河童メソッド。極度の美化は滅亡をまねく。心にばい菌を。

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OCNから2014/12引越。タイトルや本文が途中で切れているものがあります。

1048- ジャナンドレア・ノセダ N響2005.2.19

2010-08-04 00:22:59 | コンサート
2005年2月19日(土) 3:00pm NHKホール

シュトラウス 「カプリッチョ」から 月光の音楽
シュトラウス 「インテルメッツォ」から 4つの交響的間奏曲
シェック ホルン協奏曲
ブラームス ハイドンの主題による変奏曲

ホルン:松崎 裕
ジャナンドレア・ノセダ 指揮 NHKso.

あまりに激しい指揮振りである。ものすごいしゃくりあげは度を越している。本人は外見を全く気にすることなく、まじめな顔でひたすら振りまくっている。このミスマッチが誠実さを助長させる。本人はいたって生真面目。違和感が無く音楽も指揮に沿ったものであり好感度が高い。現在、昇り竜のごとき活躍のようだが全くうなずけるものがある。動きと音楽の流れの一致が見事だ。日本にも振りまくりの指揮者がいるがほとんどが空振り以外の何物でもない。
当初は松崎のホルンが目当てであったが結果はノセダの一人勝ちだ。ホルン協奏曲はかなり難しい曲だと思うのがいまひとつぱっとしない。カプリッチョは樋口が吹いていたので今日は豪華といえば豪華ではあるが。
シュトラウスを一聴しただけでオペラの指揮者だとわかる。音楽が大きい。何気なく音楽にはいり、だんだんとヒートしてくる。表現に起伏があり、音楽がオペラの一場面のように燃え、場面が想像できる。現場経験が全く素晴らしい音楽を作り上げる。
ハイドン・バリエーションもしゃくりあげがすごいが、音楽自体はうるさくならず盛り上がる。自然に熱くなる、といったところか。これだけのアクションでありながら、主体は飽くまでも音楽であるということが聴こえてくる音からよくわかる。素晴らしい指揮者である。
おわり