ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

このような家族の実体を考えると、ほんと絶望的な気分になる(追記あり)

2023-06-30 00:00:00 | 社会時評

最近下の記事がわりと多くアクセスをいただいています。

なんとも悲惨でひどい事件だと思う

なぜこの記事にアクセスをいただいているのかよくわからなかったのですが、どうもこの事件のためのようですね。

神戸市の男児死亡事件 スーツケースの用意 次男が指示か
06月25日 09時54分

神戸市西区の草むらでスーツケースに入れられた6歳の男の子の遺体が見つかった事件で、一緒に住む祖母が警察に対し、スーツケースを用意するよう、次男がきょうだいたちに指示していたと話していることがわかりました。
警察は、男の子の遺体が遺棄されるまでの経緯を詳しく調べています。

6月22日、神戸市西区の草むらで、近くに住む穂坂修くん(6)が遺体で見つかった事件で、警察は、同じ日に修くんの祖母への監禁と傷害の疑いで、修くんの母親で、長女の穂坂沙喜容疑者(34)と次男の穂坂大地容疑者(32)らきょうだい4人を逮捕しています。

修くんの遺体は、スーツケースの中から見つかっていて、捜査関係者によりますと、祖母が警察に対し、6月19日ごろ、大地容疑者がきょうだいたちにスーツケースを用意するよう指示していたと話していることがわかりました。
修くんが死亡したのは、同じ19日ごろとみられ、自宅近くの防犯カメラには、この日の夕方にスーツケースをひいて歩く黒っぽい服の4人組が写っていました。
遺体の傷の状態から、修くんは暴行を受けた可能性があるとみられ、警察は、遺体が遺棄されるまでの経緯を詳しく調べています。

で、この家族の複数の人間に知的障害があるらしいというのが、私の過去記事と共通するので、拙記事がアクセスされたということのようです。こちらの記事より一部抜粋。

「複数の被疑者が知的障害者向けの療育手帳を持っていましたが、警察が実名発表に踏み切った以上、責任能力はじゅうぶんにあるとみています。沙喜容疑者は高校卒業後は携帯電話販売会社や保育園で働いていましたが、修くんを出産してからは無職でした。戸籍上では父親が確認できないため、県警も所在確認に苦労しています」

母親が沙喜容疑者ら子供たちの育児にあまり熱心でなかった様子は♯1で報じたが、取材を進めるうちに穂坂一家が周囲から浮いていた存在だったこともわかってきた。

垂水区の団地の住人はこう語る。

「長男も次男の大地くんも粗暴で、投石や女の子に殴る蹴るなどの暴力を振るうだけでなく、飼っていた雑種犬を木の棒で叩いたりしていましたよ。キャンキャン鳴いて必死で逃げる犬を、ヘラヘラ笑いながら兄弟で叩いてたんです。まだ2人とも小学校高学年くらいでしたけど、その残虐性には大人の私でも引いてしまいました。母親から虐待を受けていることも有名でしたから、問題児だけど可哀想な子たちって印象でした」

沙喜容疑者の同級生の父親も、今回の事件については思うところがあるようだった。

「正直な、あの子ら悪いことしてるってわからんかったと違うかな。小さなころからあの5人きょうだいは知っとるけどな、特に大地はちょっと度が超えてるとこがあった。人んちに向かって石投げとったりもして、俺も怒ったことあるんだけど、悪いことしてるってわかっとらん反応だったんや」

どうもこの家は、家じゅう知的障害や精神障害があるようですね。それで家庭環境はほぼ最悪・最低といっていいでしょうから、そうなるとますます救いがない。知的障害と精神障害あり家庭環境の悪い人間というものは、まったくどうしようもありません。

それで、私がご紹介した事件よりだいぶ以前ですが、21世紀最初の年に起きたこの事件を思い出しました。

伊勢崎市同居女性餓死事件

詳細についてはWikipediaをお読みいただくとして、これまた実に凄惨な事件です。この事件も、なんで犠牲者は逃げなかったのだと世間で話題になったかと思いますが、知的障害者による知的障害者を犠牲者とする殺人事件だったということです。山本譲司著『累犯障害者』(文庫版)でもこの事件は紹介されていました。

過日このような記事を発表しました。

このような人物が成人したらどうなるか、想像するだけでもひどいものだと思う

まさにこの次男は、「このような人物が成人したら」というのを地でいってしまったと思います。そしてこの記事もどうか。

どういう事情でそういう人物と結婚したり特異な関係性を持つにいたったかは定かでないが、サイコパスにひかれたり逃げることができなくなったのか

記事で取り上げた、現死刑囚(現段階未執行)の人物から虐待されて殺されるにいたった被害者が、どうして逃げなかったのかは不明ですが、記事でも指摘しましたように、知的障害などの可能性もあるかと思います。

栃木・妻と知人殺害事件

また下でご紹介したやはり知的障害者が起こした死刑事件(現在未執行)も、

両親は死別し、兄弟も障害のハンディを抱え

とありますので、あるいはですが、複数の家族が知的障害である可能性もありそうですね。記事では知的か身体か書いていませんが、身体障害(知的ではない)なら、「身体障害」と書くのではないかと思います。いや、もちろん断言はしませんが。しかしたぶんこの家は極貧だったのでしょうね。そうでなければ、たぶんこの死刑囚も、死刑になるほどの大罪は犯さなかったでしょう。

行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例

今回の神戸の事件も、犠牲者の6歳の子どもが逃げるのは不可能でしょうが、母親も、何らかの事情で逃げられなかったんでしょうね。車椅子を使用している現状では逃げるのが難しいでしょうが(今回逃げることができたのも、たぶんですが、協力者がいたのではないか。誰が協力したかはともかく)、たぶんそれ以前の状況で逃げることが困難だったのではないかと私は感じます。

そう考えると、ほんと絶望的な気分になりますね。他人が助けてあげないとどうしようもないし、といって他人ができることにも限界がある。そういったことのプロである児童相談所にも、理由はともかく限界がある。下の記事を参照してください。児相がしっかり対応していれば、この事件での子どもは助けられたと思います。

虐待で、子どもの一時保護が実施された親が、児童相談所との面談を拒否したという時点で完全にアウトだと思う(夫婦間のDVでもすさまじいものもある)

すみません、記事を書いていておもいっきり鬱になりました。今日はこれでやめます。が、これからも同趣旨の記事はまた書くことになろうかと思います。

記事発表日の追記:inti-solさんも、この件で記事を本日(2023年6月30日)記事を書かれ、この拙記事もご紹介いただきました。ありがとうございます。

目も当てられないが、それでも彼らは生きていく

ほんとタイトル通りですよね。当たり前ですが、こういう人間を抹殺することはできない。

今回のこの件の刑がどのようになるかは分かりませんが、別の犯罪が露呈でもしない限りは死刑や無期はありません。特に主導した弟以外は実刑になるかどうかも定かではありません。ということは、遅かれ早かれ社会に戻ってくるわけで、まだ30代前半の年齢を考えれば、その先も長い人生が続きます。

ということです。どんなロクデナシ野郎・クズ野郎でも、よほどのことがない限り死刑とか無期懲役などということはない。今回の事件も、次男にも出所後の人生が(当然)ある。最悪

行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例

のようなことにならないとも限らないし、なったら困る。inti-solさんのいう

これはもう、いかんともし難い話です。世の中には、どうあがいても「まとも」ではない人間が、きわめてわずかながら、確実にいるのです。

というのは、古今東西、たぶん人間が人間になった時点で存在しているし、人類滅亡の日まで、いなくなることもないでしょう。本当にいなくなったら、それはすさまじい優性社会であるかもです。栃木・妻と知人殺害事件の犯人のような異常な人物などは、つねに一定の割合で居続けるでしょう。私たちとしては、かかわりあいたくはありませんが、遺憾ながらそうもいかない場合もある。本当に困ったものです。

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ほとんど「ジュラシック・パーク」なみの不祥事ではないか

2023-06-29 00:00:00 | 社会時評

さっそく日本語版Wikipediaにも、項目ができていますね。

 タイタン潜水艇沈没事故

記事を

巨大な水圧、一瞬で破壊か タイタニック潜水艇事故―米
2023年06月24日14時17分

有人潜水艇「タイタン」の捜索=22日(米民間企業マクサー・テクノロジーズ提供)(AFP時事)
 【ニューヨーク時事】大西洋の海底で破片が発見された米国の有人潜水艇「タイタン」(全長6.7メートル)。英国の専門家は23日、米NBCニュースに対し、パリのエッフェル塔(重さ約1万トン)に相当する水圧で押しつぶされ、一瞬で大破した可能性があると指摘した。
「警鐘鳴らすべきだった」 タイタニックの監督が後悔―潜水艇事故

 深海3800メートルに沈む豪華客船タイタニック号の見学ツアー中に消息を絶ったタイタンの破片は22日、タイタニック号から約490メートル離れた海底で見つかった。艇内には5人が乗っていた。実際に不具合が生じた水深地点は分かっていない。
 英サウサンプトン大のブレア・ソーントン教授(海洋工学)によれば、破片が発見された海底付近の水圧は海面の400倍近く。「物理的な力に置き換えると数千~1万トンほどで、エッフェル塔の重さに相当する」と説明する。

お亡くなりになった方々は非常にお気の毒です。ご冥福をお祈りいたします。

しかしそれにしても、どうもこの「タイタン」という潜水艇の評判というのは、ほぼ最悪ですね。

Travel Weeklyの編集長であるArnie Weissmann氏は、タイタンの船体に使用されたカーボンファイバーは、航空機用途の使用期限を過ぎたもので、Boeingから大幅な割引で購入したとOceanGate社のCEO、Stockton Rush氏から聞かされたと主張しているのだ。

という次第なわけです。

本多勝一氏も冒険について一家言のある方ですが、本多氏のご意見などを参照しても、今回のよろしからぬ事態は、少なくとも乗客のやったこと(?)は冒険ではありませんね。彼らは、単に巨額の金を払ってツアーに参加しただけでしょう。銭を払って参加しただけで、主催者に何らかの注文なり要求なりをしたところで、それは一般のツアー客が主催者に何らかの注文をすることと変わらないでしょう。inti-solさんが私のコメントに返してくださったように、

「自分の判断で」危険を冒すのが冒険であって、命令されて、事実を知らされず騙されて危険を冒すのは冒険とは言えません。

ということになるでしょう。

で、このようなツアーをするにしたって、そのためには、最大限の注意を払って、周囲から「そこまでするか」と思われるくらいの安全管理をする必要があるでしょう。が、どうも主催者は、上のようなコストカットばかりに熱中していたんじゃないんですかね。セキュリティとかメンテナンスについてどれくらい注意を払っていたのか。コスト管理のほうが優先していたでしょう。それはまずいよね。まずいという言葉ですむわけもありませんが、やっぱり非常によろしくない。

そして主催者は、客(参加者)に、リスクほかいろいろな状況や情報をきっちり開示したんですかね? 詳細はわかりませんが、私にはあんまりそうは思えませんね。inti-solさんのご指摘するようにです。

で、なんか私この一連の始末から、小説は読んでいないので映画の話になってしまうのはご容赦願うとして、『ジュラシック・パーク』をおもいだしました。ほとんどあの映画と同じようなものじゃないですかね、この件は。いや、現実は映画よりもっとひどいとしか言いようがない。

つまりとても観光事業なんぞできるようなもんじゃないことで、実にさまざまな不備に見て見ぬふりをしてこういったことを遂行して、そして失敗したということじゃないですかね。映画でもどうしようもない人間がでてきますが、今回の件は主催者がまさにその首謀者で、しかも潜水艇で客もろとも死んじゃったようなのですから、これではどうしようもない、映画よりなお悪いというものでしょう。

私にはもちろん25万ドルの銭を払ってこのようなツアーに参加するだけの経済力はありませんが、あったって怖すぎてとてもこんなものには参加できません。たぶん大抵の人間がそうでしょう。私にとっては、主催者が最大限の情報開示なり説明をしていてもです。が、現実にはそんなものがされたとはとても言えないというレベルのよろしくない状況だったわけです。あまりにめちゃくちゃすぎてお話にもなりません。さすがにこういった無茶なことは今後はされないでしょうが、あまりに事態が重大すぎますね。非常によろしくない。

なおこの記事は、inti-solさんの記事を参考にしましたことを付言します。

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さすがに逮捕(状を執行する)前に「容疑者」呼びはまずいのではないか

2023-06-28 00:00:00 | 社会時評

何をいまさらのニュースを。

市川猿之助容疑者を逮捕 睡眠薬の致死量など巡り専門家聴取、状況と容疑者説明に食い違う点なし
[2023年6月27日19時38分]

歌舞伎俳優市川猿之助容疑者(47)が27日逮捕された。搬送から40日後の逮捕となったが、警視庁は両親が飲んだ睡眠薬と死亡との因果関係や致死量について、複数の専門家から意見を聴取。

現場の状況と猿之助容疑者の供述に矛盾がないかどうか、裏付け捜査を慎重に進めてきた。

猿之助容疑者は病院に搬送された当初、薬の入れ物などについて警視庁に「捨てた」と説明。警視庁は捜査したが薬の入れ物は見つからず、証拠隠滅を図ったとみていた。

事件当時、自宅には両親と猿之助容疑者の3人しかおらず、経緯の解明には猿之助容疑者の供述は不可欠。精神的に不安定だったため、逃亡の恐れも踏まえ、警視庁は逮捕が必要だと判断した。ある捜査関係者は「猿之助容疑者が再び自殺を図る恐れも念頭にあった」と判断の背景を明かした。

司法解剖により、両親の死因は向精神薬中毒の疑いと判明。警視庁は両親が薬を飲むまでの経緯や、服用した量と致死量の関係を詳細に調べた。法医学や薬学など複数の有識者にも聴取した結果、自宅や遺体の状況と猿之助容疑者の説明に食い違う点は確認されず、自殺ほう助容疑での逮捕にこぎ着けた。

猿之助容疑者は27日に転院先の病院を退院した。体調が一定程度回復したことも考慮したとみられる。

集団自殺を図り、生き残った人が自殺ほう助罪などで摘発されるケースは過去にもある。昨年11月には山形県新庄市で母親に大量の錠剤を渡したとして自殺ほう助未遂の疑いで女性が逮捕され、その後不起訴処分となった。(共同)

市川猿之助も、さすがに逮捕を免れるとは思いませんでしたが、やはり逮捕になりましたね。おそらく父親への何らかのかかわりに関係する件での再逮捕も警察は視野に入れているわけで、ここは今後も要注目ということになるでしょう。

ところで今回の件で、私が気になったことを。昨日(2023年6月27日)朝起床した後私が枕元のiPhoneでニュースを確認しまして、「あ」と思ったわけです。ポータルサイトで見たニュースサイトのスクリーンショットを。

日刊スポーツの記事は共同通信の記事かもですが、10時24分という、猿之助が目黒署に入ったかどうかの時点の配信ですから(下の引用記事による)、おそらく記事内容同様この時点では逮捕状は執行されていないと思われます。

それで、上のスクリーンショットからわかるように、どうもこれらの記事は、午前2時過ぎに最初に配信されたのでしょうか。そして、私が見た範囲では、NHKもふくめて片端から「市川猿之助容疑者」と表記しています。テレビ朝日は、「市川猿之助さん」です。

こちらによると、

6月27日、早朝から猿之助が入院していた精神科専門で知られる都内病院には50人ちかい報道陣が集まっていた。午前9時30分、複数の病院職員に見守られながら猿之助を乗せた警察車両は病院を出発した。車窓はカーテンで覆われ、顔を見ることはできなかった。
10時25分、目黒警察署に到着した猿之助は、逮捕された。

とあります。つまりは、病院から任意で警察署に行き、警察署で逮捕状を執行されたわけです。それまでは、あくまで警察が裁判官に逮捕状を請求したというだけの話で、逮捕状を得たあとそれを執行した時点で逮捕となります。伊藤詩織に対する性犯罪で、山口敬之に対して出された逮捕状を当時警視庁刑事部長だった中村格(のち警察庁長官)がその執行を差し止めたことがありまして、つまりはそういうことです。興味のある方は、こちらもご参照ください。

女性ジャーナリストレイプ事件

ってことはですよ、執行以前は「容疑者」ではありませんよね。逮捕された人が「容疑者」とマスコミから呼称されるのは仕方ないとして、それ以前に「容疑者」呼ばわりされるいわれはない。マスコミだって、いくら逮捕状が出たことは明らかであっても、それ以前でこのように公然と、しかも複数のところが容疑者呼ばわりすることは、さすがにそうはないのではないか。いくら猿之助が「有名人」「セレブ」であったとしたって、そういう名誉棄損はよろしくない。当たり前でしょう。

こういうことは、やはりきっちりしないといけないと思って記事にしました。今時どんな極悪人であろうと(市川猿之助は「極悪人」ではありませんが)、その程度の配慮はどこのマスコミだってふだんならしているはず。それくらいのことは当然です。

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予想の範疇とはいえ、これもひとつの時代の終わりだろう(石原伸晃の次の衆議院選挙不出馬表明)

2023-06-27 00:00:00 | 社会時評

昨日流れた記事を。

自民党の石原伸晃元幹事長、次期衆院選に出馬しない意向…参院選立候補を模索
2023/06/26 15:00

 自民党の石原伸晃・元幹事長は、次期衆院選に立候補しない意向を固めた。複数の党関係者が明らかにした。石原氏が出馬していた東京8区(杉並区)の後任は公募する方針で、自民党東京都連が正式決定し、27日にも発表する。

 石原氏は2021年衆院選で小選挙区で落選し、比例選でも復活当選しなかった。石原氏は政界を引退せず、25年参院選への出馬を模索する方針だ。

いろんな意見はあるでしょうが、これで石原伸晃も事実上政治家人生は終わりでしょうね。仮に参議院選挙に出て当選したところで、もはや議員であるだけという価値しかないでしょう。過日の拙記事にご登場いただいた河村建夫の息子の河村建一のようなものでしょう。

そこまでして、国会議員なんぞになろうとするかと思う

石原については、かつて彼の落選時にこんな記事を書いています。

石原伸晃の衆議院選挙落選で、半世紀以上続いた石原慎太郎とその子どもたちの日本政治(東京都政ふくむ)への影響も事実上終わったのだろう(石原宏高はそれほどの能力はないだろう)

この記事を発表したのが、2021年11月17日です。選挙はその前月の末日であり、いまとなってみるとややタイムラグのある発表だったかなと思います。それでその記事の中で私は、

実は私、さすがに比例復活はするんじゃないかと思っていたのですが、それすらかなわなかったわけで、石原も引退じゃんという声もありますね。次の選挙がいつかはわかりませんが、1957年生まれの石原は、現在64歳で、次の選挙は60歳代も後半となると、やはり当選も厳しいでしょうし、したとして何ができるかもまた厳しいでしょうね。やはり引退か。

と指摘しています。今後彼がどうなるとしても、やはり彼の政治家としての役割はほぼ終わったと思います。今後これといった活躍もできないでしょう。

で、この記事を書いた時は、石原慎太郎は、まだ存命でしたが、この翌年の2月1日に亡くなっています。晩年慎太郎もそうとうよいよいだったようですが、彼も自分の息子の落選はわかっていたんですかね? そのあたりの真相はともかく、私の指摘

それで、なにはともあれはったりやパフォーマンス、石原裕次郎の存在などもあり国民的な人気があった石原慎太郎も、来年存命なら90歳です。彼が参議院議員になったのが1968年、72年に衆議院に鞍替えして、東京都知事選に挑戦するため75年に辞任して、76年の選挙で復活、95年まで務め、99年から2012年まで都知事を務め、辞任したあと12年から14年まで衆議院議員をつとめて引退したわけで、途中ぬけはありますが、46年彼は政治家をしていたわけです。伸晃は31年の政治家生活でした(今後復活の可能性はあります)。宏高が現在も議員をしているとはいえ、やはり石原一家が日本政治と東京都政に何らかの影響をもたらした時代はこれで終わったのでしょうね。

というのは、けっきょく大筋では当たったとみてよさそうです。ていうか、こんなことは何の自慢にならず、誰でも予想のつく話です。

で、石原宏高はまだ議員ですが、彼はとても兄貴ほど出世はしないでしょうしね。石原伸晃も、自民党の幹事長になったり。派閥を作ったり総裁選にも出馬したり、それは本当に大したものですが(父親は、総裁選に出馬することはできたが、幹事長など役員にはなれなかった)、なかなかそれ以上のものにはなりませんでした。

というわけで、石原家が日本の政治(東京都政をふくむ)にそれ相応の影響力を持ちえた時代は、1968年~2021年ということで確定したかと思います。慎太郎と比べれば伸晃はずっとまともな人間だったと思いますが、やはり首相になるのには何かが足りなかったのでしょう。慎太郎は、やはりいろいろな意味で人格的に足りないものがあったのでしょうが、伸晃の場合やはり何らかの迫力みたいなものがなかったのでしょう。たぶんそれは、親や祖父が福田赳夫岸信介である人物と比較すれば、親の放言癖などいろいろよろしからぬ部分が多かったということも大きなファクターだったかと思います。

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さんざん非常識な暴言をほざいていて、自分が当事者になったら泣き言をならべる馬鹿

2023-06-26 00:00:00 | 社会時評

過日の島田洋一のツイートを。

いや、別におかしくはないでしょ。国会議員だろうが何だろうが、刑事告訴なり、民事訴訟をする権利はあるでしょう。だいたい島田の言論活動は、

>正当な言論戦の範囲

なんていえたものか。この野郎は、正直まともな人間ならさすがに書かないような非常識極まりない暴言をさんざんほざいたじゃないですか。

こんなことは、まともな常識や教養のある人間が書くものではない。私は島田にまともな常識や教養があるとは思っていませんが、それにしたってあまりにひどすぎてお話にもならないでしょう。下なんかどういう牽強付会なんだよ(呆れ)。ほかにもこちらはどうか。

いいかげん家族会も、島田洋一に対して苦言くらいは呈したらどうか

上の記事でご紹介した島田のツイートは、

>民主党の顔は実はバイデンでもカマラ・ハリスでもない。アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(31)である。4年後の大統領選には出るだろう。極左だが(すなわち視野は狭いが)明るく、蓮舫や辻元清美のように人を一瞬にして不快にさせるえぐみがない……

>本来どうでもよいことだが、細身ながらいわゆる巨乳で、そこがまた軽薄な男性ファンを惹きつける要素となっている

こういう古典的ともいえるセクハラ、女性差別発言をしている人物が、他でまともだとは思えませんね。

いずれにせよこんなことを日常的にほざいていたら、いつ刑事告訴されるなり民事訴訟を起こされてもおかしくもないでしょうに。けっきょく島田って、(世間も自分のことをまともだと考えていないから?)自分のことを言論絶対安全地帯の人間だとでも考えていたんでしょうね。自分が何ほざいたって自分は大丈夫だと、なんの根拠のない自信を持っていたのでしょう。

もちろん現段階稲田が本当に告訴するなり民事訴訟を起こすかは定かでありませんが、どっちみち島田は陳謝せざるを得ないんじゃないですかね。ほんとに突っ張り切れるとは思えない。が、そのあたりどうなるかともかく、島田ってそもそも昨今まともな学者としての活動をしているのか(苦笑)。単著も、2020年に出した本の題名が、『3年後に世界が中国を破滅させる ―日本も親中国家として滅ぶのか―』ですからね(苦笑)。あれ、今年何年だっけ。出している出版社も、「ビジネス社」なんていう右翼出版社だし、論文だって査読のあるまともなものはあるのか(苦笑)。たとえばこちらに、2022年度(つまり島田が勤務していた大学に在籍していた最後の年)の島田の実績をまとめたものがありまして、査読付きの学術論文はなし(やっぱり)、査読なしの論文(と称するもの)は、『正論』と『WiLL』での連載のみ(笑)。「研究業績」とある部分は、あともう1冊著書『アメリカ解体』(これまた同じくビジネス社からの出版)、「学会活動など」すら何も書かれていません。ほとんど「大学教授」(現在は名誉教授)の名前を持っているだけの政治活動家でしょう。とても学者なんて言えるものではない。「教育活動」のほうは、さすがにそれなりに埋まっていますが、彼のもとで優秀に育った学者なんているのかなあ(笑)。上のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員への暴言など、こんなものを読んだらまともな学生ならこんな野郎に国際政治学など学びたくないでしょう(笑)。そういう意味では、これまた論文も著書も昨今ろくにない大月隆寛みたいな人物と同類ではないか(笑)。私もざっと調べましたが、大月の最近の学術論文なるものを現段階見つけていません。出版社から前金で金をもらったのに、何も書かないで愚にもつかないツイートばかりしている唐沢俊一氏などもご同様。

それにしても稲田朋美って、例の「百人斬り競争」で、原告側の訴訟代理人(実際には、稲田が原告の戦犯遺族に訴訟をすすめたらしい)だったのを、安倍晋三が衆議院の候補者にスカウトしたわけで、いわば政治的には極右です。で、そういう人間と島田のようなこれまた極右がトラブルを起こすなんてのは、私にとってはこんな面白い光景はないというものです。つまりは島田が想像を絶するほど非常識だということです。

島田といい大月といい、けっきょく大学教員という仕事をもらって、愚にもつかないことをツイートするくらいしか能がない。ほんとどうしようもないトラブルメーカー連中です。なおこの記事は、bogus-simotukareさんの記事からヒントをもらいました。感謝を申し上げます。また島田の本をAmazonにリンクする気にならないので、興味のある方は御自分で検索してください。

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day2-5(15)

2023-06-25 00:00:00 | 旅(韓国)

すっ転ぶことを警戒にして、慎重に歩きます。

だいぶ高くなっています。

ひたすら歩きます。

なかなかいい景色です。

やはり冬ですから空気が澄んでいます。

あの櫓まで行ってみることとします。

ライトアップされてきれいなのでしょうね。

やはり高いところはいいですね。

(つづく)

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day2-4(14)

2023-06-24 00:00:00 | 旅(韓国)

クリスマスは終わっていますが(この日は2022年12月30日)、クリスマスツリーが飾られています。昨日の教会の写真同様韓国はキリスト教徒が多いので、日本より教会などキリスト教関係のものが目立ちます。

入場料を払おうとしたら、無人だったし無料でした。

では向かいます。

坂道を上がりますが、アイスバーンになっていて危険でしょうがありません。私は大丈夫でしたが、降りてきた女性は、まともに転んでいました。上りより下りの方が危険です。

だんだん人がいなくなります。こういうところでトラブルに巻き込まれたらやっぱり怖い。

城の中に入ります。

無効にある建物まで歩いていこうと思います。

当然ながら体がしんしんと冷えます。

ここがゴールです。

もう少し歩きます。

では戻ります。

あ、鳥がいます。

この鳥は、韓国で何回か観た記憶があります。

(つづく)

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3年ぶりの海外旅行(韓国 2022年12月~2023年1月)Day2-3(13)

2023-06-23 00:00:00 | 旅(韓国)

ちょっぴり休んで街の中に行きます。前回の旅同様、1日しか泊まることができず、また明日未明にソウルへ出発するので、時間はあまりありません。

橋の向こうが街の中心です。

河原に雪が残っています。

公園?

撮影スポットですかね。インスタ映えしそうではあります。

こういう昔ながらの橋はやはりいいですね。ライトアップされた写真につきましては、後日お見せします。

このようなイラストがあるのは韓国らしいというべきか?

いかにも寒々とした光景です。

百済時代の公山城です。今日はここしか観光できないので、ここに行くこととしました。

(つづき)

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そこまでして、国会議員なんぞになろうとするかと思う

2023-06-22 00:00:00 | 社会時評

過日の記事を。

河村元官房長官の長男、維新から出馬で調整 21・22年は自民公認

毎日新聞 2023/6/20 23:44(最終更新 6/20 23:44) 

 河村建夫元官房長官の長男、河村建一氏が次期衆院選で、日本維新の会の公認候補として東京6区から立候補する調整に入った。関係者が明らかにした。

 建一氏は20日、維新幹部と面会し、出馬を巡り協議した。建一氏は2021年衆院選の比例代表北関東ブロック、22年参院選の比例代表でいずれも自民党公認で出馬したが、落選していた。

もう1つ、自民党に近いとされるメディアの記事を。

自民の元官房長官長男 維新から出馬検討
2023年6月20日 火曜 午後7:05
麻生政権で官房長官を務めた自民党の河村建夫氏の長男・河村建一氏が、日本維新の会から立候補に向けて検討していることがわかった。

河村氏は、官房長官だった父の秘書官を務め、2022年の参議院選挙で、比例代表から立候補し落選した。

建一氏は、衆議院選挙の立候補に向け、すでに維新側と接触しており、与党内には「自民切り崩しの動きの始まりではないか」と警戒する声が出ている。

個人的な意見を言いますと、記事のタイトルにもした通り「そこまでして国会議員なんかになりたいか」ですね。

知っている人も多いでしょうけど、河村建夫とその息子、自民党とは、少々(でもないか)因縁があります。Wikipediaから引用します。いつもの通り注釈の番号は削除します。

政界引退
2021年(令和3年)7月15日、参議院議員・山口県選挙区の林芳正が記者会見を開き、年内に予定される第49回衆議院議員総選挙に山口3区から立候補する意向を表明。自民党幹事長が二階俊博であったことから、河村はこの動きに「現職優先が党の原則」と動じず、当選10回にして、選挙期間以外では初めて街頭に立ち、通過する車に手を振り続けた。9月29日、自民党総裁選が行われ、岸田文雄が当選。「総裁派閥」の看板は林のものとなり、総裁選から2日後の10月1日、党山口県連は林を3区公認とするよう党本部に推薦した。

同年10月13日、河村は党本部に呼び出され、甘利明幹事長、遠藤利明選対委員長と面会。甘利と遠藤は、林との差がダブルスコア以上も開き、立憲民主党の候補より劣るとする最新の情勢調査結果を示し、立候補見送りを要請。その代わりとして。長男で秘書の河村建一を比例中国ブロック単独で立候補させる案を提示した。河村は地元に戻り、後援会幹部に調整をのむ意向を話した。同日夜、永田町にとんぼ帰りし、遠藤に政界引退を伝えた。10月15日、自民党は比例中国ブロックでの建一の公認を発表。10月16日、自民党山口県連会長の岸信夫と県連幹事長の友田有は連名で、同党の遠藤選対委員長に要望書を提出。党本部が建一を比例中国ブロックの公認候補としたことについて「山口県連とは何ら関わりのない候補」などと激しく抗議し、同ブロック現職の杉田水脈を「名簿上位搭載にご配慮をいただきますよう、強くお願い申し上げます」と求めた。10月18日、建一は比例北関東ブロックからの出馬に急遽変更された。岸の実兄の安倍晋三が直接、遠藤選対委員長らに杉田の上位登載を要求したともされる。10月31日、投開票。自民党は比例北関東ブロックで7議席を獲得。搭載順位32位の建一は次点で落選した。

同年11月1日、宇部市内にあった事務所の閉所式を行う。同年12月、党副総裁特別補佐に任じられる予定と報じられる。

2022年(令和4年)5月9日、建一は第26回参議院議員通常選挙に比例区で出馬する記者会見を山口市内で開いた。7月の投開票の結果、約5万9千票を得たものの当選ラインに遠く及ばず落選した。

読んでお分かりの通り、河村建一は、自民党から体よく見捨てられたわけです。つまりは、大して利用価値がないと見限られたということでしょう。それにしても、

>比例北関東ブロック

ねえ(苦笑)。

いくらなんだって、北関東ブロックなんて、そりゃねえぜのたぐいですよね。実際、昨年(2022年)の参議院の際は、このような始末です。

河村建一氏が比例で苦闘 山口県連冷遇 二階派頼り
2022/7/5 07:00

昨年10月の衆院選山口3区の公認争いに敗れ、引退に追い込まれた自民党の河村建夫元官房長官の長男、建一氏(46)が、参院選(10日投開票)の比例代表で苦闘を強いられている。衆院選での公認をめぐる対立が尾を引き、自民山口県連は、建一氏の所属を認めず冷遇する。地元の支援が得られない建一氏は、建夫氏が所属した二階派議員を頼りに、父親と二人三脚で全国を奔走し、票の積み上げを図っている。

「父が返し切れなかった恩を私に返させてほしい」

選挙戦も後半に差し掛かった先月30日。建一氏は建夫氏の地盤だった同県宇部市で総決起大会を開き、声を詰まらせながら訴えた。

大会には、二階派事務総長の武田良太元総務相が応援のメッセージを寄せたほか、同派の小林鷹之経済安全保障担当相が駆け付け「同世代の大切な仲間とともに日本を変えていきたい」と支持を呼び掛けた。

会場には支持者ら約300人が詰めかけたが、前方の来賓席には空席が目立った。県選出の衆参国会議員の姿はなく、秘書らによる代理出席も安倍晋三元首相(衆院山口4区)だけだった。

建一氏は昨年12月に比例で党公認を受け、山口県連会長の岸信夫防衛相(同2区)に県連入りを直訴していたが、認められなかった。一方で、県連は比例ではすでに現職の阿達雅志氏(62)を重点候補として支援することを決定していたため、建一氏は地元から追いやられる格好となり、現在は東京都連に籍を置く。

冷遇の背景には、昨年の衆院選で建夫氏と林芳正外相が繰り広げた熾烈(しれつ)な公認争いがある。結果的に林氏が公認を勝ち取り、敗れた建夫氏は引退を余儀なくされたが、柳居俊学・県議会議長以下、林氏を推した多くの県議には河村家に対する感情的なしこりが残った。関係者によると、建一氏の県連所属を認めないのは、柳居氏を中心に県連で主な役職を占める県議らの意向が働いている。

昨年の衆院選では、公認争いに敗れた建夫氏に代わって建一氏が比例中国ブロックから出馬予定だったが、公示直前に無縁の北関東ブロックへと変更され、落選した。突然の国替えは、別の候補の当選に力を入れていた県連が建一氏について「何ら関わりのない候補だ」と党本部に抗議していたことが影響した。

今回の参院選でも地元県連の支援が得られない建一氏は、全国の二階派議員を頼りに支持拡大を図る。これまでに東京をはじめ隣県の福岡や静岡、群馬などを行脚し、票を積み重ねようと懸命だ。建夫氏も沖縄で500人規模の集会を開くなど各地を回る。

自民は今回、比例に33人を擁立。そのうち20人程度が当選する情勢で、陣営は当選ラインに届くには「15万票は必要」とみる。15万票のうち地元山口では5万票の得票を目標に据える。過去に建夫氏が衆院山口3区で得ていた票が約10万票だったことから、その半分を積み上げたい考えだ。

ただ、地元支援が薄く、県連の重点候補が別にいる中で自民関係者は「半分にも届くかどうか」と懐疑的な見方を示す。

「最後に頼りになるのは地元」

先月30日の総決起大会。建夫氏は、沖縄から戻った足で宇部市に駆け付け、支持者に頭を下げた。(小沢慶太)

これではどうしようもないですね。お話にもなりません。それで結果はどうかというと、予想通りです。18番目の最下位で当選した人物が得た得票数が118,710票、ご当人は全33人中26位の59,007票です。詳細は、こちらのサイトを確認してください。最下位の当選者の半分しか票を得られなかったわけです。これでは、自分の将来に悲観するのも無理はない。

で、ご当人の叔父(父親の弟)は現在山口県萩市の市長であり、地方政治家になろうと思うというのもありかもしれませんが、ご当人そういうわけにもいかないんですかね。

それで私が思うに、少なくとも国政選挙に関しては、ちょっとこれ当選の見込みが低いですよねえ。ご当人が衆議院から参議院に鞍替えしたのも、つまりは今後自分が衆院の小選挙区に出馬できる可能性は低いと覚悟せざるを得なかったということでしょう。でもご当人相当優秀な人のようですから、国会議員なんかにこだわる必要ないと思うんだけどねえ。安倍晋三みたいな人物なら、国会議員になることがいちばん自分が出世する可能性が高いでしょうし、(私はもちろんあの男を全く評価しませんが)事実安倍はそれを最高に生かしたと思いますが(ただしそのために彼は、殺されてしまいました)、たぶん河村建一は、他の方がむしろ適性や能力があるんじゃないんですかね。彼が有力政治家の息子という恵まれた立場にあるにもかかわらず、自民党から事実上見捨てられたのも、無論ちょうど選挙区の合区などいろいろ彼に不運なこともあったとしても、けっきょく彼にいまひとつ優遇するだけのものがなかったということでしょう。そういってはひどいですが、間違ってもいないでしょう。

そう考えると、今後彼が仮に国会議員になれたとしても、彼は非常に不幸だと思いますね。1度なれても再選されるかかなり厳しいでしょう。綱渡りの人生にならないか。自民から維新に行く以上、これは自民党で積み上げたものを捨てるということでしょう。それはご当人の判断ですからしょうがないですが、国会議員なんぞ目指さないほうがこの人の人生は、よっぽどいいと思います。が、それがそうもいかないのが世の中なのでしょう。最近岸田の息子の不祥事などが報道されていますが、やはり政治家の世襲というのは、だめな人間にとっては、ご当人に災いをもたらすと思います。

コメント (2)
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このような人物が成人したらどうなるか、想像するだけでもひどいものだと思う

2023-06-21 00:00:00 | 社会時評

先日こんな記事を読みました。

現場の教師は戦々恐々……発達障害の子も、クラスも大荒れする「魔の月」をご存じですか?

非常に興味深い記事ですが、本日は、一部抜粋したこちらをお読みになってください。

チェックするべきは「筆算(ひっさん)」
(1)前学年の学習内容の習得率が30~40%以下の子どもの把握

前学年の内容の達成度が30~40%を切ってしまう子どもは、「勉強が苦手」以上の「困難性」を抱えている場合が多いので、できるだけピックアップしておきます。

(中略)

(3)カタカナ・漢字の書きをチェックする

小学2年生の4月の段階で、カタカナの読み・書きの習得率が80%を切ってしまう場合は要注意です。また小2に限らず、漢字を書くとき次のような傾向の書字をする子どもについても、できるだけ早く見つける必要があります。

(1)字が罫線やマスから大幅にはみ出している
(2)漢字の部首などの配置が逆転するなどのミスがある
(3)線の過不足のエラーがある
(4)そもそも存在しない漢字を書いてしまう
(4)漢字のテストをやらせても空欄が多く、思い出せない

テストなどを実施して、解答や、解答している様子全体の50%以上をこれらの傾向が占めている子どもには、苦手さ以上の強い「困難性」を抱える可能性を含めて学習をスタートさせる配慮が必要となります。

算数と国語でつまずく子は、将来ほかの教科でも絶対に困る
ところで、なぜここで、ことさら「算数」と「国語」だけにフォーカスするのでしょうか。理由はいろいろあります。

◇指標になる科目だから

まず、算数と国語は、小学校1、2年のときから始まり、どれだけ達成できたかを点数にしてはかる「テスト」も行われる教科です。低学年の段階ではっきり「できる・できない」が表示される教科です。「できない」と、そのことが子ども自身にもはっきりわかるので、自己肯定感が損なわれてしまいますが、逆に力を伸ばして「できる」ように支援すれば、成長していることが子どもにもはっきりわかります。サポートが成功しているかどうか、わかりやすい「指標」になる教科だから重要なのです。

◇生活に必ず必要な力だから

俗に「読み書きソロバン」と言うように、読んで、書いて、四則計算をするのは、生活に必須の能力です。ある高名な精神科医からうかがった話ですが、将来自立して生活するためには、小学校4年生レベルの国語、算数の力が欠かせないそうです。たとえば市役所に置いてある申請書などの書類は小4レベルの国語力があれば書けますし、小4レベルの算数ができれば金額が計算できるので、一人で買い物もできます。数感覚が身に着かず、計算もできない子は、スーパーでレジスターを見ても、下手をすると何をしている機械なのかすら、理解できない場合があります。

◇すべての学習の基盤

生活に必須なだけでなく、将来、あらゆる学習をするために必要なのが、国語と算数です。たとえば算数の文章題は日本語で書かれていますから、国語力がなければ読み解けません。中学校にあがると、理科や家庭科などで数式、数字を扱う場面も出てくるでしょう。基本的な算数の力がないと、仮に小学校を卒業できても、いずれ遅れてしまうことになります。

長い引用で恐縮ですが、ここには、勉強の必要さと重要性の真髄が書かれていますね。特に私が注目したいのが、

◇生活に必ず必要な力だから

俗に「読み書きソロバン」と言うように、読んで、書いて、四則計算をするのは、生活に必須の能力です。ある高名な精神科医からうかがった話ですが、将来自立して生活するためには、小学校4年生レベルの国語、算数の力が欠かせないそうです。たとえば市役所に置いてある申請書などの書類は小4レベルの国語力があれば書けますし、小4レベルの算数ができれば金額が計算できるので、一人で買い物もできます。数感覚が身に着かず、計算もできない子は、スーパーでレジスターを見ても、下手をすると何をしている機械なのかすら、理解できない場合があります。

というところです。

私が中学生の時、知的に問題があり、精神障害が明らかに認められて、さらには家庭環境が悪いという三重苦の男がいまして(知能と精神に障害があり、家庭環境に恵まれない人物というのは、本当に救いがありません)、この人物は授業中奇声を上げて教室内を徘徊したり、不規則発言をして授業を妨害したり、弱い者いじめもひどく、最後は学校に(理由は知りませんが)来れなくなり(登校拒否というより家出です)、ついには警察に保護されて教室に戻ってきませんでした。どっかの施設に行ったのでしょう。

で、この男は中学二年生にもなって助詞の「は」も「へ」も書けず(「おれわ」とか「がっこうえ」などと書く)、おそらく四則演算もできなかったはずです。試験はほぼ0点だったはず。それで私は、こんな人間がどうしていわゆる知的障害者のいるクラスでなく一般の生徒のクラスにいるのかさっぱり理解できなかったのですが(現在でもさっぱり理解できません)、どう考えても彼は、中学の授業についていくだけの知能はなかったと思います。小学校なり中学校なりで、最初に知能テストのたぐいを受けるはずだし、彼に70を超える知能指数があったとは思えませんね。あるいは境界知能(71~84)だったのかもしれませんが、それにしたってとても低い頭の能力しかなかったのでしょう。まともな知能テストを受けたのかと疑問に思います。教師その他も、まったく手に負えない人物でした。

それで、このような人物が成人して、上の引用にもあるように、役所の手続きなどがまともにできるかも怪しいですね。数感覚の低い境界知能の持ち主の苦労については、こちらの記事を参照してください。

なぜ何もかもうまくいかない? わたしは「境界知能」でした

(前略)

「実は買い物で困ることが多いんです」と及川さん。

私たちは、スーパーでの買い物に同行させてもらいました。

この日、買いに来たのは乾電池。

値段の異なる2種類の乾電池を手に取ると、及川さんはその場でしゃがみ込んでしまいました。
2本で329円と4本で398円、どちらが割安か…

外出時には常に持参しているというメモ帳を使って、計算を始めました。

「2本で329円だから、4本だと600円と…」

電池の購入を決めるまでに、約8分かかりました。

(中略)

及川さんが、周囲との違いに最初に気づいたのは、小学校低学年のころ。

算数が苦手で、授業についていくことができなくなりました。

そのため、障害のある子どもたちのクラスに入ることになった及川さん。

しかし、周りに比べると、学習に支障がないと見なされ、すぐに通常のクラスに戻されました。

(後略)

この女性は、IQが73の境界知能と判明したとのこと。境界知能については、拙ブログでも以前記事を発表したことがあります。

「累犯」ではないのかもだが、これも障害者ならではの犯罪の側面がありそうだ

また、この記事で扱った男性も、境界知能の可能性があるかと思います。

精神疾患か発達障害か境界知能かそういうこととは関係ないのか定かでないが、この伯父も生きづらさを抱えて孤立していたのだろう

犯罪の内容については、この記事では説明を省略しますので、興味のある方は過去記事を参照してください。

いうまでもなく境界知能であることが犯罪への第一歩ということはありません。引用記事でご紹介した及川さんは、たぶんそのようなことはしていないでしょう。しかし何らかの理由で精神がよろしくない私の元同級生のような人物は、こういっては失礼ですが、大人になったら相当ろくでもない人間になる、あるいは何らかの理由で若く死んだりする可能性すらありませんかね。警察に逮捕されるくらいは序の口、しまいには重大犯罪をして、当分刑務所にぶちこまれる可能性もありそうです。ともかく、他人に迷惑をかけまくりの人生になりそうです。こういっては何ですが、頭の悪い佐藤忠志氏のような人物にならないか。佐藤氏は、そのすべての財産を彼が食いつぶしたとはいえ実家はそれなりに裕福だったようですし、また彼は頭が良かったので長期間それなりに食っていけましたが、けっきょく最後は、不動産などの物理的な財産ばかりでなく、奥さんばかりか社会の信用という無形の財産にいたるまですべてなくしてしまい、孤独死してしまったわけです。佐藤氏は、最晩年で奥さんへのDVで逮捕された以外は刑事事件には関係なかったでしょうが(交通事犯を除く。ただしご当人は否認)、この人物が成人してから警察にまるで厄介にならない人生を送るとは考えにくい。佐藤氏のような運命をたどるのは、たぶんこの人物の方がはるかに容易なはず。そうなったら全く救いがない。

私が下の記事で紹介した累犯障害者は、中度の知的障害ということで、今あげた人たちとは次元が違いますが、しかしどうみてもこの人物に一人暮らしをするだけの能力はありませんでしたね。その結果が、刑務所に繰り返し出入りして、最後は2人を強盗で殺して、死刑確定です(現在未執行)。この事件など、この人物の問題というより、社会全体の問題でしょう。遺憾ながら、こういう人間をもう少しまともに行政が支援していれば、ここまでひどい事件にはならなかったはず。

行政その他の支援がなかったことが非常に悪い事態をもたらした大きな要因と思われる強盗殺人事件の実例

ほかにも知的障害や発達障害が事件に何らかの影響があると思われる死刑事件というのはあります。すでに死刑執行済みの事件として、香川・坂出3人殺害事件など。そこまで行きつく人間がそんなに多いわけでもありませんが、そういった人間は、最悪の事態に行く可能性が、そうでない人よりだいぶ高いでしょう。死刑とまではいわずとも、刑務所への定期的な出入りは珍しくない。累犯障害者とはそういうことです。刑務所には、知能テストを受ける能力もない人が大勢います。

いずれにせよこのような人間は、社会にひどい迷惑をかけるし、本人も苦しみます。まったく困ったものです。

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