経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

10/23の日経

2014年10月23日 | 今日の日経
 昨日、貿易統計が公表になり、これにより7-9月期は貿易赤字が若干膨らむ程度という結果となった。7-9月期GDPへの外需寄与度は、ニッセイの斎藤太郎さんも指摘するように、-0.1くらいのものだろう。小さいけれども、増税判断で注目される7-9月期GDPの足を引っ張ることになる。もっとも、輸出は着実に増して来ているから、iPhoneの輸入が抜ける次期はプラス寄与になるかもしれないな。

 本田参与は再増税を1年半先送りして2017年4月にしたいようだね。正直、壊してしまってから遅らせると言われても、虚しさを覚えるよ。「物価2%になったら、必ず増税する」というような経済状況に則した経済運営の方針を確固とすることが大切で、それが市場の信認につながるし、実際に経済や財政を再建することにもなる。

 それが難しければ、「2年に一度、1%は上げる」という条件を付けても良い。このペースなら、社会保障の自然増とマッチするので、需要を一気に抜いて成長を潰してしまうという危険をかなり軽減することができる。とにかく、経済状況を無視し、期限を縛り、一挙の増税を呑ませるしかないという、お恥ずかしいレベルの経済運営から脱することが必要だ。

(今日の日経)
 地銀が子育て支援。9月貿易統計・もたつく輸出、アジア薄日。1-9月訪日客1000万人に迫る、14年は1300万人うかがう、国内消費後押し。自民・再増税へ本格議論、本田参与が講演。小1の40人学級復活で歳出抑制。ECBが年明け国債購入か。地中熱を深く掘らず回収。経済教室・確定拠出年金・臼杵政治。

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1 コメント

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Unknown (ひげ)
2014-10-24 05:29:41
成人病こじらせて入院し、点滴(金融緩和)でやっと動けるようになってきた所で、「運動療法(増税)だ!」とフルマラソンさせて半死人に逆戻り。退院(デフレ脱却)してからウォーキング(段階的な消費増税)くらいから始めれば健康体に戻れただろうに…。

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