B面でかせごう!

京都なまりのフランス語通訳
*人見有羽子のポップでキュート*

苦味受容体の感度

2021-07-28 21:20:29 | ひとりごと

久しぶりになんてことない話題。

映画の話をする時はやっぱり頭を多少は使うので、ちょっと億劫になり、ブログ更新が遅れますが、

自分のひとりごとはストレスフリーで、おしゃべりです。

 

というのも、今日の新聞で「苦みに敏感な人は新型コロナに強い」と書いている記者がいて、へえ、苦みセンサー強い人ってやっぱりいるのだ。わたしは自分で勝手に苦みセンサーが強いので、コーヒーもピーマンもゴーヤもダークチョコも秋刀魚の腸も苦手なの、なんて半ば冗談で言っていましたが、そうか、やっぱり苦味受容体というのがあるのだ。

その苦味受容体が敏感な人は新型コロナの感染も重症化もしづらいという仮説が、約2000人を対象に研究した米ルイジアナ州のお医者さんによって発表されているらしい。

まあ、それが本当なら嬉しいわ。花粉症などの抗アレルギー薬を飲んでいる人も、ワクチン二回接種後の抗体量の増え方が大きい傾向があるというのは、千葉大病院が調査して発表している。

どちらも対象人数が少ないので、ほんまかいな、という感じではありますが、

私は接触性皮膚アレルギーなので一年中、抗アレルギー薬を飲んでいますし、苦味センサー敏感ですし、日頃はハンディキャップやなあ、と思って暮らしていますが、思いがけずいいこともあるやん!と嬉しくなった次第。

ワクチン接種一回目も若くないので副反応ゼロでしたし・・・。筋肉の痛み?あるかなあ、と腕をさすりますが、打った場所がどこかわからない。その数センチずれたところに若干の痛みがあるかな?とわざわざ探して、ワクチンの効果があったかどうか不安になってきたほどです。

若い人たちに反応が出るのはやっぱり体がそれだけ抗体を作った履歴がないからだそうですよ。

接種してくれた看護師さんに「若い人は純白無垢なんですね!わたしなんかもう純白からほど遠いですよ、汚れてます」と笑って話しましたが、あながち間違いではないのではないでしょうか。

苦味受容体の話に戻りますが、子どもの頃、ピーマン嫌いですよね、コーヒーも嫌い。苦味受容体が強いからなんですって。新型コロナにも子どもが感染しづらい一因もそこにあるらしい。

まあ、すべて「〜らしい」の域は超えませんが、「苦みに敏感な人は新型コロナに強い」「苦味受容体と呼ばれる上気道を覆う上皮細胞と味を感じる舌の味蕾が関係しているらしい」と書かれていて、お子さま味覚が何かをすばやく察知して防御しているのでしょうか。

ただ、こういう味覚は変化しつづけていますよね。

熱中症のときに(=先週、家にいながら熱中症になった・・。冗談でなく本当の話。オリンピック開会式が始まるというのにあやうくトイレで過ごすことになった)、塩/ナトリウムを必要とするのと同じで、体がその都度、反応するんですよね。

長くなりました。しばらく苦味受容体、大事にします。

 

 

 

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日本のファッション、すごいです。

2021-07-26 15:42:36 | アート・文化

ファッションは時代を映すといいますが、わたしの場合もファッションは青春の一頁を映すです。

80年代DCブランドの頃がピークで、バブルの頃は日本にいないので

ボディコン等々とは無縁でした。もっとも、日本にいたとしても、わたしが着こなせるラインではありませんが! そうですね、やっぱりnicoleのデザイン文字には懐かしい〜想いが溢れます。

大学時代、アルバイトをしてはせっせと洋服を新調していたので、それらをがっつり持って、

パリに留学しましたが、まわりの学生たちがあまりにカジュアル地味で、え、毎日洋服着替えなくていいの?というくらい、あまりおしゃれのしがいのない環境でしたが、気楽は気楽。

パリでは、agnès b.が地元ですから、シンプルなTシャツやパンツ、スカート、とりあえずひと揃え、の時代でした。

今、国立新美術館で開催中の『ファッション・イン・ジャパン』展で1940年代以降の日本のファッション史を本物の洋服でたどってみると、やっぱり日本ってすごいな、と思います。

フランスで1940年代から現代までのファッション史となると、もちろんディオールからイヴサンローラン、ゴルチエ、とはっきりと時代で区切れるのですが、じゃあ、学生が着ていたかというとノン。

日本の場合は、Tokyo collectionの衣装をたどったとしても、普通のおしゃれ好きの学生がアルバイトしては、お小遣いはたいて買って、着てましたからね。って、わたしがそういう学生でした。

あの頃は、小劇場全盛の時代でもありましたし、おしゃれしてお芝居観に行くのは快感。

もう、この年齢になるとそういう感覚って「悪目立ち」とか「浮く」とか言って自粛してしまいますからね。でも、昨日の展覧会にはおしゃれしてきてる女の子、女の人、多かったですよ、黒いロングヘアに黒いロングドレスの超シックな母娘とか。

日曜ってこともあったと思いますが、そういう彼女たち、彼たちをみてるだけで楽しい。

これが、ほんとのセレブ系パーティ会場となると、張り合ってる感じになりますが、展覧会ですからね。

 

おしゃれ万歳です!

きれいな赤。

このあたり、アニメの影響?

 

ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会 / Fashion in Japan 1945-2020

【島根展】島根県立石見美術館: 2021年3月20日(土・祝)~5月16日(日)/【東京展】国立新美術館: 2021年6月9日(水)~9月6...

ファッション イン ジャパン 1945-2020 —流行と社会 公式サイト

 

おすすめです@国立新美術館。

 

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カンヌ映画祭、無事に終わって良かった、良かった

2021-07-20 17:59:51 | シネマ&芝居

今年は7月にずれたとはいえ、無事、第74回カンヌ映画祭が決行されて本当に良かった。

全体の作品数も多かったのですが、フランス勢もなかなかの存在感だったようです。

コンペ部門でも24本中、フランス映画は7本?8本?ほどの勢力でしたが、受賞したのは作品賞(演出賞)のレオス・カラックス監督の久々の作品にして、ミュージカル仕立ての『Annette /アネット』だけだったかな? (今さら、巨匠カラックスに演出賞はないだろうとフランスの批評家もブツブツ言ってましたし、日本勢の濱口竜介監督の脚本賞も、本作はむしろパルムドールに値するはずだ、とこれもブツブツ言っている批評家がいましたねえ)

 

追記) 『Titane /チタン』はフランス映画じゃないの?という友人のコメントで、ハタと気がつく。そうだった、パルムドール受賞なのに、ごめんなさい、ジュリア・デュクルノー監督! しかも女性監督の最高賞はカンヌ映画祭史上2人め、フランス女性監督では初の快挙なのに、トレーラーを観て、あまりにも演出のスケールが大きかったので、ついついハリウッド系をイメージしてしまいました。デュクルノー監督と今回、主演初のアガト・ルーセル! 彼女たちもフランス映画の良い意味での規格外。今、どこでも女性たちが元気で何よりです。デュクルノー監督の前作『Grave/Raw 少女のめざめ』もかなりの話題作(=カニバリズム・・)で、この人はただ者じゃないと評価されてます。

 

そういう意味では、「ある視点」部門でオープニング上映された『ONODA』(アルチュール・アラリ監督)は、ルパング島の残留兵としてあまりにも有名な(=私の世代には・・)、小野田少尉を題材にしていますが、え〜すごく良かったのにこの部門でも賞をとらなかった。え〜、他はそんなに良かったの?と私でも思いますよ。

私がいつも聴いているフランスのラジオ番組でも、『ONODA』がコンペに入っていなかったのはおかしい、とぼやいている批評家もいましたし、上映翌日のフランスの有力紙もかなり絶賛していましたしね。うん、私の身びいきというわけじゃないな、と確信していたのですが、ちょっと残念。

小野田少尉の青年期と成年期をそれぞれ日本の俳優さんが演じていますが、2人とも素晴らしい演技でですよ。え〜と、名前は遠藤雄弥くん(=存じ上げませんでしたが、古風なお顔立ちで昭和の軍人にびったりでした)と津田寛冶さん。ルパング島のジャングルで30年も上官の命令を待つという正気の沙汰とは思えない行動をとった小野田少尉にみごとになりきっておられます。上官役のイッセー尾形さんもはまってます。

題材的にはピンポイントの史実なのですが、テーマとしては人間心理の真理ですから普遍的なのですよね。だからこそフランス人監督の心を捕らえたのであろうし。

また『ONODA』は日本でも公開されますので、1974年の小野田さんの日本帰還をテレビでリアルタイムで見たことのある人はぜひ。ない人もぜひ。驚きますよ。

まあ、今年のカンヌは本数が多いだけでなく、総体的にレベルも高かったようですし、すべてを掬いあげるのは難しいですよね。

それにしても、映画祭中、パリ・マッチ誌の表紙を飾ったソフィー・マルソーとフランソワ・オゾン監督のツーショットには仰天しました。いえいえ、オゾン監督じゃなくて、ソフィー・マルソーに感動したの!

足元から頭のてっぺんまでしっかりソフィーのフルボディーが拝める。あのパリ・マッチ誌欲しい・・

真っ白なロングドレスは完璧なボディ・ラインを強調するというか舐めるようなボディコン(=死語ですね)、ソフィー、えらい。身体管理しっかりしてるのね。しかも、少しだけ後方のオゾン監督の方を4分の1ほど振り向いて、彼女ならではの自然体の満面の笑顔を向けている。デコルテの左肩のショルダーは、微妙に胸元近くまでずれていて、え、危なくない?というひやひや感も無防備ですてき。

(追記:その後、いくつもの写真をチェックしたところ、白一色だと思っていたロングドレスはなんと白と黒のバイカラー。その絶妙な配分の錯覚で、白の部分が際立ちすごく細身に見えるのでした! さすがです。しかもデコルテと思っていたら、もっと大胆なオフショルダー。ずれてるんじゃなくて、ずらしてるのでした。そりゃそうですよね!)

パリ・マッチ誌がこの写真、使うはずですよ、みごとに私たちが80年代に愛したソフィー・マルソーですよ。80年代の大ヒット作品『ラ・ブーム』以来、ソフィーもいろんな人生を歩んだようで、ファンとしてはひやひやした時代もありました。

でも、こうしてまた元気な姿を見られるのは嬉しい。

オゾン様様です。で、オゾン監督の日本での新作『Summer of 85』についてはまた8月後半の公開時にお話ししますが、ソフィー・マルソーは、彼のこの後の作品『Tout s'est bien passé /すべてうまくいきました』のヒロインです。安楽死がテーマ。お父さん役が、昔、ロメールやアラン・レネの作品に出演されてた頃はかなり好きだったアンドレ・デュソリエ(=昔、なんて言うと失礼ね)。今回は、特殊メイクで実際以上に老けてらして、病気の設定なので声もかすれて(=トレーラーで見ただけですが)、え〜、そんな殺生な。

また別の作品で若返りメイクでダンディなデュソリエ氏を観せていただきたいものです。

 

 

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光輝く海老たち! シャイニー・シュリンプス。

2021-07-05 18:16:06 | シネマ&芝居

 

水しぶきの中で笑って泣ける、夏におすすめ映画です。

フランス本国では、コロナ禍の感染予防対策で長らく閉まっていた映画館が再開して、待機していた新作が一気にあふれ出して渋滞状態。

『シャイニー・シュリンプス!/Les crevettes pailletées』は日本でも昨年公開予定が延期。

満を持して7月9日にようやくお目見え。

ゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」、とにかく明るい。そりゃ、皆、それぞれ悩みも問題も抱えているのですが、人生、楽しんでなんぼ、の心意気は大いに買いです!

友情、愛情、いりまじって、笑って、いじけて、心の動きがすごくストレート! 副題にあるように、まさに愉快で愛しい仲間たち。

それでいて、泣ける(わたしは2度観ましたが、2度とも泣きました・・)。

チーム8人ともそれぞれ強烈なキャラ。わたしのお気に入りは、トランスのフレッド。 おしゃれはとびきりグラムール(=いい意味でド派手)だし、人生、酸いも甘いも経験したって感じで性格は男前だし、絶妙なバランス。

お友達になりたいくらい。この写真では一番左ね。ほら、微妙につま先立っているでしょ。

セドリック・ル・ギャロ監督の実体験(=つまり実人生で「ゲイの水球チームに出会って人生変わった」)からインスパイアされているので、それぞれのキャラに監督が投影されているらしい(=どんな人や!)

共同監督のマキシム・ゴヴァールは部外者の立場で、内輪受けで終わらないよう、調整役。

というわけで、見事なくらい誰にでも響くヒューマンコメディになってます。

 

『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』公式サイト

【2021年7月9日公開】2019年フランス語映画、初週動員数No.1!実在の水球チーム「シャイニー・シュリンプス」と、笑って、泣いて、元気...

『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』公式サイト

 

 

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