ようやっと栂尾の高山寺へ。
遠い遠いと思っていましたが、嵐山のすぐ北で、京都の中心からは北西。
私の実家に近寄るかたちですので、東山に向かうよりは、あら、思いがけなく近いのね、という感じ。
高山寺といえば、鳥獣戯画ですので、もちろんじっくり。入ってすぐの石水院(国宝・鎌倉時代)で硝子ケース越しに観ることができます。鳥獣戯画自体も国宝ですが、平安時代後半から鎌倉時代の制作で、わたしたちは学校で鳥羽僧正作と学びましたが、実際のところは作者未詳だそう。
いずれにしても漫画の原型です。
平日とはいえ、多くのシニアの日本人(わたしも含め!)が楽しそうに鳥獣戯画第一巻をのぞき込んでいました。
昨年の台風の被害で、明恵上人の開山堂や、金堂は拝観できないのですが、そのかわり1ヶ月ほど、
昭和6年に明恵上人七百年遠忌を期に、京都の財界人や文化人が当時100円(今で1000万円ほど?)ずつを寄付して建築されたのが、お茶室の「遺香庵」(寄進者の中には、すぐ南に美術館のある画家の堂本印象もいる)が公開されていますので、観てきました。女性3名にガイドさん1名くらいのこじんまりしたスケールがほんまよろしおした。
七代目小川冶平衛が庭を手がけてますし、茶室の作りも、いろんな木を使用していて、茶室にしては広いのが印象的。一般人がお茶を点ててもらうことはできませんが、夏には京大の茶道部がここで研修しはるそうですよ、ええどすなあ。ちょっと奧には道場もあるそうで。
腹ごしらえは、JR西日本バスの栂尾停留所のすぐそばの「とがの乃茶屋」で
天ぷらそば。あ、間違えた。わたしは関西人、天ぷらうどん好きです。麺は細麺でしたね。
栂尾ひとり旅、楽しかったよ〜〜〜。