経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

8/5の日経

2014年08月05日 | 今日の日経
 今年度のGDPの見通しについて、他のエコノミストがプラスとしているのに、本コラムがマイナスと見るのは、7-9月期のV字回復を想定していないからだ。むろん、実質賃金の低下による回復の「天井」ができていることが理由である。加えて、V字なら、6月や7月に兆候がないのは不自然だ。

 さすがに、他のエコノミストも7月の数字が出れば、V字を見限るだろう。V字を達成するには、7月を失うと、8,9月で取り返すのは、ほぼ不可能になるためである。したがって、この時点で、先行きに関する世間の見方の大きな転換が訪れよう。まあ、政府は8月の数字が出るまでガンバルかもしれないが。

 テクニカルな話だが、マイナスになるかは、輸入減や在庫増がどの程度になるかにも左右される。もっとも、これらが消費減を補って成長を支えるにしても、経済実態の悪さには変わりがない。他方、消費がマイナスになると、今は誰もが高めで想定している設備投資も巻き添えを食い、成長の足を引っ張るのが普通だ。

 ただし、「消費が死んだ」としたのは、設備投資は、まだ死んでないという意味もある。成長が「立てない」までも、ゼロ程度で這うことができれば、老朽化している設備の更新というペントアップで持ちこたえる可能性もないとは言えない。これも、9月の短観で下方修正されるようだと、もう望みが消える。いずれにせよ、夏が正念場だ。

(昨日の日経)
 日米首脳が11月会談へ調整。新興国の外貨準備が膨張。核心・英国営医療・大林尚。りそな・公的資金をほぼ完済。ガソリン価格と事故は相関。内燃機関磨くマツダ・西條都夫。急落した住宅価格・太田康夫。経済教室・住宅政策・山崎福寿。

※署名の良記事が多かったが、太田さんのは、これぞ日経というもの。

(今日の日経)
 企業年金掛け金増額しやすく。中国主要小売り初の前年割れ。余暇消費11年ぶり活況。長期金利見通し下振れ、増税影響を意識、想定以上33%。経済教室・空き家対策・米山秀隆。

※金融市場にも不安が広まってきているね。

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