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経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

2/18の日経

2014年02月18日 | 今日の日経
 10-12月期のGDPが発表され、実質で年率1%増という結果だった。2/2に書いたように民間予想の中でも最も低いレベルとしていたから、まあ、的中というところだろう。消費総合指数の数字が妙に高かったので、もう少し消費が高くなる可能性はあった。それでも、民間予想の平均は、どうしてこんなに高いのかと疑問だった。アベノミクスを信じたい気持ちが、そうさせているのだろうか。

 現状分析も2/2と変わらない。消費増税で内需を潰しても、外需とそれに伴う設備投資で補うという戦略は崩れた。「大雪のせい」とされる米国の停滞、理財商品の破綻で金利が上がり始めた中国と、雲が広がってきた感じた。賃上げへの期待を語る向きも多いが、1997年には2.9%の賃上げでも2%の消費増税に耐えられなかったのだから、大概にすべきだ。筆者の関心は、景気後退で済むのか、デフレ・スパイラルまで行くのかに移っている。

(今日の日経)
 高齢者が働く人の1割に。法人税率下げても税収増。10-12月期GDP1.0%増。タイ経済がデモで減速。製造業の経常益68%増。経済教室・賃上げの環境整備・医療など非営利では労働投入増も賃金下落・宮川努。

※KitaAlpsさん、「我々は皆ケインジアン」なのですよ。現実の経済が上手く行っていないと思う人が、古典派的な経済学のワルラス体系の中で、どの前提や機能が違うなら、そういう現象が表れるのかと考えるなら、それはケインジアンになるということでしょう。
 違いを求めるところは、「オールド」なら賃金の下方硬直性、「ニュー」ならメニューコスト、小野善康先生は際限ない貨幣愛、岩井克人先生は需要不足下の予想の誤謬と様々です。あとは、それらにどのくらい現実味があり、実り多い対応策を導けるかだろうと思います。

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