経済を良くするって、どうすれば

経済政策と社会保障を考えるコラム


 *人は死せるがゆえに不合理、これを癒すは連帯の志

若者は失うものがない

2012年03月30日 | 経済
 今日の日経の一面論説「消費増税・先送り若い世代にツケ」は、今の世論をよく表したものに過ぎないから、実さんを、特に批判しようとは思わない。しかし、少し前の常識は、インフレで困るのは、資産や年金を持つ高齢者で、デフレで困るのは労働力しかもたない若者というものだった。「若者のために増税・緊縮を」は、最近始まった異色の政治思想だ。

 「言葉」の起源を調べるのは、政治学の基本だから、誰がこれを広めたか、調べてみると面白いと思うね。高齢者と若者を分割統治し、経済運営の拙さに矛先を向けさせないのは、支配のための基本的な技法だが、されてる側の人間には、なかなか自覚できないものだ。自分を超える観点は持ちにくいからね。民族対立を利用しての植民地支配は、高校の世界史でも習うと思うが、誰も自分のこととは思わないのだよ。

(今日の日経)
 計画白紙で1兆円要請。消費増税・先送り若い世代にツケ・実哲也。国債協力銀行に奥田氏。話し合い解散論が相次ぐ。円高修正・株高の死角。長期金利1%割れ。日本の年3.4%成長予測・OECD。車国内生産が2月19%増。大機・人口と経済成長・与次郎。経済教室企業の技術適応・柴田友厚。

※破綻させると混乱は大きいが、そうしないと死んだと分からない人が出る。最も難しいのは、現実を認めさせて意識を変えることだ。※円安は資源高を通じて消費を弱らせる。それが出る前に所得増に結びつけたい。※日本国債は売りを仕掛けられても、元に戻ったということ。※QEが楽しみになったね。本コラムの元旦予想は当たるかな。

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