ひとり旅への憧憬

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りっくんランドへ行ってきた 5

2024年04月12日 20時46分39秒 | Weblog
室内展示で最後にじっくりと見させてもらったのは、個人装備だった。
これは大きく二種類に分かれており、一つは一般的な陸自隊員の戦闘装備品。
そしてもう一つは空挺隊員の個人装備だった。

空挺隊員と言われても、一般的にはあまり馴染みのない言葉でピント来ないかもしれない。
つまりは落下傘、パラシュートによる降下の後に作戦に移行する隊員である。
千葉県にある習志野駐屯地がそうであり、「第一空挺団」と呼ばれている。
詳細は分からないが、陸上自衛隊における最強部隊とも言われ、精鋭無比の部隊である。
最近では「水陸機動団」と呼ばれる離島奪還を目的とした部隊もあり、こちらも陸自最強と言われている。
それだけ特殊な技術や知識、そして体力を必要とし、そのための訓練も素人では想像もできな程厳しいものなのだろう。


空挺隊員。
画像では分からないが、主のパラシュートと予備のパラシュート。
そしてアサルトライフと戦闘背嚢が主な個人装備だが、それらを身につけて高度から降下をする。


この画像であればよくわかるだろうか。
背中に主となるパラシュート、胸に予備のパラシュート。
足元に背囊がある。
背囊は直接身体に取り付けている訳ではなく、降下の際は一定の長さのロープで身体と距離を置いており、背囊が先に着地し、身体はその直後に着地するようになる。(らしい)
動画では何度も見てきたが、個人装備を実際に目の当たりにしてその大きさと量には驚いた。
因みにマネキン背後のガラスケース内に展示されているのは個人装備のライフル類で、空挺隊員は通常の89式ではなく、銃床部分が折りたためるようになっているもの。
少しでも軽量コンパクトにするためだろう。


パラシュートの装備の仕方が説明されている。
実際に背負ってみたがかなりずっしりときた。
重いザックを背負うことに慣れているとは言え、ザックとはまた違った感覚だった。


空挺隊引用背囊。
約15キロの重さで、降下後はこれを背負って任務に当たる。
15キロとは、自分にとって夏のテント泊時(二泊三日程度)のザックの重量だが、隊員の方達はこれを背負って走るんだなぁと想像したらゾッとした。

説明の方が「よかったら背負ってみませんか?」と言ってくれたので、せっかくだから体験してみた。
背負い方、ハーネスやバックルの固定順など、いつもの登山と同じ要領でやってみたところ「おっ、慣れてますね。」と言われた。
「いえいえ、これを背負ってライフル持って走ったりかかんだり、匍匐だなんて無理です。」
本音だった。


こちらは一般的な陸自隊員の装備。
背囊や弾帯、水筒、円ぴ等々が装備されている。


戦闘用防弾チョッキ。
これだけで確か10㎏以上の重量があるらしい。
命を守るためとは言え、非日常的なものを身に纏わねばならない苦労がある。


個人装備品。
背囊、飯盒、弾帯、円ぴ等々。
よく見るとドーランもあった。


個人用ライフル。

上から最新式の20式ライフル。
真ん中が現在でもまだ主たる装備の89式ライフル。
一番下が通称 “minimi” と呼ばれている機関銃。
口径はすべて5.56mmで、弾は互換性がある。

館内を一通り見てまわったが、屋外にはもっとどでかい展示物がある。
何度か見たことのある車輌もあるのだが、今回初めて見ることができる車輌もある。
楽しみだ。