平成元年7月1日に小さなタイヤ屋個人店を開業して
法人化したのは平成4年1月4日でした。その間およそ3年（2年半）
いつの間にか 気が付けば小さなタイヤ屋は軌道に乗って
従業員を雇い入れる責任から
厚生年金や労災保険などを完備する「有限会社」化した日です。
「石の上にも3年」を座右の銘に置いて
ある人が言ってくださった「その方に感謝しましょう」という言葉を頼りに
倒産のピンチを乗り越えてから
ひたすら働きまくって利益が出せるようになった結果の法人化でした。
創業したり法人化したり 未経験のことばかりするのですから
何も知らないので 多くの「言葉」を参考にしてきました。
「石の上にも三年」「桃栗三年柿八年」「若いうちの苦労は買ってでもしろ」等
今日は「若いうちの苦労・・・・・」を紹介します。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」 以下ネットから抜粋
若い頃の苦労」…するならば質の高い苦労を
そもそも、「苦労」には種類があります。
するべき苦労と、しなくてもいい苦労です。
ビジネスにおいてするべき苦労とは、
自分の仕事や会社をより良くするためにどのようなことができるかを懸命に考え、実行し、見直すことです。
苦労というよりはビジネスの基本とも言えますが、このような苦労は「努力」とも言い換えられます。
これは、するべき種類の苦労です。
反対に、しなくても良い苦労とは「気苦労」です。
人間関係に悩んだり、人と比較して悩んだり…これらの苦労は大体「取り越し苦労」です。
せっかくするならば、より質の高い苦労ー「努力」をしましょう。
例えば、業務効率化でのアイディア出し、マーケティング、顧客への定期的なアプローチなどをいかに効率よく、
成果を出すかなどに頭を悩ませてみませんか？
人間関係や人との比較など、どうにもならないことに悩んで時間を使うくらいなら
自分の仕事をもっと良いものにするにはということに考えを巡らせる方が良いです。
仕事は地道な作業の積み重ねですが、それを面倒がらずに、いかにやれるか。
「若い時の苦労は買ってでもせよ」は、
若いうちに『面倒なことでも、嫌がらずにやり切れる癖』をつけておきましょう、という意味も含んでいます。
もしあなたが人間関係や人と比較して悩んでいるのであれば、まずはじめに自分のことを徹底的に見直してみましょう。
内省することであなたの新しい面を見た周囲たちがあなたのことを見直し、
その結果関係が良くなったり、そもそも人と比較するといったことに意識が向かなくなるでしょう。
創業当初 抱いた気持ちは まさに負け犬でした。
あるトラブルに巻き込まれて・・・・これは破産否認事件としてのちに被告にされ裁判となりました。
数年後 ある程度の金銭を支払い和解しました。
アルバイトをさせてもらい店の建設でもお世話になった建設会社が
開業の前日に破産されて その渦に巻き込まれた結果
岐阜地方裁判所から訴状が届いて・・・・・・・
弁護士さんを頼ることもできず 自ら準備書面や答弁書を書いて・・・・・・。
事務所を整理していたら キチンと当時の記録が出てきました。
タイヤ屋開業の前日に不渡りを出されて、
開業の日には お客様でなく下請け業者さんたちが
店の工事費の支払い確認に来られれ・・・・・・・・・。
建築請負契約書は 会社と結んでいるので当方には支払い義務はないのですが。
そんなマイナスを背負っての開業でした。
その記録を見て しみじみと思いだしました。
なぜ？どうして？晴れの開業なのに！ついていない！
負け犬根性に被害者意識ばっかりでした。
全て他人のせいにしていた自分があったのを思い出しました。
後ろ向きの思いを背負っての開業では上手く行きません、当たり前です。
いきなり翌月には支払いが出来なくて 業者さんに返品を申し出て・・・罵詈雑言を浴びて。
更に状況は悪化して・・・・・・・。
しかし 捨てる神あれば拾う神がいてくださったのです。
支払いはあとでいいから 頑張りなさい。
そんなに暇ならコーティングをやったら？ 高山に来るなら教えるよ。
極めつけは「その方（倒産会社の社長）に 感謝しなさい。」
エッ 益々混迷してしまいました。
被害者意識で固まっていたのが その方を感謝して許しなさい？
もう訳が分かりませんでした。
でも それから心が妙に落ち着て行って 負け犬根性が消えて行って
助けてくれる人のアドバイスに従って 何とかタイヤを売って支払いをしなければ。とか
せっかくコーティングを教えてくださるのだから高山まで足を運んで教わって。とか
いつしか負け犬根性は消えていって 気持ちが前向きに切り替わったのです。
「どうしようこうしよう」から「やるしかない」へ
見事に自分の気持ちが切り変わったら もう無我夢中で法人化まで一気に走りました。
営業時間は朝10時から夜１０時までです。
今と違って携帯電話もない時代ですから
夜な夜な走り屋さんが集まってきてくれて お店を軌道に乗せてくれたのです。
いつしか負け犬根性は消えていました。
この体験は 忘れられません、心が前向きであれば周囲が応援してくれる！
店に出るのも恥ずかしい思いを持っていた自分が
他と比較することがなくなり
後ろ向きの心だったことを 少しづつ前向きに修正していくにつれ
お店が繁盛していっていつしか自信にあふれるようにならせてもらえました。
法人化してから 裁判も和解に向かい
裁判長との和解金の交渉にも半額まで値切ったりして・・・・・・・。
気が付けば大きな試練は全て自分の身から出たことであり
恨みかけた人は 実は本当にありがたい人だったと気が付いて
おまけに裁判も片付いて 流れは完全に上昇気流になっていきました。
それから26年の月日が過ぎて
思い出の裁判記録が出てきたのは また大きな変化に最中にあることの示唆でしょう。
困難にはチャンスが引っ付いています、シメシメです。
コロナ禍の渦中にあって 創業時とはまた違う変化が始まったようです。
死線をくぐる体験と言っては大げさかもしれませんが
どうにもならないような気がしても
それは大いなるチャンスなんだ！
一度体験した経験はそう訴えかけてきてくれる、
ありがたいことです。
マザーショップであるキーパープロショップ岐阜店が
生み出した子供店舗 キーパープロショップせき店に
月次実績で負けるようです。（あと5時間で結果が確定します）
親が子に追い越される！ 嬉しさと寂しさが混在しています。
今まで開業から常勝だった岐阜店が遂に！
予想は早い段階にしていましたが
勢いのあった店が落ちて なかなかだった店が目覚めて！
時は変化していきます。
倒産寸前が 心の向きが変わるだけでその後30年以上存続し
若造だったおっさんは 還暦を越えていよいよ終活に目を向ける時が来て！
大きな流れはゆっくりと向きを変えて流れます。
私が今あるのは 後ろ向きだった心を前向きに変えれたお陰です。
他人のせいにして後ろ向きになった心を
裁判をはじめいろいろな出来事や人や出来事によって断ち切ってもらい
前向きに変えられたことが全てです。
「心の向き」 また見直しなさい点検しなさい！
それを訴えるために記録が出てき気がします。
ありがたいことです。
平常なら切り替えも難しくないかもしれません、
非常事態に遭遇して
自分の無力さを痛感しながら
それを乗り越えてこそ 「心の向き」の大切さを痛感し覚え込まされました。
この否認事件など
当時大勢の人々に迷惑もおかけし
大勢の友人や知人達にご支援を頂きました。
時は長く進みましたが 改めて御礼申しあげます。
「ありがとうございました。」
笑ってください
５１３万円の弁済義務を負って右往左往し
店には来店もなく 刻々と支払日は近づいて・・・・・・・
負け犬根性が染みついてた当時の私を！
こんな自分でも救ってくださった人がおられたのです。
優しい裁判長は
「いくらなら払えるの？」「半額で和解しない？」とお聴きくださったので
「自分の商売では仕入れは４掛けですから200万なら」と言うと
「仕方はないわね 原告さんそれでいいですね。」
３年を要した裁判が終わった瞬間ははっきり覚えています。
高い勉強代を支払いました。
