勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
基本的に、すべて自腹です。

フィフス・ウェイブ / The 5th Wave

2016年05月02日 | 洋画(アメリカ系)
謎の地球外生命体“アザーズ”の攻撃で、99%人類が死滅してしまった中、生き残りをかけて闘う女子校生の姿を描く。

『インデペンデンス・デイ』など、これまでも地球外生命体が地球に攻め入ってきて、地球人を絶滅寸前まで追い込むというストーリーの物語は多いですが、その中でも群を抜いて、詰めが甘い。4th Waveまでの盛り上げは良いんだけど、最後の詰めの5th Waveがねぇ。「え、そうくるか」と。見ていて薄々「あれ?怪しすぎる」と思ったんですが、その通りかと。

そう言う意味では、まぁB級かな。なんかなぁ、もう少し捻れば、もっと面白い作品になったと思うんですけどねぇ。それが何となく残念ですね。

タイトル フィフス・ウェイブ / 原題 The 5th Wave

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 J・ブレイクソン
出演 クロエ・グレース・モレッツ(キャシー・サリヴァン)、ニック・ロビンソン(ベン・パリッシュ/ゾンビ)、ザカリー・アーサー(サム・サリヴァン/キャシーの弟)、ロン・リビングストン(オリバー・サリヴァン/キャシーの父)、マギー・シフ(リサ・サリヴァン/キャシーの母)、アレックス・ロー(エヴァン・ウォーカー)、マイカ・モンロー(リンガー)、リーブ・シュレイバー(ヴォッシュ大佐)

追憶の森 / The Sea of Trees

2016年05月02日 | 洋画(アメリカ系)
富士山山麓の青木ヶ原樹海を舞台にした、一度は人生を諦めかけた男の再生をめぐる物語。

いやぁ、青木ヶ原樹海では磁石が狂うという伝説がまだ信じられているんですねぇ。しかもそれが、ハリウッド映画の設定にまでなるとは。実際に磁石が来るって、どこにいるか判らなくなるということは無いんですよねぇ。まぁ、青木ヶ原樹海が自殺の名所という件についても、無くはないけどと言う感じだと思うんですが・・・。

基本的に物語は、マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツの3人で進みます。って言うか、ナオミ・ワッツは回想シーンでの登場なので、実質、マシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人とも言います。

“現在“を示すマシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人のシーンに時々、マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの回想シーンが挿入されるという、ありがちな作りなのですが、なぜマシュー・マコノヒー演じるアーサーが、青木ヶ原樹海までやってきたのか自然に理解できるように仕上がっています。でも、アーサーが人生に絶望する理由が、「え、こう来るのか」と言う、ちょっと捻りのある理由でしたね。実は途中で、薄々「これはまさか・・・」と思い始めていたんですが、案の定・・・。だってねぇ、途中のあそこまで上手く運んでいて、それ以外の理由というとね・・・。

どうでも良いんですが、マシュー・マコノヒーがナオミ・ワッツの履いている靴を脱がすシーンで彼女の足が一瞬映った時、思わず「土踏まずスゲー」と物語と関係ないことを思ってしまいました(苦笑)。だって、物凄くくっきりと持ち上がった見事な土踏まずなんだもん(笑)。

なんか、一人の人の人生を振り返った気がします。“ナカムラ”の正体は・・・と気になりますが、アーサー自身だったのかもしれませんね。中々深い作品でした。

ほぼ全編日本(青木ヶ原樹海)が舞台ですが、アメリカ映画です。こう言うのも、何か珍しいですね。

タイトル 追憶の森 / 原題 The Sea of Trees

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2015年/アメリカ
監督 ガス・バン・サント
出演 マシュー・マコノヒー(アーサー・ブレナン)、渡辺謙(ナカムラ・タクミ)、ナオミ・ワッツ(ジョーン・ブレナン)