中国製」というものは一切購入しない。食べ物でも衣服でもすべてにおいて購入することはしない。

 おそらく100円ショップの品物も多くが中国製であろうが、今後は購入しない。

(後略)

…(失笑)。

まあ増元氏みたいな理不尽な経験をされた方は、こういったことに関しても大げさに騒ぐというところはあるのかもしれませんが、

>私は、今後「中国製」というものは一切購入しない。食べ物でも衣服でもすべてにおいて購入することはしない。

なんてできるわけないでしょ、そんなこと。

増元氏が今後どういう生活をするのか私はしりませんが、馬鹿馬鹿しいことを言わないでくださいよ。反中だなんだって騒いでいる人だってそんなこと実行できないし、非常識でむちゃくちゃなことを言わないでよ。

>国体

なんていう時代錯誤な言葉を使う神経にも驚きますが(一応断っておくと「国民体育大会」のことじゃないよ)、中国製うんぬんていったって、中国製品なくして、増元氏らだって活動できないでしょ(氏のパソコンだって、どっかに中国製品がつかわれているはず)。日本と中国が国交を断絶とか経済戦争するわけにいかないんだから、そのへんは常識的に物事を考えてよ。

ていいますか、この間外相の前原さんが米国へ行ってクリントンさんから「尖閣諸島は安保条約なんとか」っていう言葉を引き出したことでうかがえるように、たぶん両国間のなにがしかの仲介を米国がしたっていう側面も見逃せないし。

>そして国際社会に「尖閣諸島」は中国領であることを認めてしまったことになってしまった。

そんなこと日本政府は認めちゃいないでしょ。どうしたらそういう解釈が出てくるわけ?

で、増元氏は、この記事を次のような文章でしめます。

>日本を信じろ!といった親父の言葉が空をきる。

増元さんのお父さんが言われた「日本」の意味はつまびらかでありませんが、増元氏のいう「日本」って、安倍や田母神、産経新聞に代表されるような「日本」なの? 

そんな「日本」なら、悪いことは言わないから信じないほうがいいですよ。

(すいません、1日2記事書いちゃいました)
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最後の1回前のソウル紀行(21)

2010-09-25 00:44:33 | 旅(韓国)
明洞の写真はこの記事で最後です。お付き合いください。



















この男性も、何回か見た記憶があります。



ホテルの近くのチェーンのコーヒーショップでコーヒーとケーキを食べます。旅に出ると砂糖がほしくなるのは日々ストレスに苦しんでいる自分を旅の時くらいは解放したくなるということでしょうか。



メトロホテルに戻ります。長かった1日もようやく終了です。

(つづく)
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私もなかなか執拗な男だ

2010-09-24 05:33:29 | 北朝鮮・拉致問題
このブログはしつこく増元照明氏のことを批判しています。なぜ批判するかといえば、彼を批判することによって家族会その他拉致問題の負の側面を説明しやすいし、また彼の発言や行動は「いくらなんでも」と思うことが多いからです。少しは氏も、自分の行動や言動を冷静に省みてほしいのですが、たぶんそれはできない相談なのでしょう。仕方ないから、私なりにこれからも氏の言動その他について注目していきたいと思います。

氏のブログ風活動報告の9月22日の記事より。

>(前略)

 又、家族会・救う会で先に「文科省」・「拉致対策本部」に申し入れていた「高校無償化問題」についても話をさせていただいた。お二人とも理解は示されたが、今後の左派政権の中でどれだけやってもらえるのかは不透明な段階だ。

 お二人とも保守的な考え方のようであるが、左派政権内での発言力、力関係ではどのような立場かは分からない。今後のお二人の健闘を祈るばかりだ。

(引用ここまで)

民主党政権のどこが「左派政権」ですかい、というようなこともさることながら、注目すべきは「高校無償化」の問題です。

「高校無償化」って、基本的に教育問題でして、これを拉致問題にからめるのって無理じゃないですかね。

朝鮮学校の無償化を否定すれば拉致被害者たちが帰国できるっていうんならぜひ無償化をやめるべきでしょうが、関係ないですからね。

増元氏は、以前の記事で

>我々は、圧力団体ではなく、本当に不可思議な政策を実行しようとする文科省に対し、是正を求めるために、「北朝鮮専門家」(ここでは(守る会の萩原遼氏とか、救う会の西岡氏のことをさす)を交えて議論すべきといっている。不当な要求ではなく、国民として納税している身から不可解な点を質しているに過ぎない。

書いています(8月26日の記事)。

しかし、萩原氏も西岡氏も(前に私が書きましたように)「反北朝鮮運動家」ではあっても、朝鮮学校の無償化問題で意見を述べるのは彼らの手に余ります。彼らは、反北朝鮮言論ならいくらでもがなり立てられますが、しかし無償化しなかった場合予想される行政訴訟での勝利の可能性や、無償化しない理由の政府の論理構築などについては、まともな意見は何一つ述べることができないでしょう。ていいますか、彼らはそんなことに何の興味もないでしょう。

だいたい、飯塚代表にしても横田夫妻にしても増元氏にしても、本気で拉致被害者を救出したいと考えているんですかね。

ほんとに北朝鮮に皆さん方の姉妹や娘さんが生存しているのなら、皆さん方の行動は彼女らにとって迷惑ではあっても感謝できるようなものではないと思うんですけど。

きついことを(毎度同じことを)言わせていただければ、横田夫妻は(第3国でもいいから)お孫さんにあったほうがいいし、そういったところから話が先に進むんじゃないんですかね。私の見たところ、北朝鮮から拉致被害者が帰ってくるなんてことはほとんど考えにくいし、そのような状況でなにがしかの突破口を開くのなら、拉致被害者家族にもそれなりの痛みを共有していただく必要があろうかと思います。

申し訳ないですが、

>拉致被害者は日本政府認定の19人だけではなく、100人以上とも言われる「特定失踪者」も存在し、タイ・ルーマニア・韓国といった外国人もいる。そのすべての被害者を救出しなくてはならないのが現状である。
 日本人だけ助ければいいというスタンスではなく、全面解決を求めている。
 タイのアノーチャさん、ルーマニアのドイナさん、韓国の拉致被害者、マカオの孔さん、周さんなどなど苦しむ家族の顔を見ている身には放置できる問題ではない。

なーんていっている(2010年3月30日の記事)ようじゃどうしようもありませんね。できもしないことを主張したって、むなしいだけです。こう言っちゃなんですが、アノーチャさんもドイナさんも、孔さんも、救出するのはできない相談という以上の話ではありません。

何ができるか、何をやればいいのか、いろいろ考えるべきです。拉致被害者家族が反北朝鮮運動をするのは理の当然というものかもしれませんが、私は個人的な意見としては、横田さんたちにはお孫さんにあってほしいし、その他の人たちは、もし拉致被害者がお亡くなりになっているのなら墓参りでもしてほしいし、北の主張の通りにそのようなものがもし(天災のせいだか何だかはともかく)ないのなら、彼(女)らの北での軌跡をたどるくらいのことはできるようになってほしいわけです。そのくらいのことは、北朝鮮当局も協力はするんじゃないですかね。

拉致被害者家族といっても、全員事情も考えも違うんだから、一概に「訪朝はしない」なんて取りきめるのは無理です。増元氏はそれでよくても、それでは困る人もいるんじゃないんですかね…。
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で、あなただれ?

2010-09-23 00:00:24 | 身辺雑記

過日私が職場のエレベーターに乗っていた時。

とある階で、50過ぎの男性が乗ってきました。その人が私を見て言いました。

男性A「あれ、Bill McCreary君?」
私「はい」

それにしても、McCreary君じゃなくて、私の名前までいいましたからねえ。この人私にかなり詳しいということですね。

で、最後に
「お母さん、元気?」

え、この人私の母親まで知っているの? 驚き。

母は私と違って顔の広い人間なので知人が多いのはたしかですが、それにしてもね。いったい何者でしょうか、この方。

うーん、考えれば考えるほど迷宮に入ります。

で、数年前、仕事でとあるイベントの会場にいたとき、見知らぬ男性から声をかけられました。

男性B「ああ、あんた、こんなところにいたんだ」
私「あ、どうも・・・(あたなどちら様?)」
男性B「いや、あんたがさあ、急にいなくなっちゃったんで、どうしちゃったんかなって思っていたんだよ。いやあ、こういうところにいたんだなあ」

なにがなんだかさっぱりわかりませんが、話を聞いていると、どうやら以前私がかかわっていた仕事で私と顔を合せており、それで私のことを覚えていたということみたいですね。

それにしてもねえ、私はこの方のことがさっぱりわからず申し訳ないなと思いました。

で、昨日。

私が帰宅する最中、自転車に乗った男性が私に声をかけてきました。

男性C「こんにちはー、お世話になりましたー」
私「あ、どうも…」

誰、あなた?

こんどこそ人ちがいじゃないかなという気がするのですが、見当もつきません。

誰だろう、最初と最後の人…。

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もうすこし現実味のあることを主張してよ

2010-09-22 03:37:06 | 北朝鮮・拉致問題
いやー、ソウル紀行が一向に終わりません。このあと英国紀行も終わらせなければいけないし、お盆の旅行の記事、さらにはいろんな映画・旅行その他の記事が目白押しなのに、なかなかそちらまで行きません。読者の皆さまは、首を長くしてお待ちください。どのみち毎日更新するネタにはこと欠かないブログです。

さて、増元照明氏が、ご自身のHPのブログ風活動報告(9月21日の記事)で、なかなか面白いことをおかきになっています。

>2010.9.21


「中国に北朝鮮を見る思いだ!」

 今回の尖閣諸島付近で違法操業していた漁船を拿捕・拘留した事件での中国の論調を見ると、「わが国の国民を早期に帰せ!さもなくば、報復的な措置をとる!この責任は日本側にある!」というものだが、自身の国民の違法な行為を考えること無く、むちゃくちゃな論理で、正当性だけを主張し、最後には、その責任を相手国に転嫁する姿勢は、ここ何年も続けている北朝鮮政府の論調と寸分たがわないものである。

 (中略)

 此処までくると北朝鮮の師匠と言えるだけの無法国家である。このような国に擁護されている限り、北朝鮮が国際社会の一員としてやっていけるわけはない。北朝鮮に中国も同じことをやっているではないか?といわれればどの国も反論は出来まい。

(中略) 

 中国の姿勢に怯え、経済的な圧力に負けて国の矜持を捨てるようでは、この国の未来はあるまいし、北朝鮮に拉致された国民を救うということも出来まい。

(中略)

 数年前から、「国政に携わる国務大臣の『靖国参拝』を中国との関係を重視し、自重して来た結果、今度は違法な行為にも目をつぶれという圧力をかけてくる中国を何故、国際社会は容認していくのか?何故、わが国の主張を認めようとしないのか?

 経済中心で、捨ててきたわが国の矜持を取り戻すときではなかろうか?

 中国に対する対処次第で、北朝鮮に対する姿勢が問われることになる。経済的なダメージがあろうが、決して譲ってはならない法治国家としての姿勢を崩すべきでない。

 中国との文化交流や経交流が止まろうとも、正しい手順で進めていくべきだ。これが出来なくて、北朝鮮の無法に対処できるはずはない。

 中国製品の不買を何故言い出さないのか不思議だ。確かに、世に中国製があふれ、経済的に困難を迎えるかもしれないが、毅然とした姿勢こそ、中国の非を国際社会に認識させうる唯一のものだ。中国が日本製品の不買を言うのであれば、日本企業の中国撤退を含む経済戦略の見直しを進めない限り、今後も中国の言いなりにやらなければならなくなる。そこを報じないメディアの危機意識の無さか?それとも、争いたくないというなーなー主義の産物か?メディアこそ、正義とは何ぞやということを論ずべきではないか?苛立たしい毎日が続く。

(引用ここまで)


…(失笑)。

増元さーん、もう少し現実味のある主張をしてよ。いくらなんでもひどすぎるよ、この記事。

>中国製品の不買を何故言い出さないのか不思議だ。

そんなことできるわけないでしょ(笑)。あなたが使っているパソコンだって、どっかに中国製の部品があるはずだよ。私たちの食卓には中国製の食材・食品が目白押しだよ。増元さんお召の服は違うかもしれないけど。私の服は、中国製がおおいよ。日本人がきている服は、中国製なくして語れないよ。まあいいだせばきりはありませんが、このくらいでいいでしょう。

>経済的に困難を迎えるかもしれないが

かもしれないじゃありませんよ(嘲笑)。それこそ日本は破滅ですよ。

>毅然とした姿勢こそ、中国の非を国際社会に認識させうる唯一のものだ。

毅然とした姿勢をとる前に、日本社会が成り立たなくなっちゃいますよ(いいかげんにしてよ)。

>メディアこそ、正義とは何ぞやということを論ずべきではないか?苛立たしい毎日が続く。

正義どころの話じゃありませんよ。中国に何かをいうにしたって、不買なんかできるわけないでしょ。苛立つ前に、もうすこし世間に通用する話をしてくださいよ。別に反中で日本が動いているわけじゃないんだからさ。

日本は北朝鮮とは付き合わなくてもいいかもしれませんが、中国とはいいわるいはともかく切っても切れない関係になっているんだから、そんな態度が可能なわけないでしょう。氏も大げさに書いているのかもしれませんが、世迷言もいいかげんにしてほしいものです。

拉致被害者家族の皆さん、こんな人をほんとに家族会のスポークスマン的な位置に置いていていいの? 皆さんがたの全員が全員、この人の行動や言動を支持しているとは私には思えないんだけど。

世の中、嫌いな人間(組織、国、その他)とうまくやっていかなければならないこともたくさんあります。

同日(9月22日)の追記:安倍晋三がまたまた非常に面白いことを発言してくれたみたいです。「黙然日記」さんで知りました。引用はこちら

>安倍氏「対中、決意示すべきだ」
MSN 産経ニュース 2010.9.21 22:32
 自民党の安倍晋三元首相は21日夜、都内の集会で、沖縄・尖閣諸島付近での中国漁船衝突事件について「中国はこれ以上は経済制裁しかないというところまでやっている。われわれも確固たる決意を示さなければならない」と述べ、中国に対して強硬姿勢を貫くべきだとの考えを表明。同党の小池百合子総務会長は「日本はゴリ押しをすればすぐに動くと思われていることが安全保障上の一番の弱点だ」と述べ、「事なかれ主義」の政府の対応を批判した。

(引用ここまで)

うーん、増元氏はまだしも(って、どうしようもないですが)、安倍ってなにはともあれ首相をつとめた人物ですからねえ。経済制裁ねえ…。

こちらは時事通信の記事より。

>日中悪化「民主が招いた危機」=自民・安倍氏
 自民党の安倍晋三元首相は21日、保守系団体が都内で開いた会合であいさつし、尖閣諸島沖での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事件を受けて中国が反発を強めていることについて、「民主党が招いた危機だ。ことごとく(中国に)譲歩して今回の結果を呼んだ。全く国際政治を理解していない」と述べ、民主党政権の対中政策を批判した。漁船船長の処分については「日本の司法手続きにのっとって粛々と進めていかなければならない」と強調した。 
 みんなの党の渡辺喜美代表も国会内で記者団に「中国が(日本の)足元を見透かして揺さぶりを掛けている。毅然(きぜん)と対応すべきだ」と述べた。(2010/09/21-19:46)

(引用ここまで)

保守系団体での発言みたいですね。聴衆へのリップサービス発言かと思われますが、それにしてもこれは元首相の発言ではないね。恥を知れです。

なお、民主党うんぬんですが、次のような指摘もあります。毎日新聞の記事より。

>漁船衝突:中国側が学生1000人の万博招待延期
 沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)近くで中国漁船が日本の海上保安庁巡視船に衝突した事件で中国政府が反発を強める中、21日から予定されていた日本の大学生ら1000人の上海訪問が新たに延期された。日中対立は深刻化するばかりだが、背景には双方の認識の差や国民感情のすれ違いが指摘されている。

 日本外務省の20日の発表によると、延期が決まったのは「日本青年上海万博訪問団」。中国側受け入れ団体の共産党系組織「中華全国青年連合会」から19日夜、北京の日本大使館に電話があり、「現在の雰囲気でこのような交流事業の実施はふさわしくない」と延期を告げた。日本政府は「青少年交流事業は安定した日中関係の礎を築くうえで意義あるものであり、訪中直前の中国側の決定は極めて不適切かつ遺憾」と中国側に申し入れた。

 この事業は今年5月に訪日した温家宝首相が当時の鳩山由紀夫首相との会談で提案したもので、21~24日まで上海に滞在し、万博視察や中国の大学生との交流会を予定していた。日中の公的機関が関与する交流事業の延期は、中国側による事実上の対抗措置の一環とみられる。

 一方、上海の日本総領事館によると、20日午後、同館前で男性4人が横断幕を広げ、35分にわたり日本を非難した。浙江省杭州市の杭州日本人学校では19日夜、正門近くの鉄柵からレンガ5~6個が投げ込まれた。

 中国人船長の拘置延長決定(19日)への対抗措置で中国政府が閣僚級以上の交流停止などを表明したことについて、20日付の中国各紙は1面トップで報じた。中国政府は台湾の李登輝元総統の訪日(01年)や小泉純一郎元首相の靖国神社参拝に抗議し、要人の訪日や首脳往来を停止したことがある。だが中国紙「環球時報」は、「小泉政権の時は副首相級以上の交流停止で、閣僚級以上は72年の国交正常化以来初めて」と、今回がより強硬な措置だと伝えた。閣僚級には省・自治区などのトップらも含まれ、地方レベルの交流にも波及することは確実だ。

 中国政府の強硬な姿勢の理由の一つとして、04年の尖閣諸島・魚釣島への不法上陸事件の対応を念頭に置いているとの見方が強い。当時、中国政府が日本側を非難する中、沖縄県警に逮捕された中国人活動家7人は送検されず、強制送還された。当時の小泉首相は「大局的な判断」を強調。中国政府は今回の事件でも民主党政権に「政治判断」を期待したとみられる。

 だが、司法も含めて共産党の指導の下にある中国と、司法に対する政治介入に厳しい目が注がれる日本との国情の違いから、日中両政府がそれぞれの立場を主張するたびに相手国の世論が反発する構図が生じている。

 中国のインターネット上では武力行使の必要性を訴える声も多く、「政府が毅然(きぜん)とした対応を取らないと、国民はもっと強硬になる状況」(中国筋)にある。

 また、日本の刑事手続きでは10日間の拘置延長が一般的であることも伝えられておらず、「日本政府が領有権を主張するために意図的に延長した」との論調も出ている。

 さらに中国では「日本の巡視船が中国漁船に衝突してきた」とする国営・新華社通信の報道が前提となっており、日本の道義的責任を追及する意見も強い。「厳正に国内法に基づき粛々と対応する」(丹羽宇一郎駐中国大使)との日本の説明を中国側が受け入れようとしない背景には、領有権を巡る双方の立場の違いに加え、こうした事情もあるようだ。

 北京大学国際関係学院の帰泳濤准教授は「領土問題は存在しないというのは日本政府の立場だが、衝突事件が外交問題に発展しているのは客観的な事実。民主党政権が国内向けのメッセージばかり発信していると、問題がさらに長期化する恐れがある」と指摘する。【上海・鈴木玲子、北京・成沢健一、政治部・西田進一郎】

毎日新聞 2010年9月20日 22時14分(最終更新 9月20日 23時56分)

(引用ここまで)

すいません、要点だけ引用すればよかったんですが、資料的な意味もふくめてあえて全部引用しました。

ここで興味深いのは、

>中国政府の強硬な姿勢の理由の一つとして、04年の尖閣諸島・魚釣島への不法上陸事件の対応を念頭に置いているとの見方が強い。当時、中国政府が日本側を非難する中、沖縄県警に逮捕された中国人活動家7人は送検されず、強制送還された。当時の小泉首相は「大局的な判断」を強調。中国政府は今回の事件でも民主党政権に「政治判断」を期待したとみられる。

「小泉首相」の時代です(笑)。

「黙然日記」さんと、コメントをよせていらっしゃる「名無しさん」さんに感謝を申し上げます。
コメント (8)
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