経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

小売が跳ねた販売統計

2014年10月29日 | 経済
 昨日の「商業販売統計」、もとい、名を改め「商業動態統計」になるのか。これには、ちょっと驚いたね。小売業の季節調整済指数が前月比+2.7と飛び跳ねた。この変動幅は、過去10年でもベスト10に入る大きさで、震災時や消費増税時に次ぐ。しかも、前月の+1.9から連続の急伸であり、何が起こったのかという感じである。

 財政当局が「7-9月期は悪天候で消費が低迷」と予防線を張ったところで、前期比+3.5%のV字回復になるのだから、経済の神様ってホント意地悪だ。東大物価売上指数に兆候は見られなかったし、9月の百貨店、スーパー、コンビニは、ともに前年比マイナスだったから、筆者にも予想外の数字である。

 9月は年間でも販売額の小さい月なので、早めの秋物、生鮮の高値、車の決算対策といったものが重なり、季節調整値を大きく動かしたのかも知れない。それなら、10月は反動で落ちることになるが、筆者は「9月は8月の反動が出るかも」と思っていたらくらいだから、どうなるやら。なにせ意地悪だからね。消費総合は鉱工業生産を使うから、今日の結果も注目だ。


(今日の日経)
 コンビニで即日受け取り。少子化対策より交付金? 、都市の若者支援急務・瀬能繁。日常消費もたつく・マヨネーズやパンが値上げ前水準に。9月商業販売統計・都市や高額品は堅調で二極化。消費増税予定通りに78%・市場関係者。内閣府報告書案・少子化対策の倍増を。漢方生薬をミャンマーやラオスから。経済教室・脱為替経済へ・行天豊雄。

※瀬能さん、正論です。※販売統計の記事は良い出来だね。

(昨日の日経)
電力の地産地消広がる。ジェネリック通知で8割切り替え。9月車国内生産3.3%減。消費増税有識者会合・反対の立場は数人。日銀の成長率0.6%程度に下方修正。外食売上高4か月連続減。一目均衡・太陽光価格・西條都夫。海外勢は再増税警戒、8~9割が先送り容認。経済教室・地域包括ケア・筒井孝子。

※西條さんの言うとおり。日本の産業政策の能力を疑うよ。

(一昨日の日経)
 国内新車販売は計画届かず500万台割れ。イタリアの銀行で資本不足続々。低価格車の高まりでダイハツ25%減益。太陽光の次は小規模石炭火力の乱立。経済教室・病床数の再編急げ・高橋泰。

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