経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

8/24の日経

2012年08月24日 | 今日の日経
 日経センターの短期経済予測が出たが、消費増税に伴う駆け込み需要をGDP比0.7%とした上で、「1%台という低成長の中での駆け込みは、その後の反動でマイナス成長に陥るリスクをはらむ」とする。妥当だと思うし、エコノミストの大方の見方ではなかろうか。

 問題は、マイナス成長に突っ込むような、財政当局のどうしようもない経済運営が大手を振って歩いていることだろう。日本のエコノミストは、明らかに問題のある政策に、どうして反対しないのか。上げ幅の圧縮を口にしなければ、責任を果たしたとは言えまい。

 日経の論説陣も、予測の意味を玩味すべきである。センターのまじめな研究の結果を生かせないのでは、圓城寺さんが泣くよ。予測は「日本必敗」を示している。これでは、事前のシミュレーション結果を無視して、真珠湾攻撃をした「昭和16年の敗戦」と同じではないか。

(今日の日経)
 シェールガス革命が素材に波及。米住宅市場ようやく底入れ。儀礼なき外交で日韓緊張。太陽光発電にオリックス1000億円。iPadで問診票。放射性廃棄物の暫定保管を提言へ。台湾・全信号機をLED化。東芝が次世代水道網。コマツ・中国工場稼働率30%下げ。経済教室・短期経済予測・愛宕伸康。

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新型天然ガス「シェールガス」開発にわく米、陰でうごめく中国―【私の論評】正しい判断をするため、今こそ正しい情報開示が必要か? (yutakarlson)
2012-08-24 10:24:13
ブログ名:「Funny Restaurant 犬とレストランとイタリア料理」

こんにちは。私たちは、1970年代にシンクタンクのローマクラブが、20年後に化石燃料が底をつくという報告をしたことを思い出すべきです。結局その20年後には、石油が枯渇するということもなく、40年後の今日を迎えています。この間に、既存型の新たな鉱床が発見されたり、さらに、従来は採算性がないといわれていた、シェール・ガス・オイルの掘削技術が発達し、さらに、潜在埋蔵量はかなり増えています。化石燃料全体ではこれをも含めてもあと数十年しかもたないとする説と、あと数百年はもつという楽観的な見方の二通りがあります。いずれにせよ、正しい情報を得て、正しい判断をしていくことが重要だと思います。いずれに転んだとしても、原発即全面停止などを主張することは、全く愚かしいことです。少なくとも、誤った情報に扇動されることなく、自分の頭で考えて情報を取捨選択していく必要があります。詳細は、是非私のブログを御覧になってください。
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