井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

樹木ウォッチング冬から夏へ199ヤブガラシ3

2017年06月21日 | 日記


ヤブガラシ雄性期の花。ブドウ科ヤブガラシ属。
赤橙色の花盤があって子房はその中に埋まっていて、柱頭が中央に見えている。
外側に緑色の花弁が4枚、雄しべ4本は活性化して花粉を出しているが、雌しべは活性化しておらず、雄性期の花である。



ヤブガラシ雌性期の花。
雄性期の花(花盤の色は赤橙、花弁も雄しべもついている)はやがて花弁、雄しべを落とし、花盤は淡紅色に変わる。この状態になって雌しべは活性化する。
雌性期になると花盤は蜜をより多く出すようになるという。



ヤブガラシの果実。
果実は液果で黒く熟す。
「新北海道の花」には「道内では殆ど結実しない」としているが、結実する個体もある。
北海道では個体数が少ないところから結実しにくいということもあるが、ヤブガラシには3倍体のものもあって、もともと結実出来ない個体もあるのだという。
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