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経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

消費は「鍋底」ではない

2014年07月30日 | 経済
 シュールレアリズムで有名な画家のルネ・マグリットに、リンゴを大きく描いておきながら、「これはリンゴではない」というタイトルを付け、違和感を誘う作品があるが、今日の日経が「鍋底型」の消費支出の図を掲げて、「消費回復 緩やか」という見出しを付けているのには、シュールなものを感じたよ。

 図は、日経と同じく、昨日公表の家計調査における、二人以上世帯の季節調整済指数の消費支出(除く住居等)である。鍋の縁のように急落し、平らな底をはう形だから、昔は「鍋底型」と言ったものだ。確かに「緩い回復」はウソではないが、この調子では、駆け込み前の2月に戻るだけで10か月もかかる。

 筆者のざっと見た感じだと、4-6月期の消費は、前期の伸びの倍を超える落ち込みになり、駆け込みの「貯金」を使い果たして底を割ることになるのではないか。4-6月期の経済成長は、年率で-9%にもなるかもしれない。なお、日経は「雇用改善が下支え」だが、6月の労働力調査の季節調整値の就業者数の伸びはゼロであった。



(今日の日経)
 空き家率最高の13.5%。みずほ4割減益。ホンダ最高益。最低賃金16円上げ、生活保護との逆転解消へ。消費回復 緩やか。景気は夏以降に上向く。大機・どこへ行く経済白書・横風。経済教室・多数者の専制・石川健治。

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