many books 参考文献

好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

恋はいつもアマンドピンク

2023-11-03 18:07:33 | マンガ

赤星たみこ 1987年 双葉社アクションコミックス
これは今年5月ころだったかワゴン販売的フェアで見つけた古本。
赤星たみこは私が「アクション」読み始めたころは、『恋の街東京』を連載してて、これはタイトルは知ってたんだけど、読んだことなかったんで、ついつい買ってみた。
まあタイトルから想像されるとおり、女性の恋愛事情マンガです、初出はジャストコミック(光文社)1985年2月~12月号だって、「アクション」ぢゃないんだ。
読んでみれば、やっぱ80年代ぽいなぁって感じはするんだけど、ぢゃあどういうのなら2020年代ぽいんだとかいわれても私には答えられないが。
本書に収録されてるのは3つのストーリー。
「PART 1 恋の街TOKYO」では、都内ホテルのパーティ会場でコンパニオンのバイトしてる女子大生が、男友だち二人を天秤にかけるというか手玉にとって、それでいて実は妻子ある中年とつきあってたりする。
>既婚中年(おじさん)とつきあう メリットつったら ハイテクと 経済力だけでしょ
とか、
>あたしたちって 若さと“女子大生”ってゆー 肩書が“売り”じゃない?
>商品価値の あるうちに 楽しんで おかなくちゃ
>ね?(p.67)
とかってセリフが彼女からは出てきます、いーですねえ、この割り切り方というか潔さというか。
「PART 2 をとめの祈り」では、古いタイプのハンサムのカタイ男子学生が、ややコンプレックスの強いマジメな女子大生に紹介される、お互いに紹介の縁とりもってくれた友人のほうに最初はひかれるんだが、なんだかんだで結ばれる。
「PART 3 哀愁のページ」は、25歳独身の高校教師やってる女性が主人公、彼氏はいるんだけどいまいち自分に本気なのかわからない、かつての教え子の予備校生を浮気相手にしちゃおうかと考えてると、現役女子高生がその男子にちょっかい出してくるんでイラっとしたりする。
>女の シアワセ願望が どれほど強いか 男なんてだれも わかってないのよ!
>わたしは わたしを愛して くれてる人と 愛し合いたいのよっ(p.215)
って独白するような恋愛観の持ち主なんだが、最初のストーリーに出てきた女子大生が実はかつての教え子で、その教え子からは
>性欲を認めるのが ハズカシイから それに 愛とゆーコロモをつけてみたり するのよねー 女って
>わたし そんなニセモノの愛を信じるくらいなら 純粋性欲を 信じちゃうわ(p.230)
なんて教えられちゃう、おもしろいっすね、こういうの。
「あたし 目に見えるものしか 信用しないの」って女子と、「どーして愛は目に見えないのかしら」って女子の考え方がぶつかってるさま描かれてるのがいいっす。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日のミトロジー | トップ | くじ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

マンガ」カテゴリの最新記事