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好きな本とかについて、ちょこちょこっと書く場所です。蔵書整理の見通しないまま、特にきっかけもなく08年12月ブログ開始。

イイ大人

2024-03-28 19:20:06 | マンガ
泉昌之 1988年 河出書房新社カワデ・パーソナル・コミックス
これは去年9月の古本まつりで見つけて、つい買っちゃったもの。
なんでかっていうと、おなじ作者の『ダンドリくん』のなかで主人公ダンドリくんが、
>これ 前にも河出書房新社の「イイ大人」 って本の中でボク言ってんだよね
って宣伝しながら言ってるコマがあって、妙にタイトルが記憶に残ってたんで、おおコレがそうかって思ったもんだから。
ちなみに、ダンドリくんが単行本の舞台を変えてまで何を同じこと言ってるかっていうと、朝の駅で
>自動券売機で順番が来てから小銭を出す人 小銭を入れ始めてから目的地までの料金を調べる奴!! ダンドリがなってなーい!!
ってことなんだが、いまになってみればそういう光景、もうあんまり見ることないよねえ、いまだったらどうなんだろ、自動改札に入ってくとこで残高不足と機械に指摘される奴、とかになるのかなあ。
というわけで、この短編集読んでみれば、なかになんと「ダンドリくん」があった、読んだことなかったものなんで驚いた、初出は「スーパー写真塾」となってて年月日は書いてなかったが、もしかしたらこれがオリジナルで、「アクション」で初登場ぢゃなかったのか。
ほかには「一見の客」は、『食の軍師』でもおなじみのキャラクター本郷播が登場して、初めて入った店が酒も肴もとてもよくて、いい店を見つけたとひとり悦に入るんだが、やがて意外な展開が待ち受けているという、泉昌之によくある、らしい一篇だし。
「宴会の日」は、会社の仕事おわりのあとの部署10人くらいでの宴会なんだが、どの席にすわって周りのメンツどういうのがいいかとか作戦考えるんだがうまくいかない、って「最後の晩餐」なんかに似たテイストの話。
おなじことばっかりやってるなあと思うが、そこが安定感のあるおもしろさではある。
コンテンツは以下のとおり。
一見の客
宴会の日
ダンドリくん
豪快さんH
紐育の恐怖
狂った肛門
泉晴紀と久住昌之の「門外不世出写真一挙公開」
食物人間
ヤマダ怒りの朝
生活劇画OBASAN
コメント
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