B面でかせごう!

京都なまりのフランス語通訳
*人見有羽子のポップでキュート*

ダンス天国、懐かしい!

2020-10-27 20:32:50 | シネマ&芝居

大事なことを忘れてました。

『パピチャ』の予告編で派手に流れる曲、わかりました?

わたしの世代にはうわっ!って感じなのですが、名前が浮かばなくて、google に向かって、な〜なななな〜なななな〜ななな〜ななな〜ななな〜って鼻唄で唄っても「わかりません」って言われるし、楽曲検索アプリ入れてないので、途方に暮れてましたが、実は、『ダンス天国』です!

 

ただ『ダンス天国』とは日本でのタイトルで、もともとは1966年のウィルソン・ピケットの「Land of 1000 dances」。

でも90年代になんでアルジェリアのクラブでかかってるんだ?と疑問だったのが、

CDジャーナル情報によると、1994年にジャマイカ出身のレゲエ歌手アイニ・カモーゼ(=知りませんでした)によって、「ヒア・カムズ・ザ・ホット・ステッパー」に、な〜なななな〜がリフレインとしてカバーされているのでした。

わたしのきいた『ダンス天国』は、ザ・タイガース? ブルーコメッツ ?

グループサウンズ全盛時代にきっと聞いたのですが、日本では、ナナナナじゃなくて、ララララ!

わたし的には、な〜ななな〜na, nanana, na の方がいけてる気がするんですが!

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラボー、パピチャ!

2020-10-27 13:44:58 | シネマ&芝居

満を持して『パピチャ 未来へのランウェイ』が今週末30日(金)に公開です。

アルジェリア出身のムニア・メドゥールの初長編監督作品。

(毎日新聞の記事の写真の真ん中がメドゥール監督です。バイタリティあふれる

利発な女性です。言葉があふれ出てくる・・ので通訳は大変です;;;)

1990年代のアルジェリア内戦、「暗黒の10年」が時代背景ですが、主人公はアルジェの大学寮でデザイナーになる夢を育む女子大生ネジュマ(ネジュマ=アラブ語で星)。

なので、イスラム原理主義台頭の社会の俯瞰的・客観的描写ではなく、まだあどけなさの残るティーンエイジャーである彼女たちの身にふりかかる理不尽な出来ごとの数々を彼女たちの目線で描いているので、とても親密なトーンで親身になって心ゆさぶられる作品になってます。

パリの留学時代、イスラム原理主義台頭のニュースは耳に入ってきていましたが、あまりにも残虐で野蛮なテロの手口に、その描写を言葉として耳にするだけで戦慄を覚える。

(近頃、パリ郊外でもありましたが・・・)

でも自分の人生を生きる意欲満々の女の子たち、負けてませんからね、そのたくましさにこちらが励まされます。

監督もヒロインを演じた女優リナ・クドリ(可愛い!)も、90年代、切実な身の危険に曝され、家族全員、祖国を離れフランスに渡った境遇を共有してらっしゃいますので、気合いの入り方が違います。

彼女たちの間で話される言葉も標準的なフランス語ではなく、かと言ってアラブ語でもなく、アルジェ独特の言語とフランス語が自由自在にちゃんぽんされたfrançarabe /フランサラブなので、フランス語が聴き取れない!と嘆くことなかれ。感情が昂ぶる場面では、わあ、迫力ある! と地元ならではの言葉の勢いに圧倒されます。

それがリアル感を出してますよね。 

なにげにファッションがキーモチーフ(副題の「未来へのランウェイ」は言い得て妙!)になってますし、empathie オンパティ(=他者の心情をおもんばかった上での共感)まちがいなしです。

*******

パピチャは、ほんとはパピシャと発音します。

アラブ語で、自由で快活、弾けてるチャーミングな女子という意味だそうです。

パピチャもパピシャも、雨の中、水たまりを避けないであえてパチャパチャ歩いて、泥はねしても笑い転げる女の子のイメージですよね(=擬音語ピチピチ、チャプチャプを知る日本人限定のイメージですが!)。

でも、そんな感じです。

雨の日でも、雲の切れ間から陽光は射す。

 

 

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

モードと映画は相性がいい

2020-10-22 15:53:39 | ひとりごと

なんてことない話題で書くのはすっすと書けるのですが、

おすすめしたい映画とか、最近観た映画の話題になると、あ・・・根気不足・・で、新規投稿がなかなか出来ません。

最近観た映画はドキュメンタリー『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男ピエール・カルダン』@ル・シネマですが、

 

ここ5年ほど、洋服デザイナー、靴デザイナーをフィーチャーしたドキュメンタリーが続々と制作され、日本でも公開されており、わたしもけっこう外さず観ていますが、

わたしにとって大事なのは、上映中、美しい衣装やシューズにうっとり陶酔でき、観終わった時に恍惚状態に陥っているかどうかということ。

そういう意味でベスト1は『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』。

最後のクレジットまでユーモアがあって素敵でした。

***

ピエール・カルダンのデザインにはそれほど馴染みがないので、どちらかというと人物像に興味があったわけですが、あら、ジャンヌ・モローとの恋愛ですって! なるほど、なるほど。

カルダンの若い頃、そういえばけっこう男前ですよね、全く気づいていませんでした。

おじいちゃんとなった今では好々爺という感じで、可愛らしい。

 

アマゾン・プライム・ビデオでも戦後のパリ・クチュール界を舞台にしたシリーズもの(1シーズンで終了)『ザ・コレクション』を通して観ましたが、ちょっと暗めの白黒映像で、登場人物もいろいろと暗い過去を抱えていて、ちょっと息苦しい感じ・・・とはいえ、アトリエで仕立て途中の布地のドレープ、縫い子からモデルに抜擢される若い娘(=母親役でアトリエ主任の女性がイレーヌ・ジャコブ!お久しぶり!)が次々と美しい衣装を纏って、戦後パリの風景をバックにアメリカ人カメラマンの被写体になる回などは快感。

でも話される言語が英語なんですよね。残念。

フィクションのクチュールものでは1945年のジャック・ベッケルの『Falbalas/偽れる装い』。

パリでベッケル特集の映画館かシネマテークか大学の上映会で観たのですが、けっこう好きだった男前のRaymond Rouleau /レモン・ルローが自己中で女たらしのクチュリエを演じてます。

ベッケルの42年の『Dernier atout /最後の切り札』にも出演してます。ストーリーは覚えてないけど、レモン・ルローの名前だけはしっかり記憶に刻んだのでした。

そういえば今世紀に入って、イヴ・サンローランの伝記映画の競作が二本、ココシャネルも二本、フィクション仕立てでヒットしていますが、確かに華やかさとその舞台裏の過酷さの二面性はドラマチックな題材です。

『ファントム・スレッド』もパリのクチュール界が舞台ではなかったですが、チラシ観て、あ、これは観に行くと思った作品。

そしてここ数日、Comme des garçons の川久保玲さんの異例の映像インタビューが民放でもNHK でも放映され、久々に拝見する変わらないお姿、揺るぎない信念に安堵と感動。

う〜ん、励まされます。

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝食のピンチヒッターに

2020-10-14 21:12:23 | 好きなもの

この20数年ありえなかったことが!

朝のパンがない。 

忙しさと疲れで、冷凍庫にさえパンが切れていることに今朝、気づく。

食卓にいちごジャムもバターも用意してから。

あらあ、まあ。

ということで緊急出動を願ったのが、わたしの昔からの(=子供時代、パリ時代から)お気に入りの小麦粉もの(=粉もの)。源氏パイに、ショートブレッド。常備。

源氏パイもショートブレッドも、昔より小さくなっているのが口惜しいですが

わたしの代謝能力も小さくなっているのでちょうどこれくらいがいい。

 

パリ時代の前半は冷凍庫がなく、朝のパンを買ってきてくれる人もいなかったので(=自分で買いに行くことはたま〜にあった)、このショートブレッドにお紅茶はカロリー補給としては定番でした。

今は朝から果物にヨーグルト、卵料理やら、しっかり食べることが多いので、

東京暮らしのパンのピンチヒッターにショートブレッドというのは今回初めて。

実際は、源氏パイを2枚いただいたところでお腹がギブアップしました・・

 

どちらも甘すぎないのと適度な固さが好みです。

しかも水分を欲するタイプの乾燥おやつなので、たくさん飲みたいお紅茶にあう。

もうひとつの定番おやつは、バナナチップスです。これも甘すぎず適度に固い。

あ、芋けんぴも好きです。

どれもカロリーはたぶんあるだろうから、食べ過ぎは禁物! 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雲フェチ

2020-10-09 00:09:48 | ひとりごと

昨日は日本各地で、うろこ雲、ひつじ雲が!

 

雲好きのわたしは、京都のうろこ雲、名古屋のうろこ雲、福島のひつじ雲を

ネットでみつけて、画質は落ちるけど、二次利用ならぬ写真に撮ってコレクションに追加。

 

炎のゆらぎは fのゆらぎとか?でいつまでも見ていられる癒しのゆらぎだそうですが

わたしの場合は、青い空に浮かぶ白い雲に萌えます。

うろこ雲、ひつじ雲、拝みたくなる自然のファンタジーです。

しかも、日本人の命名のポエジーは秀逸です。

いわし雲、入道雲、ああ、言い得て妙だなといつも思います。

フランス語だともっとフツー。

日本で「ひつじ雲」は「小片からなる雲/nuages en flocons」 と訳されは、「うろこ雲」はcirrocumulus (まだら状の雲)のひとつです。

え〜、つまんない〜。

やっぱり、空に浮かぶ雲は、「綿菓子雲」とか「ソフトクリーム雲」とか、親しみを込めた具体性が欲しいですよね。

「ちぎれ雲」も、ポエティックですね。

命名した人はいつも空を見てた人だろうな。

 

田舎の小学生の頃は、春、休耕田の蓮華畑に寝転がって、雲見てました。ゆっくりと流れていく雲。炎同様、飽きません。

私にとっての原風景のひとつです。

 

 

 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする