瀬戸内海の定期旅客航路が確か1日2往復ほど出ていたように記憶します。
夜に神戸港から別府に向けて、昼に神戸港に向けて。
スケッチブックを携えて甲板からスケッチを続けた日が何度もあったのです。
中国山脈の東端にあたる山間の町に住みながら、1時間ばかりで船旅ができることもあって、若いころには瀬戸内海を画題に何度も近くの島々に渡れたのもラッキーでした。
このスケッチのようにほんの2-3分で描いた島と私の間の空気が、限りなく嫋やかな厚みが描けています。
こんな時間がゆっくり流れることを「至福の時」と呼ぶのでしょうかね。
昨日は岡山に住む孫たちが1日だけ帰ってきました。 習慣になっている絵を1時間以上もかけて、みんなで描きました。