ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

高倉健の養女(でなくてパートナー?)の本も読んでみるか

2023-07-31 00:00:00 | 映画

高倉健が亡くなったのは、いつだったかと思うと2014年11月10日です。彼が映画専科の俳優としてはじめて文化勲章を受けたのがその前年だったわけで、それから1年での死だったわけです。

死の翌年の2015年に発表されたこちらの記事によると、

>「背中(せな)で泣いてる唐獅子牡丹」と劇中で口ずさんだ俳優・高倉健が悪性リンパ腫のため息を引き取ったのは、2014年11月10日のこと。時計は午前3時49分を指していた。

 享年83。場所は慶応大学病院3号館6階の「特室」。かつて安倍晋三首相が潰瘍性大腸炎で入院したこともあり、一泊10万円を下ることはない部屋だ。

> ともあれ、没してのち1年を迎えるまでのあいだ、付き合いを率先して話す人、黙して語らない人、さまざまではあったが、みなが虚を衝かれたのは、「健さんに、かつて女優だった養女がいた」という告白ではなかったか。

 今年で51歳になる彼女は13年5月1日に健さんと養子縁組をした。結果、唯一の子として預貯金や不動産を相続したうえで、『高倉健1956―2014』に手記を発表し、18年に亘る献身や健さんとの最期の日々などを明らかにしている。

>密葬に列席を許された人物を明かせば、島谷能成・東宝社長、岡田裕介・東映会長、田中節夫・元警察庁長官、老川祥一・読売新聞最高顧問、そして降旗康男監督の5名。煎じ詰めると、“身内”と呼べるのは血のつながらない養女ひとりだったのだ。

「みなさんは故人となった父の遺志で特別にお呼びしました。今後、父の供養をやっていくにあたって、バックアップをお願いしたいと思います」

とのこと。この参列した方々も、岡田氏と降籏監督は、すでにこの世の人ではありません。それにしても田中氏とか老川氏といった人たちは、高倉さんとどういう関係があるんですかね? そのあたりは、関係書籍を読めばわかるのかもです。それでこのような記事もあります。

小田貴月さん 高倉健さんの養女になった理由「高倉は最後まで現役を貫きたいという思いがあったので」
[ 2023年4月20日 17:47 ]

 故・高倉健さんの養女で高倉プロモーション代表の小田貴月(たか)さんが、20日放送の日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)のインタビューに答え、高倉さんと知り合い、養女になったいきさつを明かした。
 もともとライターの仕事をしていた小田さんは、1996年、雑誌の仕事で香港のレストランを訪れていたという。そこで偶然、会ったのが高倉さんだった。邪魔をしないように高倉さんからは距離を取っていたというが、気づくと高倉さんが近くに。「はっ!って感じで、“気を遣っていただいてありがとうございます。いい仕事をして下さいね”と言って、去って行った」。時間にして、数秒ほどのことだったという。

 掲載された雑誌を高倉さんに送ったことをきっかけに、高倉さんとの文通がスタート。小田さんは「日本の宝物だなって思ったんです。あれだけストイックに映画俳優として確立されていて、最後の最後まで現役を貫こうとしてらっしゃる姿を見て、私が役に立てることであれば、全力で支えようと」と、高倉さんの役に立ちたい思いを募らせたという。その後、高倉さんの自宅で2人での生活をスタート。小田さんは炊事や洗濯、身の回りをサポートした。

 養女になったのは、高倉さんからの提案だった。小田さんの母が病気で入院し、看病していたころだったという。「私が看病に向かう姿を見ていて、親族でないと病状とか、これからの治療方針とかを説明いただけない」。その事実に、高倉さんが「親族でないと、いざという時に看病できないんだね」と認識してくれたという。一方で、結婚するとなると葛藤もあったようで、小田さんは「高倉は最後まで現役を貫きたいという思いがあったので、世間が騒ぐことがあっては、作品に影響するのが、高倉にとっては一番嫌な、リスクがあることなので、“じゃあ、養女はどうか?”という話になりました」と説明した。

 高倉さんの提案を受けて、小田さんは13年5月に養女になったという。

遺産の問題などいろいろよろしくない話もあるので、彼女がしばらく顔を隠していたのもそのような理由もあったのでしょう。実際には、彼女は過去テレビなどにも出演していたので、あんまり顔を隠すことに意味があったかどうかはわかりませんが。

これはかつての写真。

1枚目は高倉プロモーションの公式写真、2枚目は、こちらより。彼女も、顔を出すタイミングを計っていたはず。

高倉健、最後の季節。

面白いかどうかはともかく読んでみます。面白ければ記事にしますし、面白くなければしないということで乞うご容赦。

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day3-9(26)

2023-07-30 00:00:00 | 旅(韓国)

韓国銀行本店も、夕日をバックにきれいです。

今夜の宿に向かいます。

やはり寒そうです。

陽が沈みかかりました。

宿です。

ホテルというより、ゲストハウスに毛が生えたくらいですかね。

ホテルの入り口です。

これから食事です。

また地下鉄に乗ります。

(つづく)

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day3-8(25)

2023-07-29 00:00:00 | 旅(韓国)

地下鉄で移動します。

有事の際のガスマスクほか。

行き過ぎてしまったので、 忠武路駅へ戻ります。

4号線 に乗り換えます。

会賢(南大門市場)駅でおります。

南大門市場を散策します。

また明洞方面へ足を運びます。

地下道には、ホームレスもいます。

腕を組むのがアジアの女性の好むところ。

中国大使館近くの両替所です。ここはレートがいい。

(つづく)

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(どういうわけかわからないが)トンデモな主張をする連中というのは、スーパーパワーの持ち主の存在を前提とする

2023-07-28 00:00:00 | 社会時評

最近つくづく表題のことを考えます。すなわち

(どういうわけかわからないが)トンデモな主張をする連中というのは、スーパーパワーの持ち主の存在を前提とする

です。

半藤一利氏を例に挙げてみましょう。彼は、日本海軍のナチスドイツ傾倒を、その理由として

「日本海軍はなぜ親独になったのですか?」とずいぶん関係者に聞いたんです。するとみなさん「どちらもほぼ単一民族だし、規律正しいし、後進国家であったし」などととってつけたようなことばかり言う。ところがあるとき某海軍士官がポロッと漏らしたんです。「ハニー・トラップだよ」と。つまりドイツに留学をしたり、駐在していた海軍士官に、ナチスは女性を当てがったと言うんです。

そういえば当時、「海軍はなぜあんなにナチスドイツに傾斜してしまったのですか?」と、これは何人かに聞いたのですが、「どうしてだろうねえ」などとみなさん口を濁していました。長らくこれが謎だったのですが、この十数年のち、ある取材で元海軍中佐がペロッとしゃべった。「あれはハニートラップにかかっちゃったんだよ」と。

駐在武官としてドイツに滞在しているあいだナチスは美人のメイドを日本の海軍さんに派遣したそうな。それでいつの間にかナチスの色仕掛けに籠絡され、気がついたらナチスびいきになっていたというわけです。

某海軍士官がポロッと漏らしたんです。「ハニー・トラップだよ」と。つまりドイツに留学をしたり、駐在していた海軍士官に、ナチスは女性を当てがったと言うんです。

それを聞いてから、ドイツ留学やドイツ駐在をした人に次から次へと尋ねたところ、半分以上は否定しましたけれど、三分の一くらいは認めましたね。どうやらアメリカとイギリスはそういうことはなかったようですがね。親米英か親独か。あるときからなだれを打って親独になった裏には、そんな情けない事情もあったんです。

ところがあるとき、海軍中佐だった千早正隆氏があっさり真相を語ってくれたんですね。つまり、ドイツに行った海軍士官はみんな女をあてがわれて、それで骨抜きにされたんですよ。

なんていう与太を飛ばしているわけです。しかもこんなキチガイ沙汰の話を、座談会本や歴史素人との対談本、さらには青少年向けの新書でまでほざいている(呆れ)。マジで私、この人、気が狂ったのかと思いました。そしていまでもそう思っています。

それにしても半藤氏の意見もばかばかしいですよねえ(笑)。当時のドイツが、メイドの名目で、日本海軍の駐在武官のもとへ美女を送り込んだのは事実としましょう。そしてそれを楽しんだ海軍武官もいたということも事実としましょう。でもそれ、

ドイツに行った海軍士官はみんな女をあてがわれて、それで骨抜きにされたんですよ。

とか

ドイツへ行った武官はみんなすごくいい思いをして帰ってきた。それで、ドイツはいい国だと。

なんてことあるわけないでしょうに(笑)。

これは私も前記事で指摘しましたように、海軍武官のすべてがメイドと遊んだというものでもないでしょうし(そういうものが大っ嫌いという人もいるでしょうし、嫌いじゃないが、メイドとは不可という人もいたはず)、遊んだが割り切った人もいたはずです。遊んでメイド(ナチスやドイツにあらず)にメロメロになった人がいても、さすがにそれは、ナチスドイツ支持→軍事同盟の締結なんてことにはつながらないんじゃないんですかね。別にドイツ駐在武官の意見だけでそういうことが決まるものではないし、そのようなことが事実あったとしたら、海軍中枢だって「おかしい」「変だ」ということになって調査をするでしょう。遊ばなかった、あるいは遊んだが節度は守った武官らからも、いろいろな通報はあるはず。

そもそもそんなこと、

気がついたらナチスびいきになっていたというわけです。

なんかの理由にならんでしょう(笑)。こんなのは、まさに私が前に書いたことを繰り返せば、

「馬鹿も休み休み言え」「デマデタラメもいいかげんにしろ」「うそ八百ほざいてんじゃねえよ」「素人や青少年にフェイク吹き込むのもたいがいにしろ、嘘つきクズ野郎」

でしかない。が、半藤氏は、そんな「ハニートラップ」なんてアホな話を持ち出して、それを無敵なものとして持ち出すわけです。どんだけ頭がいかれているんだか。

だいたいもし半藤説が事実なら、ならドイツ以外の国もそういうことをするよなあですが、半藤氏はそれに対して

どうやらアメリカとイギリスはそういうことはなかったようですがね。

アメリカへ行った武官は、そんなことはまるでなかった

と予防線を張っているわけです(呆れ)。うんなことに米国や英国が、ドイツより紳士的だったなんてことあるわけないでしょうに。これは日本やソ連、フランス、中国などもご同様。当時の中国共産党はどうだか知りませんが、中国国民党がそんなことに紳士であるわけがない。半藤氏も、どんだけ嘘つきで馬鹿なんだか。

さすがにこんな非常識極まりない与太を真に受ける人がそんなに多いとは思いませんが、こんな馬鹿な話を青少年向けの新書にも書いているなんてことは、キチガイ沙汰にもほどがあるというものです。ちくまプリマ―新書の編集者は、「先生、こういう話は違うところで書きましょう」くらいのことを半藤氏に話さなかったんですかね? 話したが半藤氏が突っぱねたのか。どちらにせよあまりに非常識すぎてお話にもなりません。

これは本多勝一氏や、本多氏に変な本や変な説を吹き込む進藤栄一氏もご同様。本多氏は、米西戦争ほかをもちだして、

そういう歴史的ないろいろな状況証拠から考えれば、真珠湾攻撃も謀略だと疑わざるを得ないわけですけれども。

と書いて(語って)いますが、そんなん戦争の規模も事由も米国の位置づけも時代も全然違うのだから、一概に言えるものではないでしょうに。だいたい本多勝一氏が支持する「ルーズヴェルト陰謀論」なんて、決定的な証拠は何もないし、仮に本当にルーズヴェルトが真珠湾攻撃を日本がするよう仕向けたのなら、それこそ真珠湾の艦船を退避させて真珠湾をからにして、日本軍への大迎撃作戦をすればいいじゃないですか。本多氏は、

しかしワシントン政権が日本に真珠湾を攻撃「させた」とき、自国の米軍将校(引用者注:「将校」は原文のまま。将校以外にも戦死したはず)約三〇〇〇人の生命が無視されたことを思えば

とまで書いていますが、そんな無駄なことをする必要がない。日本軍が攻めてきた時点で米国民も米国議会も「日本許さん」の大合唱になり、たちまち日本を倒すためにあらゆる軍事動員や作戦が行われるでしょう。で、しかし本多氏は、そういう指摘をしたら、「敵愾心をあおるために、真珠湾の犠牲はルーズヴェルトにとって必要だった」とか与太を飛ばすんでしょうね。ルーズヴェルトは、日本との戦争は覚悟していたようですが、しかし南方での開戦を予測していたようだし、日本側にとってもハワイ攻撃はリスキーでした。たまたま成功しましたが、失敗した可能性も少なくなかった。

ところが本多氏らのお考えでは、米国(ルーズヴェルト)は、日本を実に的確に操作し、真珠湾に攻撃をさせることを確定させ、しかもそれをハワイには伝えなかった(そして米国民の日本に対する敵愾心をあおった?)ということなのでしょう。そしてしかしその証拠は、それから何十年もたっても、一向に出てこない(封印されている?)。前にも書きましたように、ルーズヴェルトはそんな天才ではない。そんなことが本当にできたら、ルーズヴェルトは古今に例を見ない戦略天才でしょう。そんなことはありえない。

ただbogus-simotukareさんもご指摘のように、真珠湾陰謀論(ルーズヴェルト陰謀論)を唱える本多氏は、どうしてそんなことを言い出すんですかね? 櫻井よしこらのような極右がこういった与太に飛びつくのは、馬鹿だとは思いますが、ただ戦争責任を相対化し、東京裁判などを否定したい連中の考えにはそぐいますから、理解しないではありません(まともな人間なら、こんなのはあまりに筋が悪すぎて、たとえ極右でもかかわりませんが、櫻井や田久保忠衛らはまともな人間ではありません)。ただ本多氏は、そういう人間ではないでしょう。米国帝国主義を批判するにしたって、別に真珠湾なんぞを持ち出す理由がない。ほかでいくらでも批判できるでしょう。

そしてこれとは全くの別件ですが、本多氏がやたら支持している東洋医学はどうか。いや、これは東洋医学というより、本多氏がやたら傾倒しているS氏(≒境信一氏)の唱えるデタラメ東洋医学ということですが。S氏(≒境氏)曰く。

もし病人になにか異常が起きれば、それは「副作用」ではなくて「誤用の結果」であり、Bには葛根湯がもつ発汗作用ではなくて、解肌(肌をととのえる意味)作用をもたらす薬が必要なのです。医者の失敗を「副作用」などにされてはたまりません。

「漢方薬には副作用がない」というヘンな神話がありますね。この”安全神話”をつくったのも西洋医学の側ですよ。もともと「副作用」という概念が漢方にはないのですから。あるとすれば「誤用」であって、病態(証)に合っていれば副作用的なものなどないし、合っていなければその薬の効果が別の形で出てきます。それは漢方薬の誤用ですから、副作用ではない。

それを受けて本多氏も曰く。

いうまでもなく,ある種の漢方薬には副作用的なものもあるが,それは複雑な有機的人体に的確な薬を選ばなかったことによる誤用の場合がほとんどだ。つまり西洋医学でいう副作用とは次元の異なる現象とみるべきであって,決して医療の本質にかかわるものではない。そして,東洋医学には基本的に副作用がないばかりか,逆に「副産物」たるいいことがある。

そんなん完全な循環論法じゃないですか。ていうか、こんなことが事実なら、まさに医学の歴史をひっくり返す偉業です。S氏(≒境氏)は、その偉業を論文にして発表(もちろん査読付きのちゃんとした雑誌にですよ。当然の話)したらどうか。決して冗談じゃなくて、ノーベル賞だって夢ではない。世界中の医学者、医療関係者、医薬品メーカーなどが飛んできて、S氏(≒境氏)とともに共同研究をするはず。

が、当然ながら、そんな事態にはならないわけです。なぜそうなのかと考えれば、つまりはS氏(≒境氏)などまともに相手にするに値する人間ではないからにほかならないでしょう。本多氏に「なぜなんですか」と聞いたら、愚にもつかない詭弁をろうしてS氏(≒境氏)をかばうだけでしょう。特殊詐欺にあっている人に、「おかしいんじゃないんですか」「息子(娘、孫、甥、姪ほか)さんに確認した方がいいんじゃないんですか」と話しても、怒り出したり泣き出したり「嘘でもいいから払う!(嘘みたいな話ですが、実際にこういうことを怒鳴った人はいます)」とか言う被害者に近いものがあります。本多氏は、

ぜひともS先生ご自身でわかりやすく独自の著書をまとめ、多くの読者の前に刊行してください。それをもとにした批判・反批判をへて、さらに東洋医学が大きく発展してゆくことを期して待ちます。

と書いていましたが、たぶん彼に、S氏(≒境氏)への批判を許す度量はない。

つまりこれも、東洋医学者を名乗る詐欺師(と言ったらひどいと思われるかもしれませんが、東洋医学に副作用はないなんて主張をする人物は、「詐欺師」と言われても仕方ないと思います)を無敵な能力の持ち主などと誤解するからこうなるのです。まったく無様で無残たらありはしない。

あるいはですよ。これでもうやめますが、「システム」なるものを信じ込んでいる(いた?)らしい、こちらの方はどうか。

ここでも巧みな心理操作が行われています。例えば、私がテニスクラブに入ろうとしたとします。私は最寄のテニスクラブを電話帳で探し電話をかけます。システムは私が電話帳でテニスクラブを探し始めた時点で、特殊ターゲットがクラブに入りたがっているからもうすぐ電話がくるだろうという情報を流します。すると本当に私から電話がかかっています。システムは私の人相、家族構成、キャリア、服装、最近の居住地その他をテニスクラブのオーナーに教えることができます。すると本当にシステムの情報通りの人物がテニスクラブにやってきます。テニスクラブのオーナーはシステムの情報がことごとく現実化するので、システムの情報を信じるようになるのです。そして私がテニスクラブに行って、過去に経験があるとか、週に一回ほどやりたいとか、娘と一緒に練習したいとか、ついでにラケットも買いたいとか、システムの情報通りの話を始めます。さらに付合いが深まると、お寿司が好きだとか、巨人ファンだとか、妻が海外留学しているとか、すべてシステムの情報通りのことを私が話し始めます。この段階でオーナーはシステムの情報はいつも正しいと信じるようになります。システムはこれらの情報の中に黒いウソを少し溶かし込み始めます。今までの情報が正しかっただけに、真実の中に紛れたウソに気がつかず、オーナーはシステムのウソを信じてしまうのです。

この人はちょっと完全にまずい状況にあるかと思いますが、それでご当人

私自身、よくこんな状態で発狂もせずに生き続けているなと思います。

不思議なことに自殺する気が起こらず発狂もしていきません。

と主張しています。これではどうしようもないでしょう。他人に迷惑をかける事態にならなければいいのですが。

いずれにせよ半藤氏といい本多氏といい、最後に取り上げた人と言い、トンデモの程度に差はあるかもですが、思考様式は酷似していますね。他も同じようなものです。ユダヤ、フリーメイソン、イルミナティ、あるいは、アポロの月着陸は嘘だったと堂々と主張した副島隆彦などは米国政府をそのような無敵・無双・オールマイティなものと考えている。まったく思考様式がきわめて類似していますね。他人様の頭の中身にまで責任は持てませんが、ほんと困ったものです。心の底からうんざりします。

なお上での引用文は、下の記事からのものです。

「ハニートラップ」なんてことで、そのような歴史の話を解釈するのはよろしくない(半藤一利氏って、こんなトンデモだったのという気がする)(上)

「ハニートラップ」なんてことで、そのような歴史の話を解釈するのはよろしくない(半藤一利氏って、こんなトンデモだったのという気がする)(下)

やっぱり半藤一利氏ってトンデモじゃんとあらためて思った(追記あり)

この人たち(本多勝一氏と進藤栄一氏)大丈夫かと本気で思った(デマ本を真に受けて、ルーズヴェルト陰謀論を本気で信じている馬鹿な人たち)

妙な陰謀論やトンデモ科学にはまると、なかなか逃れられない(ルーズヴェルト陰謀論についての入門書を読んで勉強したい)(追記あり)

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川の中で遊ぶのは絶対やめるということにしないといけないと思う(最初に泳ごうと言った子は、もし生きているのなら、まさに死ぬまで苦しむことになりそうだ)

2023-07-27 00:00:00 | 社会時評

夏休みが始まってそうそう、あまりに痛ましい事故ですね。記事を。

女子児童3人、川でおぼれ死亡 夏休み初日 福岡県の犬鳴川
2023年7月21日 17時49分

 21日午後0時50分ごろ、福岡県宮若市福丸の犬鳴(いぬなき)川で、「友だちが川から上がってこない」と110番通報があった。県警直方(のおがた)署によると、通報から約40分後、消防と警察が女子児童3人を川の中から発見。病院に搬送したが、3人の死亡が確認された。

「嫌だ。息をして」と叫ぶ母親 夏休み初日の水難事故、児童3人死亡
 3人は、いずれも同市立宮若西小学校6年生の中村優杏(ゆず)さん(11)、小野愛莉南(えりな)さん(11)、大沢奏來(そら)さん(11)。

 同日夕、会見した同小の日高暢裕校長によると、3人を含む同じクラスの男女8人で正午過ぎに川に遊びに行った。当初は浅い場所で遊んでいたが、亡くなった3人を含む4人が急に川の深いところにはまり、1人は近くにいた友人2人が引っ張り上げたという。

 消防によると、亡くなった3人は、いずれも溺れた場所の水深2・5~3メートルの川底で見つかった。ほかの児童は「手をつないで川の中の浅瀬を歩いているときに溺れた」と消防に話したといい、深くなった場所にはまった可能性があるという。

 同小は20日に終業式があり、事故があった21日は夏休み初日だった。

 現場は支流の山口川との合流地点。署によると、事故当時、周囲に大人はおらず、3人は普段着だったという。

校長が目を潤ませて記者会見に対応していたのはのが印象的でした。

それにしても川で泳ぐというのは本当にやめてほしいですね。だいたい淡水というのは海水より浮かばないし(塩水で卵が浮くのを思い出してください)、ましてや川というのは流れがあるのでさらに危険です。そして上の記事では詳細がわかりませんが、読売新聞のこちらの記事をご確認ください。

学校などによると、この日、6年生の同じクラスの女児ら6人が集まって午前中に勉強し、別の2人と合流。計8人で正午過ぎに校区内の川に遊びに行ったという。当初は浅い場所で遊んでいたが、4人が急に深いところにはまり、うち3人が流された。残る1人もおぼれかけたが、一緒にいたほかの児童が助けた。

それで私が「おいおい」となったのがこちら。

8人のうちの1人の女児によると、石を川面に投げて「水切り」をして遊んでいた。隣の同県飯塚市では正午の気温は31・5度。最高気温は34・4度となる真夏日。現場付近でこの女児は「誰かが『あっち(対面の岸にむかって)まで泳ごう』と言い出し、泳いだらあがってこなくなった」と涙声で語った。

で、私が思ったのが、「泳ごう」といった子は、助かったのかどうかです。4人のうち3人は亡くなったということですが、どちらにしてもこれを言い出した子どもの親は、たぶん非常によろしくない事態になろうかと思います。時に運転免許を取りたての人物が、よせばいいものを友人を自分の車に乗せて事故を起こすということがあり、それで運転席に座っている人間はこれまた往々にして助かっちゃうこともあります。そうすると、刑事上の責任や、行政上(運転免許の取り消し)の責任は仕方ないとして、民事上の責任は重大です。

だいぶ話が飛びましたが、生きていればご当人も、そうでなくても親は、まさに生きた心地がしないのではないか。どの面下げて死んだ子どもの自宅へ行けばいいのか。まったくどうしようもありません。こんなの親だって、本来責任を取り切れるようなものではありませんが、しかし子どもで未成年だから責任がとれないので、親が何らかの形で賠償するしかないでしょうが、はたしてできるのか。まともな親ならさすがにあまりの苦しさに生きるのも辛いということになりそうです。その苦しさがたぶん一生続きます。仕方ないことではありますが、ともかく非常によろしくない人生が続くということになりそうです。

で、同じ記事に次のようなまとめがあるので、引用します。お亡くなりになった子どもたちのご冥福を祈って記事を終えます。

海に比べ川の水、浮きにくく
 専門家は、安全に見える川でも、水深や流れによっては溺れる危険性があると指摘する。一般社団法人「水難学会」理事を務める、東京海洋大学の田村祐司准教授(保健体育学)によると、海水に比べて川の水は浮きにくい。さらに川はプールと違って流れがあり、川底が砂地だと足をとられやすくなる。突然、深みにはまり沈むなどして水を飲んでしまうと、反射的に呼吸ができなくなるため、自力で浮くのはさらに難しくなるという。

 同学会の斎藤秀俊理事は「夏休みに入り、親が家を空ける平日は、子どもの水難事故への注意が必要。子どもだけで水辺に遊びに行かないことが重要」と話している。

水辺で遊ぶ際の注意点

▽出かける前に天気や川の情報を確認

▽子どもだけで遊ばせない

▽水の流れが速く、深みのあるところには近づかない

▽水に入る際は「膝下まで」が目安

▽ライフジャケット着用を励行

(田村准教授への取材に基づく)

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あまりの無様な無残さに絶句する(飲酒運転をする人間の思考様式なんてこんなものなのだろう)

2023-07-26 00:00:00 | 社会時評

過日こんな記事を読みました。

「飲酒運転は二度としない」誓った男が飲酒死亡ひき逃げ きっかけは交際相手の『花嫁衣裳』福島

題名からしていかにも不吉な予感のする記事ですが、読むと、その予感は予想をはるかに上回る状態で的中します。記事の要所を引用します。が、読者の皆さまに置かれましては、ぜひ元記事を読みいただけるようにお願いいたします。

事件の数時間前にあたる4月15日午後10時すぎ、被告の携帯電話に交際相手の女性から、写真付きのメッセージが送られてきた。その写真に写っていた女性は「和風衣装」を着ていた。2人の結婚式で着てもらうため、被告が女性にプレゼントしたものだった。被告は女性に、接客の時にはその衣装を着ないよう注意していたため、その写真を見ていらつき、一言言いたい気持ちになった。

被告は午後10時半ごろ、南相馬市の寮からワゴン車を運転し、交際相手が働く福島市内のパブに向かった。コインパーキングに車を停め、午後11時40分ごろからパブでアルコール度数25度の焼酎をロックで2杯(約480ミリリットル)飲んだ。

被告は店内で交際相手の女性と和風衣装の件や今後について話したが、口喧嘩となってしまい、解決できないまま、16日午前2時半ごろに店を出た。被告の証言によると、この時は「酒に酔っていると言うほど感じなかった」という。

被告はコインパーキングに停めたワゴン車に乗り込み車を走らせた。被告にはホテルに宿泊するくらいの所持金はあった。車を運転した理由について、弁護士から問われると「交際相手の女性が近くを通るかもしれないと思った。顔も見たくなかった。イライラが抑えきれなかった」と答えた。

午前3時ごろ、被告の運転するワゴン車は時速70~80キロで、福島市内の国道114号のトンネルに差しかかった。被告はいつも、福島市と南相馬市を行き来する時、このトンネルを通っていた。しかしその日、被告はトンネルの壁に取りつけられた器具が気になり、わき見をした。そのままトンネルを出ると、前方約11メートルを走る原付バイクに気がつき、急ブレーキをかけたが間に合わずバイクと衝突した。

このあと被告人は逃げてしまってひき逃げになってしまうわけで、これもひどいですが、とりあえずこの記事はここまでのところを論じます。

裁判ではご当人の母親が証言台に立ち、

裁判では、被告の母親が証人として証言台に立った。

弁護人からの質問
Q.栗城被告は2013年にも飲酒運転で事故を起こした。この時、被告と何か話したのか?
A.飲酒運転は二度としないと約束した

Q.今後、被告の運転についてどう考えているか?
A.二度と運転してもらいたくないが、必要ならば運転しなければならないが、できれば運転してほしくない

とのこと。

飲酒運転の事故を起こした人物が、裁判では、「もう飲まない」といったのに、その後また飲酒運転をするというのは、いつものパターンであって、「またか」ですが、この人の飲酒運転をするまでの過程がひどいね。

南相馬市の寮からワゴン車を運転し、交際相手が働く福島市内のパブに向かった。コインパーキングに車を停め、午後11時40分ごろからパブでアルコール度数25度の焼酎をロックで2杯(約480ミリリットル)飲んだ。

被告は店内で交際相手の女性と和風衣装の件や今後について話したが、口喧嘩となってしまい、解決できないまま、16日午前2時半ごろに店を出た。被告の証言によると、この時は「酒に酔っていると言うほど感じなかった」という。

被告はコインパーキングに停めたワゴン車に乗り込み車を走らせた。被告にはホテルに宿泊するくらいの所持金はあった。車を運転した理由について、弁護士から問われると「交際相手の女性が近くを通るかもしれないと思った。顔も見たくなかった。イライラが抑えきれなかった」と答えた。

じゃあねえ。

いくらだって自分の行動にストップをかける機会はあったし、パブで酒を飲まなくてもいいわけだし、飲んだら飲んだで、車を運転しなくてもいいでしょう。驚かんほど飲酒運転への精神的障壁が低いですよね。しかも

>

イライラ

っていうのもねえ。

あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話

 万引きで検挙される65歳以上の高齢女性が右肩上がりで増えていることが、15日に公表された2013年版犯罪白書で明らかになった。「イライラが募り、後先のことなんて考えられなかった」。刑務所から仮出所中の女性(67)が毎日新聞の取材に応じ、万引きを繰り返していた時の自分をそう振り返った。

 最初の万引きは十数年前。15年ほど別居していた夫が「体が悪い。面倒を見てくれ」と戻ってきたのがきっかけだった。寝たきりの夫から毎日、食べたいものを書いたメモを渡された。仕事をしながら、メモ通りの食品を買って渡す日々。「なぜ、こんな人のために」。お金に困っていたわけではなかったが、怒りで冷静さを失い、総菜を万引きした。

 3回目に店員に見つかった。この時は警察に引き渡されずに済んだが、捕まる怖さをイライラが上回り、やめられなかった。ついに逮捕され、執行猶予判決が確定したが、店に行くと「次は刑務所」という考えも「飛んでしまった」。実刑判決を受け、65歳で初めて刑務所に入り、1年半服役した。

あらゆる人間が不快になり、迷惑をする救いのない話(再説)

パンに縫い針…女逮捕 同店では3日前にも

2016年6月23日 00:06 

北海道札幌市東区のショッピングセンターで22日、パンに縫い針を刺そうとした女が逮捕された。その瞬間を防犯カメラが捉えていた。

 白い帽子を被った女がパンに触った次の瞬間、張り込んでいた警察官が女を取り押さえた。

 偽計業務妨害の疑いで逮捕されたのは札幌市東区の女(69)。警察によると、女は22日午前11時半ごろ、札幌市東区北30条東8丁目のショッピングセンターの食品売り場で、売り物のパンに縫い針を差し込もうとした疑いが持たれている。

 この店では、3日前にも針が刺さったハンバーガーが見つかっている。

 調べに対し女は、「イライラしてやった」と容疑を認めていて、警察は3日前の事件も女の犯行とみて調べている。

「イライラ」ってのが、悪いことをする上での免罪符になるわけもありませんが、こんなくだらんことで人生をだめにすることもないと思いますが、それにしてもこのような連中をどうすればいいのか。万引きやパンに縫い針をさすなんてのも完全な精神疾患でしょうが、某登山家(?)と同じ姓であるこの被告人も、アルコール依存症かどうかは記事にはありませんが、その可能性が高くないか。おそらく実刑は免れないと思うので、どっちみち一定の期間は断酒ということになるかと思いますが、この人物には、

検察は、被告の運転行為は極めて危険性が高く非常に悪質、危険運転致死事件にも匹敵する重大事案というほかないなど指摘し、懲役5年を求刑。一方、弁護側は深く反省の態度を示しているなどとして、情状酌量を求めた。

とのことなので、どっちみちそんなに遠くない時期に自由の身になります。運転免許の再取得には、ある程度の欠格期間があるとして(ご当人、記事によれば、

検察官からの質問
Q.被告は2020年に免許を再取得したが、この時は何か話したのか?
A.夫(被告の父親)が酒をとるか免許をとるかと聞いたら、息子(栗城被告)は車を取ると言った

とのことで、前回は再取得に7年かかっています)、また運転免許を取ったとしたら、はたして酒をやめられるのか。ギャンブルでも、いくらしないと約束しても依存症の連中はまずやめられません。残念ながらそういうことです。いずれにせよそういわれたって、この被告人は怒ることはできません。当たり前の話。

今回の被告人は、たぶんアルコール依存症の可能性が高そうですが、それにしてもこの人物は、コインパーキングから車を出すとき、ここで車を運転するのはやばいというくらいのことすら頭から抜けていたのであり、過去自分が飲酒運転でトラブルを起こしたなどということは、まるで彼の愚挙に対する障壁とならなかったわけです。過去こんな記事を発表しました。

まさにアルコール依存症の人が起こした事故の典型だと思う

その記事でご紹介したすさまじい飲酒運転の実例を。

腹が減ったので」追突事故起こした44歳男は"無免許&酒気帯び"運転…5月の飲酒運転で取り消し処分に
北海道文化放送

2020年9月14日 月曜 午後6:55

 無免許で乗用車を運転したとして、44歳の男が逮捕されました。

 北海道札幌市西区八軒の44歳の会社員の男は、9月14日午前8時30分ごろ、札幌市西区八軒の路上で無免許運転をしたとして、道路交通法違反の現行犯で逮捕されました。

 男は当時、渋滞で止まっていた車に追突。ケガ人はいませんでしたが警察官が駆け付け、無免許運転が発覚しました。

 さらに、男から酒の臭いがしたため調べたところ、呼気から基準値以上のアルコールが検出されたということです。

 警察によりますと男は、5月に酒気帯び運転で検挙され、8月に免許が取り消されていたということです。

 調べに対し男は「仕事が休みで朝から家で酒を飲んでいた。腹が減ったので近くのコンビニに行こうとしたが、雨が降っていたので車に乗った」などと話しているということです。

たぶんこれ、酒を買いにコンビニに行ったのであり、無免許で飲酒運転して、それで事故を起こしたのだからお話にもならない。8月に免許取り消しになり、翌月に早くもこんな不始末をしでかしているわけであり、まさに飲酒運転をする人間の思考様式です。ほんと救いがありません。人間どれだけ落ちぶれても、こうはなりたくない。それが極端になると、無免許・車検切れの車・飲酒運転で車を運転して人身事故を起こして人を死なせてしまうキチガイもいますから、まったくどうしようもない

女性死亡…はねた猛スピード飲酒女、遺族に謝罪せず 懲役8年に…無職、無車検、無保険、無資産で賠償せず
2022/07/13/00:00

 飯能市の県道で2018年10月、無車検、無保険の乗用車を酒気帯び状態かつ制限速度を96キロ超える時速約136キロで運転し、女性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死)や道路運送車両法違反などの罪に問われた、無職内田圭子被告(48)=飯能市原市場=の裁判員裁判の判決公判が12日、さいたま地裁で開かれ、北村和裁判長は懲役8年(求刑・懲役10年)の判決を言い渡した。

北村裁判長は判決理由で、被告が車検切れで強制保険にも加入していない車の運転が法律で禁止されていることを知りながら普段から運転し、犯行時は相当量の飲酒からそれほど時間が経過していないうちに緊急性もなく車を運転して事故を起こしたと説明。「個人的な感情に任せて、指定最高速度の3倍を超えるスピードで走行した。道路交通ルールを無視した身勝手な行為だ」と指摘した。

 北村裁判長は量刑については「前科のない者による高速度類型の危険運転致死事案の中では重い部類に属する」と付け加えた。さらに被告が犯行後から公判が始まるまで、金銭賠償はおろか、遺族への謝罪の気持ちすら一切伝えてこなかった点にも触れ、「遺族の処罰感情が厳しいのも当然と言える」と断じた。

 弁護側は、これまでの公判で被告が車の保険が使えず賠償に充てる資産もないとして「せめて自らが刑務所に入ることで最低限の責任を果たそうとしている」と述べた上で「衝突直前に回避行動を行っている」と主張。懲役6年を上限とする刑を求めていた。

 判決によると、内田被告は18年10月2日午前9時40分ごろ、飯能市の県道を酒気を帯びた状態で無車検、無保険の車を制限速度の3倍以上の時速約136キロで運転。カーブを曲がり切れずに、対向車線の路側帯付近にいた女性=当時(50)=をはね飛ばし、前方の電柱に衝突させるなどして、死亡させた。

この人物(女です)は、遺族に謝罪すらしなかったというのだから、おそらく何らかの精神疾患(パーソナリティ障害のようなものもふくみます)があるのではないか。もちろん今回の事件の被告人である栗城被告は、内田受刑者(たぶん現在収監中でしょう)ほどのキチガイではありませんが、どちらにせよ人を死なせてしまうという重大事犯を犯したことは間違いない。これではどうしようもないにもほどがあるというものです。

で、昨日(7月25日)判決が出ました。

酒気帯び運転で死亡事故 元会社員に懲役4年6か月の判決
07月25日 18時14分

ことし4月、酒気帯びの状態で車を運転して福島市の国道で原付バイクと衝突し、運転していた男性を死亡させたなどとして、過失運転致死などの罪に問われている35歳の元会社員に対し、福島地方裁判所は、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。

会津若松市の元会社員、栗城裕被告(35)はことし4月、酒気帯びの状態で車を運転して福島市内の国道114号線で原付バイクと衝突し、そのまま立ち去って、原付バイクを運転していた76歳の男性を死亡させたとして、過失運転致死のほか、道路交通法違反のひき逃げと酒気帯び運転の罪に問われています。

25日の判決で、福島地方裁判所の三浦隆昭裁判官は、「事故から40分後の体内のアルコール量は相当に多く危険な犯行だった。飲食店で飲酒した後、帰宅するためという必要性、緊急性もない動機などに酌むべき点もない」と指摘しました。

その上で、「落ち度のない被害者の死という結果は取り返しのつかない重大なものだ。被告は平成25年以降、酒気帯び運転などの罪による3回にわたる罰金の前科があり交通法規軽視の態度は根深く、刑事責任は重大で、相当期間の実刑は免れない」などとして、懲役5年の求刑に対し懲役4年6か月の判決を言い渡しました。

求刑から半年差っ引かれていますが、かなり厳しい判決ですね。5年という求刑自体甘いという意見もあるでしょうが(私も正直そう思います)、可能な限り厳格な判決ということになるのでしょう。

この判決が確定するかはまだわかりませんが、状況の重大さを認識してほしいですね。ほんとそう思います。

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『人間の証明』は、『砂の器』のパクリだと思う(たぶん森村誠一は、第二の松本清張を目指したところもあったのではないか)

2023-07-25 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

森村誠一氏が亡くなりましたね。記事を。

作家 森村誠一さん死去 90歳 「人間の証明」など
2023年7月24日 17時23分 

小説「人間の証明」などで知られる作家の森村誠一さんが24日、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。90歳でした。

森村誠一さんは1933年に埼玉県で生まれ、大学卒業後、東京や大阪のホテルに勤務しながら執筆活動を始めました。

1969年にホテル勤めの経験を生かしたミステリー作品、「高層の死角」が江戸川乱歩賞を受賞して人気作家となり、1973年には原子力をめぐる研究者や企業による利権争いを題材にした「腐蝕の構造」で日本推理作家協会賞を受賞しました。

敗戦後の混乱に端を発した殺人事件を通じて人間の本性を描いた作品「人間の証明」や、自衛隊を題材にした意欲作、「野性の証明」は、映画にもなって大ヒットしました。

また、ノンフィクション作品「悪魔の飽食」では、細菌兵器の開発にあたった旧日本軍の「731部隊」について描きました。

出版社の「KADOKAWA」によりますと、森村さんは24日、肺炎のため都内の病院で亡くなりました。

90歳でした。

森村氏といえば、護憲派・リベラル派の小説家だったと思います。まずはご冥福をお祈りいたします。なお以降森村氏およびほかの方々への敬称は略しますことをお許しください。

森村誠一というと、彼の代表作はやはり『人間の証明』ということになりますかね。これは、角川春樹をプロデューサーとする角川春樹事務所(角川映画)製作第二弾として映画化され、メディアミックス戦略となり大ヒットとなりました。批評家からは高い評価を得たわけではありませんが、やはり映画の1つの新しい可能性を切り開いた作品の先駆けであることは間違いないところです。森村自身、角川春樹には相当な恩義を感じていたようで、角川が薬物関係の不祥事を起こした際も、彼に対してさほど批判的はありませんでした。

で、その『人間の証明』ですが、 これは私は、松本清張の『砂の器』のパクリだと考えています。以下ネタバレを防ぐためあいまいな記述にしますが、殺人の動機、加害者・被害者のバックグラウンド、断片的な言葉が捜査の上で決定的に重要であることなど、いろいろ似ています。とくに言葉については、「それやったら、『砂の器』と同じじゃん」と言われたって仕方ないと思います。

さて森村は、ノンフィクションも手掛けています。『悪魔の飽食』シリーズです。関東軍731部隊の悪行を記したこの本はベストセラーとなりましたが、残念ながら続で、収録写真に問題があり、光文社の版は絶版の憂き目にあいました。のちに改訂版が、角川書店から出ています。Wikipediaによると、角川春樹は

角川書店の角川春樹はこのことについて後に「内容がどうのこうのということより、作者が森村誠一さんであったことと、こうした脅迫に屈したら日本の出版の自由は退歩すると考え、退かなかった」と述懐した。これを出版したことで、角川書店にも右翼活動家が乗り込んできたことがあったという

と語ったそうで(注釈の番号は削除。以下同じ)、角川自身も認めるように、森村作であることは決定的ですが、それでもあえて火中の栗を拾った角川の姿勢は称賛に値するでしょう。たぶん森村も、こういった恩義もふくめて、角川春樹の不始末にもあまり厳しい態度を取らなかった部分があったのではないか。

で、こういうところも、松本清張と似ているといえば似ていますね。彼も、ノンフィクション日本の黒い霧』や『昭和史発掘』など、小説以外の分野でも大活躍したわけです。これらの書物は、時代の制約や時代の進行による様々な史料の開放や発掘もあり、『日本の黒い霧』では、Wikipediaから引用すれば、

発表当時、読者からの共感と大きな支持を得たこの作品には、長い時間の経過とともに新たな見方や当時明らかになっていなかった事実が現れている。その例としては、『革命を売る男・伊藤律』が挙げられる

発表当時、伊藤は生死不明の状態であったが、1980年9月に中国から29年ぶりに帰国を果たした。彼から当時の状況について弁明がなされ、新たに判明した資料や事実に基づく複数の研究によっても「伊藤律=スパイ」説が否定されている。このため、文春文庫版では上巻の巻末に「作品について」(2013年)という文が掲載され「伊藤律のスパイ説は認めがたいものになった」という大意が記されている

ということにもなったわけです。

が、それはともかく。伊藤律が帰国したのは1980年であり、森村が『悪魔の飽食』を日本共産党の『赤旗』に連載しはじめたのが1981年とだいたい同じ年ですが(取材・執筆に関しては、『赤旗』記者の下里正樹の協力を得ました。実質共作といっていいのではないか)、たぶんですが、森村がこれをドキュメントとして仕上げる過程においては、松本清張を意識したんじゃないんですかね。しなかったと考えるのは不自然ではないかと思います。森村は、松本をいろいろなところで意識していたのではないか。自分も、松本と同様の左派・リベラル派の小説家であるということも大いに意識したでしょうし、たぶん自分は、清張ですらなかなかできなかった日本軍の暗部にメスを入れたというような高揚感もあったのではないか。いや、わかりませんけど。でも森村が、松本清張を意識していたのは間違いないと私は思っています。

資質の問題もあるでしょうが、けっきょく森村は、松本清張ほど非小説にのめりこむことはありませんでしたが、『悪魔の飽食』の(大)成功と挫折は、おそらく彼の作家人生を左右するものだったはず。写真の間違いがなければ、彼はそちらの方向により向かった可能性があったのではないかと私は考えています。

ところで下里正樹も、昨年お亡くなりになったようですね。知りませんでした。この記事を書いていて、Wikipediaなどを閲覧して知りました。彼も共産党とトラブルを起こして共産党を除名、縁切りになってしまいました。なお彼は、「奥山紅樹」名義で将棋の観戦記者や将棋本の執筆もしていました。なかなか多才な人だったようです。除名に関して、共産党と下里のどちらが悪いのかは私は判断できませんが、下里氏(ここは敬称をつけます)のご冥福をも祈ってこの記事を終えます。

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精神に重大な問題が生じているのではないか(元将棋棋士・橋本崇載の殺人未遂による逮捕)(追記あり)

2023-07-24 00:00:00 | 社会時評

このブログの常連コメンテイターであるnordhausenさんからもコメントがありましたように、これはいったいどうしたものか。

大津 将棋の元プロ棋士を逮捕 元妻などへの殺人未遂疑い
07月20日 20時45分

20日朝、大津市の住宅に侵入して、元妻などを「くわ」で殴りつけて殺そうとしたとして、将棋の元プロ棋士が殺人未遂などの疑いで警察に逮捕されました。
調べに対し黙秘しているということです。

逮捕されたのは、将棋の元プロ棋士で、住所・職業不詳の橋本崇載容疑者(40)です。
橋本容疑者は、20日午前7時ごろ、大津市内の元妻の実家に侵入し、在宅していた30代の元妻と、その60代の父親を「くわ」で殴りつけて殺害しようとしたとして、殺人未遂と住居侵入の疑いが持たれています。
「元夫が押しかけてきた」という元妻からの通報を受けて警察官が駆けつけたところ、住宅の2階で元妻の父親が、容疑者を取り押さえていたということです。
元妻と父親が、手足や胸に軽いけがをしたほか、橋本容疑者も頭に軽いけがをしているということです。
容疑者は警察の調べに対し黙秘しているということです。
容疑者は先月(6月)、元妻に対する名誉毀損の罪で執行猶予のついた有罪判決を受けていました。
警察は、元妻との間の離婚をめぐるトラブルが背景にあった可能性もあるとみて調べを進めています。

これはいったいどういうことなんですかね。さすがにあまりにひどいしやばくないか。

橋本崇載は、順位戦もA級(名人挑戦権を争うリーグ)在籍経験があるし(1年)、竜王戦も1組に在籍したこともあるくらいで、なかなかの戦績の持ち主です。で、そのような人物が、Wikipediaによれば(注釈の番号は省略。以下同じ)、

2020年10月1日より2021年3月31日まで一身上の都合により公式戦を休場することになった。期間中に開催される公式戦の対局予定は組まれず、すでに対局予定が組まれていた棋聖戦二次予選の中田宏樹戦と、橋本の2勝3敗で進行していた第79期B級2組の残り5局は不戦敗扱いとなった。その結果、順位戦では降級点がついた。

2021年4月2日付で日本将棋連盟に引退届を提出し受理され、同日にYouTubeチャンネル『橋本崇載チャンネル』とTwitterアカウントを開設した。当時、橋本の将来を案じた連盟常務理事の森下卓は、橋本が提出した引退届の受理を保留し、橋本に何度も翻意を促したという。

連盟のリリースでは引退理由を「一身上の都合」としていたが、自身のYouTubeチャンネル動画や雑誌インタビューなどでは、2019年7月に妻と息子が別居を始めたことについて、これを子の連れ去りだと主張し、親による子どもの連れ去りを違法とするための活動を考えていること、その活動が国を批判することとなり、国から優遇を受けて成り立っている将棋連盟への迷惑となることを懸念しての引退であった、と述べている。

ということになったわけです。上にもあるように、将棋連盟側も相当に困惑したのではないか。森下卓が、橋本に引退翻意を促した背景にも、さすがにここまで悪い事態になるとは予想しなくても、かなりよろしくない予感がしたのではないですかね。なんとなくそんな気がします。そしてWikipediaからさらに引用すれば、

2023年1月17日、元妻を中傷する内容をツイッターに投稿したとして、名誉毀損の疑いで逮捕された。橋本は元妻などの本名と住所を明記した上で「僕を地獄の底に落とした殺人鬼」などと呼び、「無差別殺人起こして自殺したるわ」「ガソリン撒いて火つけたってもええんやぞ」などの投稿を繰り返していた。

逮捕はこれが二度目で、前年の12月にも元妻への名誉棄損容疑で逮捕されていた。

その後名誉毀損罪で起訴され、同年6月23日に大津地方裁判所から懲役1年6月、執行猶予4年の判決を言い渡された。

同年7月20日、元妻とその父を鍬のようなもので殴って殺害しようとしたとして、殺人未遂などの疑いで逮捕された。

という事態になったわけです。今回の殺人未遂が起訴されるかどうかはわかりませんが、されたら実刑は免れないでしょう。実刑になったとして、ちょっとどうしようもないとしか言いようがありませんが、

住所・職業不詳

というあたりも、ご当人の生活が相当に荒れているということがうかがえます。ていうか、執行猶予中なのだから、所在がつかめないというのも変な話です。

で、これはもう相当に精神がよろしくないとしか言いようがないですね。上のWikipediaの記述の典拠となっている記事

 “元プロ棋士が「無差別殺害」錯乱予告の衝撃!「ガソリン撒いて火つけたってもええんやぞ」

でも、

「ここまで明確な敵意を表すツイートに、さすがのファンも擁護しきれず。《そこまで言うと逮捕されちゃいますよ!》《これはまずい。橋本君好きなんだけどこれは捕まっちゃうやん》と心配の声があがっています。橋本氏は怒りのツイートの他にも、息子や元妻、元親族の本名や住所などを晒すツイートも投稿。橋本氏本人と、元家族の安否が心配されています」(前出・情報誌記者)

と、かなり心配の声が上がっていることが紹介されています。当たり前です。

で、刑事上の責任は取ってもらうとして、それと並行してこれはもう精神疾患の治療を受ける必要がありそうですね。服役するにしたってそんなに長い期間刑務所にいるわけでもありませんから、出所したらさっそく元配偶者のところへ行ってなんてことになったら目も当てられない。そしてそうなる可能性は、現段階そんなに低いとも思えない。けっしてふざけたり無責任な放言をしているのでなく、こんどは未遂が既遂になるという最悪の事態だってあり得ます。そういう事態は、あらゆる手段を用いて防がないといけません。

橋本に親がいるかどうか私は知識がないですが、これは親が彼を引き取るというのが(可能なら)いちばんいいのですが、ちょっと他人がどうこうできないところまで突き進んでしまった感があり、ほんと周囲も困るにもほどがありそうです。他人は何もできないので、ここは関係者の方が、可能な範囲でぜひ善処してほしいと祈願して、この記事を終えます。

記事発表日の追記:bogus-simotukareさんからコメントをいただき、また下のような記事も発表してくださいました。ありがとうございます。

元将棋棋士・橋本崇載の殺人未遂による逮捕(2023年7月24日記載)

で、こちらの記事は非常に興味深いですね。

「共同親権」旗振り役の元棋士は「実子連れ去りの被害者」か? 国会議員やHanadaが擁護…そして事件は起こった:東京新聞 TOKYO Web

橋本の特異なパーソナリティの問題はいろいろあるでしょうが、一部国会議員や雑誌が不用意あるいは確信的に擁護したことも、このたびの事態を招いた要因になっていることは否めませんね。またご当人が孤立していたらしいというのも、「そうだろうな」という感があります。森下専務理事が将棋連盟退会を翻意するよう促したのも、橋本の孤立した性格を心配した側面が大きいのではないか。

ともかく、今後ですね。治療とセットにしないと、これからも危険でしょうがないと思います。

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day3-7(24)

2023-07-23 00:00:00 | 旅(韓国)

街中に入ります。

こういう街並みを見ると、やはり韓国(ソウルだな)という気がします。東京都はやはり違う。当然ですがね。

ストレートに大通りを通ればよかったのですが、裏道から行ってしまいました。

こちらです。

こういう場所です。

明日ここに来ればいいわけです。

乙支路3街駅を出てから、だいたいこれくらいの時間でたどり着きました。うんなん韓国だからタクシーで行けばいいのですが、タクシーは好きでないので地下鉄を利用するわけです。

駅に戻ります。

駅からクリニックまで、帰りはこれくらいの時間でした。明日は、今日よりも時間がかからないはず。

いかにも韓国人らしい女性です。

改札を通ります。

また地下鉄に乗ります。

個性的なホームです。

降ります。

この広告、大田の地下鉄にもあったな。

良才駅で3号線に乗り換えます。

もう夕方です。

(つづく)

 

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day3-6(23)

2023-07-22 00:00:00 | 旅(韓国)

3号線に乗ります。私は、新型コロナウイルスのワクチン接種を拒否して逃げているので、日本に入国するには,72時間以内のPCR検査による陰性証明をえなければなりません。今回は、ソウルのクリニックに行ってその検査を受けるのです。となると、1月3日帰国ですので、ある程度の余裕をもって1月1日に検査の予約を入れておきました。では、今日は12月31日なのに何をするのかというと、明日迷子になったりしないように、前もって確認をするわけです。ご丁寧に、iPhoneのストップウォッチまで使いました。

同じことを何回も書きますと、標準軌の電車は、やはり広いですね。

良才駅で乗り換えます。

徒歩で移動します。

新盆唐線に乗り換えます。

乗ります。

いかにも韓国人らしい美女です。

こういう写真私好き。

良才市民の森駅で降ります。

地上に出ます。

ここから向かいます。

iPhoneの地図を参照しながら向かいます。

こういう公園は、なんとなく韓国でよく見かけるような気がします。

雪が凍り付いています。

サッカーの練習をしていました。大みそかなのにご苦労なものです。

クリニックへ向かいます。

(つづく)

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