B面でかせごう!

京都なまりのフランス語通訳
*人見有羽子のポップでキュート*

下町をぶらっと。

2015-09-24 20:40:13 | シネマ&芝居

シルバーウイークはすでに過去。

 

シルバーウイークと言ったってどこへ行くあてもなし、でしたが、かねてから散策すべし、と自らに課していた下町界隈をガイドブック片手に女友だちと出かけました。

(注:ちょうど1週間ほど前から寝る前に「文人荷風抄」を読んでいて、気分は“下町”だったので)

 

まずは千駄木の森鴎外記念館、これもオープンしてから、行かなきゃ行かなきゃで行きそびれていた巡礼地。

鴎外の娘・森茉莉の文体論で、いちおう修士論文書いてますから、鴎外はわたしのアイドルのお父様ということになります。

あまりにもモダンな建物でびっくりしましたが、ゆったりと鑑賞できるので、まあ良しとします。

 

それから、休日客であふれかえる谷中銀座、夕焼けだんだん、という具合にガイドブックどおりに歩くわけですが、どこの食べ物屋さんも満員。とうとう食べそびれてしまい、女友だちがわずかに持参していたちびちゃいお味噌クッキーを2人でかじりながらの道中・・・。

 

突然、現れた上野桜木のKayaba Bakery で、焼きたてのバジル&ベーコンパンを入手し、自動販売機で調達した水を片手に、むさぼりながら南下。でもこれが大当たり。ものすごく美味しかったです。バゲットパンが。

これだけ買いに行ってもいいくらいです。

 

その後・・・上野の寛永寺で友だちは立派なご朱印帳を購入し、第壱頁にこれまた立派なご朱印をもらって喜んでいましたので、この勢いで山手線を越えて鶯谷駅の向こう側へ。エロス&タナトスの世界です。

 

喫茶店デンで、ソフトクリームが逆さに突き刺さったアイスコーヒーをお腹におさめて、さらに子規庵あたりをうろうろ。夕暮れ時になると・・・ああ、鶯谷の蚊が私を刺すんです。

不覚にもストッキング越しに二箇所ほど刺されました(関西風に言うと、蚊に嚙まれた、です)。

悔しい。 寛永寺では難を逃れたと思っていたのに、鶯谷で蚊にやられるとは・・。甘かった。

そうなんです、ちょっと、湿っぽいんですね、空気が。蚊が棲息していそうな雰囲気です。

 

そんなわけで妙齢をとうに過ぎてしまった女2人が上野の暗い夜道を駅に向かう姿は、なんともわびしいと世間は思うのでしょうが、当の本人たちは、また来ようね、きょうのはロケハン、などと達成感に充ち満ちて、上野駅の地下道前で別れました。

 

この夏の戦後70年ドキュメンタリーで、上野駅地下道の戦争孤児たちの悲しくもたくましいサバイバル人生を初めて知った関西女(注:現在80代、90代の元戦争孤児の証言に胸打たれました。病床のおじいさんなどは、あの頃を良い思い出として回想されていて、衝撃的でした)は、ああ、ここがそうか・・、谷中散策とはなんと呑気な私たちよ、と、あらためて平和な今を思いながら、家路に着きました。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランス人演出家の芝居、5年ぶりの再会

2015-09-19 22:45:54 | シネマ&芝居

ピエール・ノット作・演出の「私もカトリーヌ・ドヌーヴ」を見に入谷の上野ストアハウスまで。

初めて足を運んだ地区と劇場。

ほとんど旅行者気分です。

 

本作は5年前にピエールが来日した際にすでに日本の役者さんで稽古を始めていたのですが、そのときピエールの友人として通訳に参加。

でも、資金難で企画が中断してしまっていたのを、役者さんたちの熱意で見事今年、上演の運びとなりました。

 

その粘り腰には感服! そして今日拝見した舞台は、あの頃の手探りの演技から大きく飛躍を遂げて、堂々としたものでした。

女優さんがひとり代わっていましたが、他の3名は当初の役者さんたち。ロビーで感激の再会でした。

 

マチネではピエールに会えず、いったん劇場を後にして再びソワレ前に出直し、ようやくこちらも再会が果たせてホッ。おたがい再会するたびに年を重ねているわけですが、若い頃よりも性格が丸くなっているので、なんだか昔より近しくなったみたいな気がします。

 

日曜のマチネが千秋楽なので、フランスの気鋭の劇作家・演出家と日本の役者とのコラボ、ぜひご覧下さいませ。でも、かなりユニークな作品なので、驚かないように(初演時にフランスでモリエール賞を受賞)。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

干物になった気分の夜のベッド

2015-09-18 09:46:28 | 京都の田舎から

京都母親孝行の一週間がようやく終わります。


さすがに疲れてます。

昨日は市内の病院にPET検査でした。朝が早かったのもありますが、8ヶ月前のいやな記憶が戻ってきて、2時間半の待ち時間の間、ひとりファストカフェの奧で暗くなってました。


病院の付き添いは、免疫力を70%くらい落とす気がします。どっと疲れます。病気になります。


重い空気を振り払うために、ランチは女性客の多いビュッフェ(ほんとは私はビュッフェが大の苦手。少食というのもありますが、かつ、レストランでくらい誰かにサーブして欲しい~~~のに、昨日は母のために何度もおかわりに席を立ったので、自分は食べた気がしない。東京に戻ったら、男友だち呼び出して、サーブしてもらうわ。なんて言ってる私にはまるで母性がないですね・・すみません)


そして母が男っぽいと嘆く短髪対策のためにウィッグも探しに行ったのですが、やっぱりちょっと違和感があるので断念。

かわりに伊勢丹の帽子売り場で、カチューシャ風のネイビーのコンパクトな帽子をみつけました。とても似合ってますし、ジーンズをはく母にはぴったりのカジュアルさと色でした。


その後デパ地下でチーズやメロンを買って帰途につきましたら、「あ、先生!」と母。電車の同じ車両に母の口腔ケア担当の男の先生が乗り込んで来られたのです。うわ、私服のお医者さんに、病院以外で出会うのはなんとも居心地が悪いものです。私は、腰をかがめて視線が合わないように・・・。バスケにジーンズ姿の先生だって気まずいでしょう。


施設に戻ったら、ネットでたのんだラグが届いていたので、母の部屋に敷き詰め作業をやる。

最後の力を振り絞って、という感じです。まあ、女性の部屋らしくなったかな。


夜、ベッドに仰向けに倒れ込むと自分が薄っぺらくて力のない魚の干物になった気分でした。

もう動けない。


今朝はバラに肥料をやり、母屋の土間に団子虫・殺虫剤を撒き、それから母に会いに行き、午後にようやく新幹線です。明日はゾンビかダレパンダ必至です。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母孝行は続く

2015-09-14 23:14:52 | 京都の田舎から

きょうも母を引き連れ、銀行でカード再発行、市役所で住民票申請、家電ショップ、園芸ショップとハシゴ。

 

すっかり疲れてしまった母と国道沿いのMinistop で、ベルギーチョコソフトクリーム。

 

施設に帰宅後、「今の髪と顔じゃ、何を着ても似合わない」と嘆き悲しむ母(=ちょっと甘え入ってます)にスタイリング。ちょっと機嫌なおす母。

 

免許失効中の母に代わり、私がハンドルを握るようになり、すっかり母と娘の立場が逆転したような。

 

子守りならぬ、母守りって感じ? 

 

でも、私の今日の洋服が「ヤンキーみたいでママは嫌い」って、言ってくれますよ。

いいの、時には優等生ルックを脱ぎ捨てたいときだってあるのよ。これだと、ナンパされるよ。「そうでしょう」って、そこはツッコミどころでしょ、母!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

母の秋の装いをスタイリング

2015-09-12 23:03:13 | 京都の田舎から

ふたたびの京都の田舎です。

 

今日は母を施設から連れ出して、4時間もショッピング!

ほとんど、ユニクロで秋物をすべてそろえたという感じですが、紅葉色の可愛いタータンチェックのアンクルパンツが、今の母の細い脚にはとってもキュート。買い。

イネス・ド・フレサンジュがコラボをしている、ざっくり系のベージュのカーディガンを合わせると、ぴったり! もう、秋!って感じ。

まだまだベリーショートヘアなのでこういうガーリーな装いが今の母には似合います。


この8ヶ月、わたしは母の専属スタイリストとしても活躍しているというわけです。

母の着るものはルームウェアからアンダーウェア、スカーフ、スカート、トップス、ほとんどすべて私が見立ててネットで買ったり、東京で買ったりして、せっせと母のもとへ運んでいたので、母、おおいに若返る。

あ、もちろん、お代は母持ちです。さすがに。

 

わたしも一着だけ購入。ネイビーに小さな白い水玉のカーディガン。最近、気分は黒よりネイビーですね。黒はちょっと疲れるようになりました。年でしょうか、それとも、この半年の闘病生活伴走のせいでしょうか。病院に黒がどれほど似合わないかを痛感したこともあって、自分のなかで黒離れが加速している気がします。


去年あたりから、ふだんの洋服に赤を取り入れるようになってなおさらです。ネイビーと赤は、なんちゃってトリコロールになるので、あうのですが、黒と赤はフラメンコになっちゃってちょっときつすぎます。

今年もまた赤いAラインコートに赤いAラインスカートで、紅葉に同化しながら秋の京都をそぞろ歩きます?  いや、そんな余裕はないな、きっと。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする