ゴールデンウイーク明けの5月7日、コロナにも負けず万難を排して全国順次公開されるのがフレンチラブコメディ『ラブ・セカンド・サイト/Mon inconnue』(=東京は緊急事態宣言で上映館閉館中。解除後に公開予定とのこと)
ラブ・セカンド・サイトとは、なんぞや、ですが、実はちょっとファンタジーが入っていて、
パラレルワールドで同じ人と二度めの恋におちるか否か! とっても楽しいラブコメです。
フランス語のタイトルも意味深で、「私の/Mon」という所有形容詞がつきつつ、「見知らぬ貴女/inconnue」ですからね、この矛盾感が本作のおかしみです。
このカップルを演じる2人が初々しくて可愛い!
今、急上昇中のフランソワ・シビルくん(『おかえり、ブルゴーニュへ』『ウルフズ・コール』『私のしらないわたしの素顔』など)も
実はインテリなのに超キュートなジョゼフィーヌ・ジャピのカップルは観ているだけでこちらまでも笑みがこぼれる。。。あれ、これすでにブログで紹介したかも。
公開延期になっていたから、わたしまで今回、2度めの恋落ち、セカンド・サイトになってます。
主人公の親友役のバンジャマン・ラヴェルネは、コメディ・フランセーズで鍛えた(?)絶妙の間(ま)で、脇役といえど、とってもひょうきんないい味出してます。
ジョゼフィーヌのピアノリサイタルのロングドレス姿もきらきら輝いて、うっとり・・・ですし、とにかく見応えありますので、おすすめします。
観に行くかたがた、コロナ対策万全にはもちろんですが本作を観れば免疫力アップまちがいないです。
カマルグ地方の土手を自転車で走る2人のシーンに、フランソワーズ・アルディの『恋の季節/Le temps de l'amour』は往年のフレンチポップスファンも、うわ、懐かし! そうなんですよ、この作品、SFぽいかと思えば、60年代の決して洗練の極みでない、素朴な昭和歌謡的な香りもして、ある意味、恋する心に時代は関係ないという普遍性を体現してます。
王道の変化球かな。