河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1057- さらば渋谷HMV 2010.8.22閉店

2010-08-22 21:48:27 | 日記・エッセイ・コラム

渋谷のHMVには最初のころは頻繁に通った。クラシックフロアだけだったがずいぶんとお世話になった。しかし、何年か前にクラシックフロアにジャズフロアが越してきて同居を始めたのを境にほとんど行かなくなってしまった。個人的にはあの時点で渋谷HMVは終わっていた。

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今の渋谷のHMVは昔の万葉会館跡に引っ越したもので、その前は東急本店通りにあった。センター街に20年あったわけではない。

駅を降りて東急本店通り(今の文化村通り)を東急に向かって歩いていくと右側のビルの一階に最初のHMVはあった。クラシックは例によって冷遇されていて、手前右隅にこじんまりとコンパクトにおさまっていた。ここに寄ることはほとんどなく、CDの大型店の概念ができる前で、またバブル真っ逆さまの少し前で、お酒ついでの六本木のWAVE方面が多かった。

今でこそ、N響定期を聴いた後タワーレコードで物色して帰ることもあるが、当時NHKホールを後にしてCDショップに寄って帰るという発想がなかったようだ。

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タワーレコードとHMVは歩いて10分ぐらいの距離。クラシックファンというのはCD1枚買いという人はあまり多くなく、バケツをぶら下げて買い漁る人が割と多い。こんな買い方なので価格にも割と無頓着な人が多い。でも輸入盤は微妙に値段が両店で異なっているので、また電車代をかけずに行ける距離なので、ふらふらと気になるところもあった。

またタワーレコードとのすみわけは販売戦略で当然やっていたと思うのだが、クラシックの新譜など限られており、輸入盤で濃淡をつけるか、あとはジャンルで力の入れ具合を施すぐらい。

同じCDをべたべたとのべつまくなしに置く手法をなんというか知らないがタワーレコードはその典型であり、HMVはそのような並べ方はしていなかった。これも販売戦略というものなのだろうか。CDを手に取ってさわってみてみることをほとんどしないので、置き方視覚的要素などどうでもよくて、なにがどこにあるのかがわかればよかった。いずれにしてもだんだんとタワーレコードの圧倒的品数に明らかに勝負がついたのも、ネット買いが流行るより前だったと思う。

その昔、悪友S君とは渋谷で飲む機会が多く、そのときはHMVを待ち合わせの場所によく使わせてもらったものだ。ソファが置いてあるので、CDをまとめて手に取り座ってじっくり見たりして。

センター街から道玄坂にでて上り、今は昔、無残な姿となってしまった百軒店にもいいお店があった頃ですね。

HMVCDを買い、百軒店のいつもの小料理屋にはいり、音楽談義だけでは飽き足らず、買ったCDの見せっこ。子供みたいなもんだが、深夜まで会話がはずんだものだった。

終わり。

(記憶だけで書いてます)

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