昨日5月28日公開の『5月の花嫁学校』!
原題は「La Bonne épouse /ラ・ボンヌ・エプーズ/良妻」で、え〜今どき皮肉?と思うほど昨今のフェミニズムの気風には反するのじゃ?と思った人は、この映画を最後まで観て下さいませ。
時代は68年5月革命の直前なので、まあ、花嫁学校もがんがんと隆盛だったフランス(=地方です。パリはまた別の話)。
でも、革命前夜、学校の若い娘たちはすでに自由への欲求でむずむず。
そして、主人公のジュリエット・ビノシュ演じる花嫁学校長ポレットも、夫の不慮の死(=夫役のフランソワ・ベルランには申し訳ないですが、超コミカルな最期!)をきっかけに、自由に目覚めていく・・というほど、一気ではないのですが、少しずつ少しずつ・・・。
いつもはスカートスーツ姿でフェミナンを決めていたポレットが、どきどきしながら、とうとうパンタロンを履くに至る。それは当時は革命的なことなのでした!
ジュリエットはぜったい日頃から鍛えてますよね、このパンツ姿がスカートスーツ以上に色っぽい!ブラボー!という感じ。
ビノシュの共演者の2人の大女優さんも今回ははっちゃけて、3人の女優さんがほんと楽しそう。
で、監督はこんなに優しそうな男性。あらあ〜ますます嬉しいですよね。
脚本はMeToo運動前に書き始めていたそうですから(=下記のインタビューで読んでね)、
日頃から、女性の生き方に目を向けていたマルタン・プロヴォ監督ならではの見事なシンクロでした。
こういう時期なのでなおさら、いっしょに弾けられる作品です。
「5月の花嫁学校」監督が語る、女性の物語を撮り続ける理由、#metoo運動以降のフランス : 映画ニュース - 映画.com
元家政婦で、素朴派の画家の生涯を描いた「セラフィーヌの庭」(08)、フランスを代表するフェミニスト、ボーボワールの友人であった女流作家を主人...
映画.com