経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

コロナ肺炎による医療崩壊とかに関して

2020-11-29 17:36:20 | Weblog
 コロナ肺炎による医療崩壊とかに対して

 コロナが再び盛んになってきている。ここ連日一日の感染者総数が2500名に達している。為に重症者が増え、入院施設に事欠き、医療崩壊とか言われている。それに対して一案があるので披露開陳したい。その前に「GO TO」政策は継続すべきである。交通を制限し、人口移動を縮小してもそう大きな効果はないと思う。菅総理は一喜一憂せず、「GO TO」を継続してほしい。感染者総数より死者の数の方が重要である。幸い日本では死者数は少ない。医療の問題より経済の方が重要である。新聞には内閣は危機感が足りないという、専門家の言葉が躍っている。あまり専門家の意見を信用しない方がいい。彼らだってどうしていいのか解らないのだから。専門家の視野は小さい(だから専門家という)。政治家は違う。大局的見地から総合的に判断しなければならない。感染症で死ぬのも、経営不振による自殺で死ぬのも、死ぬ点では同じだ。専門家の意見をあまり尊重する必要はない。そういうのも私が専門家であるからである。各国の発表する数字などあてにならない。コロナに対して医学的には現在のところはできる事をして、後は傍観するしかないのだ。できる事は今まですべてしてきた。人口の移動をすべて止めるわけにはゆくまい。感染者数より経済指数の方が心配なのだ。どうせ何をやっても悪くしか言われない。それがメディア、世論というものだ。
 ところで一案とは何か?全国に、特に大都市、感染多発地帯に簡易病院を作ったらどうか。建築資材は別に木材やコンクリ-トである必要はない。人工素材で良い。雨露がしのげ、冷暖房と換気ができればいい。100床から300床くらいの規模の病院を大急ぎで作る。設備は簡易化する。肺炎に特化した医療設備のみにする。一般の血液検査、救急設備、X線関係と循環器関係の機械のみで良い。必要なら後から設備は追加する。普通の病院でコロナを診ているから支障をきたすのだ。病院建設には自衛隊の工兵の協力を仰ぎ、突貫工事で行う。能率よくすれば1週間で大体の設備はできるはずだ。そう金が要るとも思えない。用地の事で問題が生じても強引に押し切る。使用後はプレミアをつけて返還すればいい。
 医師をどうする。医学部在籍の最終学年の生徒(今でも6年制だと思うが)を動員する。志望にするか義務化するかは状況による。そして一定期間(6か月以上)簡易病院に勤務したら、卒業後の実習や国家試験は免除する。俸給は出す(多額である必要はない、こずかい程度でいい)。その間の授業料は国が出す。生命保険には強制加入させる。費用は国か自治体が払えばいい。感染症専門の指導医を適宜配置する。
 医療は実際にやってみなければ習熟できない。逆に言えばやればできる。6回生にもなれば医学の基礎知識や常識は習っている。あとは実習のみだ。コロナは肺炎だ。肺炎なら焦点となる器官は肺臓と心臓だ。医学で一番重要な臓器である。そこの疾患を集中的に学習する。医学生にとっても千載一遇の機会だ。学習効果を上げるためには少なくとも半年の臨床は必要だろうな。併せて感染症、免疫、抗生物質、公衆衛生などに関する講義もすればいい。
 看護師に関しても同様だ。看護学科の最終学年から募集すればいい。医療は医師と看護師でもっている。以上の事を提案する。      2020-11-29
(付)この程度の提案くらいすでに政府の腹の中にはあるとおもうが?
「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行


                 


   日本における人口減少に関して

2020-11-17 14:46:03 | Weblog
日本における人口減少に関して

 産経新聞の日曜コラムに松浦論説委員が時々日本の人口減少を論じ警鐘をならしておられる。言われることはごもっともだが、残念ながらその対策への提言は少ない。ここで私なりの提言をしてみる。
 私が小中学生であったころ、つまり60-70年前は人口過多で産児制限が盛んに喧伝されていた。当然食料は足らず、まずいインディカ種の米をアセアン諸国、特にタイか輸入有していた。米は配給制であった。学生食堂には米券を持って並んだものだ。それが1960年代前半だった。だから人が多すぎるのかと思っていた。それが1970年代だったかなあ、人口減少が一部の識者で言われ始めた。要点は人口増加率の速度が落ちてきたらしい。人口そのものは増加しているのである。物理学でいえば飛距離の微分の微分、つまり加速度が落ちてきたということだ。しかし一番目に触れる数値つまり人口数は増加していった。だから私も含めて人口学者を除く多くの人は格別の関心は持たなかった。確か2000年代の中半頃に人口は最大になり(1億2600万人くらいかな)2010年代になって人口は減少し始めた。新聞などにその種の記事が取り上げ始められたのはこのころからである。世間の関心も高まった。日常風景としては町中老人ばかりになった。私の従妹が住む岡山県のある都市のある町では10年前60歳以下の人はいなくなった、と言う。
 人口減少で一番怖いのは内需の減少による経済の衰退である。もっとも人口が減れば減るで対策はあり得るのだが。
 私の知る範囲では人口は、鎌倉時代初期1000万人、江戸時代初期2000万人、明治維新時3000万人、太平洋戦争開戦直前7000万人、1955年8000万人、2000年1億2600万人になる。戦国時代の人口増加は農業生産の増大に依る。江戸時代は農業に加えて農村手工業が発展した。注目すべきは明治維新後の75年間の増加だ。人口は約2・7倍になっている。高度成長期(及びそれに続く安定成長期)の50年間の増加率は0・5倍だ。この両期間に発展した主力産業を取り上げてみよう。前者では繊維、鉄道、船舶が中心であり、後者では自動車、家電、精密機械(パソコンを含む)そして社会福祉である。道路建設つまり土木、住宅建設そして鉄鋼は両時期に同程度の比重を占めている。後者では軍需産業の比重が少ない。こう考えるとでかくて重厚長大な物を作る方が人口の増加に資するのかもしれない。
また前者の主力製品は生活必需品であり、後者のそれはもちろんあった方が良いが、あえて言えば奢侈品である。
 明治初期の米の反当り(0・1ヘクタ-ル当たり)1・5石(240㎏)であり1955年(昭和30年)時点では3石(現在では4石強)である。2倍の生産増大と見ていい。そしてその時点から日本人は米を喰わなくなった。通常私の子供の頃は一人1石消費が基準であったが現在ではその60%である。米作一般に農業の衰退も人口減少に寄与しているようである。
 対策としては中短期と長期の二つがある。重厚な物の生産が必要なら家屋をどんどん作ればいい。特に若者、若い夫婦用の家を造るべきである。それらをまとめて新しい街を作る。マンションなどの耐用年数を縮小する。工場の機械設備なども同様だ。自動車などはいずれ不要になるだろうから公共の交通機関をもっと重視する。
長期的には地方の振興、農業の復活が第一だ。その為には人口を地方に移転させなければならない。老人の介護施設は地方に移動させるべきだ。これだけで直近の農業需要が増える。
特に強調するべきことは子供を産んだ若い夫婦には児童手当を与える事だ。それも児童数に比例する以上の割合で給付する。一人までは1、二人で1・5、三人以上産めば3-4つまり一人産んだ場合の給付の3倍以上にする。
 逆に独身者への課税は重くする。特に結婚していて子供の無い場合の課税は一段と重くする。育児とは経済学的に見れば人的資本の増大であり、重要な生産行為だ。
 参考までに言えば夫婦共稼ぎの場合は課税優遇はしない。また夫婦のどちらかが(妻の場合が相応しいが)退職すれば労働人口は減る。それはロボットなどの機械で補えばいい。
 現在一部の人間が、多様なる性とか言っている。挙句の果て同性婚を容認しろなどと言っている。それに乗せられて一部の短慮な市長たち(例えば兵庫県宝塚市)に容認の動きがみられる。馬鹿々々しい限りだ。人口減少に拍車をかける。フランスがいい例だ。今回のフランスではコロナで大騒ぎになった。日本の比ではない。この国では自由婚(別に役所に届けなくても婚姻と認められる制度)らしい。コロナの災禍に際してこの国の民衆は自己主張が強く、他者との協調性はなく(つまりわがままで)、当然の注意事項を護らず、好き勝手に振る舞っている。再度のロックダウンや医療崩壊は近いと言う。婚姻制度があやふやだと民度・規律も乱れる。
 ついでだから現在はやりのテレワ-クについて寸言する。必要ならやればいいが、一定数の人間が集まってこそ仕事は成立する。集合するそして対面で会話する事は共同体維持に必須なのだ。仕事には集まらないとできない事が多い。特にいわゆる日本的経営にあってはこの事は必要だ。テレワ-クでは創造的会話(イノヴェ-ションのきっかけとなる会話)ができるのか。加えて人間が家に閉じこもればそれだけで弊害が起こる。うつ病や引きこもりを助長するだろう。
 また人間が家に閉じこもれば公共の交通機関は消滅するだろう。個人は隔離された狭い地域に閉じ込められてしまう。コロナ災禍が終わったらその点は慎重に考えてみるべきだ。
                             2020-11-17

「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行


秋篠宮真子様の結婚云々に関して

2020-11-16 12:21:19 | Weblog
秋篠宮雅子様の結婚云々に関して

昨日かの新聞で報道されたが、秋篠宮家の真子様が従来からの予定通り某氏(固有名詞は忘れた)との結婚の御意向を述べられた。この婚姻の計画に関しては某氏の家の諸種の事情(特に親の負債)により、慎重にすべし、つまり婉曲な反対意見が多かった(皇族だから婉曲なのである)。私はこの事件が公表された数年前から、この婚姻には反対している。
 今回の御意見発表でやれやれと思った。あくまで反対である。一般庶民つまり我々の場合でも反対である。釣り合わぬは不縁の元という古来からの箴言があるが、これは本当である。皇族は日本人の代表である。それに釣り合った結婚をしてほしい。
 私は皇族の結婚は公事であり、一定の法のもとに決められる(つまり牽制される)べきものと思う。皇族は庶民ではない。尊貴な身分である。皇后陛下も上皇后さまもご自分の意志だけで結婚されたのではない。皇族の婚姻は公事であることを忘れてはいけない。私は皇族の婚姻に対しては皇族そして政府などで構成される正式の機関が必要であると思っている(この件に関してはいずれ出版物で詳細に述べるであろう)。この点歴代の内閣は安倍内閣も含めて怠慢であった。政治家に皇室の日本にとっての意味が解っているのかと問いたい。菅首相もしっかりしてほしい。
 真子様は現在の気分としては我意を通されたいであろう。しかしあえて明言する。恋愛感情というものは良く持って3年である。この期間を過ぎたらなにやらツキが落ちたように感情は薄れる。せいぜい良き思いでくらいのものになる。反対に結婚は一生のものである。軽々しく離婚再婚を繰り返すべきものではない。三年間の悔いと一生涯の悔恨とどちらを取るかは慎重に考慮されてほしい。
 真子様は恋愛を為された。それで十分なのである。人間にとって恋愛を為す事、恋愛感情を持つことは人間として必須の要件である。しかしそれはあくまで恋愛の次元に留まるべきである。恋愛が結婚に結びつけばなお良いが、恋愛と結婚の双方に同様の感情はあり得ないし、また持つべきではない。恋愛が結婚に継続する場合、そこには必ず若干の幻滅が伴う。私は職業柄、恋愛にも結婚にも詳しいつもりだ。少なくとも他人の恋愛や結婚の実態を客観的に見れる立場にある。
 世の中には自由恋愛を賛美する軽薄な輩が多いが、誤解を恐れずに言えば、自由恋愛と淫売の差異は判然としないのである。
 真子様の恋愛には敬意を表する。同時に皇族という立場を忘れられてはけない。皇族とは古来「雲の上の人」なのである。                2020-11-16

「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行


アメリカの大統領選挙と経済事情

2020-11-16 02:19:23 | Weblog
アメリカの大統領選挙と経済事情

 今回のアメリカ大統領選挙の経過はおもしろく観戦させてもらった。両陣営とも盛り上がるには盛り上がるだけの理由があったようだ。昨日の産経新聞(?)にアメリカの所得格差の実例が出ていた。同国ではトップ3人の富豪がアメリカの資産の50%を所有していると言う。上に極めて篤い税構造らしい。この記事を信じれば一人の超富豪の個人資産は500兆ドルになる。これだけの資産を現物資産(工場・機械・建設物・インフラそして人的資産など)で持てるとは思わない。資産はそのほとんどが株になる。資産の大部分が株式なら、それに相当する現物資産はあり得ないし、それに相当する雇用もありえない。もし雇用があるのなら資産構造はちがってくるはずだ。
 ならこれら富豪の持つ株式を支える実体経済は何か?どこか?答えは日本ではないのか。日本しかありえない。中国はアメリカに輸出しているが肝心の元はドルで支えられている。EUは域内に弱小国不景気国を抱えて青息吐息だ。後進国に投資するとすれば農業へのそれがせいぜいだろう。日本は最大の対外純債権国であるのみならず、世界最大の預金国。個人や企業などの預貯金総額は2500兆円を超える。米国は逆に最大の債務国でその総額は1000兆円を超える。符丁が合う。アメリカとしては日本の企業活動があまり活発では困るだろう。資金がそちらに逃げるからだ。日本は適当に不景気で余った資金で米債を買ってほしいのがアメリカの本音だろう。
 では日本はどうするか?いっそ米債を売るか。そう舵をとって実行すればドルは暴落する。アメリカ企業の実態からみて、ドルは20円-30円くらいになるかも知れない。GDPは日本と同じくらいになるな、GDPってそんなもんか。20年前当時の橋本首相が訪米した時、冗談で「いっそ米債を売ろうかという気になる時もある」と発言したとたんにアメリカの株価は急落した。すでに平成不況に入っていたが前後10年のアメリカによる日本叩きはものすごいものだった。IMFのアジア版AMFはアメリカによって潰された。ほぼ直後にアジア金融危機が起こった。
 さて日本はどうするか?いっそアメリカの主要企業を買い占めて経営を立て直すか(これは一種の日米合同を意味する)?極論すればシナと組むという選択肢だってあるのだがね。                           2020-11-16

「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行

過疎の不安、農業は国防に必須の産業

2020-11-11 13:46:02 | Weblog
    過疎の不安、農業は国防に必須の産業

仮に日本の農業が絶滅して産業は商工業だけになったとしよう。人口数を不変とすると超巨大な大都市が10個くらい散在してその他の地域は無人の草原山林になる。都市間の交通網、電力通信水道配給網の保全は極めて不安定になる。無人の荒野は犯罪者の温床となり治安は悪化する。何よりも無人の地は他国の侵略を簡単に招く。国防は不可能になる。都市と都市の間に農業地帯があることにより、水と食料と生活必需品そして諸種インフラが供給され、人間が安心して住める居住可能な地域となる。この居住可能空間の基礎の上にのみ都市生活は安定して成立できる。軍事施設の設置も可能になる。
農業の維持は国防にとって必須の作業であることを強調したい。仮に日本の産業が商工業のみになれば国土の大半は森林原野草原となり居住は放棄される。電気通信交通水道などのインフラは大都市周辺のみに限定される。軍隊の派遣、軍需物品の輸送も困難になる。本来居住可能でありながら放棄された土地は容易に他国に侵襲される。人間の住んでいない土地の防衛は極めて難しい。
 
(注)アメリカ合衆国西南部の大部分はかってメキシコに領有されていた。しかしその地の人口は非常に少なかった。東方より進出してきた合衆国移民が居住し占拠しその地は合衆国の領土になった。人工希薄地域を守備することは極めて難しい。中国によるチベット侵略も同様である。
「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行




旧宮家復活に関して

2020-11-08 19:29:31 | Weblog
旧宮家復活に関して

 昨日の新聞に自民党のある委員会が、皇位継承の一環として旧宮家出身の人物を天皇の養子にする、という案が出されていた。それに触発されて考えてみた事を若干述べる。以下参照。

「旧宮家復活の過渡的段階として、彼らに財政援助をするのも一つの方法である。同時に皇族旧皇族懇親会を国家の正式機関として設置すべきである。この会に総理大臣はじめ政府閣僚も参加してもいい。むしろ参加を勧める。皇位継承資格は現在のところ未だないが、生活の維持(従って血統の維持)と皇位継承の可能性は保持しておくべきである。」

なおGHQ(占領軍司令部)による宮家解体は新憲法制定と意図を一にする。旧宮家復活は憲法改正と同じ意図を持つ。私はそれを期待する。
                        2020-11-8
「君民令和、美しい国日本の歴史」文芸社刊行


「君民令和、美しい国日本の歴史」 序文

2020-11-08 13:32:28 | Weblog
   
「君民令和、美しい国日本の歴史」 序文

 大東亜大戦後の歴史特に日本史の記述には共通した傾向がある。それは日本の歴史を劣ったもの・遅れたもの、欧米あるいは中国の歴史の外縁に位置する付属的従属的歴史とする観方である。
 私はこのような悪弊を排して日本史を語りたい。日本の歴史を優れたもの、強いもの、自在独立したものとして描きたい。日本の歴史は安定した婚姻制度、秀れた民衆仏教を持ちその延長上に欧米に劣らぬ政治経済制度を発展させてきた。詳しくは本分を見られたい。
 この本の記述は宗教、婚姻、経済の三つの要因の相補相即性に主眼が置かれている。これら三大要因が相互に影響しあって出現したものが天皇制である。天皇は現人神である。同時に君民一和、君民平等であり、民衆も現人神である。私は歴史を記述しつつ、単なる事実の記載を超えて、君民一和・現人神という思想を抽出した。そして歴史を一刀両断し歴史と哲学を溶融せしめた。ここに私の著作の意義がある。
 著述に当たって事実は必要な部分のみを取り上げ30項目に要約した。説明には拘泥せず、記載は簡潔短切を旨とし、全体の文章の量は意図して少なくした。余分な事実の列挙、長い文章は私が意図する哲学性の理解を曖昧で不鮮明なものとする。
 特に難しい事実を取り上げた記憶はない。この本を読むには高校の歴史程度の知識があれば充分だと思う。
 玩味熟読されたい。
                                   著者

「君民令和、美しい国日本の歴史」注釈の目次

2020-11-07 14:27:19 | Weblog
「君民令和、美しい国日本の歴史」注釈の目次 (完結)

(1 聖徳太子)
略年表、時代区分について、神武東征、大王(おおきみ)、聖徳太子の家系、聖徳太子の政治、法興寺と法隆寺、大化の改新、王権と蘇我氏、三経義疏と竜樹、相撲・和の精神の体現、白村江の戦、壬申の乱、大臣・大連・大兄、日本の歴史における海の意味、奴隷制と宦官、傭兵・虐殺・酷刑、異端審問
(2 大仏開眼)
年表、時代区分、官制、政争、仏教伝来、天平の僧行基、大仏期限について、女傑光明皇后、なぜ宗教は政治にとって必要なのか
(3 記紀神話)
成立年代、出雲系神話、挿話、オルギ-(性的狂騒)、備中神楽、他国の神話との比較
(4 万葉集)
成立、万葉集の特徴、和歌と歌人、大伴家持、同性愛賛歌
(5 神仏習合)
守と仏、神宮寺建立、実践仏教、密教、最澄と空海、仏教理論のまとめ、僧兵と菩薩僧
(6 摂関政治)
藤原氏の台頭、摂関政治の確立と藤原氏の婚姻政策、業平と道真、内邸政治、儀礼としての政治、摂関政治の緊要な部分のまとめ
(7 勅撰和歌集)
八代集、古今和歌集、後撰集から千載集まで、新古今和歌集、歌人達(上)、歌人達(下)
(8 源氏物語)
なぜこのような大作が生まれたのか、源氏物語の主題、源氏物語あれこれ、それだけ後宮が力を持っているのに流血事件は皆無だったのか、紫式部の生涯、源信
(9 愚管抄)
慈円の生涯、仏教思想の概略、顕冥の道理、院政、平家物語(前)平家物語(後)
(10 ご恩と奉公)
中世社会の年表概略、清盛と頼朝、平重盛出生秘話、執権政治の確立、得宗専制へ、鎌倉幕府陰謀史、元寇・モンゴルの来襲、封建制度(フュ-ダリズム)、古典的な武士像・源宛と平良文、一所懸命そしていざ鎌倉、戦術の変化(歩兵と騎兵)
(11評定衆と貞永式目)
評定衆、貞永式目、日本と英国の比較、金沢貞顕・ある北条一族の人生、青砥藤綱・鎌倉武士の合理性
(12一揆、宮座、悪党)
「悪党」とは?、一応の妥協としての幕府御家人体制、非御家人、農村生産力の増大、武装する農村、あたら椎兵力、武装の再編成、寺社勢力・直接民主制・僧兵、新しい結合原理・一揆、一揆・郷存・座、土一揆・徳政一揆、足軽、本来幕府自身が悪党ではないのか、中世における経済の発展、経済人平清盛、銀と木綿、悪党列伝①源義経、悪党列伝②楠正成、悪党列伝③赤松円心、悪党列伝④日蓮、倭寇
(13連歌と茶道)
応仁の乱、千利休、能楽、御伽草子、浄瑠璃説経、町衆、一休宗純、禅宗
(14親鸞と日蓮)
浄土思想概説、法華思想概説、親鸞の思想、日蓮の思想、親鸞の生涯、日蓮の生涯、一向一揆と法華一揆
(15徳川幕藩体制)
徳川幕府成立に至る道程、秀吉の戦法、経済人豊臣秀吉、関ケ原の戦い、徳川家康、幕府の大名配置、参勤交代、庄屋仕立の徳川幕政、幕府の朝廷への対応、中江藤樹、鴻池善右衛門
(16)武士道・男道
職能意識、外国では、三つの武士道、荒木叉右衛門・鍵屋の辻の決闘、男色大鑑、西欧における同性愛者、同性愛に関する一考察
(17元禄時代)
商品作物の栽培、野中兼山、徳川綱吉、貨幣と経済、忠臣蔵、三井高利
(18)大岡忠相と田沼意次
年譜、大岡忠相は徳川吉宗の懐刀か、公事方お定書、田沼意次の昇進、郡上一揆、運上、印旛沼干拓、蝦夷地開発、南リョウ二朱判、意次失脚、田沼時代の文化、蘭学者たち、大田南畝、与謝野蕪村
(19)藩政改革(1)
一揆、献策の時代、藩校造立・教育爆発、幕府の朝廷への対応、島津重豪、石田梅岩・石門心学
(20)藩政改革(2)
夜明け前の時代、天保の改革、蛮社の獄、島津斉彬、川路聖謨、小栗忠順、江戸小咄三題、からくり儀右衛門・田中久重、新宗教ないし民衆宗教、二宮尊徳
(21)江戸時代の経済政策
イギリス産業事情、銀行の役割、貨幣と経済、銀行の簡単な作り方、由利公正・日本で始めて紙幣を造った男 
(22)荻生徂徠
荻生徂徠の生涯、朱子学・宋学、徂徠学1弁道、徂徠学2弁名、徂徠学3太平策と政談、徂徠とホッブス
(23)本居宣長
本居宣長における解釈の意義、解釈学、詩歌・文学・演劇、本居宣長の後世への影響、慈円・日蓮・宣長
(24)文化としての天皇
江戸時代の朝廷、公卿の家格、藤原定家、年中行事、大嘗祭、民衆と朝廷公卿、花園天皇-天皇の理想的あり方の一つ
(25)歌舞伎と浮世絵
江戸時代文学史概観、近松門左衛門、滝沢馬琴、柳亭種彦、日本文学考
(26)村方騒動
百姓とと村の変質、村の治安、小林一茶、国定忠治、二宮尊徳
(27)処士横議
年譜、眞木和泉、木村喜毅、和宮内親王、献策の時代、田中久重、からくり儀衛門、徳川慶喜
(28)明治維新
年譜、廃藩置県、秩禄処分、地租改正、明治6年政変(征韓論)、明治14年政変(大隈失脚)、臥雲辰致、藤田伝三郎、岩崎弥太郎
(29)西郷隆盛
年譜、島津斉彬、藤田東湖、大久保利通、勝海舟、徳川慶喜
(30)福沢諭吉と渋沢栄一
大隈重信、山辺丈夫、中上川彦次郎、福沢桃介、松永安左衛門、藤原銀次郎、池田成彬、小林一三、武藤山治、大河内正敏、高峰譲吉、津田梅子