原宿の太田記念美術館で「花魁ファッション」展。
女性のレオタードを作っているフランス人社長さんが来日されていたタイミングで、だったら、花魁ファッションから何かインスパイアされるものがあるかも知れませんよ!と週末、浮世絵専門の太田記念美術館へ(=本当はわたしが観たかった!)
ご本人は、デザインより木版画製法にご興味が向いたようで、「こんど、僕もやりたいな」と。
そうですね、吉原のファッションですから、即座に現在の可憐な体操選手にどうぞ、というものでもなかったかな。
以前、ディオール時代のガリアーノが、花魁ファッションを取り入れていましたよね。
ちょっと、ぎょぎょぎょ、という感じでしたが、ガリアーノなら、ま、いっかだったのを記憶しています。
余談ですが、社長の娘さんがアントワープのモードアカデミーを卒業し現在なんとイタリアの某有名ブランドのデザインルームにおつとめとかで、社長は、ふつーのオジサンぽいので、ちょっと結びつかなくてびっくり。
どうやら社長の奥さん、つまり娘さんのお母さん、おばあさんがおしゃれ好きだそうで、そうか、そうか、いい話だ、うちと似ている、と急激に社長に親近感を覚えたのでした。
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その後、吉原のカストリ書房の店長さんと学芸員さんのトークショーがあり、現在の吉原のスライドと、浮世絵の吉原を比較しながら、だいたいこのあたり、などと見ていくのですが、面白かった!
会場は立ち見のでる満席で、わたしはギリギリで壁伝いの丸イスにようやく座れましたが、トークは延長されて2時間。立っていた人は大変でしたよね。
でも、吉原をテーマにすると、こんなに人が来るんだ、というのはまた新たな発見。
以前、永青文庫での春画展の時も、通勤電車並みの混雑でしたが、へええ、という感じ。
カストリ書房にはいつか行かなきゃ、と思っていたところ、この機に店長の渡邊氏のトークを聴いて、さすが通、よどみなく説明されるので、この本屋は信用出来る、と思ったのでした。
「花魁ファッション」展は、今月30日からまた展示替えがあり、12月20日まで。