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1983-1984シーズン、聴いたコンサート観たオペラの一覧はこちら。
同じシーズンのMMFから今日はこれ。
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プレ・コンサート・リサイタル
1984年8月14日(火)7:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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ハイドン/弦楽四重奏曲Op.74、NO.2
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クリーヴランド弦楽四重奏団
ドナルド・ワイラースタイン、ヴァイオリン
ピーター・ザラフ、ヴァイオリン
アタール・アラド、ヴィオラ
ポール・カッツ、チェロ
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メイン
1984年8月14日(火)8:00pm
エイヴリー・フィッシャー・ホール
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ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第6番
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モーツァルト/ピアノ四重奏曲第2番K.493
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モーツァルト/弦楽五重奏曲K.593
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クリーヴランド弦楽四重奏団
ドナルド・ワイラースタイン、ヴァイオリン
ピーター・ザラフ、ヴァイオリン
アタール・アラド、ヴィオラ
ポール・カッツ、チェロ
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アシスタント・ゲスト
エマニュエル・アックス、ピアノ
ワルター・トランプラー、ヴィオラ
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不確かでよくわからないが、おそらく初めて聴くクリーヴランドSQのはず。
第2ヴァイオリンの調子が悪かったのかどうか、あまり良くなかった。ベートーヴェンのここらへんのあたりの番号のものは演奏が難しいと思う。技術的なことではなく曲をどうとらえるかといった精神的姿勢の問題である。不安定さはどうしても否めない。この演奏会においては少なくとも最後にやるべきであった。
第2ヴァイオリンの抜けた次の曲のモーツァルトのピアノ四重奏曲はかなり自由な雰囲気が醸し出されはじめ楽しかった。アックスは一見気ままに見えて実は気ままであるといった内容の演奏がモーツァルトのこの明るさにマッチしていると思う。このような方向に音楽をもっていくのも音楽であると思う。私には少しわかるような気がする。たしかにヨー・ヨー・マだと若き大器になりすぎてしまった。
最後のモーツァルトの五重奏曲ではみんなが調子が出てきたと見え、かなりビシッと整った演奏になっていた。クリーヴランドSQはモーツァルト、ベートーヴェンといったものよりも、より現代ものに近い曲目を聴いてみたい。彼らのていねいさはどちらかというと現代ものの方にむいているような気がする。
おわり
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翌々日のニューヨーク・タイムズにクラッチフィールドの評が載った。
総じて良くない。