トラン・アン・ユン監督の本作は先のカンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品です。
今回、来日した監督のインタビューのお話を聞けば聞くほどなんと滋味深い!
さらっと観て流す作品ではないですね。
ジュリエット・ビノシュと共演(20年ぶり!)のブノワ・マジメルも急遽来日。
わたしは彼とは17年ぶりの再会。う〜ん、おたがい「人生の秋」(作品中のセリフ)にいますねえ。彼は円熟味を増したとはいえまだまだ初秋だけど、わたしはすっかり晩秋だ。
小津監督の『秋日和』はフランス語で晩秋Fin d'automneと訳されるのですが、トラン・アン・ユン監督のお気に入りだそうです。トークショーで熱く語っておられました。
わたしも今回『秋日和』を久しぶりに観て、わあ、こんなに面白かったかあ、と感激。
その後、トラン監督の『青いパパイヤの香り』をこれも久しぶりに観たのですが、なるほどね、小津作品の影響を如実に感じます。
三日連続の稼働で今朝は疲労困憊、ゾンビ状態でしたが、振り返れば実り多い仕事でした(=毎回、実り多いんですけど、そのぶん疲れます・・)。
さて次はまた全然違う分野の映画の仕事・・・頭切り換えて、なんとか乗り越えます。