「ハロルドとモード」と念願のソフトクリーム

今朝は久しぶりに燦々の太陽が雲隠れしてくれているので
デスク前のカーテンを開けてます。

雑用は山積しているのですが、まあまあ、夏休みくらいは欲望に忠実に。

昨日は新宿武蔵野館の'70年代アメリカ映画伝説の一環、アルトマンの「バード★シット」に続き、ハル・アシュビーの「ハロルドとモード」。

主演のバッド・コートがここでもまた独特の存在感を放っていて、観ていて飽きない。いいとこのぼんぼんの衣装も似合ってるし、顔は丸くてあどけないんだけど、意外とスラッとして魅力的な容姿。

自殺願望の彼が恋する79才のモードMaudeがけっさく。盗難車で街路樹を運ぶ途中、白バイに追いかけられても、その煙の巻き方がとってもキュートなの。
彼女の運転する車、Ｕターンして逃げ去るのかと思いきや、360度ターンを繰り返すの！　まごつく白バイ。

それをカメラが俯瞰で撮ってて、車内のモードはさぞかし愉快がってると想像に難くない。

パンクでアナーキーなMaudeは、around 80の鏡かなあ。
まだまだ修行の道のりは長いですわ。

帰り、恵比寿でサングラスを修理。今年新調したドでかいサングラスがでかすぎて、右頬に寝癖のような跡が半弧を描くんですよ。
むろん、わたしの頬の筋肉の弾力性欠如という事実はあるにしても・・
これじゃ、サングラスをはずしたときに困る！

で、かけあぐねることしばしば、だったので、購入した売り場の優秀なお姉さんに相談して、とりあえずシリコンパッドを装着して浮かせることにしました。これで解決。

気をよくして、以前、夜９時近くに駆け込んで、「もうおしまいなんです～」と言われたソフトクリーム＆スムージー屋さんに再度足を運び、
前回、憐れみと共にいただいた100円サービス券をつかって、ストロベリー＆ミルフィーユ味のソフトクリームをパクついて帰りました。

右の写真はもう、囓ってしまった直後です。本来は、先っぽがピンと立ってます。

でもって、夜は阪神首位キープ。

う～ん、夏を満喫してるなあ！

夏野菜サラダとレイモン・ドゥパルドン

さすがにこれだけ暑いと、夏大好き！とも言ってられません・・。

食欲も落ちがちですが、新しいレシピを開拓。
夏野菜のビネガーサラダ。

近所のスーパーの野菜はどうも元気がないので、素材第一とデパ地下から仕入れてきた夏野菜。かぼちゃとローズマリーがミソですねん。

母が栗原はるみさんのレシピから拝借したものは、炒めた野菜（パプリカ、ズッキーニ、玉ねぎ）をカレー粉で仕上げるようですが、わたしはビネガー好きなので、ちょっとお砂糖をいれたビネガー仕上げです。
タンパク質は、ベーコンの塊がカクカクシカジカな感じで入ってます。

これで冷蔵庫で冷やしておけば、朝に夜にちょいと爽やかなフレンチなサラダです。

さて、話題は変わって。

昨日はRaymond Depardonの監督作品「モダンライフ/La vie moderne」をイメージフォーラムにて。
Depardonの作品はスティール写真しか見たことがなかったのですが、
いや、面白かった。
素材がいい！　インタビューされてる農民とその家族の存在感がええねんよ。
春にドキュメンタリーのインタビュアーを経験した身から言いますと、ドゥパルドン粘る。相手が言いにくいことを引き出すのに、粘る。沈黙も怖がらない。たしかに、多少、残酷なところもないと面白い答は引き出せないのです。

わたしはおそらくはダメな interviewer。すぐに救いの手をさしのべたり、相手が気まずそうだとこちらから話題を変えたり、気を遣いすぎて、へとへと。向いてないです。

もちろんドゥパルドンと手強そうな農夫のあいだには長年の信頼があるわけで、だからこそ沈黙も気まずくないのでしょう。ドキュメンタリーも取材も仕込みが大切なんですよね。パッと行ってパッとひとりの人間の人生の一部を拝借しようなんて虫が良すぎる。

お、阪神、セリーグ首位だよ。５月２日以来だって。
どうかなあ～。嬉しいような、怖いような。　
よし、やるぞ！！

「追悼：加藤和彦を語ろう」の夕べ

きちんとセブン・イレブン経由で前売りチケットも買って
でかけた新宿歌舞伎町ロフトプラスワン。

都内のロフト系はこれでぜんぶ網羅した。
フリーターのドキュメンタリー作っていたときに一気に親交を深めたわけですが、社会・政治問題から、こうしたマイナー系音楽の話題までトークライブが盛りだくさんで、ちょっとのぞくと面白い小屋です。

ゆるい感じがええんですよ。
食べたり飲んだりしながら話聞けるし。
大衆演劇から阪神タイガースときて、次の居場所はロフトかなあ～。

この日は、サエキけんぞうさんのコアトークシリーズの一環で、なぜかこの時期に加藤和彦追悼だったのですが、いや、意外に意外、掘り出し物でした。
聞いたことのない加藤さんの初期の提供曲やら、サディスティック・ミカ・バンドの1974年の４月の中野サンプラザでのコンサートの音源やらを聴きながら、サエキさんの軽快なつっこみに、ゲストの小原礼さんや音楽評論の小川真一さんが、これまたゆるく答えるという愉快な時間でした。

そうねえ、ちょっと京都の大学時代にあちこちひとりで顔つっこんでた頃を思い出す。西部講堂のパンク集会やら、五条のペリカン倶楽部やら・・・。わたしのアバンギャルドイニシエーション時代です。

なので、こういうイベントは友だちと行くんではなくて、ひとりこっそり行って、こっそりひとりで梅チャーハンなど食べて、イベントが終わればすっと帰る。週末の喧噪の歌舞伎町を小走りに駆け抜けながら・・。

この日、盛り上がったスクープは
あのグルメの極北と称される加藤和彦が実はペヤング焼きそばを好きだった！という事実。
小原礼さんが暴露したんですが、わたし、ペヤングって知らなくて、みんな盛り上がってるけど、それってどんな焼きそばだろう、と思って家に帰ってテレビつけたら、立川志の輔さんがコマーシャルやってて、そういえば、母の好きな志の輔さんがすすめてるんだから、って一度試しに買って食べたことを思いだした（はあ、ここ一気に岡田利規チェルフィッチュ風にゆってみた）。

この焼きそば、好きだったのね、加藤さん。
「きつね卵とじそば」も好きだったのね。

そりゃそうだ。毎日、高級食材の料理なんて食べてられないよ。

ところで、ペヤング、ってどういう意味？
韓国ぽい響きだけど？

自己管理のタガをしばし外す。

仕事がいち段落して、ちょっと自由な時間ができたとたんに
あれもこれもと予定を詰め込み、ま、明日はぼーっとできるし遅くなってもいっか～で、体調管理も野放し状態の夜光虫。

結果、昼間は起きていてもまどろみ状態。

ふぅー。

そろそろ床に広がる資料の山をなんとかしなくては。

そろそろ自分で料理もしなくては。

そろそろ、あれも、これも、と思いながら
白いスプリングコートをクリーニング屋さんに持って行くことさえ億劫で
いまだ部屋の中で亡霊のごとく静かに吊されている。

いっぽうで新たなひらめきだけは日々生まれ、
この暑さで現在稼働率100%の濃紺の扇子袋がカバンの中でしょっちゅう迷子になるので
「よし、スワロフスキーのビーズをいっぱいつけよう、ならば一目瞭然だ」と思いつき、渋谷マルナンでビーズと針と糸に１０００円を払う。

うーん、でも、ほんとに縫うのかなあ。
アイロンでパパっと貼り付けるタイプの方がよかったんちゃうか、と
買った先から正気にもどり、一時の野望をうらめしく思う。

また仕事増やしてしもた・・。

出張中に溜まっていた新聞に目を通せば、
「裸はいつから恥ずかしくなったか」という新書の書評に目が惹きつけられる。
というのも、ちょうど数日前ー
「わたしが人前で裸になれるようになったのはほんの数年前のこと」という話をいわゆる日本人論の一環としてフランス人の男性としたばかりだったのだ。

「小さい頃は銭湯じゃなかった？」
「なかったんです。それで裸デビューが遅れて・・・」

という会話が交わされたかどうかはもう忘れたけれど、
わたしの頭の中に「日本人の裸のつきあい」イメージの残像が残っていただけに、この新書には興味をそそられる。買うか。読むか。時間あるか。

もっとも、ここでとりあげられる江戸時代の下田の公衆浴場の描写は、男女混浴の様子。互いの裸体にまるで無頓着な様子に、外国人が仰天したらしい。わたしだって仰天するわ。

でも、面白そうだよね。ちょっと立ち読みするか。

夏休みだもんね、脱線もたまにはね。
DVDも４本もレンタルしてある。今夜は加藤和彦の追悼トークショウだ。
ああ、忙しい。

三年坂の抹茶ソフト最高。

ちょっとご無沙汰でした。

この暑さのなか、急遽、京都観光のアテンド通訳で２泊３日してきました。

タクシー貸し切りのVIP観光なので、ひ弱なワタクシも何とか！

いろいろありましたが、ここは機密情報なので割愛。

でも三年坂でみんなと食べた抹茶ソフトクリームが絶妙の美味しさ！
炎天下の清水寺行脚でふらふらでしたが、思いっきり回復しましたもん。
ささやかな幸せとはこういうことを言うんですねえ。

というわけで、本当なら週末にのんびりと仕上げるつもりだった
翻訳の締めきりが明日・・。
時間締めきりまでは指定されてないので、とにかく明日中に・・。
（こういうのズルする、って言うのかな。許して）

で、テレビも新聞もみない生活を３日続けているうちに
阪神が巨人に肉薄している！！
今夜もスタンリッジ来日初の完封完投で、
しかもアニキのツーランホームランで試合が決まった。
めでたいめでたい。

今夜は安らかに眠りにつきます・・。
Merci merci ...