B面でかせごう!

京都なまりのフランス語通訳
*人見有羽子のポップでキュート*

終わった〜私の横浜フランス映画祭2024

2024-03-24 18:58:53 | シネマ&芝居

2024年、わたしの横浜フランス映画祭のミッションは完了しました!

あいにくの寒雨、冷たい風で、おそらくはフランスの人たちに期待されていた桜開花は足踏みしてしまいましたけれど、先日上映の『日本のシドニー』では桜が、『画家ボナール ピエールとマルト』では、アーモンドの花が咲いていました。

わたしが担当したのは上記の二本だけでしたので、今回は気分も体も楽でしたよ。

マスタークラスもありましたが、その話はまた今度。

映画の枠を越えて、「お能」や「もののあはれ」、日本特有の表現「木漏れ日」の話も出て、

すぐにフランス語に訳すのはちょっと反射神経が要りましたが、無事に通じていたようです。

 

きょうはとにかくホッとして、料理してます。

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もうすぐ横浜フランス映画祭2024

2024-03-18 19:01:04 | シネマ&芝居

まもなく横浜フランス映画祭2024の開幕です。

わたしもぼちぼち通訳で参加します。今年は配給作品が大半なので、じっと待っていれば今年あるいは来年には映画館で公開されるとは思いますが、もしお時間あれば横浜までどうぞおみ足お運び下さいませ。

Q&A もありますよ。

なにせ、特別アンバサダーが役所広司さんですから、わたしはちょっとテンション上がってます!

同じ場所で同じ空気を吸えそうな感じなのですよ〜〜。たぶんオープニングの日は寒空、寒雨・・でも、春分の日ですからね、たくさんの人に来ていただければと思います。

で、私がほんの少し通訳役で出演したフランス映画も上映されます!

Ouf !  『日本のシドニー/Sidonie au Japon (仮題)』。監督は『ベルヴィル、トーキョー』、『静かなふたり』のエリーズ・ジラール。今回も詩情たっぷりですよ〜。

なんたってイザベル・ユペールが主演も主演、彼女のいないカットはないのではないかというほど、ユペール尽くしで、構図も画質もこだわりぬいて撮影された京都や直島の風景に美しく溶け込んでいて、うっとりです。 共演は全編フランス語の伊原剛志さん。

まあ、生きているうちにユペールさんにお会いできた、しかも「共演」!と盛り上がって騒いでいたほどには、私が(=しかし、なぜかきちんと名前のある通訳役)顔をだすシーンは微々たるものなので、結局のところホッとしています。

ああ、これが現実ね。通訳している時のいつもの私だ。演技してない。

土曜の夕方のQ&Aにも通訳で登壇予定。どうなることやら。

物見遊山でおこしやす!

 

 

 

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『落下の解剖学』スリリングな綱渡り

2024-03-06 21:59:17 | シネマ&芝居

もうすぐ米アカデミー。

フランス映画では珍しく5部門もノミネートされている作品が!

ジュスティーヌ・トリエ監督の『落下の解剖学』。

冒頭、雪山に不似合いなラテンな音楽が絡みつくように不穏な空気を醸し出しています。ああ、こわ。

主演女優のザンドラ・ミュラーはさすがドイツの人だけあって、媚びもなくて圧倒的な存在感。圧倒的というかほとんど威圧的。

彼女の脇で、華奢で繊細なフランス人俳優のスワン・アルローが対照的。一応、彼女の弁護士なのだけれど、検察側の雄弁でアグレッシブな弁護士に比べると、この弁護で大丈夫か?と気がかりになる、それがスワン・アルローの持ち味です。

私の周囲では、セドリック・カーンの『ゴールドマン裁判』の関係者の友人が唯一、「この作品は嫌いだ!」と叫んでいましたが、セザール賞レースのライバル関係なので、かなりバイアスのかかった批評として、『落下の解剖学』はほぼ満場一致で絶賛の評価です。

タイトルがいいですよね。

共同脚本のアルチュール・アラリは『ONODA』の監督で、俳優でもあるんですよね。映画の同業者カップルで、もの書きのカップルの解剖をするというのが、面白い。トリエ監督は、自分たちは落下の手前でとどまれるように「これは厄払い!」とおっしゃってました

 

 

 

コメント (2)
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