ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

こんなしらじらしいことを堂々と警察に言われて、拉致被害者家族会はよく怒らないものだ

2023-10-31 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

過日の報道を。NHKの宮崎放送局の記事です。


原敕晁さん拉致容疑で手配の男死亡か 真実遠ざかると心配の声
10月25日 18時59分

43年前、宮崎市の海岸から大阪の男性を北朝鮮に拉致したとされる元工作員の男が死亡したという情報が日本側に寄せられていたことが、捜査関係者への取材で分かりました。
県内で拉致被害者の救出活動を行う関係者からは「真実が遠ざかってしまうのではないか」と心配する声が上がっています。

大阪の中華料理店の店員だった原敕晁さんは43年前の1980年6月、宮崎市の海岸で消息が途絶え、その後の捜査などの結果、北朝鮮による拉致被害者として認定されました。

日本の警察当局は、貿易会社の面接を装って原さんを宮崎市青島の海岸に誘い出し、北朝鮮に拉致したとして、▽北朝鮮の元工作員の辛光洙容疑者(シン・グァンス)と▽韓国籍の金吉旭(キム・キルウク)容疑者の逮捕状を取り、ICPO=国際刑事警察機構を通じて国際手配していました。

捜査関係者によりますと、このうち、生きていれば現在95歳の金容疑者が数年前に韓国で死亡したという情報が1年ほど前、日本側に寄せられていたということです。

金容疑者は1985年に韓国でもう1人のシン元工作員とともにスパイ容疑で拘束されて服役しましたが、その後、恩赦で釈放されていました。

日本の警察当局は、韓国側に死亡診断書などの書類の送付を求め、確認が取れしだい、容疑者死亡で書類送検する方針です。

これについて、「北朝鮮に拉致された日本人を救出する宮崎の会」の吉田好克会長は「関係者が多く亡くなれば亡くなるほど真実が遠ざかってしまうのではないか」と話し、危機感を示しました。

そのうえで「容疑者が亡くなったと言うと、それで終わりであるかのように感じてしまうかもしれないが、まだ日本に帰ってこられない人がいるのは拉致事件が現在進行形であることを示している。人ごとではいけないと思う」と話していました。

県内では、原さん以外にも、宮崎市などの4人が拉致された可能性が排除できないいわゆる「特定失踪者」とされています。

もう1つ。こちらは、地方局でないNHKの記事を。前半は、宮崎放送局の記事と同じですので、後半を。

原敕晁さん拉致事件とは
原敕晁さんが拉致された事件は、中心的な役割を果たしたとみられる北朝鮮の工作員の名を取り「辛光洙(シン・グァンス)事件」とも呼ばれています。

シン・グァンス(辛光洙)容疑者
北朝鮮からの指示を受けたシン・グァンス(辛光洙)容疑者らが、宮崎市の海岸まで誘い出した原さんを工作船で拉致したあと、本人になりすましてパスポートを不正に取得し、さまざまな工作活動にあたったとされています。

2006年、警視庁がシン・グァンス容疑者と、手助けしていた韓国籍のキム・キルウク(金吉旭)容疑者の2人について、拉致容疑で逮捕状を取り、その後、警察庁が国際手配していました。

一方、2002年に日本人の拉致を認めた北朝鮮は、原さんについても拉致を認めたうえで、同じく北朝鮮に拉致された田口八重子さんと北朝鮮で結婚し、拉致から6年後の1986年(昭和61年)に北朝鮮で死亡したなどと説明しています。

北朝鮮による拉致事件では、シン容疑者とキム容疑者を含む男女11人が国際手配され、日本政府はキム容疑者を除く10人が北朝鮮にいるとみて、身柄の引き渡しを求めています。

シン・グァンス(辛光洙)容疑者とは
43年前、原敕晁さんを拉致したとして韓国籍の男とともに国際手配されている北朝鮮の元工作員、シン・グァンス容疑者は、1985年に潜入先の韓国でスパイ容疑で拘束され服役しました。

その後、シン容疑者は、韓国で長期間服役しても思想を変えなかった、いわゆる「非転向長期囚」の一人として、2000年に初の南北首脳会談での合意に基づいて北朝鮮に送還されました。

国営テレビでは、シン容疑者とみられる人物が、2008年9月に行われた建国60年の閲兵式などでこれまでに複数回確認されています。

最後は2016年7月で、南北統一を呼びかけるため、首都ピョンヤンで開かれた行事にほかの「非転向長期囚」らと並んで出席し胸に勲章をつけている姿が映し出され、キム・ジョンウン(金正恩)体制になっても「英雄」として扱われていることをうかがわせていました。

生きていれば現在94歳とみられるシン容疑者について、日本政府は北朝鮮による日本人の拉致事件で中心的な役割を果たしたとみて身柄の引き渡しを求めていますが、北朝鮮側は応じていません。

キム・キルウク(金吉旭)容疑者とは 
韓国籍のキム・キルウク容疑者は元工作員で、生きていれば現在95歳になります。

キム容疑者はともに拉致容疑で国際手配されている北朝鮮の元工作員、シン・グァンス容疑者を手助けしていた「補助工作員」とみられ、1985年にシン容疑者とともに韓国でスパイ容疑で拘束され服役しましたが、恩赦で釈放されました。

国際手配された2006年、韓国のチェジュ島の自宅でNHKの取材を受けたキム容疑者は「全部、シン容疑者がやったことで、昔のことは忘れた」などと答えていました。

日本政府は国際手配をしている11人のうち北朝鮮にいるとみられる10人について、身柄の引き渡しを求めていますが、キム容疑者については、主犯のシン容疑者を手助けした共犯者にとどまることなどから、韓国に対して身柄の引き渡しを求めることをしてきませんでした。

松野官房長官「拉致問題 ひとときもゆるがせにできない」 
松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「報道については承知している。警察からは指摘されている人物の消息を含め、関連情報の収集を行っているとの報告を受けている」と述べました。

そのうえで「時間的制約のある拉致問題は、ひとときもゆるがせにできない人道問題だ。引き続き、すべての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく全力で果断に取り組んでいく」と述べました。

松村国家公安委員長「情報の収集を行っていると承知」 
松村国家公安委員長は閣議後の会見で、「関連する情報の収集を行っていると承知している。個別の捜査手続きの詳細については言及を差し控えるが、すべての拉致被害者の一日も早い帰国の実現と、拉致容疑事案の全容解明に全力をあげるよう、警察を指導していきたい」と述べました。

拉致被害者 家族会代表 横田拓也さん「日米韓で早期解決を」
横田めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんがコメントを出しました。

この中で拓也さんは「加害者側が自由な世界で生きながらえていた一方で、被害者は自由がない世界で苦しい時間を強いられていることに矛盾を感じ、憤りを覚えます」と述べました。

その上で、「日韓の連携により人権問題を解決するというお互いの価値観を共通した土台でこうした情報が共有されていることは、とても意味があることで、日米韓で拉致問題を早期に解決して欲しいです」と述べました。

この記事、笑止千万にもほどがある記事ですよね。

国際手配された2006年、韓国のチェジュ島の自宅でNHKの取材を受けたキム容疑者は「全部、シン容疑者がやったことで、昔のことは忘れた」などと答えていました。

日本政府は国際手配をしている11人のうち北朝鮮にいるとみられる10人について、身柄の引き渡しを求めていますが、キム容疑者については、主犯のシン容疑者を手助けした共犯者にとどまることなどから、韓国に対して身柄の引き渡しを求めることをしてきませんでした。

って(笑)。

じゃ、逮捕状なんか出す意味ねえじゃねえかよ(苦笑)!!!

日本の警察は、逮捕状は出しましたが、まともな事情聴取でもしたんですかね。NHKのような報道機関ですら取材しているような人物を、日本警察は、韓国側に身柄引き渡しすら要求していない。つまり逮捕する意志なんか、まるっきりなかったということです。

だいたい日本にとって韓国は、米国とならんで犯罪人引渡条約を結んでいる国です。こちらを引用します。

犯罪人引渡条約は、日本で犯罪を犯し国外に

逃亡した犯罪人等を確実に追跡し、逮捕するため、一定の場合を除き、犯罪人の引渡しを相互に義務付けるものであり、これまでに米国及び韓国との間で締結しています。

>日本国とアメリカ合衆国との間の犯罪人引渡しに関する条約(外務省ウェブサイト)
>犯罪人引渡しに関する日本国と大韓民国との間の条約(外務省ウェブサイト)

であれば、日本は韓国に引き渡しを普通に要求できるわけです。それがない国との間では、たとえば刑事事件の被疑者が逃亡ほかの理由でその国に滞在している場合、パスポートの失効やオーバーステイ、その他何らかの理由でその国での滞在ができなくなった場合などに滞在している国の政府が被疑者を国外に追い出すこととし(もちろんその際は、日本の警察当局との緊密な連携があります)、警官とともに飛行機で日本へ護送、日本の領空に入った時点で逮捕状を執行したりするわけです。日本に入国した後簡単な取り調べをしたうえで逮捕する場合もあります。UAEから日本に帰国したガーシーは、こちらの記事によれば、

東谷容疑者は滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)を出国し、4日夕に成田空港に到着。警視庁は3月に逮捕状を取得しており、到着前後に執行された。捜査関係者は「自主的な帰国ではない」としている。

とありますので、機内で逮捕されたあるいは空港で逮捕されたということです。しかし米国と韓国では、引き渡し条約があるからそういった手続きもよりスムーズです。それがですよ。

キム容疑者については、主犯のシン容疑者を手助けした共犯者にとどまることなどから、韓国に対して身柄の引き渡しを求めることをしてきませんでした。

なんて、つまりは、逮捕状を執行する意志なんかないということじゃないですか。どんだけデタラメなのか。逮捕する意志がないのに逮捕状を出し続けるなんて、これは重大な人権侵害です。だいたい逮捕する意志がないどころか、継続的な事情聴取とかをしていたんですかね。どうもしてなさそうですね。茶番劇にもほどがあるというものです。はてさてこちらの読売新聞の記事を、読者の皆さまはどうお考えになるか。

日本で朝鮮学校の校長を務めていた金吉旭容疑者、韓国で服役…日本側は正式に身柄引き渡し求めず :

こんな関係ないところで「朝鮮学校の校長」なんて見だしに書く読売のクズぶりもひどいものですが、この記事のこちらがひどい。

「北朝鮮の大物工作員である 辛光洙シングァンス 容疑者の動きを知る重要人物だった」。今回、死亡情報が伝えられた 金吉旭キムキルウク 容疑者について、捜査関係者が明かす。

だったらなんで身柄の引き渡しを要求しなかったんだよってところですよね。で、こちらはもっとひどい。

 日韓は02年に「犯罪人引き渡し条約」を結んでいるが、日本政府は金容疑者が韓国で原さん拉致に関わる罪で服役したことや、辛容疑者の指示で動いた共犯者にとどまることなどから、正式に身柄の引き渡しを求めてこなかった。

 捜査関係者は「事態が動くことに備え、逮捕状の更新を続けていた。本格的な取り調べを行い、真相に一歩でも近づきたかった」と話した。

・・・(笑)。いくら匿名のコメントだからっていってさあ、よくまあこんな恥知らずなことほざけますよね。そしてまた、こんなものを平気で記事にする読売の記者も最低のクズ野郎ですね。だいたい

日本政府は金容疑者が韓国で原さん拉致に関わる罪で服役したことや、辛容疑者の指示で動いた共犯者にとどまることなどから、正式に身柄の引き渡しを求めてこなかった。

事態が動くことに備え、逮捕状の更新を続けていた。本格的な取り調べを行い、真相に一歩でも近づきたかった

じゃ、ぜんぜん内容がそぐわないじゃないですか(笑)。

それにしてもこの「捜査関係者」とかいう人物のコメントのなんとそらぞらしくしらじらしいこと(呆れ)。嘘もいいかげんにしろってもんでしょ、これ。よくも恥ずかしげもなくこんなクズなことほざきますよね。真面目な警察関係者は、怒ったらどうか。だいたい逮捕しなくったって、韓国に行って事情聴取を継続して行うことなどは可能だし、そもそもこの人物が日本に入国するなどということはあり得ませんが、万一億一入国したとしても、逮捕はしないで任意で事情を聴くこともできるでしょう。たとえば伊藤律は、中国での拘禁が明らかになった後日本政府は中国で彼への事情聴取をしているし、日本帰国後もいろいろ話を聴いている。彼は逮捕はされませんでしたが、政府もいろいろと調べはしていたわけです。なお中国で伊藤に事情聴取したのは、のちに検事総長になり検事初の一等書記官になった大林宏でした。当たり前ですが、本気になれば、日本政府だってそれくらいのことはするしできます。あまりにひどすぎてお話にもならんとしか言いようがない。

要はさあ、こんなの「小物」「逮捕するほどのことはない」「逮捕したってたいした供述は取れない」って警察が判断していたってことでしょ。逮捕状の更新なんて、警察の「はったり」「面子」「パフォーマンス」「ポーズ」「口先だけ」でしかない。まあこれは、北朝鮮にいるとされる辛光洙(シンガンス)らも同じですけどね。彼を逮捕できる可能性なんてありはしない。暁天の星のような可能性でしょう。シン・ガンスへの指名手配ならまだ理解しないでもありませんが(それ相応の大物ですからね)、今回死んだとされる人物なんて、そんなものですらない。

さてさて、NHKの記事中のこちらについてはどうか。

横田めぐみさんの弟で拉致被害者の家族会代表の横田拓也さんがコメントを出しました。

この中で拓也さんは「加害者側が自由な世界で生きながらえていた一方で、被害者は自由がない世界で苦しい時間を強いられていることに矛盾を感じ、憤りを覚えます」と述べました。

てねえ。これまた「おいおい」ですよね。こんな通り一遍のコメントなんか出してどうするのか。普段から、やれ

拉致被害者達を帰国させず、双方の国に事件究明の為と称する連絡事務所の設置や調査委員会の立ち上げと言う「聞こえの良い隠蔽工作」には絶対反対する立場を私達は貫きます。

とかきわめて居丈高なことを語っている横田氏は、なんで警察を非難するコメントを出さないのか。私やbogus-simotukareさんみたいな部外者がこのように警察を非難することを書いていて、当事者である横田氏が警察への非難を逃げているというのは、これまた全くと言っていいほど「デタラメ」「口先だけ」と言われても仕方ないのではないか。

憤りを覚えます

なら、読売新聞に掲載された警察のコメントなんて、激怒するのが当然でしょうに。なんともはや、これまた「茶番劇」「マンガ」の光景ですよね。けっきょくこれは、私(やbogus-simotukareさん(ら))がいつも指摘している「なんで、家族会は、安倍晋三とか巣食う会とか役にも立たない連中にあんなに依存しているのに、実際に動いてくれて拉致被害者の北朝鮮からの帰国に大きく寄与した金大中氏や林東源氏らには感謝のかけらもないのか」とかいうのと同じじゃないですかね。この人たち本気で自分たちの姉や子どもほかを北朝鮮から日本に帰国させたいと考えているのか。けっきょく「お約束」「パフォーマンス」でしかないのではないか。下の記事をもご参照ください。

米国のキューバへの対応から、日本の北朝鮮への対応を考えてみる

世の中いろいろなことがありますが、さすがにこの拉致問題のからみというのは、相当ひどいとしか思えませんね。あまりに愚劣すぎてお話にもならない。普段は、北朝鮮を言葉を尽くして罵倒し、金正恩体制打倒を公言している西岡力が、北朝鮮と高度に癒着している旧統一協会をやたら擁護するようなこれまた愚劣にもほどがある光景にもつながっている。これだって横田氏らをはじめとする家族会、あるいはそれ以外の人たちは、なんで西岡を非難しないのか。横田さんに、「ねえ、なんでそうなんですか」と聞いて、まともなお答えをいただけますかね。いただけないのでしょうね。どういう理由でそうなのかは私はもちろん知りません。とても私は、このような世界には、足を踏み入れることができません。

この期に及んで統一協会解散請求を批判するのだから、どれだけ非常識なのか(西岡力―さすがに拉致被害者家族会もいつまでこのような人物についていくつもりなのか)

この記事は、bogus-simotukareさんの下の記事を参考にしました。感謝を申し上げます。

今日の朝鮮・韓国ニュース(2023年10月25日分)

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南アフリカ勝利の場合のロースコアという予想は当たった(しかしニュージーランドが勝つと予想していた)

2023-10-30 00:00:00 | スポーツ

まずは記事を。


【ラグビー】南アフリカ2連覇で史上最多V4「南アを愛している」NZとの宿敵対決で12-11
[2023年10月29日7時31分]

南アフリカ(世界ランク1位)が2連覇を飾り、史上最多4度目の頂点に立った。

ニュージーランド(同2位)とのライバル対決を1点差で制し、史上初となった1次リーグ1敗同士の決勝で白星をもぎとった。ジャック・ニーナバー監督は「ファンのおかげです。選手たちはW杯の決勝に進出したことがあるし、3度目の出場だった選手もいる。その経験が彼らを引っ張った。みんなが戦士で、南アフリカを愛しています」と感慨深げに振り返った。

全ての力を出し尽くし、緑のジャージーの男たちが歓喜の瞬間を迎えた。

前半をSOポラードの4PGで12-6とリードして折り返し、後半18分には相手FBのB・バレットに両チーム最初のトライを許した。一進一退の攻防で体を張り、それでもリードは許さなかった。前回王者は強かった。

9月8日に開幕したW杯。大会中には主将でフランカーのコリシは「私たちの国の多くの人々は失業し、家がない人もいる。チームがスポーツだけでなく、国にとって、過去にどのような意味を持っていたかを知っている」と力を込めた。この日も多くのファンが、パリ郊外サンドニに集った。

最後に笑ったのは、南アフリカだった。

ニュージーランドは、後半のトライの際のコンヴァージョンゴールと、その後のPGを外したのが痛かったですね。どちらも容易な位置ではなかったし、外したくないのは当然ですからこれは仕方ありませんが、どちらか1つでも入っていればリードは奪えたわけであり、このあたりはまさにギリギリの攻防だったのだなと痛感させられます。南アフリカは、前半の4本のPGをすべて成功させて勝利したわけで、このあたりキックの正確さが勝負を分けたということです。

で、やはりNZキャプテンが前半で退場になったことも痛かったのももちろんです。そう考えると、雨が降っていたことといい、この決勝はやや南アフリカに運があったということは確かかと思います。では、最終的な結果が出たトーナメント表と結果のスクリーンショットを。出典はこちら。準々決勝と準決勝のスクリーンショットも。

全8試合のうち、南アフリカは、勝った3試合すべて1点差での勝利というのがすごいですね。イングランドは2試合を6点差と3点差で勝ち、アルゼンチンは12点差の勝利、ニュージーランドは4点差と38点差であり、6試合までが1トライ1ゴールで逆転する僅差です。なんだかんだいってやっぱり力が均衡していますね。そしてその均衡した中で勝ち上がったのがスプリングボクスとオールブラックスだったわけで、この2国はやはりもうしばらくは、ラグビー界でも別格な存在であり、各国はこの2か国を目標として戦っていくのだろうなと思います。

さてさて、私は、前記事で、次のような予想をしていました。

決勝は、私はなんとなくニュージーランドが勝つのならわりと点差がつき、南アフリカが勝つのなら僅差の勝負になるのではないかと(勝手に)予想しています。どうなるかはもちろんわかりませんが、準決勝の戦いぶりからしてそんな気がします。個人的にはニュージーランド有利と考えますが、どんなものか。

予想通りの結果であんまり面白くないが、最強同士の戦いではあると思う(ただ北半球もそうとう強くなったのは確かだ)

南アフリカが勝つのなら僅差という予想は当たりましたが、ただ私は、「まあニュージーランドが勝つんだろうな」と思っていました。ただどっちみち今回の南アフリカは、決勝トーナメントの段階では、相手チームを圧倒する勝利は望めなかったわけで、決勝は、逆転ではなく常にリードを保った勝利だったとなると、これはまた会心の勝利ということになりそうです。ニュージーランドは、後半は非常にいいラグビーをしましたが、大量点を取れる展開には持っていけませんでした。

ところで南アフリカは、RWCに関しては、アパルトヘイトの時代だった第1回と2回は参加できなかったわけで’(1987年と91年)、初参加が南アフリカ開催の95年で、以下8回の大会のうち半分優勝しているわけであり、これまたすごい話です。アパルトヘイトの時代の最後は、そもそもテストマッチすら行えず実力が低下してしまいましたが、ここまで復活させたのは大したものだと思います。

というわけで、次の大会は、これは私も遠征したいなと考えてしまいました。行ったらレポートを書きますので乞うご期待。行かなかったらごめんなさい。

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鹿児島・宮崎JRローカル線と地鶏紀行(2023年3月)(6)

2023-10-29 00:00:00 | フォトログ

よく朝です。可能なら、どっかのホテル(ここのホテルではない)の朝食(考えていたのは、ホテルJALシティ宮崎)を食べようかと考えていたのですが、昨日食べ過ぎたのでやめました。

荷物を預けチェックアウトし、駅へ向かいます。

人がいません。

朝マックでの朝食です。まあしょうがないな。

映画を観に行きます。

相も変わらず人がいません。

おぐら本店・瀬頭店」で、「牛南蛮」なるものをお試しで食べてみましたが、ちょっと私が気に入るにいたりませんでした。

主にスポーツ選手が多いと思いますが、色紙でいっぱいの店です。地元の旭化成の関係で、柔道の関係者もよく来店するようです。

店の外観です。日曜の昼は、県外からの車もふくめてだいたい満席・満車です。

ホテルから荷物を回収し(その時ど派手にすっ転んでしまいました。危険極まりない)、徒歩で南宮崎駅へ歩きます。食後の運動も兼ねています。

正面に見えるグリーンの建物が、宮崎観光ホテルです。2回泊まりました。

駅に着きます。

いかにもローカルっぽい車両です。

空港行きを待ちます。

無事空港に到着します。宮崎空港は、電車といいバスといい、公共交通のアクセスがいいのが利点です。

すでにオンラインチェックインをしているので、そのまま出発ロビーへ向かいます。

いつも自慢げに垂れ幕が下がっています。

しばらく待ちます。

このジェットスターで帰ります。

搭乗率はよかったようです。

無事到着します。成田です。LCCは、離着陸料の関係で、東京は成田を利用します(国際線は、羽田を使用することもある)。

ちょうど日本の出国もだいぶ制限がなくなってきたということもあるのかなと思いました。群馬県の大学の海外研修ですかね。

(おわり)

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鹿児島・宮崎JRローカル線と地鶏紀行(2023年3月)(5)

2023-10-28 00:00:00 | フォトログ

夜の宮崎の街を歩きます。

こういうところを歩いていて痛感するのが、東京って明るいなです。いつもはそんなもんだですが、違うところへ行くとそう思います。

街の真ん中に近づきます。

宮崎のメインストリート橘通りです。Wikipediaにも項目があるくらいです。

アーケードに入ります。

こちらです。地鶏炭火焼天祥です。リンク先は、食べログ。黄色いサインが目印です。

自動販売機にもロゴがあり、やはり黄色く塗られています。

あらかじめ予約しておきました。土曜でもあり、飛込では厳しい。

焼酎をいただきます。

本日は地鶏刺身を食べに来ました。だからこの記事も、「地鶏紀行」と名乗っているのです。

こちらは本日は割愛。

1人なのでボトルを飲むわけにはいかんなあ。ソフトドリンクほかも悪くありませんが、ここは焼酎でしょう。

鶏白レバ刺身です。牛と豚のレバーは現在禁止ですが、鶏はOKです。ただもちろんそれ相応のリスクはあるので、出す側も食べる側も、これからも食べられるように慎重に対応しないといけません。

三点盛りです。むねみ、ももみ、砂肝です。

また焼酎をいただきます。

特上もも焼きをいただきます。あまりのうまさに絶句します。今回、乗りたかったローカル線も乗ったので、今回の旅行で宮崎を卒業するつもりでしたが、この店のあまりのうまさに絶句してしまい、卒業するのはやめました。これからは定期的にこの店で食べようかと思いました。

で、会計をします。店のおかみさんとちょっと話をします。

私「噂にたがわず本当においしくいただきました」

おかみさん「ありがとうございます」

私「来てほんとよかったです」

おかみさん「出張ですか?」

もちろんそうではありませんが、「はい」と答えてしまいました。私の服装、雰囲気、しぐさ、言葉からすれば、私がよそ者であることは一発でわかっちゃいます。さらに聞いてみます。

私「やはり予約したほうがいいのですか?」

おかみさん「はい、今日もお断りしたお客様が何組もいらっしゃいました」

というわけでこの店で食事したい場合は、予約をしてください。なお会計額は、9528円でした。「おいおい」と思う方もいるかもですが、それだけの価値はありました。

おかみさんからあいさつしてもらって店を出ます。

ここでホテルに帰るわけにはいきません。もう1件寄ります。

店に向かって歩きます。

こちらです。「辛麺屋桝元」です。会社のHPにリンクしています。関東にもフランチャイズほか店があります。私も食べましたが、地元と同じ味でした。

なんこつと、

辛麺10辛太麺です。

中華麺を替え玉にします。私の好みでは、この中華麺がうまいと思います。店の自信は「こんにゃく麺」です。店のHPによると、


通称「こんにゃく麺」。こんにゃく麺といっても材料はこんにゃくではなく、そば粉と小麦粉が主原料のこんにゃくによく似た食感の独特の麺です。食物繊維を多く含み、まさにダイエットに最適。これも桝元の辛麺が若い女性に支持されている理由です。

とのこと。たしかに食感は、平壌冷麺に似ているような気がします。朝鮮冷麺は、平壌冷麺がそば粉、咸興冷麺がイモで作られます。私は、平壌のほうが好きです。

ホテルに戻ります。正面にある看板を出している会社(のブランド)は、以前、このブログでちょいちょい取り上げる「宮崎サンシャインレディ」のスポンサーでしたが、22年選出時までにそれから降りた模様。ていうか、酒の飲めない年齢の女性が選出されていた際もスポンサードしていたのは、ちょっとまずかった? 下に参考写真を。出典はこちら

CMには、吉田羊が起用されています。なお彼女、ジャニーズのメンバーに手を付けたというのでジャニーズがらみの仕事NGだったそうですが、一連の騒動で、OKになった模様。

木挽BLUE ロックもソーダもよくばりブルー篇 TVCM15秒

ホテルに戻ります。本日はお休みなさい。それはそうとこの写真けっこうきれいに撮れていますね。

(つづく)

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予想通りの結果であんまり面白くないが、最強同士の戦いではあると思う(ただ北半球もそうとう強くなったのは確かだ)

2023-10-27 00:00:00 | スポーツ

ラグビーワールドカップ2023・決勝トーナメントで、準決勝2試合の結果が、下です。出典はこちら

正直結果は「予想通り」「想定内」「(個人的には)つまらん」というものでしかないのですが、ただ今回の決勝は、最強同士の戦いではあるのでしょうね。圧勝だったニュージーランドはもちろん僅差だった南アフリカも、たぶん総合力はイングランドよりあるでしょう。

個人的には、アイルランドとフランスがひいきの国なのでその2国を応援していましたが、準々決勝で討ち死にしたので、準決勝は「(できたら)イングランドに勝ってほしいなあ」と思っていましたが、でも難しいだろうなと考えていました。で、やっぱり難しかったのですが、ただ個人的な意見では予想以上にイングランドがいいラグビーをしたなという感はあります。もちろん負けてはよろしくないですが、世界ランキングで北半球でもアイルランドやフランスより下位にあったイングランドが、準決勝というところで南アフリカにきわめていい勝負をしたあたりに、南北の力の差が縮まったことはうかがえます。ただそれでも1点差であっても勝っちゃうのが南半球の強さなのでしょう。下の記事を参照してください。

このあたりが、南半球のラグビー強国の強さなのだろう

で、決勝は、私はなんとなくニュージーランドが勝つのならわりと点差がつき、南アフリカが勝つのなら僅差の勝負になるのではないかと(勝手に)予想しています。どうなるかはもちろんわかりませんが、準決勝の戦いぶりからしてそんな気がします。個人的にはニュージーランド有利と考えますが、どんなものか。

決勝が終わったらまた記事を書きます。

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恒例の年末年始の旅は、タイのバンコクに行くことにした

2023-10-26 00:00:00 | 旅(東南アジア―ミャンマー以外)

年末年始の旅は、今年は東南アジアのタイに行くことにしました。タイへ行くのは、2019年夏以来、年末年始をすごすのは、2017年~2018年以来です。

シェムリアップ、バンコク、成都紀行(2017年12月~2018年1月)(9)

ンコク紀行(2018年8~9月)(1)(Day1-1)

昨年韓国へ行き海外渡航を再開したので、この年末年始の旅は欧州にでも行ってよかったのですが、費用の問題ほかで今年は断念しました。来年は、あるいは欧州とまではいわずとも、ある程度遠出をしようかとも考えています。シンガポールとか。いや、ここも近場か。可能なら、オーストラリアかニュージーランドもいいかも。そうなると、南半球デビューは、この時になりそうです。

2025年(度)に、アルゼンチンとウルグアイを旅したい(ラテンアメリカデビューとなる)

さて私は貧乏性なので、外国に行ったらなるべくいろいろなところに行きたがるのですが、今回はバンコクに専念することとしました。というわけで、宿泊先もすべて確保しました。あまりこういう旅行を好きなわけでもないのですが、しばらくぶりの韓国以外の旅行なので、バンコクではマーケットに行ったりショッピングをしたりマッサージを受けたりグルメを楽しんだりといった古典的な旅行になるかなと思います。写真は例によってごってり撮影してきますので乞うご期待。ただ記事にできるのは、当分先ではないかとは思います。

 

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高沢皓司がジャーナリスト活動を続けられなくなったのは、このようなデタラメな取材も一因ではないか

2023-10-25 00:00:00 | 北朝鮮・拉致問題

以前このような記事を書きました。安倍晋三が暗殺された直後の発表です。

けっきょく高沢皓司も、高世仁や小林峻一らと同様、ネタに遭遇したから本を書けた一発屋だったのだろう

ちょうどジャーナリストの高沢皓司が2022年7月6日に亡くなり、死亡記事が9日に発表され、安倍晋三が前日8日に暗殺されました。私が記事を発表したのが13日です。その記事の中で私は、高沢の著作

宿命―「よど号」亡命者たちの秘密工作

について

面白い本でしたが、それ以外の面白いノンフィクションを書く能力、あるいは意思は、彼にはなかったのでしょう。

と書いています。

私がこの本を読んだのはずいぶん昔だったので、内容を詳細に覚えているわけでもありませんが、「面白い」とは思ったものの、やや内容に不審な点も感じました。よど号グループである岡本武吉田金太郎の件が、やや情報不足で高沢の想像の部分が多いと感じたのと、あとよど号グループの海外工作で、それが日本の反核運動に大きな影響を与えたというところです。

岡本と吉田の件は、正直これといった情報に欠けるのである程度想像や飛ばしで書くところもあるのかもしれませんが、ウィーンを拠点として発行されていたミニコミ誌によど号メンバーが参加していて、それが日本の反核運動に大きな影響を与えたとかいう主張には、さすがに「???」と思ったわけです。第20章「ウィーン工作」で、文庫本は参照していませんが、単行本では、p.314~327です。そもそも反核運動というのは、日本だけでも署名協力者をふくめれば1千万単位になるはずで、そんな大規模な活動に、いちミニコミがそんなに多大な影響力をもたらしたなんてことがあるのか、あったら、他でも大問題になるはずですが、私の知る限り高沢の本以外で、この件で本格的に突っ込んだものを知らないのですが、それはどういうことか。

それでどうもこの本のこのくだりは、相当悪質なデマ取材とデマ内容のようですね。こちらの記事をお読みになってください。

8月6日の広島における「ダイ・イン」とよど号メンバーは無関係だ

以下、上の記事をお読みになっていただいたうえで読んでください。

正直高沢とよど号グループのリーダーとされる田宮高麿との間で最初にどのようなやり取りがあったのかも、田宮はおろか高沢も死んじゃったので確認も問い合わせもできませんが、どうもこれ、田宮の話したとされる自画自賛発言をさらに大げさに高沢がふくらました、故意にデマを書いたとしか思えませんね。で、そのために、日本の反核運動を、よど号グループの政治工作に牽強付会して結び付けたと。呆れ切って言葉もありませんね。

おそらくですが、高沢も最初は、かなり大規模な工作があったのではないかと思ったのかもしれませんが、取材をすすめるうちに、「大した話でない」「そんなに大げさなものではない」と認めざるをえなかったのでしょう。で、取材したのにもったいないと思ったか、本を面白くするためにはデマも辞さないと考えたのかはともかく、大げさなデマに仕立てたと。それでこんな本が、講談社ノンフィクション賞受賞ですからねえ(呆れ)。講談社のスタッフや審査委員の目は、節穴なんですかね? さすがにみんながみんな不審なものを感じなかったとは考えにくいんですが。

実際例えば次のようなくだりがあります。つまりよど号グループがかかわったとされるミニコミ誌に出た政治文書の関係です。

・・・「結成宣言」を採択した。

「宣言」は次のような内容で出されている。全文は無理にしても少しだけこの宣言文を読んでみよう。チュチェ思想や金日成の本を読んだことがある人には、この宣言文を覆っている”チュチェ思想”の影が理解できるはずである。(p.321)

この後この「宣言」の抜粋が引用されていますが、引用は略します。上の記事に、全文の写真が収録されていますので、興味のある方はご参照ください。

で、

”チュチェ思想”の影が理解できるはずである。

って(苦笑)。

そんなもん理解できっこねえだろ!(苦笑)。

「影が理解できるはず」なんていう腰の引けた記述で、まともに取り合うようなものとも思えませんが、そこまで言うんなら、たとえばこの文言は、その関係の文書によく使われるものであるとか、なんらかの傍証が必要でしょうに。要は、実体のないことについて無理やりもっともらしいことを書いて読者をだまくらかしているだけのことじゃないですか。どんだけ馬鹿でクズなんだか。だいたいこの本の読者で、金日成の著作を読んだり、チュチェ(主体)思想に知識のある人がどれくらいいるのか。いやしないでしょ、ほとんど。もうこれは完全な悪質極まりないデマ記述です。なおご紹介したブログ記事の筆者の方は、

この文章に"チュチェ思想"を感じるほどに思想に詳しくないので論評は避けますが、当時の学生運動的な延長線上にある文章には読めるかなと。

と評しておられます。私もそう思います。「反帝」とか「反米」とかを唱える組織の常套文言の羅列でしょう。だいたいこんなものは、いちミニコミ誌に掲載されたものでしかなく、そんなものが多大な影響をもたらすはずがない。

それでこういうようなところを新潮社の編集者、ノンフィクション賞の審査員のかたがた、事前審査をした講談社のスタッフその他は、不審に感じなかったんですかね。全員が全員「なるほど、これはチュチェ思想の影響を如実に感じる」などと考えたとは、ちょっと私には思えませんね。不審に思いながらも見て見ぬふり、読んで読まないふりをしたのではないか。ていうか、私もそうでしたから(苦笑)。

でさあ、そう考えると、やっぱり高沢がこの本を書いた後これといったジャーナリスト活動ができなかったのもわかりますね。Wikipediaに

 拉致被害者家族の集会等で講演を行なっていた。

とありますが、これはジャーナリストとしての活動ではないでしょう。また失礼ながら高沢は、家族会にいうべきこと、彼らの耳に痛いことを話していたのか。家族会がそういった話をする人間を寄せ付けるとは思えないので、たぶんしていないでしょう。けっきょく拉致被害者家族たちに耳障りのいいことしか話をしていなかったのはないか。ノンフィクション賞を受賞したのはいいですが、けっきょくその後まともな仕事のオファーが高沢にあったのか、あったとしてそれにこたえるだけの能力が高沢にあったのか、まったくどうしようもないと思いますね。

で、高沢といい出版元の新潮社といい、なんでこんな無茶をしたかというと、けっきょく相手が北朝鮮とかよど号グループとか、あるいは元ミニコミ発行者など、デタラメ書いても訴訟の可能性がない連中だからだ、どんなデマ記事だって大丈夫だし、世間も(反北朝鮮だから?)見て見ぬふりをしてくれる、大目に見てくれるという判断じゃないですかね。で、そういう態度はけっきょくその後は通用しなかったということでしょう。bogus-simotukareさんは、高沢の死をご教示くださった記事に私が投稿したコメントに、

 ご紹介の記事読みましたが、広島の反戦平和運動を誹謗する完全なデマじゃないですか。高沢も最低のクズですね。
 忘れられた存在となって早死にしたのも自業自得と言うべきでしょう。

とお書きになっています。まさにそうだと私もそう思います。呆れかえった話です。けっきょく単なる「アンチ北朝鮮」「反北朝鮮」「金体制打倒」という時流にのっとった、媚びただけの話です。

それはそうとご紹介した記事に引用されているように、

とこんなデマ話を真に受けていたらしい内藤陽介って、なに考えているんですかね? あまりに浅はか過ぎはしないか。お話にもなりません。私も彼の本を過去に読んでけっこうおもしろく思ったこともあったんですがねえ。そもそも「ダイ・イン」の関係なんて、高沢本にだって書いていないじゃないかよ、馬鹿っていうものでしかありません。内藤のWikipediaなどでも、彼の本を出す出版社が、どんどんマイナー出版社になっていますから、つまりは劣化した、その程度の評価しかないのでしょうが、なんともはやです。

非常に興味深い記事を書いてくださった電脳塵芥さんに感謝してこの記事を終えます。

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本日福岡県警元警官が被告である家族3人殺人事件の最高裁における口頭弁論がある(実行する前にちょっと冷静になれれば、このような事態にはならない)(追記:12月8日に判決が決まる)

2023-10-24 00:00:00 | 社会時評

前にこんな記事を書きました。

今年は、4人(あるいはそれ以上)の死刑が確定するかもしれない(今後は、あらたに1年でこれだけの数の死刑囚が確定することは当分ないのではないか)

それでその記事でご紹介した新聞記事を再引用します。今年の6月の報道を。


自宅で妻子3人殺害の元警察官 10月に最高裁弁論
2023/6/14 17:34

福岡県小郡市の住宅で平成29年、妻子3人を殺害したとして殺人罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた元県警警察官の中田充被告(44)について、最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)は10月24日に上告審弁論を開くと決めた。2審判決が死刑の場合、最高裁は慣例として弁論を開く。

直接証拠はなく、弁護側は「外部による犯行の可能性を排除できない」などと無罪を主張した。

令和元年の1審福岡地裁の裁判員裁判判決は、3人の死亡時間帯に外部からの侵入形跡がないことから外部犯の可能性を否定。「3人の命を奪った結果は重大」として、求刑通り死刑判決を言い渡した。2審福岡高裁も支持した。

そして、本日が、その10月24日です。弁護側と検察の弁論がされ、後日判決期日が指定され、たぶん1か月後くらいに判決が出ます。重大案件ですのでめったなことはいえませんが、おそらく上告は棄却され、死刑が確定する公算が高い。

私は死刑反対論者ですので、中田被告への死刑判決やその可能性がある死刑確定に賛成するものではありませんし、現状弁護側は冤罪を訴えていますが、それはここでは問わないとして(申し訳ございません)、これはこの事件に限った話ではありませんが、人を殺す前に、そんなに長い時間でなくても冷静になれればいいんですけどね。私が繰り返し取り上げている「宮崎家族3人殺害事件」だって、殺す直前に多少なりとも冷静になれれば、家族3人を殺すということにはならなかったでしょう。家を出るくらいで話がすんだはず。たぶん今回の事件の中田被告も、「殺すことはない」という結論に達したでしょう。世の中殺人事件といってもいろいろですが、家を出て行けば話が済む程度のことで、殺人という最終的かつ究極の手段で解決(成敗)してしまったのは、被害者は当然のこととして、加害者にとっても、加害者・被害者の双方の周囲の関係者にとっても、本当に不幸な話です。もちろん死刑事件に話は限りません。

世の中特異な犯罪者みたいな人もいます。シリアルキラーとか一度に多数の人を殺害する事件など。性犯罪の常習者や殺害をふくむ悪質な犯罪者などそういった人物は正直どうしようもないというレベルですが、宮崎の事件や中田被告、あるいは誘拐事件の犯人などは、その多くは、そんなにものすごく悪質な人間ではないでしょう。死刑になるような重大犯罪をした人物であっても、みながみな、まったくどうしようもない悪質な犯罪者であるということでもないと思います。そういう人たちは、だいたいにおいて精神的に強度に追い込まれている人たちなのでしょうが、やはり殺す前にほんの少しでも落ち着くことですね。いま殺さなくても、明日殺すこともできます。明日は、また同じことを考えればいいのです。たいていの人間はそうしているのでしょう。もちろん話は、死刑に値するような殺人事件に限りません。先日記事を書いた、佐賀県で両親を殺してしまった九州大学の学生(犯行時)も、殺す直前にちょっと冷静になれれば、たぶんあそこまでの事態にはならなかった。

裁判員裁判というのも、重刑・厳刑のために導入されたわけではない(当たり前)(再説)

本来なら痴漢とか盗撮、窃盗(万引き)なども、犯行する直前に「こんなことしたらやばい」「自分の人生台無しになる」「やらなくても生きていける」とか考えられればいいのですが、依存症の人間は、それでは犯行をおしとどめられません。が、殺人となると、一部の性犯罪などをのぞけば(性犯罪一般がそうですし、特に連続する殺人が伴う事件は、おそらくなんらかの依存状態にあると考えます。小平事件大久保清事件、福岡3女性連続強盗殺人事件など。以上の事件は、犯人は全員死刑を言い渡され執行済み)その多くはたぶん依存ということではないと思いますので、思いとどまることは可能です。というわけで、殺人予備軍の方々は、ぜひ殺す前に1分、いや10秒でも冷静になって殺すのをやめてほしいと思います。殺すより、逃げるなどはるかに良い解決方法はいくらでもあります。あえていえば、殺されてしかるべき人間なんてこの世にはいませんが、あなたが殺そうとする人間はおそらくそのほとんどは、殺す価値すらもありません。

11月5日追記:判決が、12月8日にきまりました . 

福岡・小郡の妻子殺害、12月8日上告審判決

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頭の中身がどれだけ時代錯誤なのか見当もつかない

2023-10-23 00:00:00 | 社会時評

櫻井よしこがまたまたすごい記事を書いていました。もちろんほめているわけではない。

皇位継承安定化に必須の学習院再生

タイトルだけでだいたい内容は想像できちゃいますし、またそれが正しいのがなんとも(呆れ)。

このような問題意識を持って、10月6日、「言論テレビ」は竹田恒泰氏と評論家の江崎道朗氏を招いて学習院問題を論じた。学習院は江戸時代後期、孝明天皇の時代に皇族の子弟のための学校として発足した。明治、大正、昭和を通して宮内省の直轄学校だったが、敗戦でGHQの大鉈に切り刻まれた。まず皇室から切り離され、学習院は単なる民間の一教育機関となった。それまで皇室の資金で支えられていたのが、他の教育機関同様、文部省(文科省)の予算を貰うようになった。一方、戦後の風潮の中で学習院の教育は左傾化していった。そしていま、学習院はかつての姿をほとんど失い、ただの私立の、それもかなり左傾化した学校となっている。竹田氏が語る。

「なぜ左傾化したか。理由のひとつがGHQの政策です。GHQは日本弱体化には国柄の土台を崩し、日本を精神的に骨抜きにすればよいと考えた。第一の標的が皇室だったのは明らかです。皇族を教育する学習院、皇室及び日本国の歴史の真髄を研究する皇學館大学、國學院大學も同じです」

学習院が左傾化したなんて言う事実はありませんが(「左傾化」でなく、まともな大学になったということです)、それがそのまま今日まで続いているのは、つまりは大筋で学習院もそれでいいと考えているということです。それは国民もおなじでしょう。皇室だってそうです。当たり前じゃないですか。

だいたいこれ、上の引用にも名前が出てくる江崎道朗が以前にした「講話」(苦笑)と同じじゃないですか。内容は、下にリンクした拙記事を参照していただければいいとして、賛否以前にそもそも

占領軍の上部組織である極東委員会は1946年7月2日、「日本の新憲法についての基本原則」を決定、皇室民主化の方針が打ち出された。その結果、①国政についての発言権が剝奪され、②新皇室典範は憲法の下位に置かれ、③「宮中・府中の別」は否定され、④皇室自律主義も否定された。

これに伴い、明治時代から整備されてきた皇室関係法令、具体的には皇室令80件、付属法令38件が廃止された。当時の政府は独立回復後、関連法令を再整備するつもりであったが、結局は政府や議会の怠慢で再整備されずに今日に至っている。

いったいどれだけ頭が時代錯誤なのか(そんなん日本の安全保障と何の関係もないじゃん。また秦郁彦と田村秀男の堕落ぶりもすさまじい)

という意見は、世間でどう考えられているのか。江崎および「国家基本問題研究所」界隈は、だからそれを「再整備」しなくてはいかんという考えなのでしょうが、それ現実性があるのか。怠慢とかいいますが、つまりはそんなことは当時も今も、役人にも保守系政治家にも、「どうでもいいこと」「過去のこと」「不要不急」「自分以外の誰がかやってくれればいい(しかしやらないでもかまわない)」ということでしかありません。中曽根康弘とか安倍晋三とか、国家基本問題研究所が好む首相の時代も、長期政権ではありましたが、そんなことに連中は手を出さなかった(内心はどうだか知りませんが、たぶんそんなことに興味はなかったでしょう)わけです。そういうことを国家基本問題研究所の連中は意図的に無視していますが、中曽根とか安倍とかいう人たちですら全くといっていいほど手を出さなかったことを今後できるのかです。できないでしょ、そんなこと。

それにしても「左傾化」ねえ(苦笑)。でさあ、こんなことはいまさら書くことでもありませんが、こんなこと言われたって学習院だって迷惑でしょうに。学習院の関係者も一般国民も、たとえば学習院大学の、文科省から宮内庁への管轄移管とか(連中が希望しているのは、つまりはそういうことでしょう)など、そんなことを支持するのか。役人や国会議員で、本気でそんなことをどうにかしようと考えている人がいるのか。学習院の中にも、特異な右翼や天皇至上主義者(篠沢秀夫みたいな人)もいるでしょうが、そんなのは少数でしょうに。宮内庁への管轄移管なんて、そんなことが可能なのか。不可能にもほどがある、馬鹿も休み休み言えというレベルでしょ、こんなの。

学習院は日本の国柄の基である皇室の藩屏を教育する機関だった。将来、日本を背負っていく責任感と素養を重視した。そのためには初等、中等教育が最も大切なのだ。

「皇室を知る、天皇を知る、日本を知る、そういう授業を組む。初等科から入って、高校を出たら立派な日本人であり、堂々たる皇室の藩屏だねと、みんなが認めるようなカリキュラムが必要です。もう一つ、学習院には日本研究の核となる皇室関係の貴重な資料をはじめ、膨大な歴史資料があります。日本のことを学ぶのに最適な大学が学習院なのです。そのことを前面に出し、世界中の日本研究者に選ばれる大学になることです。そこに本当に日本を守りたいという気概を持っているご家庭のお子さんが入る。そういう本来あるべき姿に戻すことが、学習院が息を吹き返すための最大の鍵なのです」

学習院の再生は皇室及び日本の安定に欠かせない要素なのだ。

そういうことを主張する櫻井(慶應義塾大学中退・ハワイ大学卒)も竹田恒泰(慶應義塾大学卒)も江崎(九州大学卒)も学習院には通っていないのですが、それはともかく。

そもそも前天皇(現上皇)が、米国人女性(エリザベス・ヴァイニング)に教育を受けたり、現天皇が旧敵国である英国(オックスフォード大学)に留学しているなんて状況で(ちなみに現天皇の奥さんは、日本と米国でほぼ半々の期間教育を受けている)、そんなのはまったくの過去の話であり、いまさらそれをどうしようかなんて、まさに時計の針を逆回転させるようなものでしょう。だいたいいずれ天皇になるであろう悠仁親王は、進学先として東京大学や東京農業大学、筑波大学などが取りざたされて、学習院に進学するという話は現段階聞こえてこない。実際にどこの大学に進学するかはわかりませんが、ともかく皇室→学習院に進学しなければならんという時代ではない。現天皇直系である愛子内親王は学習院大学に通っていますが、東京大学ほか他大学への進学も取りざたされたし、小室眞子佳子内親王は国際基督教大学(ICU)に進学している。佳子さんは学習院大学を途中退学してICUに入学しており、2人とも高校までは学習院です。どういう事情で2人が、ICUを進学先に選んだのかは知りませんが、本来神道の総元締めであるはずの天皇家の人間ですら、他宗教を建学や教育理念としている大学に進学するのも、今日ではOKということです。そんなご時世にこんなことを堂々と述べるなんて、どれだけ頭の中身が時代錯誤なのか。

櫻井は、

左翼勢力も同様に考えた。結果、学習院や皇學館、國學院などは執拗に攻撃され、左翼系の学者達が入り込んだ。たとえば福島瑞穂氏は学習院女子大の客員教授を11年間も務めた。また、佳子内親王が最初に入られた学習院大の文学部教育学科では一時期、第二外国語は中国語と韓国語しか選べなかった。

とまで書いていますが、うんなん櫻井や竹田、江崎レベルの右翼ばっかり教員として雇ったり非常勤や客員で雇用したら学生だって嫌がって入学しないでしょう(苦笑)。親も高校の教員も、そんな大学行かせたがりません。学習院の偏差値が落ちます(笑)。だいたい日本のリベラル系憲法学者の第一人者である芦部信喜氏は、東京大学を定年退官した後学習院大学の教授になりましたが、芦部氏が教授になったので「よし、学習院で芦部先生に学ぼう」と考えた学生は多いはず。「安全保障関連法に反対する学者の会」発起人である教育学者の佐藤学氏も、東京大学を退官した後学習院に行きましたが、これだって実力や見識が認められたわけであり、学習院だって芦部氏や佐藤氏に専任教員になってもらえたのは大変な誇りでしょうに。でもこの連中にとっては、許しがたい学習院の堕落・裏切りなんでしょうね。どんだけ馬鹿で非常識なんだか。

しかしこの文章、竹田や江崎レベルの極右活動家ならこれくらいのものを書いて発表しても不可解ではありませんが、いちおう元(現在の彼女はジャーナリストじゃないでしょう)ジャーナリストの肩書を持っている人間の書く代物じゃありませんね。つまりは、櫻井は竹田や江崎なみの極右政治活動家だということです。たださすがに竹田や江崎は、「週刊新潮」には(現段階)連載はしていませんが、櫻井はねえ(苦笑・呆れ)。

この記事は、bogus-simotukareさんの記事からヒントをえました。感謝を申し上げます。

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鹿児島・宮崎JRローカル線と地鶏紀行(2023年3月)(4)

2023-10-22 00:00:00 | フォトログ

やはり南国の雰囲気がありますね。駅近くにあるホテルチェーンの姿もあります。

つばめですかね。

絵馬です。

なかなか難しい(苦笑)。

今回は観光はできませんが、また機会を作って遊びに来ます。

構内に入ります。

ツバメの巣がありました。

あまり人はいませんね。

電車が来るのでホームに人が増えました。

乗ります。

「秘境駅」ではないかもですが、まあ秘境駅ですね。青井岳駅です。

南宮崎駅行きです。

車両はきれいです。817系です。

南宮崎駅に到着します。

本来なら宮崎駅へ行ってそこから徒歩でホテルに行きたいのですが、諸事情あってタクシーを利用します。運転手氏と、桜の話やプロ野球キャンプの話などをしました。運転手さんに付き合ってもらったわけです。

ビジネス宮崎ロイヤルホテル」です。このホテルを選んだ理由は、単に安かったからというきわめて即物的なものです。

部屋です。簡素ですが、私にはこれで十分です。

では、これから宮崎の街に繰り出します。

ホテルを出ます。

(つづく)

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