JF4CADの運用日誌2.5

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「2019春期 京都非公開文化財特別公開」に行ってきました②

2019-05-20 | 御朱印めぐり
京都古文化保存協会による恒例の「春期 京都非公開文化財特別公開」の続きです。


長楽寺を出て八坂神社を通り抜けましょう。令和の文字だけ金泥にした特別な御朱印を授与しているそうです。

地下鉄東山駅近くに得浄明院があります。歴史は新しく、1894年に皇族伏見宮家の出身である誓圓尼が信州善光寺の京都別院として創建しました。善光寺がどの宗派にも属していないため得浄明院もどの宗派にも属していないそうです(浄土宗とは縁があるらしい)。

誓圓尼の実兄は幕末に「中川宮」と呼ばれた久邇宮朝彦親王で、長州を京から追い出すなど政治力を発揮しています。朝彦親王の孫が昭和天皇の香淳皇后ですから、朝彦親王は新天皇陛下の高祖父にあたります。という経緯で今回の特別公開なのでしょうね。

本尊は善光寺と同じ阿弥陀如来です。本堂の地下を巡る真っ暗な戒壇巡りもできます。

得浄明院の御朱印です。お願いした直後に定期観光バスのご一行が来て御朱印帳が積み上がっていましたからギリギリセーフでした。


得浄明院の西に和菓子の「餅寅」があります。名物は「明智饅頭」です。

隣に明智光秀の首塚があり、餅寅の家が代々首塚を守っているそうです。それなら明智饅頭を名乗っても問題ないですよね。来年大河ドラマになることが決まりましたのでお客さんが増えそうですね。

「餅寅」から白川を渡ると古川町商店街です。かつては生鮮品などを扱う店が多かったのですが次第に寂れ今はゲストハウスなど観光客向けの店が多くなっています。


お昼にしましょう。最近は河原町丸太町にあるタイ料理または台湾料理のお店にしています。今回はタイ料理の方にします。グリーンカレーにトムヤムクン、春巻などがセットになったランチです。


河原町丸太町からはバスで堀川丸太町に行き、乗り換えて堀川寺之内に到着。先日桜の時にも回ってきた場所です。「人形寺」として知られる宝鏡寺のすぐ近くに慈受院があります。

1428年に足利4代将軍義持の正室だった慈受院が創建した臨済宗のお寺で、以来皇族や摂関家などが入山した尼寺です。通常非公開とのこと。

本堂は今回の天皇陛下の代替わりで名を知られるようになった光格天皇の産殿を下賜されたものだそうです。本尊の釈迦如来像や後水尾天皇の念持仏だった阿弥陀如来像などを公開しています。

なんと言っても手入れの行き届いた庭が印象的です。

慈受院の御朱印です。即位記念のはんこ付きです。

たくさん回りましたから本日はここまで。


京都古文化保存協会の特別公開は毎年春秋に開催されています。毎年年明け直後から春先まで行われる京都市観光協会の「京の冬の旅」とは以下の点で違いがあります。

[良い点]
・山科や京都市外など郊外の寺社が公開されることがある
・御朱印が直書き可の寺社が多い

[残念な点]
・拝観料が1カ所800円で600円の「冬の旅」より割高
・説明にあたる学生ボランティアの説明にあと一工夫が欲しい


今回の御朱印情報です(朱印料は特記ない限り300円)。
安祥寺  2種を庫裏で授与。ただし直書きはいずれか1種のみ(選択可)。
雙林寺  1種を本堂で授与。
安養寺  1種を授与。
長楽寺  2種を受付で授与。うち1種は今回の特別公開限定。
得浄明院 4種を本堂で授与。直書きは本尊の御朱印のみで500円。
慈受院  4種を本堂で授与。直書きは本尊の御朱印のみ。オリジナル御朱印帳あり。
コメント
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