ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

志村けんが亡くなった

2020-03-31 00:00:00 | 映画

本日は、違う記事を発表するつもりでしたが、やはりこの件を記事にしないわけにはいかないので、表題の記事を書きます。また「映画」のカテゴリーではないかもですが、広い意味で映画やテレビで活躍した人という意味で、こちらのカテゴリーに。「映画」カテゴリーの記事数を増やしたいという理由もあります。

何をいまさらですが、志村けんが亡くなりましたね。記事を。

>コメディアンの志村けんさん死去 新型コロナ感染で肺炎発症
2020年3月30日 9時48分

新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症し、入院して治療を受けていたコメディアンの志村けんさんが、29日、東京都内の病院で亡くなりました。70歳でした。

志村けんさんは、3月17日にけん怠感などの症状が出たあと、東京都内の病院に搬送されて重度の肺炎と診断されて入院し、25日に所属事務所が新型コロナウイルスへの感染を公表しました。

その後も入院して治療が続けられていましたが、関係者によりますと29日夜、東京都内の病院で亡くなったということです。

志村さんは昭和25年に東京 東村山市で生まれ、高校時代に、いかりや長介さんをリーダーとする人気コミックバンド「ザ・ドリフターズ」の付き人となり、昭和49年に正式なメンバーとなりました。民放の公開バラエティー番組「8時だョ!全員集合」では、持ちネタの「東村山音頭」や、チョビひげ姿で加藤茶さんと踊る「ヒゲダンス」などを披露し、一躍人気メンバーとなりました。

その後も、自身の冠番組で「バカ殿様」や「変なおじさん」などの個性的なキャラクターを生み出し、「アイーン」や「だっふんだ」などのギャグは世代を超えて親しまれてきました。長年にわたってテレビのタレントとして活躍する一方、平成18年からは自身が座長を務める舞台の公演を続け、コントのほか三味線の演奏を披露するなど、幅広い活動を続けてきました。

志村さんは、70歳を迎えたあともバラエティー番組の司会を務めるなど、精力的に活動していましたが、新型コロナウイルスに感染して肺炎を発症し、29日夜、東京都内の病院で亡くなりました。70歳でした。

私が彼の死を知ったのは、10時30分のちょっと前くらいだったと思います。昨日(3月30日)は仕事が休みだったので、自宅近辺の某ファミリーレストランで、ドリンクバーを頼んで本を読んだり買い物や飲食のレシートを整理していたりしていたのですが、iPhoneでニュースを観ていたら志村けんの顔写真がいきなり出てきたので、これはまずいかなと思ったら、やはり死去を伝えるニュースでした。引用したのはNHKの報道のウェブアーカイヴでして、発表が9時48分ですからこれが最初かそれに近い報道ですかね。私の感想を書きますと、ずいぶん早いな・・・です。マスコミの報道も、回復に向かっているという報道もありましたが、重篤な容体ではないかという報道もあり、個人的には正直「やばいかもな・・・」という気もしていたのですが、それにしてもやはり早かったな、です。

山田洋次も、もう少し健康に留意してほしかったという趣旨のコメントを発表していましたが、志村は最近は禁煙していたようですが元ヘヴィースモーカーであり、また酒も現役の大酒飲みだったとのことです。1950年生まれの彼くらいの世代は、酒については体質的に飲めない人もいますから必ずしもそうでもないかもですが、特に煙草は、成人男性なら煙草くらい吸わなければ一人前じゃないくらいのところがあったような時代だったと思いますので、彼は体を壊さなければ煙草をやめられなかったのでしょう。それは正直残念です。彼が今回新型コロナウイルスによる肺炎にやられてしまったのも、やはり若かりし頃からの大量の喫煙が災いしたことは否めません。なお山田洋次監督の、志村けんの死去についてのコメントを、以下に引用します。出典は、こちらのサイトより。

>「『キネマの神様』の出演辞退でがっかりしていたぼくにとって、言葉を失うほどの衝撃です。志村けんさんは日本の喜劇の世界の宝でした。その存在がどれほど貴重だったかを、彼が少しでも自覚して健康に留意してくれていたら、と彼の早死が口惜しく、残念で残念で仕方ありません」。

なにしろ志村けんというと、好き嫌いを超越して、日本人なら誰でもそれなり彼の芸を観てきていたという知名度の持ち主でしたからね。それもすごいし、また彼の場合、ほんと生涯コメディアンでした。これは本当にすごいですね。どうしてもコメディアン、漫才、その他もそうでしょうが、大成功して大御所になると、バラエティ番組やトーク番組など、司会業にシフトします。ビートたけししかりタモリしかり明石家さんましかり。ここで名前を出したのは、世にいう「お笑いBIG3」ですが、現在引退していますが、島田紳助などもそうでしょう。そちらのほうがテレビ局なども使いやすいし、また本人の負担も軽い。

ところが志村は、『天才!志村どうぶつ園』などもありましたが、基本的にコメディアンとしての活動が中心で、俳優活動も、映画出演はザ・ドリフターズの映画をのぞくと、高倉健直々の出演依頼があったという『鉄道員(ぽっぽや)』くらいであり(あと若干声優活動があるといいます)、テレビドラマの出演も、昨日(3月30日)初回のNHK朝の連続テレビ小説『エール』が初出演だったくらいです(志村の登場は、4月末からとのこと)。上でご紹介した山田洋次監督の『キネマの神様』への出演と、その出演辞退が報じられましたが、これがまさに『鉄道員(ぽっぽや)』以来の映画出演になるはずでした。

志村からするとトークが苦手とかいろいろ理由はあったのでしょうが、そう考えると「コメディアン、お笑いタレントバカ一代」(この「バカ」とは、もちろん馬鹿にしているわけではありません。尊敬しているのです。念のため)といってもあながち間違ってはいないかなと思います。

ところで偶然ですが、志村より先に亡くなったドリフのメンバーで、荒井注が亡くなったのが71歳、いかりや長介も72歳で、だいたい志村と同じ年齢です。突然死だった荒井、がんだったいかりやと死因は違いますが、70歳の志村は、だいぶこのお2人より若いイメージがあったと思います。俳優として成功した2人と違って、一般の俳優としてあまり活動しなかったなど芸能人としてのベクトルがだいぶ違っていたのも確かだし、また1928年生まれの荒井と1931年生まれのいかりやらと、1950年生まれの志村ではやはり世代と時代が違ったということも言えたと思います。荒井やいかりやの時代の70歳と志村の時代(まさに「現在」です)の70歳とでは、年齢の座標軸が根本的に異なっていたのでしょう。そう考えると改めて若くしてお亡くなりになったのだなと思います。志村けんさんのご冥福を祈ってこの記事を終えます。なお一番上の写真の本は、2002年の発売です。

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「自由社」の中学歴史教科書の検定不合格とともに、「従軍慰安婦」の用語の復活なども非常に興味深い

2020-03-30 00:00:00 | 社会時評

過日このような記事を書いて発表させていただきました。

事情がある程度わかってくるのは今後だが、たぶん安倍晋三も、「つくる会」系の教科書に展望を持ていないのだと思う

この時は、分裂した後の「つくる会」が作成した中学校用歴史教科書(自由社)が、教科書検定で不合格になったということを、「つくる会」側がフライングで公表したというものであり、その件を論評したものですが、あらためて文部科学省側から教科書検定の結果が発表されました。

中学新指導要領対応、初の教科書 「深い学び」ページ数最多 文科省が検定結果公表
毎日新聞2020年3月24日 14時10分(最終更新 3月24日 20時07分)

 文部科学省は24日、2021年度から使われる中学校の教科書の検定結果を公表した。21年度から中学校で全面実施される新学習指導要領に対応する初めての教科書となる。すべての教科書に、議論や課題の探求を重視した「主体的で対話的な深い学び」(アクティブラーニング)を実践するための工夫がみられた。新学習指導要領で学習内容が増加したことなどによって、全10教科の平均ページ数は現行本と比べると7.6%増となり、04年度の検定以降で最多となった。

 今回の19年度検定では、10教科で115点の申請があり、106点が合格した(一度、不合格になった後に再申請して合格した1点も含む)。国語と外国語で5点の申請が取り下げられた。

 新学習指導要領は思考力、判断力、表現力の育成を重視し、授業では生徒の議論や発表などを積極的に取り入れるよう求めている。今回の教科書は、各章の冒頭に学習の目的を明示して主体的な取り組みを促したり、各章の終わりに学んだ内容を踏まえたグループディスカッションにつなげたりする構成が目立つ。

 道徳を除いた9教科の平均ページ数の合計はA5判に換算すると1万261ページで、「ゆとり教育」と呼ばれた時代の04年度検定時に比べ約1.5倍増となった。文科省はページ数増の理由について「読み物の教材に加え、発問やグループワークの工夫が盛り込まれた。アクティブラーニングがより充実した結果だ」とみる。「教える量」の増加が教員の負担増につながりかねないとの指摘もあるが、文科省は「分野ごとに軽重を工夫すれば、教えきれない内容でない。教員の負荷に直接つながらない」と強調した。

 今回の検定で、教科書の内容が学習指導要領や検定基準に沿っていない場合などにつけられる検定意見は4775件(前回比121件増)だった。【水戸健一】

初の「一発アウト」 「つくる会」歴史など2点
 今回の検定では著しく欠陥が多いとして、歴史と技術でそれぞれ1点が不合格となった。いずれも年度内の再申請を認めない「一発アウト」が初めて適用された。

 このうち1点は「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆する自由社の歴史の教科書。つくる会は「無理筋の検定意見を強引に絞り出した結論ありきの検定だ」として文科省に措置の撤回を求めている。

 小・中学校の教科書は検定意見がついても修正すれば年度内に再申請できる。ただ、2016年4月、「審議の時間を十分に確保する」という理由で、検定意見が100ページあたり120件以上、または基本的な構造に重大な欠陥がある場合、年度内の再申請を認めないというルールが新設された。

 自由社の歴史教科書についた検定意見は314ページで405件あり、新ルールが初適用された。「日本の皇室は、神話の時代から現代まで続く」という表記について「神話と現代がつながっていると生徒が誤解する恐れがある」という指摘などがあった。【水戸健一】

つくる会教科書と同根である育鵬社(フジサンケイグループである扶桑社の100%子会社、事実上教科書作成・発行のために作られた出版社)の教科書は、合格したわけです。私は、上の記事で

>私は、安倍晋三は、自由社の教科書を発売させずに育鵬社の教科書に「つくる会」系の教科書を統合しようと考えているのではないかと予想しています。安倍の思惑は現段階わかりませんが、仮に育鵬社の教科書が検定合格すれば、右翼系の教科書を採択しようと考えるところは、育鵬社と自由社との比較ができませんから、育鵬社の教科書を採用しようかということになります。

と書きました。私の考えが正しいかどうかはわかりませんが、安倍の思惑はともかく右翼系の教科書を採択したければ育鵬社の教科書になるということ自体はそうなったわけです。

さてさて、今回の教科書検定とは直接関係ない話ですが、藤岡信勝は、2017年(つまり今回の検定が行われた2年前の時点です)に次のような記事を書いています。

【第466回】教科書採択問題を歪めて報道するメディア

発表場所は「国家基本問題研究所」のHPですが、そもそも教科書問題って、国家基本問題研究所が扱うようなことなのかよというレベルで不審です。ここ、自称するところによれば、安全保障とかそういうことを考える自称シンクタンクじゃないですかね。上の藤岡の記事なんて、単なる右翼言説じゃないですか。

それはともかく、藤岡の書いていることをつまみ食いして批判しますと・・・。

>第一に、教科書採択に対する圧力といえば、従来の自虐的な歴史教育の偏向を正す立場から書かれた『新しい歴史教科書』(扶桑社刊)の採択に対する、日教組や左翼陣営からの妨害事件があった。

私の認識では、例外はあるかもしれませんが、大多数はまともな「批判」だったと思いますが。右翼系の連中のほうが、後で紹介する「学び舎」の教科書についての攻撃のようなめちゃくちゃなことをしていると思います。藤岡が紹介している

>マークされた教育委員の自宅にカミソリの刃が送られた地方もあった。

なんていうことをした馬鹿でクズは、ごく少数でしょう。そういう連中と批判運動を同一視されては困るし迷惑です。ていいますか、藤岡がこんな記事を書いた2年後に行われた教科書検定で藤岡がかかわっている教科書が一発不合格になったわけで、「妨害事件」なんていうのならそれこそ日教組や左翼陣営なんて比較にならないくらい致命的な事件があったわけで、このくだりも、いまとなっては馬鹿げていて滑稽にもほどがあるというレベルの駄文になってしまいましたが。

>第二に、「学び舎」の教科書の偏向ぶりは凄まじいもので、日本がいかに悪逆非道であったかというアジテーションのオンパレードだ。執筆者には共産党系教育団体の役員も入っている。この進学校のPTAが知れば、ただではすまないシロモノだ。

「学び舎」の教科書は、別に(教科書なんだから当たり前ですが)副読本のたぐいでなく、文部科学省の検定を通過している教科書です。そもそもそういうものを批判すること自体が間違っている(呆れ)。だいたい

>日本がいかに悪逆非道であったかというアジテーション

なんて、日本が第二次世界大戦(というか十五年戦争ほかというべきか)で悪逆非道だったなんてことは、まあこういっちゃなんですが、そういったことを否定するのは、日本の右翼勢力くらいものでしょう。一般の国民ですら、そういうことは程度の差はあれ認めている人が大多数じゃないんですかね。「アジテーション」なんていうものではない。

>執筆者には共産党系教育団体の役員も入っている。

いや日本の左翼系の団体には、それはずばり共産党系の団体でなくても共産党系の人が役員に名を連ねるのは当然じゃないですかね。それは、「つくる会」やその分裂組織などに、日本会議や産経新聞、国家基本問題研究所の系統の人間が入っている(藤岡も当然その1人)のと同じでしょう。藤岡が居丈高に「学び舎」の教科書についてそれを非難するのは、どういう了見なのか。

>この進学校のPTAが知れば、ただではすまないシロモノだ。

で、その後なんかただではすまないことがあったんですかね(苦笑)。灘中の生徒の保護者だってそんなことは藤岡がこの記事を執筆する前から当然公知のものでしかなかったんじゃないんですかね。そもそも保護者が自分の子どもが通っている中学の教科書の選定についてああだこうだと意見を述べるというのは、まったくないとまではいいませんがそんなにある話ではないし、またこれも正直(そんなん社会常識のレベルですが)そんなことで学校に本気で抗議するほどの人物は、灘中の生徒の保護者の中には皆無ではなかったのかもしれませんが(どうなのかは知りません)、藤岡ほかが期待するほどの数ではなかったのでしょう。

>第四に、灘中学校の問題は大阪毎日放送の7月30日の特集番組が初めに火をつけ、多くのメディアがすでに取り上げていた。そのキッカケとなったのは、灘中の和田孫博校長のエッセイだった。その中でハガキの発案者である近現代史研究家の水間政憲氏を「日本会議の講師」と書いているが、事実無根の捏造だ。バックに日本会議や安倍晋三首相がいることを匂わせることで、灘中教科書採択問題を学校法人・森友学園への国有地払い下げ問題と加計学園の獣医学部新設問題に続く安倍政権倒閣運動の第三のネタにしようとする悪質な意図があったことを暗示する事実である。

あまりにばかばかしいので、ここはbogus-simotukareさんの批判をそのまま引用します。

>水間と日本会議に直接のつながりがあるのかないのかは知りません。しかし水間や藤岡らの主張「南京事件否定論」「河野談話否定論」などは日本会議と大して変わらない。仮に和田校長が「水間と日本会議に直接の関係はない」のに「ある」と勘違いしていたとしても別に不思議でもない。少なくともそれは捏造という話ではない。
 むしろ「日本会議と俺達は関係ない、関係ないんだ!」と発狂する藤岡らの方が不思議です。そんなに日本会議と結びつけられることがいやなのか。日本会議に失礼ではないのか。大体「直接の人的、資金的つながり」が仮に水間や藤岡と日本会議にないとしてもお互い友好関係にあることは事実でしょうに。まあ、日本会議とつながりがあると言われると嫌らしいのは産経や安倍も同じようですが。

> デマも甚だしいですね。この件について言えば森友や加計とは違い「安倍の直接的関与」は今のところ「認められてない」ので安倍倒閣のネタにはなりようもないし、実際にされてない(今後安倍の関与が認められれば話は別ですが)。
 まあ、この件(灘中への恫喝)には地元の自民党兵庫県議、自民党神戸市議が関わってるようなので「極右政治家・安倍氏がトップの自民党ではこういう事が今後も起こるだろう」つう形での安倍批判はありえますが、それ倒閣運動というのとは違うでしょう。

bogus-simotukareさんもご指摘ですが、ほんと産経新聞とか安倍晋三とかあるいは藤岡ほか極右の連中も、日本会議との関係を指摘されるとたいへん嫌がりますね。どう考えても連中は、イデオロギー的にもまったく類似しているわけで、連中がそういう態度なのも変な話です。つまりはこういう連中も、日本会議の評判が世間ではきわめて悪いというくらいの認識はあるのでしょう。

それにしても

>バックに日本会議や安倍晋三首相がいることを匂わせることで、灘中教科書採択問題を学校法人・森友学園への国有地払い下げ問題と加計学園の獣医学部新設問題に続く安倍政権倒閣運動の第三のネタにしようとする悪質な意図があったことを暗示する事実である。

ねえ(呆れ)。藤岡のうそつきぶりのひどさも末期的ですね。かつて、勉強会などで藤岡と付き合いのあった人たちも、さすがにここまでのデマ屋ぶりにはあきれ返るにもほどがあるんじゃないですかね。これでもまだ藤岡についていっているのは、プロ右翼の連中くらいではないか。

それでこんなデマを流したにもかかわらず、よりによって自分が口を極めて非難した学び舎の教科書が、これまたよりによって安倍政権下の文部科学省の検定で検定合格して、自分たちが執筆作成した教科書が「一発不合格」になったなんて、馬鹿で滑稽にもほどがある話です。藤岡も、あるいは「つくる会」の幹部である会長の高池勝彦ほかも、あまりの無様で無残な事態に絶句ものじゃないですかね。それでいて連中は、行政訴訟には及び腰なのだからこれまた腰抜け、口先だけ、チキンなのにもほどがあるというものです。家永訴訟みたいな左翼(かどうかなんて、この際関係ないでしょう。裁判するのは当然の権利です)の真似はしたくないとか、安倍政権や産経ほかと決定的に悪い関係にはなりたくないとか(正直もうここまで来たら、「改憲」のために安倍批判はしたくないなんていうレベルではないでしょう)、そんなような腑抜けた理由なのでしょうが、まーったく口先だけにもほどがある連中です。どうしようもないとはこのことです。まあ行政訴訟については今後やるのかもですから、これは私も注視していきます。

要するに私が何を言いたいかというと、育鵬社の教科書はそうでもないのかもですが、藤岡とかつくる会とか自由社の教科書なんてものは、かつてはいざ知らず、いまの安倍晋三ほかにとっては、斬って捨てても平気なものでしかないということです。つまりは見捨てられたということです。そういうことは、絶対藤岡は公然とは認めたくないでしょうが、自分でもそれは内心認めているでしょう。

以上は事前にわかっていた話ですが、もう1つ「従軍慰安婦」という言葉が教科書に復活したということも非常に興味深いですね。産経新聞は、(自由社が検定不合格になれば自社系列の教科書のシェアが増える可能性がある)ある意味当然でしょうが、自由社の検定不合格より、こちらの方が強いショックのようですね。調べたのですが、この件を問題にしている全国紙は、産経ばかりですね(苦笑)。もちろんネットには上がっていない、私が見落としたということもありえます。

「従軍慰安婦」の呼称復活 中学校教科書検定 自虐色強まる傾向も
2020.3.24 14:15ライフ教育

 文部科学省は24日、令和3年度から中学校で使われる教科書の検定結果を公表した。合格した社会科の歴史教科書では、平成16年度検定以降は使われなくなっていた「従軍慰安婦」の呼称が復活。先の大戦で日本軍が「沖縄を『捨て石』にする作戦だった」などの記述もあり、一部で自虐色が強まる傾向がみられた。

 検定には10教科計115点が申請され、社会科の歴史で自由社と令和書籍、技術家庭科でイスペットと教育図書が不合格になった。このうち教育図書は再申請して合格したが、自由社など3点は「欠陥箇所数が著しく多い」などとされ、年度内の再申請も認められなかった。ほかに国語など5点が申請を取り下げた。

(中略) 

 一方、先の大戦をめぐる記述では、歴史で2社が慰安婦について説明。このうち新規参入の山川出版は「戦地に設けられた『慰安施設』には、朝鮮・中国・フィリピンなどから女性が集められた(いわゆる従軍慰安婦)」と記述した。「従軍」をつけた呼称は不適切との批判が強く、現在の教科書では使われなくなっている。

また別の教科書で、南京事件で日本兵が民家に侵入し、15歳と13歳の少女を暴行して父母や祖父母らを殺害する様子を書いた文章や、日本軍が「(マレーシアなどで)多くの人びとを虐殺」「沖縄を『捨て石』にする作戦だった」との記述もあったが、検定意見はつかなかった。

(後略)

引用中の最後の段落の「捨て石」なんてのは、誰だって「そりゃそうだろ」と思うレベルのものかと思いますが、それはともかく。

いやー、安倍政権で行われた教科書検定について、よりによって産経新聞が

>自虐色強まる傾向も

ですか(苦笑)。これもおそらく産経ほか右翼連中からすれば「よりによって安倍政権で、この仕打ちかよ」じゃないですかね。

これについては、Apemanさんの記述をご紹介しますと。

>高校の教科書で有名な山川出版が新たに中学校の歴史教科書に参入したということ自体がニュース価値の高い情報だと思うのですが、もちろん産経の目のつけどころは違います。右翼のつまらない言い掛かりとは別に「従軍慰安婦」という呼称は支援団体も使わなくなっていますから、なんだったら「日本軍性奴隷」にしてもらってもいいんですけどね。

日本政府は河野談話を撤回していない以上、「慰安所」制度について記述すること自体を検定ではねるわけにはいかないはずではあるのですが、やはり学び舎という先例があったことで山川もとりくめた、ということかもしれません。(後略)

ということになるかと思います。安倍晋三も、河野談話の撤回・破棄はすでにあきらめているでしょう。

それで次のような記事も。同じく産経新聞の記事です。

>「木を見て森を見ず」自虐的な記述見過ごし、教科書検定の限界
2020.3.24 19:27ライフ教育

 中学校の歴史教科書に、「従軍慰安婦」の呼称が復活することになったのは、教科書改善の流れに逆行するといえるだろう。ほかにも自虐色の強い記述が複数残り、検定制度の限界が垣間見える結果となった。

 中学校教科書に「従軍慰安婦」が初めて登場したのは、平成8年に公表された7年度検定からだ。これがきっかけとなり、中国や韓国の主張を受け入れて日本の近現代史をことさら悪く描く自虐史観への批判が噴出。同年に新しい歴史教科書をつくる会が発足するなど、教科書改善の動きが強まった。

 安倍晋三首相や萩生田光一文部科学相は自虐史観からの脱却に力を尽くした政治家だ。実際、安倍政権のもとで検定基準が改められ、政府見解を反映した記述などを求める項目が追加された。その結果、島根県の竹島や沖縄県の尖閣諸島などについて全社が「固有の領土」と明記するようになった。

 なぜ改善の流れに逆行し、自虐史観が息を吹き返したのか。検定には静謐(せいひつ)な環境が求められ、大学教授らでつくる検定調査審議会が「密室」で審議する。審議会は文科相の諮問機関だが、専門性が高く、審議に入ると政治の意向などは入り込む余地がない。

 検定意見を詳細にみると、字句などの細かな間違い探しに終始し、自国をおとしめる記述が複数見過ごされている。教科書に間違いは許されず、細部まで字句の誤りを正すことは必要だが、「木を見て森を見ず」になってはならない。

 「従軍慰安婦」の呼称が復活した今、検定制度のあり方について問い直す必要があるだろう。(川瀬弘至)

デタラメにもほどがありますね(苦笑)。

 安倍晋三首相や萩生田光一文部科学相は自虐史観からの脱却に力を尽くした政治家だ。実際、安倍政権のもとで検定基準が改められ、政府見解を反映した記述などを求める項目が追加された。その結果、島根県の竹島や沖縄県の尖閣諸島などについて全社が「固有の領土」と明記するようになった。

 なぜ改善の流れに逆行し、自虐史観が息を吹き返したのか。検定には静謐(せいひつ)な環境が求められ、大学教授らでつくる検定調査審議会が「密室」で審議する。審議会は文科相の諮問機関だが、専門性が高く、審議に入ると政治の意向などは入り込む余地がない。

産経としては、この検定結果は安倍政権の真意ではない、政権以外のせいだと強弁したいわけですが、産経もこれを書いた川瀬という記者も、当然そんなことは考えていない。安倍とか萩生田とかいう連中は、森友や加計、あるいは あいちトリエンナーレへの補助金不支給や映画「宮本から君へ」への補助金不支給など、めちゃくちゃなことをする連中です。あるいは、これは教育関係の件ではないが、自分が嫌いな自党候補を落選させるため、地元の県連の反対を押し切って新人候補を擁立させて、嫌いな候補を落選させる(それで、その件でその候補や地元県連の怒りを買い、当選した候補が窮地に立っているのだから、馬鹿にもほどがありますが)など、ちょっとまともな人間ではとてもしかねることをやるのが安倍晋三という人物です。

選挙に無理があったことが、この件の遠因ではないかという気がする(河井案里の不祥事)

で、安倍の真意を最終的に確認できるわけではもちろんありませんが、つまりは安倍にとってもはや「従軍慰安婦」という用語を教科書に入れるかどうかというのはどうでもいいこと、どうしようもないこと、いまさら介入するつもりもないことでしかない、ということでしょう。安倍も萩生田も、そういうことを「絶対だめだ」と考えたとしたら、それを見てみぬふりをするほど甘い連中ではありません。

が、一部の狂信右翼の連中は、そういうことを絶対認められないみたいですね(呆れ)。たとえば次のようなものはどうでしょうか。

こういうのを「つくる会」がリツイートしているというのも馬鹿にもほどがあるというものですが、連中としては「自分たちは安倍に見捨てられた」「安倍は我々を裏切った」とは認めたくないようです。まあ安倍は絶対いつまでも我々の味方だなんて勘違いしていたこいつらが馬鹿でクズなだけですが。嘘つき、デマ屋にもほどがあるというものです。どんだけ落ちぶれてもここまでの嘘つきや馬鹿やクズにはなりたくないものです。こちらもbogus-simotukareさんのご指摘を引用すれば

>「文科官僚のクーデター」「左翼利権*2」「前川氏の怨念」とはばかばかしくて話になりませんね。本心ではそんなことをつくる会も花田も何一つ思ってないでしょうに。いわゆる「オッカムのカミソリ(最もあり得る合理的な考えのこと)」を使えばあり得る考えは「安倍首相と萩生田文科相がつくる会不合格も、学び舎合格も、慰安婦記述も容認した」、これ以外にはあり得ません。「安倍や萩生田が何ゆえそうしたのか(秋の習主席訪日のための条件整備?)」はともかく、「安倍と萩生田が容認したこと」を否定するまともな根拠が一体どこにあるのか。

なお上の引用での

>「左翼利権*2」

での「2」の注釈では、

>むしろこの件は「育鵬社利権」でしょうよ。大体「学び舎」はともかく他の教科書出版社は左翼とはとても言えません。

というご指摘もあります。

あ、もちろん安倍晋三あるいはポスト安倍の自民党首相が今後どのように教科書検定をするかというのは今後も注視していかなければなりませんよ。自由社にやったのと同じ伝で学び舎の教科書に一発不合格処分をするという可能性も否定は(当然)できない。が、いずれにせよ今回の教科書検定のてんまつは、いろいろな点でかなり興味深いですね。3月26日の「産経抄」にこんな記述があります。会員登録が必要な記事ですので(無料記事とはいえ、産経新聞に会員登録なんかしたくないので。有料は論外)、bogus-simotukareさんの記事から引用しますと(URLは、上の引用記事と同じ)

>教科書の記述の偏りに危機感を強めていた言論人は、「新しい歴史教科書をつくる会」を発足させた。自民党の若手議員も立ち上がった。「歴史教育のあるべき姿は、自身が生まれた郷土と国家に、その文化と歴史に、共感と健全な自負を持てるということだ」。
 その一人だった安倍晋三首相の発言である。

>平成16年度の検定以降は使われなくなっていた「従軍慰安婦」が、令和3年度の教科書で復活する。「南京事件」などで、日本軍の冷酷さを強調する記述も目立つ。一方で、「つくる会」が執筆する教科書は不合格となった。一体、何が起こっているのか。
 つまり多くの人が教科書に無関心になった結果、「従軍慰安婦」が亡霊のようによみがえった。

つまり安倍晋三や萩生田らも、無関心になったということですね(苦笑)。以前安倍が、フジテレビの日枝に、産経を助けてやってくれと泣きついたなんて話がありました(首相のくせにどんだけ非常識で馬鹿なのよとは思います)が、たぶん安倍からすると、こういったことへの埋め合わせという部分もあるかと考えます。産経が安倍を絶対支持している背景には、そういう部分も大きな要素であるわけです。こんな馬鹿でクズなこと、安倍以外の首相はしないでしょう。

産経が経営危機⁈ 安倍3選は紙媒体の終わりの始まりか?

今回の記事は、Apemanさんとbogus-simotukareさんの記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

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コロナウイルスにめげて、関西に桜の花見を非常に遺憾だが中止した

2020-03-29 00:00:00 | 旅(国内)

例年私は、関西に桜を観に行っています。日程は、原則4月の最初の土日なのですが、これでは昨今暖かい冬が多く、桜が間に合わないことが多いので、今年はよりピンポイントに行けるように、日程と場所は最大限ギリギリに決める方針にしました。それで、ネットの情報を確認して、3月29日と30日(土曜は仕事が入っていました)に行くことにしていました。観る桜は、その時点で満開のところを選ぶということで。

それで2日間といっても実際には月曜日は午後には電車に乗る(青春18きっぷで帰るので)といった感じの短い旅です。これが例年最高の楽しみといっても過言でないくらい楽しみな旅なのですが、非常に遺憾ながら昨今の情勢で今年は行くのを断念しました。25日の小池百合子都知事の記者会見などで、どうも行く気を無くしました。よってその日に予約しておいたホテルをキャンセルして、今回の旅は中止しました。私も相当な馬鹿ですので、むしろこういう暇なときは大喜びで旅行に行くのですが、私レベルの人間でも今回は行く気を無くすというものなのでしょう。そういうことにはならないかもですが、万が一都内が封鎖になったら、私などえらい目に遭います。

というわけで、今から来年の桜に期待したいと思います。

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サッカーCLが、コロナウイルス蔓延の契機になった可能性(これでは、人が大勢集まるイベントは非常に危険ということになる)

2020-03-28 00:00:00 | 社会時評

2月の時点で報道されていたようなので、何をいまさらの感は否めませんが、気になった報道を。

>CLでの大一番を契機に新型コロナ感染が拡大?…イタリア人医師が見解
By サッカーキング編集部 2020.03.24

 チャンピオンズリーグ(CL)での注目の一戦が、ヨーロッパでの新型コロナウイルス感染拡大の要因となってしまったのかもしれない。24日、イギリス紙『デイリー・ミラー』が報じている。

 2月19日、CL決勝トーナメント1回戦ファーストレグのアタランタ対バレンシアの一戦がミラノのサン・シーロで開催された(アタランタのホームスタジアムの収容人数がCLの規定に満たないため)。4-1でホームチームが快勝した試合には、アタランタのホームタウンであるベルガモから35,000人ほどが、スペインのバレンシアからは2,500人ほどが訪れていた。

 アタランタファンにとっては忘れられない一戦となった一方、イタリアではこの試合から2日後に国内初の新型コロナウイルス感染者が確認された。その後、イタリアではミラノやベルガモの位置するロンバルディア地方が、スペインではバレンシアが感染拡大の中心地となり、現在の大規模な拡大と繋がっている。

 ミラノにあるサッコ病院のマッシモ・ガッリ氏は、「この試合のために何万人もの人々が同じ場所に集中したことは、大きな伝染の媒介となった可能性が高い」と、この試合が両国での拡大の契機となってしまった可能性を指摘した。実際に、この試合を観戦したバレンシアファンから感染者が確認されており、その後バレンシアの多くの選手やスタッフにも感染が確認されている。

関連するほかの記事も。

>コロナ拡大のイタリア、ベルガモ市長がCL開催の“代償”を指摘 「試合が生物兵器に…」
2020.03.27 記事

ゴリ市長はCL16強「アタランタ対バレンシア戦」が行われたことを後悔
 新型コロナウイルスの感染被害が深刻なイタリア・ロンバルディア州ベルガモ市のジョルジオ・ゴリ市長が、2月19日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16第1戦、アタランタ対バレンシア戦が感染拡大を引き起こす原因になったと語った。スペイン紙「マルカ」が報じている。

 試合はミラノにあるサンシーロで行われ、4万4236人の大観衆が見守るなかで行われた。アトランタは4-1でバレンシアに勝利。後の第2戦でも4-3で勝利を収め、クラブ史上初のCLベスト8へ駒を進めることになるが、大きな代償を支払うことにもなっていたようだ。

 この試合の後に2月後半からイタリアでは、ミラノやアタランタの本拠地であるベルガモがあるロンバルディア州を中心に新型コロナウイルスの感染が急速に拡大。イタリアではすでに感染者が8万人を超え、死者数は約8200人で世界最多となった。

 ベルガモのゴリ市長は「(アタランタ対バレンシアの)試合が生物兵器になった。あの時点では何が起きているのか分からなかった。イタリアで最初の患者が出たのは2月23日だった」とインタビューでコメント。CLの一戦が感染拡大を引き起こす原因を作ってしまったと考えているようだ。

「ウイルスがすでに広まってしまっていたとすれば、サンシーロに行っていた4万人のファンは感染してしまっただろう。ウイルスが我々の中で広まっていたことを誰も知らなかった」

 イタリアではすでに国内のほぼ全域で市民の外出を制限する封鎖措置を取るなど徹底的なウイルス対策が講じられており、もちろんサッカーを含めたスポーツイベントもすべて開催が延期されている。ゴリ市長は「あの試合がすべてを引き起こした訳ではない」とCLの開催が唯一の原因ではないとはしつつも、拡大に加担してしまった可能性は高いだけにやりきれない思いを感じているようだ。

ついでなのでもう1つ。

>WHO幹部も認めた…イタリア&スペインの大規模感染「欧州CLが重大な役割」
20/3/26 23:00【海外 一覧】シェア

 国際保健機関(WHO)のイタリア代表を務めるウォルター・リッカルディ氏がイタリア『Rai News 24』のインタビューに応じ、UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の試合が新型コロナウイルスの感染拡大を促進していたことを認めたようだ。2月19日、ミラノで決勝トーナメント1回戦のアタランタ対バレンシア戦が行われていた。

 スペイン紙『マルカ』などによると、サン・シーロで行われた一戦にはアタランタのホームタウンであるベルガモから人口の3分の1にあたる約4万人が詰めかけていた。その後、ベルガモやミラノが位置するロンバルディア州で大規模な感染が発生。またスペインではバレンシア一大流行地となり、35%にあたる選手の感染が確認されていた。

 ベルガモのジョルジオ・ゴーリ市長は25日、欧州CLを指して「このパーティーは生物爆弾だった」と主張。「あの時点では何が起こっているのか知らなかった。イタリアで最初の感染が確認されたのは23日だった。ただすでにウイルスが広がっていたのであれば、サン・シーロを訪れた4万人が感染したことになる」と推論を語っていた。

 こうした見解に対し、WHOもお墨付きを与えた。インタビューに応えたリッカルディ氏は「2月19日の試合が重大な役割を果たしたと考えている。ベルガモの人口の3分の1がスタジアムに集まり、試合を開催した。最も影響を受けた地域となったのは偶然ではないし、イタリアからスペインに帰ったバレンシアの人々が感染源になったかもしれない」と述べた。

実際どうなのかというのは正直めったなことを言えないとはいえ、自治体の行政のトップ、WHOのイタリア代表といった人たちが

>CLの一戦が感染拡大を引き起こす原因を作ってしまったと考えているようだ。

>2月19日の試合が重大な役割を果たしたと考えている。ベルガモの人口の3分の1がスタジアムに集まり、試合を開催した。最も影響を受けた地域となったのは偶然ではないし、イタリアからスペインに帰ったバレンシアの人々が感染源になったかもしれない

というようなことを述べ、あるいは上のように認識している模様であるというのは、非常に重大なように思いますね。

現段階日本では、大相撲は無観客で行われたし、高校野球(選抜大会)は中止、プロ野球やJリーグなども開幕あるいは再開のめどが立っていない状態です。大相撲も、5月で東京で行われる五月場所も、どのように開催されるかも定かでありません。それでどんどんさまざまなイベントも中止ということになりそうです。いくつか例を。

新型コロナで「コミケ」も中止 主催者「苦渋の決断」―東京
2020年03月27日20時42分

 同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)98」の準備事務局は27日、東京ビッグサイト(江東区)で5月2~5日に予定していた開催を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「苦渋の決断」としている。中止は1975年の開始以来、初めて。

 コミケは数十万人の集客力を誇り、マンガやアニメ、ゲームに関する日本最大のイベント。毎年8月に同会場で開催されているが、今年は東京五輪のメディア施設として使用されるため、5月に変更していた。

博多どんたくパレード中止へ 新型コロナ感染拡大防止で―福岡
2020年03月27日18時59分

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月に福岡市で予定されている「第59回博多どんたく港まつり」のパレードなどを中止する方向で調整していることが27日、関係者への取材で分かった。天候以外の要因で中止になるのは初めてという。
 関係者によると、福岡市や福岡商工会議所などでつくる主催団体「福岡市民の祭り振興会」は、大勢の人が集まる行事で、新型コロナの感染対策は困難だと判断した。30日にも決定する見通し。

私はコミケには行かないし、博多どんたくも今のところ行ったことはありませんが、たぶん日本中のイベントが、ゴールデンウィークあたりでも中止を余儀なくされるでしょう。本当に大変な、すごいことになっています。首都封鎖という事態にはならないかもしれませんが、あながちそれも大げさではない話になっています。いまのところ正式な発表はないようですが、たぶん私が2年続けて見物している「ザ・よこはまパレード」も、今年は中止ということになるのでしょう。ほかのさまざまなイベントもご同様。

そうなると卒業式の中止ほかなども、当然の配慮ということになりそうです。しかし先日のK-1の興行などは行われましたしねえ。現実問題として「中止にしたとして行政が補償してくれるわけでないし、開催しなければ存亡の危機になる」とかいう話になったら、それは興行する側だって開催を強行するでしょうしね。「自粛」なんてできるものでもない。「興行を中止しろ。しかしお前たちが倒産や経営破綻をしてもそれは仕方ない。我々は補償はしない」なんて話では、主催者だって聞く耳は持たないでしょう(当たり前)。こういうあたりもどうすればいいか。行政のみならず真剣に考えないといけないでしょうね。

しかし1年に1回とかの定期的イベントやとりあえず開催が独立している興行とかも大変ですが、リーグ戦が行われるプロスポーツなどは、前にも書きましたように赤字がかさむ可能性がありますね。Jリーグの鳥栖などは経営が苦しいと報道されているし、赤字経営であるとされるプロ野球のオリックスやヤクルトは、身売りになるかもしれません。そこまではいかなくても、今シーズンは試合数が少なくなるのでともかく経営は例年以上に大変でしょう。たぶん今年の選手の年俸更改は、野球もサッカーも他もかなり厳しくなります。これは、日本以外もかわりません。

ともかく大変なことになりましたね。首都封鎖になったらこんな記事を書いている場合でもなくなりますが、ともかく私も、事態の推移を見守りたいと思います。

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ジュディ・ガーランドはLGBTに理解のある人間だった(レインボー・フラッグは彼女の歌からだし、彼女自身もバイセクシャルだったらしい)

2020-03-27 00:00:00 | 映画

コロナウイルスなどがあってなかなか遠出もできないので、密閉されているじゃないかという気もしますが(気じゃなくて事実そうです)、こういう時は映画を観にいくに限るので、こちらの作品を観にいきました。

ジュディ 虹の彼方に 

ジュディ・ガーランドが亡くなるちょっと前に出演したロンドンでのショーの公演時における姿を、レネー・ゼルウィガー主演で描いています。彼女は歌を吹替なしで自分で歌っていまして、アカデミー主演女優賞を受賞しました。

余談ですが、ガーランドが亡くなったのが1969年6月22日で、ゼルウィガーが生まれたのが同じ年の4月25日です。つまりゼルウィガーが生まれたのとだいたい同じ時期にガーランドはこの世を去り、この映画が描く時期は、ゼルウィガーが彼女の母親のおなかにいたころだということです。

それでこの映画で、印象に残るシーンを。会場を後にしようとするガーランドに、出待ちをしている2人組の男性が声をかけてきます。2人は明らかにゲイです。彼女は、2人とともに深夜のロンドンの街に繰り出し、ついには彼ら(同居しているんですよね?)のアパートに行ったりします。そして彼女は、2人のうちの1人が、ゲイであるがゆえに投獄された過去があったことを知ります。

私はよく知らなかったのですが、ジュディ・ガーランドは同性愛に対して理解のある人間でした。彼女のWikipediaから引用しますと(注釈の番号は省略。以降の引用も同様)、

>ジュディ自身もバイセクシュアルだったとされる。そのため彼女の死のニュースは、当時の同性愛者のコミュニティに大きな動揺をもたらした。史上初の同性愛者による暴動「ストーンウォールの反乱」は、ジュディの葬儀が行われた教会付近で葬儀翌日に起きており、彼女の死によるコミュニティ内でのショックが影響していたとも言われている。こうした経緯から、ジュディは同性愛者にとって象徴的な存在となった。現在「レインボー・フラッグ」が同性愛解放運動の象徴として用いられるのは、彼女が『オズの魔法使』で歌った「虹の彼方に」から由来している。また「ドロシー(=ジュディ)のお友達」はスラングで「同性愛者」を指すことがある。

「レインボー・フラッグ」のWikipedia記事によると、

1960年代に大学キャンパスで世界平和の運動の際に使われた "Flag of the Races" の旗に起源があるとされている。この旗は "Flag of the Human Race" とも呼ばれ、5 色(赤、、黄、)で構成されていた。ベイカーは同性愛活動家のアレン・ギンズバーグに影響を大きく受けて、当時のヒッピームーブメントから借りたこの旗からレインボーフラッグの着想を得たと答えている。

とのことで異説はあるようですが、ともかく現在では「虹の彼方に」とLGBTとは切れない関係にあるようです。

個人的には、ジュディ・ガーランドってライザ・ミネリの母親(べつにライザのファンていうわけでもないですけど)というイメージが強くて、つまりは異性愛者であるわけですが、バイセクシャルの人間とは知りませんでした。なお英語版Wikipediaには、Judy Garland as gay iconという項目もあるくらいです。

ただ芸能人にとってLGBTというのは強みでもありますね。かのジェームズ・ディーンもLGBTのようですが、女にももてるし、私のような異性愛者の男性も、彼のことが大好きなわけです。私は同性愛の傾向はまったくありませんが、それでもそのような人物でも惚れさせるすさまじい魅力があるわけです。モンゴメリー・クリフトなどもそうかもしれません。

ともかくこの映画を観てさっそく私は、ジュディ・ガーランドのアルバムを入手してそれをiPhoneに取り込みました。下の写真は、私が入手したアルバムというわけではありません。

Over The Rainbow

そういうわけで記事の最後は、「虹の彼方に」の動画をご紹介します。1965年のもの。あ、レネーの演技は絶品ですので、映画の方もぜひどうぞ。

JUDY GARLAND: 'SOMEWHERE OVER THE RAINBOW' ON THE 'ANDY WILLIAMS SHOW.' 1965

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JOC会長の山下泰裕という人物も、実にチキンな野郎だと思う

2020-03-26 00:00:00 | 社会時評

いろいろ外堀が埋められていたので予想通りでしかありませんが、やっぱり東京五輪は延期になりましたね。ちょっと遅れましたが記事を。だいぶ長ったらしい記事ですが、これも史料、時代の証言だと思うので、全文引用します。

>東京五輪・パラ、「1年程度」の延期決定 「東京2020」の名称は維持
2020年03月24日

東京五輪は今年7月24日から8月9日までの日程で予定されていた
今年7月24日から始まる予定だった東京オリンピックの主催者たちは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)への配慮から、開催を「1年程度」延期することで合意した。日本の安倍晋三首相が24日夜、明らかにした後、組織委と国際オリンピック委員会(IOC)が共同声明で発表した。

安倍首相は記者団に対して、東京オリンピック・パラリンピックについて、IOCのトーマス・バッハ会長と電話で協議した結果、「1年程度」延期し、遅くても来年夏までに開催することで合意したと話した。

首相によると、「開催国・日本として、現下の状況を踏まえ、世界のアスリートの皆さんが最高のコンディションでプレーでき、観客の皆さんにとって、安全で安心な大会とするため、おおむね1年程度延期することを軸に検討していただけないか」とバッハ会長に提案した。これを受けてバッハ会長は「100%同意する」と答えたと首相は話した。「遅くとも2021年夏までに開催する」ことで合意を得たという。

日本政府の発表から間もなく、東京2020組織委員会とIOCは共同声明で、新型コロナウイルスのアウトブレイク(大流行)の「前例のない、予測できない広がりで世界状況が悪化」していると触れ、「月曜には世界保健機関のテドロス・アダノム・ゲブレイエスス事務局長が、(新型コロナウイルスによる感染症)COVID-19のパンデミックが加速していると述べた。今では世界全体で37万5000超の症例が記録されている。ほぼすべての国で。そしてその数は1時間単位で増え続けている」と指摘した。

その上で共同声明は、「こうした現状ならびに、WHOが本日提供した情報を踏まえ、IOC会長と日本の総理大臣は東京における第32回オリンピック競技大会の日程を、2020年以降だが2021年夏よりは遅くならない時点に変更する必要があると結論付けた。これは、選手たちや全てのオリンピック関係者、そして国際社会の健康を守るためだ」と説明した。

近代五輪の124年間の歴史で、2回の世界大戦の戦時中だった1916年と1940年、1944年に開催が中止されたことはあっても、開催が延期されるのは今回が初めて。

1980年のモスクワ夏季五輪と1984年のロサンゼルス夏季五輪では冷戦中の米ソ対立が原因で、多くの国がボイコットした。

この日の東京組織委とIOCの共同声明はさらに、「東京でのオリンピック大会は、この大変な時代において世界への希望の目印になることができると、首脳たちは合意した。そして世界が暗いトンネルの中にいる今、オリンピックの聖火が、そのトンネルの先にある光明になれるはずだと、合意した」と表明。

「そのため、オリンピックの炎はこのまま日本に留まることで合意した。さらに、大会の名前は東京2020オリンピック・パラリンピック競技会のままにすると、その点も合意した」という。

延期決定への反応は
英オリンピック委員会(BOA)幹部のアンディー・アンソン氏は、「国と世界そのものが大変な困難に耐えているこの時、自分たちが五輪の準備を続けるなど考えられなかった。延期は正しい判断だ」と歓迎した。

英パラリンピック委員会の幹部、マイク・シャロック氏は、「この異例の時において、世界的な公衆衛生の危機を食い止め、人の健康と安全を守るためにできる限りの努力を尽くすことが、もちろん優先されるべきだ」として、「練習計画や選考会の準備がひどく混乱していた世界中のパラリンピック選手たちにとって、この決定で事態がはっきりしたことを歓迎する」と述べた。

英短距離走選手のディナ・アッシャー=スミス氏はインスタグラムに、「東京2021。同じ炎、新しい日程。みんな家から出ないでご無事でね」と投稿して。

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ロンドン五輪とリオ五輪でトライアスロンを連覇した英代表のアリステア・ブラウンリー選手は、「もちろんIOCその他の利害関係者にとってとても厳しい決定だっただろうが、正しい判断だったと自分は思う。世界中でウイルスと戦う人たちへのメッセージとしても、そして大会に向けて準備しようとする選手たちに、事態をはっきりさせるという意味でも」と歓迎した。

リオ・パラリンピック大会の英代表としてパワーリフティング(59キロ級)で銀メダルを獲得したアリ・ジャワド選手も、「前例のない状況での正しい決定だ。東京2021にようこそ」とツイートした。

積み上がっていた延期要請
東京五輪の開催時期についてはこれまですでに、たとえ今年7月に東京五輪が予定通り開催されても、カナダ、オーストラリア、イギリス各国の五輪委が選手団を派遣しない方針を示していた。

英オリンピック委員会(BOA)会長のサー・ヒュー・ロバートソンも23日、選手団を派遣する可能性は低いとし、イギリスが「オーストラリアとカナダに「間もなく続く」ことになるだろうと述べていた。BOAは24日にも、対応を協議する予定だった。

また、IOC委員を長年務めるカナダ人のディック・パウンド氏は23日、米紙USAトゥデイに対し、「IOCが持ち合わせている情報をもとに、東京五輪の延期が決定した」、「今後の進め方はまだ決まっていないが、東京五輪が7月24日に開幕しないのは確かだ」と述べていた。

その前には、米英の陸上競技連盟や米水泳連盟が、延期を要請していた。

<解説> オリンピックにとって初めての挑戦――ダン・ローアンBBCスポーツ編集長
平時のスポーツ界にとって、これほどの大決断は初めてかもしれない。

もう何週間も前から避けがたい結論だと思われていたし、なぜ今まで決められなかったのか、疑問視する人もいるだろう。

相次ぐ渡航規制や地域封鎖によって、選手たちは安全に練習することができなくなっていたし、オリンピックとパラリンピックの選考会日程はどんどん削られていた。そうした中では、延期か中止か、それしか選択肢としてはありえなかった。

すでに準備だけで100億ポンド(約1兆3000億円)かかっている巨大イベントを組み立て直すという、誰もやりたがらない厄介な役目を負うIOCと日本は、もっと時間をかけて次の動きを検討したいと思っていた。

しかし、IOCがいたずらに判断を引き伸ばしているのではないかと、各国の五輪委員会や選手たちの間にはそういう意見もあり、大勢の間に苛立ちや混乱が募っていた。その結果、実質的な決定権はIOCや組織委の手を離れてしまった。そして、IOCが4週間かけてじっくり検討すると言ってからわずか48時間後の今、東京五輪はもう予定通り開かれないと、延期が決まった。

影響は相当なものになる。日本にとっては大打撃だ。日本は、今後ますます資金を使わなくてはならなくなった。スポンサー契約がどうなるのか詳しく精査しなくてはならないし、予定していた会場が使えるのかどうかもあらためて検討しなくてはならない。

ぎゅうぎゅうに詰まったスポーツ日程も、柔軟に対応せざるを得ない。

そしてIOCと各種競技連盟、放送メディア、スポンサー企業、あまたの関連事業は、五輪が生み出す巨大な収益を手にするまで、あと1年待たなくてはならない。

オリンピックはこれまでの歴史の中で、テロやボイコット、戦争からドーピングまで、さまざまな難問に直面してきた。しかし今回のこのような事態は、初めてのことだ。

記事にもあるように 

>たとえ今年7月に東京五輪が予定通り開催されても、カナダ、オーストラリア、イギリス各国の五輪委が選手団を派遣しない方針を示していた。

>もう何週間も前から避けがたい結論だと思われていた

でしかありませんよね。現実には、inti-solさんもご指摘のように、どうも中止より延期のほうが大変だということになりそうですが、どっちみち相当な傷は避けられなさそうです。inti-solさんの記事から引用させていただければ、具体的には

>具体的にはオリンピック関係施設の再確保、オリンピック後にマンションとして販売される(すでに販売済みの物件もある)選手村の補償問題、組織委の人件費、東京都やその他から派遣されてきている職員の人事、人件費負担等々。端的に言えば、少なからぬ都民に追加の迷惑をかけ、さらに莫大な追加費用も掛かる

ということです。実に救いがない(苦笑)。安倍晋三もそう語ったようですが、たぶんIOC(と各国のオリンピック委員会)、日本政府、オリンピック組織委員会、東京都・・・といったところでは「中止」という選択肢はないのでしょうが、でもこういうことで生じる莫大な公金は、これ全国民が負担することになりますからね(苦笑、いや笑っている場合じゃありませんね)。私もオリンピックは、マラソン、競歩、ハンドボール、ホッケーあたりは観戦してもいいかなと考えていましたが、どうもなあですね。

さてさて、柔道の山口香が、毎日新聞の取材にこのように意見を述べていますね。

>山口香JOC理事「東京オリンピック延期すべきだ」「十分練習できていない」
毎日新聞2020年3月20日 14時00分(最終更新 3月20日 14時00分)

 日本オリンピック委員会(JOC)の理事で1988年ソウル五輪柔道女子銅メダリストの山口香氏(55)が20日、毎日新聞の取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大で開催が懸念されている東京オリンピックについて、「アスリートが十分に練習できていない現状では延期すべきだ」と話した。

 海外のメダリストや五輪委員会のトップから延期を求める声が上がる中、開催国のスポーツ統括団体幹部からも今夏開催へ疑問の声が上がった。27日のJOC理事会で同様の発言をするという。

 山口氏は「世界で正常な生活ができていない。予定通り開催すると言い続ければ、無理して準備するアスリートを危険にさらす。世界から応援されない状況で開催すれば、誰のための五輪かと言われてしまう」と指摘した。

 国際オリンピック委員会(IOC)や東京都、大会組織委員会は今夏開催に向けた準備を強調している。山口氏は「延期の議論すらできない空気はおかしい。マラソン・競歩の札幌移転のように、IOCの突然の決定は許されない。判断の時期や条件などオープンに議論すれば、選手や関係者も心の準備ができる」と主張した。

 山口氏の発言に対し、JOCの山下泰裕会長は「さまざまな意見があることは理解しているが、みんなで力を尽くしている時にJOCの中から一個人の発言であっても、きわめて残念な発言」と述べた。別の理事も「個人で発言するのは自由だが、立場を考えてほしい」と批判した。【松本晃、田原和宏】

下にも山下の発言がありますが、単独の記事を。

>JOC山下会長、理事の延期発言に「極めて残念」 
2020年3月20日 12時08分

 日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は20日、JOC理事でソウル五輪女子柔道銅メダリストの山口香氏が東京オリンピック(五輪)を「延期すべき」と発言したことについて、「色々な意見があるのは当然だが、JOCの中の人が、そういう発言をするのは極めて残念」と述べた。聖火引き継ぎ式が行われた航空自衛隊松島基地(宮城県)で報道陣の質問に答えた。

 山口氏は19日、朝日新聞の取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪について「アスリートが十分に練習できていない状況での開催は、アスリートファーストではない。延期すべき」との考えを示した。27日のJOC理事会でも同様の趣旨の発言をする考えも明らかにしていた。

 山口氏は「世界中で正常な生活が送れない状況がある中で、7月に開催して誰が喜ぶのか」と指摘。その上で「コロナウイルスとの戦いは戦争に例えられているが、日本は負けると分かっていても反対できない空気がある。JOCもアスリートも『延期の方が良いのでは』と言えない空気があるのではないか」と話していた。

朝日新聞との取材は19日、毎日新聞との取材は20日とのことですが、それで延期が決まったら

JOCの山下会長も延期容認「アスリートの安全確保できなければ」
2020.3.24 06:15東京五輪

 今夏の東京五輪・パラリンピックについて、国際オリンピック委員会(IOC)が延期を含めた検討に入る方針を発表したことを受け、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長は23日、東京都内で記者会見を開き、「アスリートの安全を確保できないのであれば、延期以外の選択肢はない」と述べて、延期について容認する考えを明らかにした。各競技団体や選手からも、さまざまな声が上がった。

 山下会長は延期になった場合の開催時期、選手選考についても言及した。「(延期の期間が短くても長くても)どちらにもメリット、デメリットがある。会場の確保の問題もあり、期間が長くなれば、選手としては選考がやり直しということも出てくるかもしれない。仮定の話はできないが、難しい問題」。表情は複雑だった。

(後略)

ですからねえ。実に、自主性、自立性がないですね。ていうか山下は、山口発言を非難した時点で、アスリートの安全は確保できると考えていたんですかね?

だいたい19日とか20日の時点では、明らかにIOCも日本政府も落としどころを探っていた感があったし、あの時点では、山口発言は「ごもっとも」というところであって、なんら過激でも言い過ぎでもないでしょうに。正直山口発言というのは、

>みんなで力を尽くしている時にJOCの中から一個人の発言であっても、きわめて残念な発言

とか 

>立場を考えてほしい

といって非難をできるような状況はとっくに過ぎ去っていたんじゃないんですかね。「立場」ということを言い出せば、むしろ山下が立場上そういうことを言えなかったという話でしょうが、こういう問題で異論を封じてもしょうがないでしょうに。異論を封じて一丸となって突っ走るなんてことができるようなことではない。あえて言えばJOCが19日だか20日だかの時点で、「我々としては、東京五輪をぜひ本来の日程通りにやっていただきたい」なんて仮に主張したところで実現できる可能性は皆無でしょうに。「そうであってもこういうことでは建前としての立場を貫徹すべきで、異論は唱えるべきでない」なんて考えているとしたら(って、たぶんそう考えているんでしょうが)、それこそ昨今のはやり言葉の同調圧力もはなはだしいといわざるを得ない。山口の

「世界中で正常な生活が送れない状況がある中で、7月に開催して誰が喜ぶのか」と指摘。その上で「コロナウイルスとの戦いは戦争に例えられているが、日本は負けると分かっていても反対できない空気がある。JOCもアスリートも『延期の方が良いのでは』と言えない空気があるのではないか」と話していた。

というのは、かなり心にしみわたりますね。昔と比べれば改善されている部分もあるでしょうが、スポーツ界というのは、ただでさえ同調圧力の強い日本の中でもたぶんさらにそれが強いでしょうから、意見を言いにくいことはなはだしいでしょう。それで山下なんか、IOCや政府のお墨付きが出たらコロッと意見を変えるのだから「どうもなあ」ですよね。モスクワオリンピックのボイコットの際、ものすごく悔しい思いをしたから絶対延期は嫌だっていう側面があるのかもですが、政府の方針にコロッとなびくあたりは、当時のJOCの姿そのものじゃないですか。まったく情けないにもほどがあるというものです。

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不定期連載:普通自動二輪免許取得記(4)(一本橋・スラローム・坂道発進ほか)

2020-03-25 00:00:00 | 自動二輪免許取得(普通自動二輪編)

某日、また教習所へおもむきます。行って配車手続きをしますと、私の教習台帳が出てきません。聞いてみると、本来の教習の次の時間にキャンセルが出たのでどうだとのお誘いです。ありがたいのですが、正直2時間連続は疲れるので辞退します。が、お心遣いはありがとうございますと言っておきました。

二輪教習生の控え所へ。プロテクター他をつけます。それで今回は、別の人(私より年上の中年男性)と2人での教習でした。ところでこの教習所は、原則として指導員と教習生の1対1のバイク教習でしたが、これは教習所次第、たぶん立地次第なのでしょうが、そうでなく複数教習が当たり前の教習所もあります。このあたりは、可能ならもちろんマン・トゥ・マン、パースン・トゥ・パースンの教習のほうが効率がいいのは当然なので、それが絶対嫌な人以外は、そちらの方がいいと思います。ただこれは教習所次第なので、教習所の下見をする際に確認をしたほうがよさそうです。私は確認しませんでしたが、そういう意味でもいい教習所へ行って良かったなと思いました。

ともかくこの教習所にも複数での教習ってあるんだとこれも新たなる発見? 

教習が始まります。まずは、クラッチ(バイクのクラッチは、左手で作動させます)を半クラッチ状態にしたまま、ローギアで回ります。ゆっくり回って、反クラッチ状態のままの練習を続けます。。それで恐怖の一本橋へ向かいます。繰り返し回りますが、すぐに落ちてしまいます。教官(つい間違える。指導員ですね)からは、ニーグリップで、膝を締める、つま先を先頭にする、体が揺れている、などいろいろ注意を受けました。7~8回やって、ようやく1回渡れます。指導員によると、私の渡った時間が7.2秒だったとのことなので、これは規定をクリアしているとのこと。普通自動二輪の場合、7秒以上の時間でわたることを要求されます。下に参考動画を。

一本橋の通り方MT基本編

が、その後もなかなか渡り切れません。私と一緒に教習を受けている人は、私よりはうまいと思いますが、しかし渡り切るのはかなり難しそうです。あともう1回渡り切ったが、たぶん十何回やって渡ったのが2回だから、まだまだです。なるほど一本橋で苦しむのはよくわかります。なお大型自動二輪では、これを10秒で通らないといけません。正直普通自動二輪の7秒と大型自動二輪の10秒というのはまったく質が違う難易度で、これにはつくづく参りました。が、この話は大型自動二輪の教習日記で詳細にさせていただきます。

そのあとクランクをやりました。まず車用の広いクランクで3回ぐらいまわり、その後二輪用の狭いクランクでやります。最初にもう1人の人が完全に転んでしまい、指導員が慌てて駆け付けた。私もやるが、最初に右折で次が左折だが、右折が難しい。左折は何とかできます。繰り返しやりましたが、右折が難所。何回も足を付いてしまいます。指導員も、左折はいいのだがといいます。けっきょくこちらも完全にできたとは言えず、これで教習終了。ともかく疲れます。やはり2時間連続でなくて良かったと思しました。本来ならそうしたほうがいいのでしょうが、精神的な疲れがひどい。

それでは次の教習です。配車手続きをする。すると、事務員の人から声をかけられて、次なる予約について聞かれます。金曜日の19時からのが入っていたので、その次も入れちゃおうかと考えて入れてほしいと依頼。この時間は(オーバーがなければ)みきわめになりますねと言われて希望が出ます。

控え所に行き、プロテクターほかをつけます。今回の指導員は、最初の教習と同じ人でした。率直に、前回一本橋がダメだったという話をします。今日は、まずは8の字のコースを走り、そのあと坂道発進です。これは、マニュアル車の坂道発進と共通するものがあったので、何とかなりました。、8の字ではゆっくり走るがいろいろ難しいところがあります。参考までに坂道発進の動画を。

坂道発進 坂道の通過 自動二輪(バイク) S-size

それで、今日のメイン、ハイライトのスラロームへ。最初スキーはしますかと聞かれて、ほとんどしまへーんと答えます。指導員の人がお手本をしてくれますが、そういったことにはまったく詳しくない私でも、ほれぼれするようなうまさでした。参考動画は下です。これを普通二輪では、8秒以内でクリアしなければなりません。大型は7秒です。

佐々木雅也のスラロームレッスン

で、私も真似をしますが、もちろんまったく不十分な出来です。これではどうしようもない。何回かやる。それで、パイロンの平行よりちょっと手前で向きを変え、まっすぐ進み、スムーズに曲がってまた同じようにやると言われて、セカンドギアでやるが、なかなか難しい。それで、2回目だか3回目だかで、走っている最中でなく、パイロン手前で止まって発信しようとした時、恐怖心や焦りのせいか、操作をミスしてしまい、おもいっきり転んでしまいました。足の腰より少し下あたりを打ち、これは痛かったが何とかなりました。それより頭を結構強く打ちます。が、ヘルメットをしていたおかげで助かりました。ヘルメットのありがたみを実感りましします。ものすごく恐怖を感じます。今まで、二輪の教習で、難しいとは何回も感じましたが、恐怖心は感じませんでした。あえて言えば、指導員とのタンデムで、40km出されたときは怖かったのですが、自分の運転時ではさほどのことはありませんでした。今回は、倒れたこともふくめてものすごい恐怖心を感じます。うわー、これが二輪の恐怖心なんだと思います。

それで次は、スピードを出してブレーキをかける教習。エンジンブレーキでなく、普通のブレーキでやっていこうといわれます。なんとか教習終了。次回復習でオーバーですが、これはもうしょうがないと思います。次回の復習で、何とかなればいいというところです。控え所へ。女性(女の子か)がプロテクターをつけていました。ここで女の子を観るのは初めて。プロテクターを外して、外にいる本日の担当とは違う指導員の人に、今日初めて転んだとか、スラロームは難しいとか、あとネットや他人の話では、一本橋が教習の山だとよく言われるが、どんなものかと聞きますく。その指導員の人は、スラロームのほうが苦手だといいます。また恐怖心を感じたと言ったら、それをこの段階で感じてよかったとも。いつかは感じるのだから、それが今日だったということかもしれません。

いずれにせよ転んで頭を強打したのは、貴重な経験でした。次回の教習もがんばらないと。

(つづく)

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鹿児島県に行き47都道府県を制覇した(2019年12月)(Day2-3)

2020-03-24 00:00:00 | 旅(国内)

駅に戻りますが、あいにく事故があり、電車がいつ到着するかめどが立ちません。特急に乗ろうと思ったのですが、払い戻して次なる電車を待ちます。

しょうがないから、待合室で待ちます。

自動販売機で、地域のお茶を飲みました。雨はなかなかやみません。

ようやくホームに入ります。中国系の人たちが多数です。

ホームからの撮影です。

ブルーの表示が妙に鮮やかで、このような鄙びた駅にはあまりに合わないような気がします。

時刻表です。そろそろ電車が来ます。

やっぱりブルーの掲示は目立ちます。

なかなか個性的な駅名表示です。

ようやく電車が来ます。

車内の様子です。

無事到着します。

通学の高校生もいたので、わりとお客がたくさんいました。

観覧車が目立ちます。

これ、昔食べた記憶があります。

12月末の旅行だったので、大学関係の広告も目立ちました。

今回は在来線の未利用でしたが、次回(たぶん今年11月に行くと思う)には、新幹線も利用できればです。

JR東日本も、グリーン車の乗務員を恒常的に募集しているかと思いますが、JR九州もやっているのね。ちなみにはとバスのバスガイドさんは、鹿児島など九州から上京する人も少なくないはず。

まずはラーメンでもいただこうかと思い、ガイドブックから探した店へ。

おいしくいただきます。それでまた鶏をいただこうと思い、バスターミナル地下の鶏料理の店へ向かいます。

ほんとは鹿児島の地ビールを飲みたかったのですが、あいにく今回は飲むことができませんでした。

鶏のたたきです。

鶏のから揚げです。

炭火焼きです。これは忘れられないくせになる味です。昨今、仕事帰りに成城石井で、宮崎県産ですが、これを買って食べたりします。

焼酎もいただきます。だいぶ酔っぱらいます。

鶏の寿司です。うまい。

会計を済ませます。昨日の店同様読者の皆さまにもおすすめできる店です。

観覧車が印象的です。

ホテルに向かいます。

こちらのホテルです。お風呂が自慢の模様。

昨日より宿賃は高いですが、しかしいい部屋です。それでは今日はおやすみなさい。

(つづく)

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現在のオウム真理教の後継団体には、これといった「危険性」はないと思う

2020-03-23 00:00:00 | 社会時評

3月20日が「地下鉄サリン事件」の発生25年目だったので、マスコミなどでも報道がいくらかされたかと思います。下は、被害者遺族(亡くなった夫が霞ヶ関駅助役)の高橋シズヱさんの談話です。

【地下鉄サリン25年】被害者遺族 「時間が経過したという意味での風化は小さなこと」 - 産経ニュース

> オウム真理教は名を変え、後継団体は若い人を中心に信者獲得の手口が巧妙化。危険性は増していると思う。

いや、オウム真理教の後継団体には、これといった危険性はないんじゃないんですかね。「オウム真理教の後継団体であることを隠す」などの「詐欺宗教」といった側面はあるかもですが、現在の後継団体に、地下鉄サリンのような大規模テロから、坂本弁護士一家殺害事件や、信者の殺害といったような殺人事件ばかりでなく、武器製造ほかのようなこともふくめて実行する意思も能力もないでしょう。そんなことを許したり可能とするほど、警察からリストラ官庁、3流官庁とか揶揄される公安調査庁にいたるまで、怠慢でも無能でもないでしょう。詐欺宗教なら、オウムの後継団体以外にもたくさんあります。仮に今後、宗教団体が何らかのテロをふくむ大事件を起こすとしたら、それはオウムとは関係ない別の団体がすることになるでしょう。あるいは浅原彰晃のものの考えを悪い意味で発展させる人間は出てくるかもですが、たぶんその人物が何かをするのなら、オウムの系譜とはまたちがった形の団体で何らかの事件を起こすのではないか。

それで例えば江川紹子のこちらの記事はどうですかね。

地下鉄サリン事件から25年~新たな死…そして教訓

>(前略)

 教祖を含め13人の死刑囚の刑はすでに執行され、一連の事件は「歴史」の領域に追いやられつつある。

 しかし、オウム事件は今なお進行中だ。浅川さん遺族の新たな悲しみに加え、オウムによって大切な人の命を奪われた遺族の喪失感は続いている。被害を受けた人の健康被害も解消されていない。そんな中、後継団体(アレフ、光の輪など)は引き続き活動をし、勧誘活動も行っている。

 オウムのようなカルトに人が引き寄せられていくのは、被害者にとってたまらない「脅威」であると同時に、取り込まれていく人にとっても、その周囲の人にとっても、人生を破壊する不幸に他ならない。そうした被害を、少しでも減らすために、とりわけ若い人たちにはカルトの怖さを知って欲しいと思う。

(後略)

カルト宗教一般の危険性と、麻原他が主導して未曽有のテロ事件を起こしたオウム真理教の危険性とでは、正直言って次元が違うんじゃないんですかね。いわばカルト宗教は、多くの場合問題視するにしても民事の次元であることが多い(刑事になることももちろんあります)。が、人民寺院  ブランチ・ダビディアン、あるいはオウム真理教、太陽寺院ヘヴンズ・ゲートなどのめちゃくちゃぶりというのは次元が違うでしょう。次元が違うことはそれ相応に認識しなければ、正しいものの考えには到達できないでしょう。また同じ江川の書いたこちらの記事も。これも、前出の高橋さんの談話です。

地下鉄サリン事件・がんばり続けた25年、遺族の高橋シズヱさん「どうかバトンを受け取って」

>本質は、事件を起こした時のオウム真理教と変わらないと、公安調査庁のホームページでも報告されている。そういうところに、若い人たちがまた取り込まれて人生をむちゃくちゃにしてしまうんじゃないかという危険性を感じる。そういうカルトに入らないよう、注意して欲しい

公安調査庁はそういうことを主張するかもですが(この公安調査庁の分析の妥当性についても議論しようと思えばできるのかもですが、ここではそこまで話を広げません)、人間の頭の中で考えていることとそれを実行するというのは大差がありますからね。被害者遺族や家族、坂本弁護士を巻き込んだ江川紹子がこういうことを書いたり訴えたりするのは理解はできますが、でもそれオウム後継団体の実情にそぐわないでしょうに。それはそれ、これはこれで考えないといけないでしょう。私がいつも主張するように、気持ちはわかるということと主張の妥当性というのは、物事の次元が違います。そういうことを一緒くたにしていたら、社会も迷惑します。

前に、憲法学者の故奥平康弘氏が、オウム事件は、オウム真理教の起こした事件というより麻原ほか一部の幹部がオウムを利用して起こした事件という側面が強くないかという趣旨の指摘をしていました。本が手元にないのであるいは私の要約が間違っている可能性もありますが、事実麻原らの逮捕以降、オウムおよびオウムの後継団体と目されている組織は、形式犯や微罪での逮捕はあっても、あのような重大事件は犯していないわけです。

これが破防法

基本的に日本の公安当局および日本社会は、オウム後継団体の再暴走というのはすでにあり得ないという次元で連中を封じ込めていると思いますけどね。私は死刑廃止論者ですので連中に対する2018年における死刑執行を「いい」とか「仕方ない」とは考えませんが、13人もの大量の執行をしたにもかかわらず、オウム真理教の後継団体は報復テロはおろか、まともな抗議活動もろくにしていないわけです。そういったことは少しは考えたほうがいいと思います。

なおこの記事は、bogus-simotukareさんの記事を参考にし、またその記事に投稿した私のコメントを一部そのまま使ってることをお断りいたします。bogus-siotukareさんに感謝を申し上げます。

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鹿児島県に行き47都道府県を制覇した(2019年12月)(Day2-2)

2020-03-22 00:00:00 | 旅(国内)

馬鹿でかい鳥居があります。

観光案内所です。一応顔を出しました。

足湯を楽しむ女性もいます。

昼飯を食べようかと思い、こちらの店で食べます。

酒も飲める店なんですかね。

カツをいただきます。鹿児島の黒豚とのこと。

店を出ます。ネコがいました。

まずはここを上ります。

では向かいます。

この時間は、あまり団体客はいませんでした。

いかにも昔の日本の家屋といった趣があります。

なかなかいい光景です。

緑と赤い服がわりと合うかも。

いよいよです。

もちろんおみくじは、引きません。

私は、神社に限らず宗教施設ではいっさい参拝のたぐいをしないことにしているので、ここも単に見学しただけです。

したがって絵馬ももちろんかかわりません。

立派な木です。

お疲れですかね。

そろそろ戻ります。

娘というより孫?

このころから雨が明らかに強くなってきました。

写真ではわかりませんが、半分みぞれです。

駅へ向かうバスの時間調整で、しばらく時間をつぶします。ソフトクリームを食べてしまいます。けっこうおいしくいただきます。

「皇紀」なんて、どんだけ時代錯誤なんだよという気はします。

だいぶ雨も強くなってきました。バスの出発時間が近づいたので、バス停に向かいます。

また霧島神宮駅に戻ります。

(つづく)

コメント (2)
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