経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

3/26の日経

2015年03月26日 | 今日の日経
 第一生命の熊野英生さんの『賃金上昇率の目途』(3/23)が興味深かったね。物価(除く生鮮)と所定内給与は、よくフィットし、しかも、物価が先行しているように見えるというのは、重要なファクツ・ファインディングだと思うよ。このあたりの議論は、本コラムでも、「神の見えざる手」で取り上げたことがあった。

 消費増税後、渡辺努先生が作っている「日次物価指数」が面白くてね。値上げにチャレンジしては、売上げが落ちて調整するという繰り返しがされているように見えるんだな。チャレンジが成功し、収益が伸びて初めて賃金に還元できるわけで、「物価が上がると、賃金が上がる」というのは不思議なようで、案外、正しいかもしれない。

 そうすると、マクロ政策的には、最初の一押しが大切で、あとは好循環を、途切れさせずに、いかに回すかが重要ということになる。景気か上向きになると思うと、目端の利く経営者は、人手を早めに手当しておこうとするから、賃金増も自然な動きだ。緊縮好きの御当局さえ居なけりゃ、上手く回るんだがね。

(今日の日経)
 ハイブリット車を5割に。全米自動車労組が12年ぶり要求。リークアンユー・労働力逼迫後に20%賃上げ。太陽光で海外製品4割超へ。

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