経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

8/23の日経

2012年08月23日 | 今日の日経
 こういう記事を見るとうれしくなるね。今日の日経の「パート時給が上昇」の記事だ。生産回復から所得増、消費増、そして、雇用増へと波及していく、正常な経済成長の姿である。今の日本では「政策需要に支えられてのもの」という声が強いが、2010年には景気対策を一気に10兆円も切って失速させたから、その印象が強いのではないか。

 振り返れば、2006年には、4兆円も国債を減額したと自慢して、その後の景気停滞のあおりを受け、夏の参院選で死に体になった政権もあったねえ。回復期に、野心的な経済運営を行って失敗ばかりしていたから、正常な回復の姿が、みんな分からなくなっているように思う。余計な「改革」などせずに、自然な回復を大切にしたいものだ。

 今日の経済教室の成長戦略は、清算主義、緊縮財政、金融緩和という、よくある「小さな政府」路線だ。体を鍛えることは大切だが、いきなり負荷をかけたらケガするだけ。量とか手順とかがなければ、意味がない。この路線の特徴は、弊害は具体的だが、効果は抽象的なこと。今、日本経済は回復している。「上手くいっているものは、いじるな」だよ。

(今日の日経)
 新興国の通貨安の収益圧迫。パート時給が上昇、消費復調で求人増。脱デフレの入り口。原発ゼロの扱い焦点、意識調査でそろう。米空軍中枢に自衛官。政策経費71兆円上限は15年度も。7月貿易赤字5173億円。再エネ100%からの挑戦。パーク24が営業最高益。不動産投信に再び資金流入。経済教室・星岳雄、アニル・カシャプ。看護学部の続く新設。

※駐車場の好調さも景気回復の証。トップ企業が最高益というところから好況は始まる。※消費増税が決まって、早くも住宅に駆け込み需要が生じているとか。思わぬ景気対策になっている。所得状況の改善による自然なもののようにも思うがね。

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