経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

3/24の日経

2015年03月24日 | 今日の日経
 今週の日経ビジネスは「2000万人の貧困」ということで、なぜか、本コラムと同じテーマだったね。2000万人は大変なボリュームだが、社会全体から見れば小数派だ。彼らを支持基盤にするだけでは、政策は変えられない。いかに、貧困でない人にもメリットがある政策を生み出すかがポイントになる。

 田村俊一編集長は、「まずは企業の稼ぐ力の復活、必要なのは労働力の再配置」となるのだが、異次元緩和で景気が上向いたのに、消費増税で所得を吸い上げたら、稼ぐも何もない。縮んだパイの取り合いだ。低賃金もミスマッチばかりではあるまい。財政再建は大事でも、加減というものがある。

 高度成長期は、議論はあるが、総じて言えば、金融引締めと積極財政の組み合わせで、ドルショックに驚き、金融まで緩めたところに失敗があった。今は、真逆のマクロ政策をしているから、経済の舵取りは相当難しいよ。バブルにならないうちに、どう締めるか、それでいて、物価と賃金を上げるように財政を調整しなければならない。少なくとも、本コラムで示したような政策の道具立てはしておきたいね。一本槍ではとても無理だ。

(今日の日経)
 原発の電気を新電力へ。景気判断8か月ぶり上げ・月例。住宅・価格上昇、高値取引。経済教室・働き方改革の視点(下)・阿部正浩。
 ※昨日の濱口桂一郎さんの論考も良かったね。

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